JPS5948083B2 - 開離嵌插具付きスライドフアスナ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、編物生地に取り付けて使用する開離嵌挿具付
きスライドファスナーに関するものであり、スライドフ
ァスナー全長に亘って、編物生地に取り付けることがで
き、しかもその取り付けに当り、位置決めが容易であっ
て、取り付は操作自体も容易であると共に、取り付は時
に、編物生地側の伸縮がファスナーテープの務歯取付部
に影響せず、所謂パッカリングを生せしめることが無く
、更には、開離嵌挿具の開閉操作を円滑に行なうことが
でき、繰り返し使用されてもファスナーテープ下端から
の引き裂きを生ずることの無い開離嵌挿具付きスライド
ファスナーを提供することを目的としている。

スライドファスナーには、ファスナーテープ部分に粗目
の部分を形成しておき、クッションカバー等に取り付け
た際、該カバー内からの空気の排出を良好ならしめるよ
うにしたものは知られているが、開離嵌挿具付きスライ
ドファスナーたらしめたときには、上述の粗目の部分か
ら破断を生じて使用できないのみでなく、該粗目部分が
ファスナーテープ長さ方向に変形しやすいため、編物生
地等に取り付ける際、位置決めし難く、能率的な取り付
けを行ない難い等の欠点を有している。

本発明は、特許請求の範囲に記載する構成とすることに
より、所期の目的を達成しうる開離嵌挿具付きスライド
ファスナーを得たものである。

以下図示例についてその構成を説明する。

第１図乃至第６図は実施の１例を示しており、第１図に
示される開離嵌挿具付きスライドファスナー１は、経編
生地よりなる左右のファスナーテープ２，３が、共に、
務歯取付縁部４，４に続く第１の緻密組織部５，５と、
これに続く粗組織部６．６と、これに続く第２の緻密組
織部７，７とで構成されており、粗組織部６，６は、第
２図に拡大して示されるように、両側縁部が補強糸を使
用した鎖編組織８，９とされ、この鎖編組織８゜９の間
には編組織のウエールが全く存在せず、だだ画鋲編組織
８，９間に、０−０／１− Ｉｌｏ −０／１−Ｉｌｏ
−０１０−０／４−４／３−３／４−４／３−３／４−
４／４−４の組織で緯入れされた複数本の地組織糸を撚
り合せるか、地組織糸より太くされた緯糸たる連結糸ｉ
ｏ、１ｉが前記鎖編組織８，９即ち第１の緻密組織部５
と第２の緻密組織部７とを連結している。

左右のファスナーテープ２，３の下端部１２゜１３には
、開離嵌挿具１４が固着されている。

この開離嵌挿具１４は、周知のものと同じく箱１５、箱
棒１６、蝶棒１７により構成され、射出成形により、フ
ァスナーテープ２，３の下端部１２，１３にそれぞれ固
着され、第３図乃至第６図に示される構造をなしている
。

上述のファスナーテープ２，３の下端部１２゜１３にお
ける第１の緻密組織部５，５と第２の緻密組織部７，７
とは、開離嵌挿具１４の各部と一体に結合されている熱
可塑性合成樹脂層たる補強部材１８，１９，２０，２１
の接着、被覆により補強されている。

そして、当該部分における粗組織部６は、最下端の連結
糸２２，２３を含む部分が、補強部材１８〜２１と同様
の補強部材の接着、被覆で補強された被覆部分２４．２
５とされ、この部分の補強部材は、前述の補強部材１８
〜２１と連続一体とされているため編針等は刺通し難い
。

また、下端部１２，１３における被覆部分２４゜２５以
外の部分２６．２７は、補強部材が欠除され、第１図、
第３図および第５図に示されるように、連結糸２８，２
９が露出された粗組織部分そのま−とされている。

