JPS5948218B2 - 合成樹脂ペレットの気体輸送に於けるフロス発生低減方法 - Google Patents

合成樹脂ペレットの気体輸送に於けるフロス発生低減方法

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JPS5948218B2
JPS5948218B2 JP7584777A JP7584777A JPS5948218B2 JP S5948218 B2 JPS5948218 B2 JP S5948218B2 JP 7584777 A JP7584777 A JP 7584777A JP 7584777 A JP7584777 A JP 7584777A JP S5948218 B2 JPS5948218 B2 JP S5948218B2
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JP
Japan
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synthetic resin
pellets
gas
resin pellets
floss
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JP7584777A
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English (en)
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JPS5410362A (en
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富二夫 作間
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Air Transport Of Granular Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高圧法ポリエチレンなどの合成樹脂ペレットを
空気などの気体に同伴させて配管中を輸送するに際し輸
送中に生成するヒモ状や粉末状などの変形物(以下フロ
スという)の発生を防止することを目的とする輸送方法
に関する。
従来、ポリエチレン等のペレットを比較的近距離を配管
中で空気輸送することは周知の通りであるが、その場合
フロスが発生し、これがペレットに混入し、ペレット取
扱い上の問題をひき起すばかりか品質問題をもひき起す
ことが知られている。
フロス発生防止対策としては一般に輸送配管内面にサン
ドブラスト加工を施したり、輸送速度を下げる等の手段
が知られている。
更にフロスを除去する為に各種の分級器が採用されてい
る。
フロス発生機構は通常ペレットとペレット又はペレット
が管壁に衝突する際のエネルギー、又は静電気の放電に
よってペレットの一部が溶融し、管壁に付着、成長し、
ひも状フロスとなり、これが成長すると管壁よりはがれ
て、ペレットと共に空送されるものであると考えられて
いる。
従って、フロスの発生を防止する対策としては、■衝突
エネルギーを吸収すべく配管を冷却する。
■衝突でなくころがりに変形する(サンドブラスト)。
■空気速度を下げ衝突エネルギーを小さくする。
■配管長さを短くする。■ペレットの空気に対する混合
比を下げる。
■その他などが考えられ、実際に行なわれていることは
周知の通りである。
しかしながらこのような対策を行ない、更に分級器を設
置することは極めて高額の設備費を必要とする。
本発明者は、フロスの発生量を低減する方法について鋭
意検討を重ねた結果、空気輸送配管中の相対湿度がフロ
ス発生量と極めて密接な関係があることを見出したもの
であって、本発明はフロスの発生を甚しく低減した優れ
た方法を提供するものである。
即ち、本発明は、合成樹脂ペレット輸送配管の輸送すべ
き配管末端部の気体の相対湿度を30%以上100%未
満に保つようにペレット供給部又はその上流側又はその
下流側(好ましくはペレット供給部又はその上流側)で
加湿調整することによってフロスの発生を甚しく低減さ
れるものである。
本発明によれば合成樹脂ペレットの輸送用気体の相対湿
度が輸送管内に於いて少なくとも30%以上になるよう
に調整されねばならない。
30%以下ではフロスの発生量を低減することが出来ず
、又100%以上になればペレットが水ぬれし、乾燥工
程が必要となる。
従って少くとも30%以上100%未満に調整され、好
ましくは50%〜90%に調整される。
尚本発明でいう相対湿度とは、次の如く定義する。
ペレット輸送配管内の各点の圧力、温度に於いて気体中
に水分が飽和する時の水分含有量をAとし、同一圧力、
同一温度に於ける実際の水分含有量をBとした場合。
B + A X 100をその圧力、温度に於ける相対
湿度と定義する。
又この相対湿度は水分飽和度と云ってもよい。
上記の如く、相対湿度を一定の範囲に保つ為に加圧気体
と合成樹脂ペレットとの混合部、又はその上流側又は下
流側で加湿の操作がなされねばならない。
通常大気における相対湿度は、地理的条件によっても異
るが、大略50〜90%である。
この気体をブロワ−なとで圧縮することにより、気体の
温度が上昇し、圧縮気体の相対湿度はかなり低下する。
例えば20℃に於ける相対湿度が100%である大気を
0.3kg/cm2Gまで圧縮し気体の温度が50℃ま
で上昇したとすると、その状態に於ける相対湿度は約2
3%となる。
又この状態がら空送配管末端に於いて圧力かはパ大気圧
となり、温度が40℃になったとすれば、その部分の相
対湿度は約29.5%となる。
この加圧昇温されな気体に対して水及び(又は)水蒸気
