JPS5948065A - 柑橘類果汁の精製装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は柑橘類果汁の酸味および苦味を除去して好みの
味の果汁とする精製装置に関する。

近年、夏柑等の柑橘類の生産過剰対策として果汁に加工
して利用することが行われているが、果汁原液中には酸
味および苦味の各成分が存在するため、飲み易い果汁と
するにはこれ−らｈυ１分を相当量減少することが必要
となる。しかし商品価値の高い果汁とするだめには酸味
、苦味あるいは甘味等をある稈度の割合で存在さぜなけ
ればならない。

本発明者らは、酸味の主成分がクエン酸であり、寸だ苦
味の主成分がナリンギン、リモニンであることに着目し
、これら酸味および苦味成分を所定量減少させるために
酸味成分の除去には陰イオン交換樹脂を、ぞして苦味成
分の除去には合成吸着剤（ハイボーラスヂリマー）を用
い、これら陰イオン交換樹脂層および合成吸着剤層に果
汁原液を所定割合で上向き流として辿液することによυ
好みの味の果汁とすることができることを見い出し、本
発明に−なすに至った。

すなわち、本発明の柑橘類果７１の精＃！装釘は、塔内
に陰イオン交換樹脂層および合成吸着剤層を内蔵する精
製塔と、果汁原液を陰イオン交換樹脂層および合成吸着
剤層の下方にそれぞれイ１１給する原液供給手段と、塔
上部に設けられた精製液排出手段とを具え、陰イオン交
換樹脂層を通過した液を更に合成吸着剤層下方に供給す
るよう構成され、この原液供給手段により果汁原液を陰
イオン交換樹脂層および合成吸着剤層の下方に所定割合
で供給し、これら各層を果汁原液が上向き流として通過
する間に酸味成分は陰イオン交換樹脂層によシ、また苦
味成分は合成吸着剤層によυ吸着されて精製されるもの
である。

なお、果汁原液中には灰分、ノソルプ分等の不溶性固形
分を含有するが、本発明では果汁原液を陰イオン交換樹
脂層および合成吸着剤層の下方に供給してこれら層内を
上向きに通過するものであるため、不溶性固形分による
各層の目詰りが防止されるようになる。

添付の図面は本発明に係る精製装置の一例を示すもので
ある。図において、精製塔１内には上層部に比較的比重
の小さい合成吸着剤層２が、そしてこの合成吸着剤層２
の下層部には合成吸３が内蔵されている。これら各層に
おける合成吸着剤および陰イオン交換樹脂は／１〜翳犯
量比となるように充填することが奸才しい。合成吸着剤
層２および陰イオン交換樹脂層３の境界面付近には中間
散水管４が設けられる。

このような精製塔ｌの下端部および中間散水管４には果
汁原液を供給する原液供給手段が設けられている。この
原液供給手段は原液槽５内の果汁原液を４ビンプロによ
り分枝したライン７およびライン８から弁９および１０
の開［１度を調整して所定割合、例えばライン７に７０
係、ライン８に３０チの坩比となるように原液をそれぞ
れ塔１の下端から集液器１１を経て陰イオン交換樹脂層
３の下方および中間集液板４を経て合成吸着剤層２の下
方に供給し得るようになっている。このようにして陰イ
オン交換樹脂層３の下方に供給された果汁原液は陰イオ
ン交換樹脂層３を上向き流として通過する間に陰イオン
交換樹脂により酸味の主成分であるクエン酸が吸着除去
され、続いて更に合成吸着剤層２を上昇しつつ合成吸着
剤によシ苦味の主成分であるナリンギン、リモニンが吸
着除去される。一方、合成吸着剤層２の下方に供給され
た果汁原液は合成吸着剤層２を上向き流として通過する
間に合成吸着剤により苦味の主成分であるナリンギン、
リモニンが吸着除去される。これらの精製液は混合して
その後塔内上部に設けられた集液板１２からライン１３
を経て弁１４から塔外に取シ出される。なお、塔内に供
給する果汁原液の通液流速は空間速度（Ｓ、　Ｖ、）　
＝　５〜３０　Ｈｒ−’の範囲とすることが好ましい。