以上説明したファスナーテープ２，３は、粗組織部６が
、第２図に示される組織であるが、当該粗組織部は、第
７図に示されるように、緯糸３０をＯ−０／１−Ｉｌｏ
−０／１−Ｉｌｏ−０／３−３／２−２／３−３／２−
２／３−３の組織で緯入れし、緯糸３１を３−３７２−
２／３．−３．１０−０／１− Ｉｌｏ −０７１−Ｉ
ｌｏ −０／３−３／２−２の組織で緯入れした組織と
し、この緯糸３０と３１とで連結糸３２，３３，３４，
３５・・・を構成してもよい。

また、第８図に示されるように、補強糸よりなる鎖編組
織３６．３７に、０−０／１−１の組織で経挿入糸３８
．３９を編み込み、更に緯糸４０を０−０／１−Ｉｌｏ
−０／３−３／、２−２／３−３の組織で緯入れしても
よい。

第２図、第７図および第８図に示される組織では、緯入
れされる緯糸が、何れも粗組織部６の両側縁部の鎖編組
織８，９，４１，４２或は３６゜３Ｔにそって蛇行して
走り、次いで第１と第２の緻密組織部を連結する方向に
走り、再び前記鎖編組織にそって蛇行する組織を繰り返
しているが、この緯糸の形成する組織は、第９図および
第１０図に示されるように、編目ループを形成する組織
であってもよい。

即ち第９図に示される組織は、粗組織部６の両側縁部の
鎖編組織４３，４４に、１−０／３−４／３−４／１−
０の組織で緯糸４５を緯入れし、編目ループ 行する連結糸ｓｏ，ｓｉを構成したものである。

第１０図に示される組織は、鎖編組織５２ 、 ５３に
、３ − ４／１ − ０の組織で緯糸５４を緯入れし
、編目ループ５５，５６を形成させ、互に交叉する連結
糸５７ 、５８を構成したものである。

また、第１図乃至第６図に示される実施例では、ファス
ナーテープ２，３の下端部１２，１３における粗組織部
６が、最下端の連結糸２２ 、２３を含む部分に被覆部
分２４ 、２５が形成され、それ以外の部分２６，２７
は、補強部材が欠除され、連結糸２８ 、２９が露出さ
れたま５とされているが、これを第１１図および第１２
図に示されるように、ファスナーテープ５９，６０の下
端部６１。

６２の全体を、均等厚さの補強部材６３，６４で被覆し
たのち、粗組織部６５，６６の中央部分に穿孔部６７
、６８を穿設した構成としてもよく、また第１３図に示
されるように、穿孔部６７ 、 ６８に相邑する部位を
、穿孔してしまうことなく、補強部材６９に比して薄肉
の膜部７０に形成してもよい。

この膜部７０は、後述するように、編針等が容易に刺通
しうる程度の肉厚とされるものである。

第１図および第３図に示されるもの並に第１１図に示さ
れるものは、何れもファスナーテープ２。

３或は５９，６０の下端部１２，１３或は６１。

６２に、初に、補強部材１８，１９，２０，２１或は６
３，６４を取着し、その後に、開離嵌挿具１４或は７１
を射出成形することにより、各補強部材と開離嵌挿具と
を一体に結合させているが、これを、第１４図に示され
るような構造としてもよい。

第１４図に示されるものは、補強部材７２，７３を略り
字形たらしめてファスナーテープ７７ 、 ７８の下端
部７９，８０に取着、固定し、その後に開離嵌挿具７４
の箱棒７５、蝶棒７６を射出成形したものである。

この実施例では、補強部材７２ 、７３の主体部たる横
方向の張出し部分は、ファスナーテープ７７、７８の下
端部７９，８０における粗組織部８１、８２と、第２の
緻密組織部８３，８４とに、該下端部７９ 、８０の略
中央より下半部分において取着、固定されて、上半部分
は、ファスナーテープ７７ 、７８の組織が露出された
ま５とされている。