の加湿剤を注入することによって相対湿度を30%以上
100%未満に保つことができる。
または未加湿気体と合成樹脂ペレットとの接触する部分
に水または(及び)水蒸気を注入することによって相対
湿度が調整される。
更には合成樹脂ペレットに水を添加して未加湿気体と接
触させ加湿することも可能である。
また、合成樹脂ペレットがもともと湿潤している場合は
ペレットを乾燥することなく未加湿気体と接触させ加湿
することも出来る。
即ち、本発明は合成樹脂ペレットと輸送用気体の接触部
で加湿操作を行なうのみならず、上述の如く、その上流
側(即ち加圧された気体または輸送用ペレットに対して
)又は下流側に於いて加湿操作を行ない得るものである
接触部の下流側で加湿操作を行なう場合は少なくとも輸
送配管の173までのところで加湿することが好ましい
通常合成樹脂ペレットが乾燥している場合で圧縮された
空気に対して水を注入する場合は、圧縮空気の圧力、温
度及び大気の相対湿度によって注入量を調整しなければ
ならないが、空送配管末端に於ける相対湿度が30%〜
100%になるように調節しなければならない。
水の注入方法としては未加湿空気に対し加圧された水を
連続的に直接注入してよい。
空送用気体の流量が実質的に一定で運転され、相対湿度
が実質的に一定の場合は加湿剤が一定の割合で供給され
てよい。
実際的には空送用加圧気体の相対湿度ははパ20%程度
で一定している為、気体の流量に対応して注入加湿剤の
量を調整することにより、30〜100%未満に容易に
調整することが出来る。
本発明で用いられる合成樹脂ペレットとしては、高圧法
ポリエチレン、低圧法ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−酢酸ビニル共重合物などが例示される。
特に高圧法ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
物などは軟化点、融点が低く、フロスが発生し易いもの
である為本発明の適用による効果が大きい。
又、本発明で云うペレットとは、球状または角状にかか
わらず大きさが1mm〜5mm程度のものである。
又、輸送用気体としては空気、窒素等があるが経済的に
は好ましくは空気が用いられる。
本発明を実施するに当って配管中の流速は10m/se
c〜30m /seeの範囲で用いられるが、従来はフ
ロス発生の為流速を高くし長距離の輸送をすることが出
来なかったのに対し本発明ではフロスの発生が低減され
る為、流速を高くし、長距離の輸送を行なうことが出来
る。
輸送用気体に対するペレットの混合比は通常1〜8 (
重量比)程度である。
従来からフロスの発生低減の方法、例えば、配管をサン
ドブラスト加工したものを使用するとか、転送気体を冷
却するとか、それらの対策と本発明を組合わせて実施す
ればなお一層の効果を得ることが出来る。
又必ずしも分級器(フロス分離器)は必要ではないが、
輸送流室、重力式等の分級器などを併用されてよい。
本発明は前述した如く簡単な加湿操作によってすぐれた
効果を達成するものであるが、要約すれば以下のような
特徴を有している。
■ 設備費が極めて安い。
2 通常フロス発生の為採用されなかった長距離の輸送
が可能である。
3 加湿することにより配管内面の清掃効果が得られ異
種ペレットのコンタミネーションが防げる。
本発明を使用すれば何故共しくフロスの発生量が低減さ
れるのかは次のように考えられる。
合成崩脂には通常摩擦によって極めて静電気が滞電し易
く、その除去が容易ではない。
輸送管を完全に接地したとしてもペレットから静電気を
除去することは困難である。
しかし加湿することにより静電気が滞電しにくくなり、
又滞電した静電気は容易に除去することが出来る。
この為、加湿を行なわない場合は、ペレツ1〜と輸送管
壁との間又はペレットとペレットとの間で放電現象並に
摩擦現象を繰返し、その発生熱によってペレツI・の一
部が溶融し、フロスとなり管壁にフィルム状に付着した
り、ペレット中に混入されたりするものと考えられる。
このフロス発生現象は、流体温度が高い程ペレットの軟
化点、融点が低い程、顕著であると云われている。
従って、加湿することにより静電気の滞電を防止し、更
に加湿剤として水が注入される場合は、気体温度を低下
させる効果がある為、フロスの発生が低減されるものと
考えられる。
以下に本発明は実施例により具体的に説明する。
実施例 1〜4 高圧法ポリエチレン(低密度ポリエチレン)を内径20
8mmΦ、長さ300mの輸送管で空気輸送した場合、
空送配管末端における湿度とフロス発生量との関係を調
べたところ次の通りであった。
※フロスとは、ペレット中に介在する10メツシユの金
網を通過する粉末並びにヒモ状物の合計である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 合成樹脂ペレットを気体に同伴させて、配管中を輸
    送する際に、合成樹脂輸送配管の末端部の気体の相対湿
    度を30%以上100%未満の範囲になるよう該ペレッ
    トの供給部又はその上流側又はその下流側で加湿するこ
    とを特徴とする合成樹脂ペレット気体輸送におけるフロ
    ス発生低減方法。
JP7584777A 1977-06-24 1977-06-24 合成樹脂ペレットの気体輸送に於けるフロス発生低減方法 Expired JPS5948218B2 (ja)

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JPS5410362A JPS5410362A (en) 1979-01-25
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