JPS5948090B2 - 化粧料塗布具材およびその製造方法 - Google Patents

化粧料塗布具材およびその製造方法

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JPS5948090B2 JP6746682A JP6746682A JPS5948090B2 JP S5948090 B2 JPS5948090 B2 JP S5948090B2 JP 6746682 A JP6746682 A JP 6746682A JP 6746682 A JP6746682 A JP 6746682A JP S5948090 B2 JPS5948090 B2 JP S5948090B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はメイクアップ化粧料塗布具、特に店頭での美容
指導のための簡易な化粧料塗布具、およびその製造方法
に関する。
〔従来の技術〕
メイクアップ化粧としては口紅、頬紅、アイシャドウ等
の種類があり、これらの化粧料の塗布具として従来から
の馬毛や山羊毛等の生類や、ゴムポリウレタン等の発泡
体類を塗布片とした塗布具が用いられている。
特に、発泡体類については、生類に較べ比較的素材コス
トが安いこと、また多孔質材であるため化粧料の含みが
良いこと、および柔軟性を有しており肌ざわりが良いこ
と等の長所があるので、近年多用される傾向にある。
一方、メイクアップ化粧料の販売時には実際に試塗りす
る傾向が強く、この場合にも化粧料塗布具類を使用する
ことがが実情である。
ところが、試塗り時に同一塗布具で不特定多数の人に化
粧料を塗布することは塗布目的の場所(すなわち目許、
唇等)から考えても衛生上好ましくない。
従って、化粧料を試塗りする人が異なる場合は、その都
度塗布具をティッシュペーパーで拭ったりまたは洗浄し
乾燥したりする手間を要している。
従来の塗布具は高価であるので、使用する都度捨てると
不経済である。
すなわち、生類を塗布部とする塗布具は、生類が天然物
であるためかなり高価となる。
また、発泡体を塗布片として使用した塗布具がある。
このような塗布具は、(1)薄板状の合成樹脂芯体表面
を発泡体で被覆して塗布部を構成した後、塗布部を柄部
に接着剤で接続したり、あるいは(2)塗布部における
芯となる厚さの薄い部分と柄となる太い部分とを一体的
に成形した硬質の合成樹脂製の柄部に発泡体を被覆して
構成している。
このように、柄部を別に塗布部に取付けたり特定の形状
の柄部を利用するため割高となる。
また、塗布具の製造工程において発泡体を芯体に塗布片
被覆する際に、芯体となる合成樹脂体を一本一本並置セ
ットしなければならず手間がかかり、製造コストが高く
付く。
また、特公昭57−4324号公報に開示しているよう
な塗布具の製造方法では、非常に特殊な形状に成型した
芯体を使用し、しかも後で柄を取付けるために、かなり
コスト高となる。
また、特公昭52−49368号公報に開示されている
ような製造方法では、柄部を一本一本セットするための
機械が必要であり、やはり割高になる。
また、実開昭52−17080号公報には、基部を接続
した多数の軸棒の先端部に、発泡体原液を塗布し、該原
液を発泡せしめることにより連続した気泡と適度の弾性
を具えた塗布部を形成した棒状塗布具が開示されている
しかし、このような塗布具は、多数の軸棒の基部が接続
しており且つ軸棒ど軸棒との間が離れているような、特
別な形状に成形しなければならず、加工が容易ではなく
、コスト高となる。
すなわち、合成樹脂では射出成型等でつくるかまた紙で
は打抜き等で成形するが、射出成型を行うことはコスト
高となる原因となり、また打抜きの場合は、大きな部分
を打抜くために打抜き刃の摩耗が激しく、また、高速で
打抜き難い。
しかも、打抜かれ無5駄になる部分が多いので原料費が
高くなる。
また、軸棒の間隔をかなりあけておいても、発泡原液の
発泡状態によって隣接する発泡体同士が互いにくっつい
て、繋がってしまい、不良品が生じる。
その上、発泡原液を発泡させて発泡体とするためには、
発泡方法にもよるが、通常数十分から2時間程度の時間
を要するため、生産効率が極めて低く、連続生産が行え
ず、従って生産コストが高くなる。
〔発明の目的〕
本発明は以上の背景に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、充分に安価なメイクアップ化粧料
塗布具を提供することであり、それにより、店頭での美
容指導等の際にも塗布具の使い捨てを可能とする。