第１５図および第１６図は、ファスナーテープ８５、８
６の下端部８７，８８における補強部材８９、９０の別
の実施例であって、初に、下端部８７、８Ｂの最下端の
連結糸９Ｌ９２を含む部位に補強テープ９３，９４を貼
着、固定したのち、その上に、箱棒９５、蝶棒９６と一
体の補強部材８９、９０を射出成形したものであって、
ファスナーテープ８５ 、８６の下端部８７，８８の大
部分が露出されたま５とされている。

第１７図および第１８図は、補強部材９７，９８の異な
る実施例であり、箱棒９９、蝶棒１００と一体に成形さ
れている補強部材９７ 、９８が四角枠状とされ、その
窓孔１０１ 、１０２が、ファスナーテープ１０３ 、
１０４の下端部１０５ 、１０６の粗組織部１０７ 、
１０８に臨ませられたものであって、補強部材９７，９
８の下枠部１０９ 、１１０は、最下端の連結糸１１１
、１１２を抱持し、上枠部１１３。

・ １１４も下端部１ ０５ 、 １ ０６の最上端の
連結糸１１５。

１１６を抱持している。

なお、補強部材９７ 、９８の射出成形に先たち、ファ
スナーテープ１０３ 、１０４の最下端に補強テープ１
１７ 、１１８が貼着、固定されることは、第、 １５
図、第１６図に示される実施例と同じである。

第１９図および第２０図も補強部材１１７，１１８の別
の実施例を示しており、この補強部材１１７。

１１８は、ファスナーテープ１１９，１２０の下端部１
２１ 、１２２の略下半部分の表裏両面から、旧字；
形の補強テープ１２３ 、１２４を貼着、固定すること
により形成され、凹字形の凹陥部分１２５，１２６が、
下端部１２Ｌ１２２の粗組織部１２７，１２８に臨ませ
られ、該粗組織部１２７ 、１２８の最下端の連結糸１
２９，１３０を含む端部が補強部材１１７。

１ １１８の下辺部１３１，１３２により補強された被
覆部分とされている。

この実施例では、補強部材１１７、１１８が下端部１２
Ｌ１２２上に形成されたのちに、開離嵌挿具１３３の諸
部分の射出成形が行なわれるものである。

フ 第２１図、第２２図も補強部材１３４，１３５の
異なる実施例を示している。

この実施例は、ファスナーテープ１３６，１３７の下端
部１３８，１３９の表面に貼着、固定されている補強部
材１３５，１３５が、路側コ字状の厚肉の主体部１４０
、１４１と、下端部１３８，１３９の粗組織部１４２
、１４３に臨ませられた薄肉の凹陥部１４４．１４５
とで構成されており、粗組織部１４２．１４３の最下端
の連結糸１４６．１４７を含む端部が、補強部材１３４
，１３５の下辺部１４８．１４９により補強された被覆
部分とされている。

この実施例も、補強部材１３４゜１３５が下端部１３８
，１３９−Ｈに形成されたのちに開離嵌挿具１５０の諸
部分の射出成形が行なわれるものである。

なお上述の凹陥部１４４．１４５は、後述するように編
針等を容易に刺通させうる程度の厚さとされるものであ
る。

本発明に係る開離嵌挿具付きスライドファスナーは、以
上説明したごとき構成であるが、倒れの実施例において
も連結糸の配置間隔、第１図、第２図に示す実施例では
、連結糸ｉｏ、ｉ１の間隔は、スライドファスナーを取
り付けるべき編物生地の編機の編針ゲージ或はリンキン
グマシンの針ゲージに合せて設定されるものである。

また何れの実施例においても、粗組織部の最下端の連結
糸が、補強部材による被覆部分に含まれているが、含ま
れない場合もある。

第２３図および第２４図は、本発明に係る開離嵌挿具付
きスライドファスナーを編物生地に取り付ける手段の１
例を示すもので、第１図乃至第６図に示される開離嵌挿
具付きスライドファスナー１の場合について説明すると
次のごとくである。

この際、該スライドファスナー１のファスナーテープ２
，３における粗組織部６の連結糸１０，１１は、編機の
編針１５１のゲージに合致する間隔で編成されているも
のとする。