具体的には、単に切離すだけで塗布具として使用でき且
つ塗布具としても充分な塗布機能を具備した塗布具とな
る化粧料塗布具材およびその製造方法を提供することに
ある。
〔問題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を、柄部および塗布部からなる化粧料
塗布具が多数連結されている塗布具材において、隣接す
る塗布具同士の柄部の側縁がほぼ全長に亘り互いに接続
されて長尺のシート状物を構成し、該シート状物には前
記接続された隣接する塗布具の柄部を切離すためのミシ
ン目状切込みを設け、前記柄部の端部には柄部と一体で
且つ柄部の幅より細幅の突出部があり、該突出部の表裏
両面には接着剤を介して化粧料塗布片が貼着されて塗布
部を構成している化粧料塗布具材、並びに長尺のシート
状物の側縁部に多数の突出部を形成する工程、前記突出
部の表裏両面に化粧料塗布用シートを接着被覆する工程
、前記化粧料塗布用シートを切断して前記各突出部を内
包する塗布片を多数形成する工程、および塗布具の柄部
の側縁を限定するために前記隣接する突出部間のシート
状物に該シート状物の幅方向に延びる切離し用ミシン回
状切込みを形成する工程からなる塗布具材製造方法によ
り達成する。
〔実施例〕
以下、図面に示した実施例に基づいて本発明の詳細な説
明する。
第1図は本発明の化粧料塗布具材の一実施例を示し、シ
ート状の柄部用シート本体11とその柄部用シート本体
11の一側端に形成された多数の突出部12と該突出部
12の表裏両面を被覆する塗布片21から構成される。
好ましくは、第2図のものと同様にミシン目(第1図で
は図示せず)を各突出部12間に設けるとよい。
第2図は本発明の化粧料塗布具材の別の実施例を示し、
シート状の柄部用シート本体11の両側端に多数の突出
部12が形成され、各突出部12は塗布片21によって
被覆されている。
本発明の化粧料塗布具材を個々の塗布具として使用する
には、各突出部12を含むように切離す。
第2図に示すように切込みあるいはミシン目13を設け
ておくと、手で以って容易に切離せる。
切離された柄部用シート本体11は化粧料塗布具の柄部
14となり、突出部12とそれを被覆する塗布片21に
より化粧料塗布部15゛が構成される。
本発明の化粧料塗布具材は複数、例えば10本、の塗布
具が繋ったままで梱包出荷して、使用時に個々の塗布具
に切離し使用するようにしてもよい。
このような塗布具材の梱包形態は梱包し易く、持運びが
容易であり、また店頭での美容指導等に使用する際にも
バラバラにならず、紛失せず、取り扱い易い。
他の梱包形態として、工場において一本一本の塗布具に
切断してから梱包出荷してもよい。
柄部用シート本体11の材料としては紙、合成樹脂、金
属箔等が利用できる。
柄部用シート本体11のは、個々の塗布具として切離し
た場合でも塗布具の柄部14として機能する程度に充分
な強度を保持するような厚さとする。
この場合、紙製シート材料としては、紙表面に防水加工
等の樹脂加工したもの、あるいはフロック加工により植
毛したものを使用してもよい。
合成樹脂製シート材料としては、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリビニールクロライド、ポリアミド、ポリ
スチレン、スチレンアクリルニトリル、アクリロニトリ
ルブタジェン等の熱可塑性合成樹脂が適当である。
その厚さは0.1 mm〜5mm程度が好ましい。
突出部12は化粧料塗布部15における芯となり、塗布
片21を保持する役目を果す。
突出部12をラケット状の凸状突出部とすると、その広
幅部が塗布片21をしっかりと保持できるとともに、そ
の細幅部が突出部12に可撓性を付与するため、化粧料
の塗布時に塗布部15が適度に撓り、使用感が良くなる
本発明による化粧料塗布具材の製造方法は次のようにし
て行なう。
第3図に示すように、柄部用シート状物10を連続的に
または間欠的に供給しつつ、適当な切断装置31、例え
ば打抜き機、ローラ切断装置等により、柄部用シート本
体11の一側端(第3図)、または両側端(図示せず)
に、一定の間隔で連続的に突出部12を形成する。
あるいは、第4図に示すように柄部用シート状物10の
中央部を適当な切断装置31により連続的に凸部が形成
されるように、例えば波形に連続的に切断する。
このようにすると、それぞれ多数の突出部12を有する
二つの柄部用シート本体11を一枚の柄部用シート状物
10から同時に形成できる。
また、第5図に示すように、柄部用シート状物10の長