初に、開離嵌挿具付きスライドファスナー１を開いて、
個々のストリンガ−１５２としたうえで、ファスナーテ
ープ２の下端部１２における粗組織部６の被覆部分２４
と、これに隣接する連結糸１５３との間隔部１５４に、
端部の編針１５１を通し、ストリンガ−１５２を編針列
に沿って展張させ、編針列に向けて押進させると、各編
針は各連結糸の間に整然と挿通される。

この編針の挿通に当り、ファスナーテープ２の下端部１
２に設けられた被覆部分２４は、編針列に対するストリ
ンガ−１５２の位置決め部材として役立つものである。

ストリンガ−１５２を編針列に通し終えたのち、常法に
より給糸、編成を行なうと、第２４図に示されるように
、粗組織部６における被覆部分２４、連結糸１５３，１
５５，１５６・・・にシンカーループ１５７．１５８．
１５９．１６０・・・を係止された編物生地１６１が編
成され、こ５に編物生地１６１に対するスｌ−ＩＪンガ
ー１５２の取り付けが完了するものである。

なお、開離嵌挿具付きスライドファスナーが、第２１図
および第２２図に示される構造の補強部材１３４．１３
５を有する際は、第２８図に示される如く、編針１６２
．１６３は、薄肉の凹陥部１４４を刺通して編地を編成
する。

第２４図に示す手段は、粗組織部６に、編針列を通した
のちに編成を開始しているが、第２６図に示されるよう
に、予め編機上で耳部１６４と第１のコース１６５を編
成したのち、その編針に、ファスナーストリンガ−１５
２の粗組織部６を通して編成を進行させてもよい。

また図示を省略したが、ファスナーストリンガ−を前述
の通り、編針列に挿通したのち、更に既製の編物生地の
スライドファスナー取付部位の編目をも該編針列に移し
、給糸、編成を行なってもよい。

第２７図は、既製の編物生地１６６のスライドファスナ
ー取付端縁部１６７に、そのウエール方向に沿わせて、
本発明に係るファスナーストリンガー１６８をリンキン
グにより取り付けた例であって、編物生地１６６のウエ
ール１６９のループと、ファスナーストリンガ−１６８
のファスナーテープ１７０の粗組織部１７１の連結糸１
７２，１７３・・・の間隔部１７４とをリンキングマシ
ンのポイントにとり、かがり組織１７５により結合した
ものである。

第２８図は、第２１図に示される手段により、編物生地
１７６．１７７の打合せ部１７８，１７９に、開離嵌挿
具付きスライドファスナー１８０を取り付けた状態の正
面図であつあ、図中符号１８１は第２７図に示されるか
がり組織１１５に相当するかがり付は部を示している。

第１図乃至第２８図に示される例では、ファスナーテー
プに１列の粗組織部が形成されているが、この粗組織部
は、第２９図に示されるように、ファスナーテープ１８
２．１８３に各２列の粗組織部１８４．１８５．１８６
．１８７を設け、何れか一方の粒組織部を選択して編物
生地への取り付けを行なうようにしてもよく、設けるべ
き粒組織部の列数は２列に限定されるものでは無い。

以上説明した各実施例は、ファスナーテープの下端部の
粒組織部の最下端に、例えば第１図中符号２４，２５で
示される被覆部分に相当する被覆部分が形成されている
が、第３０図に示される実施例のように、粒組織部１８
８．１８９の最下端より若干上方へ寄った位置に被覆部
分１９０，１９１を形成するようにしてもよい。

また何れの実施例においてもファスナーテープは務歯取
付縁部に続く第１の緻密組織部と、これに続く粒組織部
と、これに続く第２の緻密組織部とで構成されているが
、この組織を第３１図に示されるように、務歯取付縁部
１９２に続けて緻密組織部１９３を形成し、その側方に
粒組織部１９４を形成させ、前述の各実施例における第
２の緻密組織部を省略した構造としてもよい。

この実施例では、粒組織部１９４の左側縁部の鎖編組織
１９５に１−Ｉｌｏ−０の組織で経挿入糸１９６を編み
込み、該鎖編組織を補強している。

粒組織部１９４には、緯糸１９７が３−３／２−２／３
−３１０−０／１− Ｉｌｏ −０／１− Ｉｌｏ −
０７３−３／２−２の組織で緯入れされ、緯糸１９８が
０−０／１−１１０−０／１− Ｉｌｏ −０／３−３
７２−２／３−３／２−２／３−３の組織で緯入れされ
ている。

本発明に係る開離嵌挿具付きスライドファスナーは、以
上説明した構成のものであって、ファスナーテープの下
端部の粒組織部は、補強部材による被覆部分が形成され
ているのみであるため、スライドファスナーの略全長に
亘って、編物生地への取り付けを行いうる効果を有して
いるし、その取り付けに当り、上記補強部材による被覆
部分を基点として編針等に挿通しつるので、編針等への
挿通する際の位置決めを正確にでき、挿通も手際よく能
率的に行ないうる効果も有しているし、取付操作も、粒
組織部を編針等に挿通し編み立て等を行なえばよく、著
しく簡単となる効果もある。

更に、上述の補強部材による被覆部分を基点とし、ファ
スナーテープの伸縮性を利用し、ファスナーテープを適
宜の緊張状態で編針列等に挿通しうるので、取り付は完
了後に、編針列等から編物生地を外した際に、編物生地
の収縮に合せて、ファスナーテープも収縮することがで
き、スライドファスナーに所謂パッカリングを生せしめ
ない効果も奏する。

編物生地には、ファスナーテープの粒組織部の連結糸を
利用して取り付けられ、該連結糸はまた粒組織部の両側
縁部の補強糸による鎖編組織同士を連結しており、連結
糸は緻密組織部の組織とは直接のつながりが無いので、
編物生地側の伸縮は、連結糸に作用するものの務歯取付
縁部に続く緻密組織部には全く影響を及ぼすことが無い
と云う効果も有している。

また、ファスナーテープの下端部は、緻密組織部が補強
部材で覆われ、該下端部の粒組織部は、前記補強部材に
連続する補強部材による被覆部分が設けられ、該下端郡
全体が一体化されているので、ファスナーテープに粒組
織部が形成されていても、開離嵌挿具の開閉操作には全
く影響を及ぼすことが無く円滑に開閉させうるし、開閉
が繰り返されても、下端部から引き裂きを生ずることも
無い効果を有している。