手方向に対して斜め状態に突出部12が配列されたよう
に切断してもよい。
このようにすると、シートの幅よりも長い柄部14を形
成することができる。
また、この際に、切離し用ミシン目状切込み13を形成
してもよい。
次に第6図に示すように前記突出部12の表裏両面に接
着剤塗布装置33により接着剤25を塗布する。
接着剤25としては酢酸ビニール系、アクリル系、ウレ
タン系、ゴム系等からなるエマルジョン・タイプまたは
溶剤タイプの接着剤25が適当である。
また、ホットメルト接着剤25も使用可能である。
接着剤の塗布方法としては、スプレ一方式、ロール塗り
方式、浸漬方式等で行えばよい。
あるいは、突出部12を形成する前に、柄部用シート本
体11の突出部12形成予定個所に印刷方法等で接着剤
25を予め塗布しておいてもよい。
倒れの方法においても、接着剤25は突出部12に均一
に塗布し、次工程における化粧料塗布用シート20の突
出部12への接着効果を高めることが望ましい。
次に第7図に示すように、前記突出部12に長尺の化粧
料塗布用シート状物20を連続的に、または断続的に、
供給して突出部12をその表裏両面から被覆するように
接着する。
化粧料塗布用シート状物20は塗布片21として使用す
るので、化粧料の含みが良く且つ肌ざわりが良いものが
好ましい。
その材質としては、発泡ポリウレタン、発泡ゴム、発泡
ポリビニールクロライド等の発泡体や、各種繊維から製
造される不織布、織物、編物が好ましい。
また、用途によっては、使用感を向上させるため、前記
素材表面に植毛、植粒したものを用いることができる。
前述の実施例では突出部12に接着剤25を塗布したが
、突出部12に接着剤25を塗布する代りに化粧料塗布
用シート状物20に予め接着剤25を塗布しておいても
よい。
次に第8図に示すように適宜の切断装置35、例えば打
抜き機、により突出部12に被覆接着した化粧料塗布用
シート状物20を、各突出部12に対応して、突出部1
2より大きな寸法で打抜き等により切断して、突出部1
2を内包した塗布片21を形成する。
化粧料塗布用シート状物20が熱融着性を有する場合は
、切断刃を適当温度に加熱して、上下の塗布片21の周
縁が互いに接続するようにすることが好ましい。
更に、柄部用シート本体11の長手方向に一定の間隔を
おいて多数の塗布片21が形成された本発明の化粧料塗
布具材を、抜打ち機等の適宜な切断装置37により、柄
部用シート本体11の長手方向に交差する方向に且つ各
塗布片21を含むように個々の塗布具にと切断するか、
あるいは第2図に示すように柄部用シート本体11の長
手方向に交差した切込み13を入れる。
切断するに際して、柄部14の端部を所望形状に打抜い
てもよい。
その結果、第9図に示すような塗布具が得られる。
また、柄部用シート本体11の両側端に突出部12を形
成し、各突出部12に塗布片21を被覆した後に切離す
と、第10図に示すような塗布具が得られる。
〔効果〕
本発明の塗布具材は、隣接する塗布具同士の柄部の側縁
がほぼ全長に亘り互いに接続されて長尺のシート状物を
構成し、該シート状物には前記接続された隣接する塗布
具の柄部を切離すためのミシン目状切込みを設け、前記
柄部の端部には柄部と一体で且つ柄部の幅より細幅の突
出部があり、該突出部の表裏両面には接着剤を介して化
粧料塗布片が貼着されて塗布部を構成していることを特
徴としており、このような塗布具材はその製造過程にお
いて、シート状物とシート状物の組み合せを、すなわち
化粧料塗布用シート状物と柄部用シート状物との組み合
せを、接着および切断処理するのみで製造できる。
従って、本発明によれば塗布具の連続生産が可能である
そして、本発明の塗布具材は、製造の出発時点から最終
工程まで、一貫してシート状物として処理できるので、
著しく高速で塗布具の成形処理が可能である。
しかも、本発明では、従来のような特殊な形状の柄部を
必要とせず、柄部としては実質的に平坦なシート状物を
使用するのみである。
更に、本発明では、シート状物の側縁のみを打抜いたり
、切断したりして突出部を形成しているため、屑として
無駄にしてしまうシート状物の部分がほとんどなく、非
常に経済的である。
また、本発明おいては、塗布部の芯体が柄部と一体に1
つのシート状物から形成されるので、従来のように別に
作られた柄部と塗布部の芯体とを接合する必要もない。
更に、本発明では、塗布部の芯体と柄部とが連続した1
枚のシート状物から一体に形成されるので、塗布片の芯
体への接着被覆に際しても、従来のように芯体または芯
体付き柄部を一本一本セットする必要がなく、製造工程
が簡略化される。
加えて、本発明では柄部として安価なシート状物を使用
できる。
以上のような理由で、本発明によれば、極めて安価に化
粧料塗布具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の化粧料塗布具材の一実施例を示す斜視
図、第2図は本発明の化粧料塗布具材の他の実施例を示
す斜視図、第3図は本発明の化粧料塗布具材の製造方法
における突出部形成工程の一実施例を示す斜視図、第4
図は本発明の化粧料塗布具材の製造方法における突出部
形成工程の別の実施例を示す斜視図、第5図は本発明の
化粧料塗布具材の製造方法における突出部形成工程の他
の実施例を示す平面図、第6図は本発明の化粧料塗布具
材の製造方法における接着剤塗布工程の一実施例を示す
斜視図、第7図は本発明の化粧料塗布具材の製造方法に
おける化粧料塗布用シート被覆工程の一実施例を示す斜
視図、第8図は本発明の化粧料塗布具材の製造方法にお
ける塗布片形成工程の一実施例を示す斜視図、第9図は
本発明の化粧料塗布具材から得られる塗布具の一実施例
を示す斜視図、第10図は本発明の化粧料塗布具材から
得られる塗布具の他の実施例を示す斜視図である。 10・・・・・・柄部用シート状物、11・・・・・・
柄部用シート本体、12・・・・・・突出部、13・・
・・・・切込み、14・・・・・・柄部、15・・・・
・・塗布部、20・・・・・・化粧料塗布用シート、2
1・・・・・・塗布片、25・・・・・・接着剤、31
・・・・・・切断装置、33・・・・・・接着剤塗布装
置、35.37・・・・・・切断装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 柄部および塗布部からなる化粧料塗布具が多数連結
    されている塗布具材において、隣接する塗布具同士の柄
    部の側縁がほぼ全長に亘り互いに接続されて長尺のシー
    ト状物を構成し、該シート状物には前記接続された隣接
    する塗布具の柄部を切離すためのミシン回状切込みを設
    け、前記柄部の端部には柄部と一体で且つ柄部の幅より
    細幅の突出部があり、該突出部の表裏両面には接着剤を
    介して化粧料塗布片が貼着されて塗布部を構成している
    ことを特徴とする化粧料塗布具材。 2 シート状物が合成樹脂シート材である特許請求の範
    囲第1項記載の塗布具材。 3 シート状物が紙である特許請求の範囲第1項記載の
    塗布具材。 4 シート状物の紙の表面が植毛されている特許請求の
    範囲第3項記載の塗布具材。 5 長尺のシート状物の側縁部に多数の突出部を形成す
    る工程、前記突出部の表裏両面に化粧料塗布用シートを
    接着被覆する工程、前記化粧料塗布用シートを切断して
    前記各突出部を内包する塗布片を多数形成する工程、お
    よび塗布具の柄部の側縁を限定するために前記隣接する
    突出部間のシート状物に該シート状物の幅方向に延びる
    切離し用ミシン目状切込みを形成する工程からなること
    を特徴とする塗布具材製造方法。 6 前記化粧料塗布用シートを接着被覆する工程が、接
    着剤を前記突出部に塗布するステップを含んでおり、該
    ステップが突出部を形成する工程の後に行われる特許請
    求の範囲第5項記載の塗布具材製造方法。 7 前記化粧料塗布用シートを接着被覆する工程が、シ
    ート状物の突出部に対応する個所に接着剤を塗布するス
    テップを含んでおり、該ステップが突出部を形成する工
    程の前に行われる特許請求の範囲第5項記載の塗布具材
    製造方法。 8 前記化粧料塗布用シートを接着被覆する工程が、前
    記化粧料塗布用シートに接着剤を塗布するステップを含
    む特許請求の範囲第5項記載の塗布具材製造方法。 9 長尺のシート状物の側縁部に多数の突出部を形成す
    る工程、前記突出部の表裏両面に化粧料塗布用シートを
    接着被覆する工程、前記化粧料塗布用シートを切断して
    前記各突出部を内包する塗布片を多数形成する工程、お
    よびシート状物の長手方向に交差してシート状物を切断
    し各突出部を含む単片に切断する工程からなる塗布具材
    製造方法。
JP6746682A 1982-04-23 1982-04-23 化粧料塗布具材およびその製造方法 Expired JPS5948090B2 (ja)

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