なお、本発明に係るスライドファスナーは、ファスナー
テープが経メリヤス組織で構成されているので、編機の
ケージに合せて所望の組織に構成することができ、品質
の安定したスライドファスナーを高い生産性の下で製作
しうる効果も有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施の１例の平面図、第２図は第１図に示され
るもののファスナーテープの組織図、第３図は第１図に
示されるものの下端部分の拡大平面図、第４図は第３図
中ＩＶ−ＩＶ線断面の略示拡大図、第５図は第３図中Ｖ
−Ｖ線断面の略示拡大図、第６図は第３図中Ｖｌ−Ｖｌ
線断面の略示拡大図、第１図はファスナーテープの粒組
織部の別の実施例の組織図、第８図は更に異なる粒組織
部の実施例の組織図、第９図はファスナーテープの別の
実施例の組織図、第１０図はファスナーテープの粒組織
部の別の実施例の組織図、第１１図は異なる実施例たる
スライドファスナーの下端部分の拡大平面図、第１２図
は第１１図中■−■線断面の略示拡大図、第１３図は第
１２図と同一位置における別の実施例の断面の略示拡大
図、第１４図は別の実施例たるスライドファスナーの下
端部分の拡大平面図、第１５図はまた別の実施例たるス
ライドファスナーの下端部分の拡大平面図、第１６図は
第１５図中ＸＶＩ−ＸＶＩ線断面の略示拡大図、第１７
図は更に異なる実施例たるスライドファスナーの下端部
分の拡大平面図、第１８図は第１７図中罵−Ｘ■線断面
の略示拡大図、第１９図はまた別の実施例たるスライド
ファスナーの下端部分の拡大平面図、第２０図は第１９
図中ｘｘ−ｘＸ線断面の略示拡大図、第２１図はまた別
の実施例たるスライドファスナーの下端部分の拡大平面
図、第２２図は第２１図中Ｘ■−Ｘ■線断面の略示拡大
図、第２３図は第１図に示される構造のストリンガ−を
編物生地に取り付けるため編針に挿通した状態を示す拡
大斜面図、第２４図は第２３図に示される手段で接続さ
れたスｔ−ＩＪンガーと編物生地とを示す拡大斜面図、
第２５図は第２１図に示される構造のストリンガ−を編
物生地に取り付けるため編針に挿通した状態を示す拡大
斜面図、第２６図はストリンガ−と編物生地との取付状
態の別の例の拡大斜面図、第２７図はリンキング手段で
取り付けられたストＩＪンガーと編物生地とを示す拡大
斜面図、第２８図はリンキング手段で取り付けられた開
離嵌挿具付きスライドファスナーを有する編物生地の略
示平面図、第２９図は別の実施例たる開離嵌挿具付きス
ライドファスナーの平面図、第３０図はスライドファス
ナーの下端部分の別の実施例の拡大平面図、第３１図は
ファスナーテープの別の実施例の組織図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 経編生地よりなる左右のファスナーテープが、少な
   くとも務歯取付縁部に続く緻密組織部と、どれに続（粒
   組織部とで構成されており、前記粒組織部は、両側縁部
   が補強糸を使用した鎖編組織であり、該鎖編組織の中間
   にはウエールが存在せず、該鎖編組織同士を連結する編
   糸たる連結糸が配置されていると共に、左右のファスナ
   ーテープの下端部には、箱、箱棒、蝶棒よりなる開離嵌
   挿具が固着され、この開離嵌挿具が固着されているファ
   スナーテープの下端部における前記緻密組織部は、補強
   部材で覆われており、該下端部における粒組織部には、
   前記緻密組織部の補強部材に連結する補強部材による被
   覆部分が設けられており、この被覆部分以外の、前記下
   端部における粒組織部の部分は、編針等が刺通しうる構
   造とされていることを特徴とする開離嵌挿具付きスライ
   ドファスナー。 ２ 連結糸が、粒組織部の一方の側縁部の鎖編組織に沿
   い、蛇行状に編み込まれ、次いで粒組織部を他方の側縁
   部の鎖編組織に向って横切り、該鎖編組織に沿い蛇行状
   に編み込まれる組織をなしていることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の開離嵌挿具付きスライドファス
   ナー。 ３ 連結糸が、粒組織部の一方の側縁部の鎖編組織に編
   目ループを形成して編み込まれ、次いで粒組織部を他方
   の側縁部の鎖編組織に向って横切り、該鎖編組織に編目
   ループを形成して編み込まれる組織をなしていることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の開離嵌挿具付き
   スライドファスナ０ ４ 連結糸が、地組織糸より強靭な編糸とされているこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の開離嵌挿具
   付きスライドファスナー。 ５ ファスナーテープの下端部の粒組織部における被覆
   部分以外の部分が、ファスナーテープの粒組織部がその
   ま５露出されている構造であることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の開離嵌挿具付きスライドファスナ
   ー。 ６ ファスナーテープの下端部の粒組織部における被覆
   部分以外の部分が、穿孔部であることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の開離嵌挿具付きスライドファス
   ナー。 ７ ファスナーテープの下端部に形成された補強部材が
   枠状構造とされていることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の開離嵌挿具付きスライドファスナー。 ８ ファスナーテープの下端部の粒組織部における被覆
   部分以外の部分が、編針等が刺通しうる程度の薄肉の合
   成樹脂膜で覆われていることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載の開離嵌挿具付きスライドファスナー。