一定通液後、陰イオン交換樹脂および合成吸着剤は再生
する必要があシ、図示の精製塔を再生塔として使用する
場合について次に説明する。

まず、弁１５を鮭てライン１６よシ塔内の液抜きを行う
。次いで純水槽１７内の純水をポンプ１８によυライン
１９およびライン７を経て塔下端から塔内に供給して水
張り逆洗し、これによシ陰イオン交換樹脂および合成吸
着剤を塔内において展開乱舞させて不溶性固形分等をラ
イン２０、弁２１を経て塔外へ排出する。この逆洗の通
液流速は５〜１０　ＴＴｒ”稈度とする。その後、純水
の塔内への供給を停止することにより浮遊した陰イオン
交換樹脂および合成吸着剤がそれらの比重の差によシ沈
降し、塔の下部には陰イオン交換樹脂が層３となり、そ
の上部に目、合成吸着剤が層２となる。しがる後に薬槽
２２の苛性ソーダをポンプ１８により供給される純水で
所定濃度に希釈してライン２３および弁２４を経て塔内
へ供給する。なお、純水はエゼクタ−２５の駆動水とな
シ、濃度は弁２６の開口度によって調整する。塔内にお
いて陰イオン交換樹脂および合成吸着剤を再生した後の
苛性ソーダ水溶液は塔下端から排出され、弁２７、ライ
ン２８を経てｐ）（計２９および伝導度計３０で再生状
態をモニタリングしながら陰イオン交、換樹脂および合
成吸着剤に吸着さｉまた酸味成分および苦味成分を効率
よく溶離することかできる。薬注後、弁２６？閉じて純
水のみを同様にライン２３を経て塔上部から塔内へ供給
し、苛性ソーダが塔内から完全に抜ける寸で純水押出し
を行う。この時の純水の通液流速（Ｓ、Ｖ、）は３〜１
０　Ｈｒ　　程度とする。純水押出しが終った後には塔
内の純水をライン１６から完全に抜くことにより再生が
終了する。なお、再生剤は苛性ソータ゛（ＮａＯＨ）を
用い、濃度４０〜１００ｒ　／　ｔで、陰イオン交換樹
脂および合成吸着剤の総充填量の１．５〜４．０倍量薬
注することにより酸味成分および苦味成分を効率よく溶
離し得る。

このようにして再生が終了した後、果汁原液を通液する
に際しては精製液性状が安定するまでの間、果汁原液を
ライン７およびライン８から塔内に供給した後、塔上部
から集液板１２、弁３１、ライン３２を経て原液槽５に
戻す循環通液を行う。この時の通液流速（Ｓ、Ｖ、）は
２５〜３０　Ｈｒ−”程度とする。このような原液の循
環通液により精製液性状が安定した稜、果汁原液の精製
を行う。

上記した精製塔においては、険イオン交換樹脂層と合成
吸着剤層との間に仕切りを設けずに、それらの比重の差
によシ各層を設けたものであるが、塔内部を集水器何区
画板で仕切り、合成吸着剤層室と陰イオン交換枦１脂層
室とに分離１゛るようにしてもよい。この場合、６宰に
は純水による逆洗洗浄時に陰イオン交換樹脂および合成
吸着剤が十分展開乱舞し得るように十分な空間を設りる
ことか必要である。このように各室を仕切った場合は陰
イオン交換樹脂および合成吸着剤の比重を吟味する必要
が々い利点がある。

また、陰イオン交換樹脂層を内蔵した塔および合成吸着
剤層を内蔵した塔な別個に設けるようにしてもよい。

以上のような本発明によれば、果汁原液は陰イオン交換
樹脂層および合成吸着剤層の下方に供給され、塔内を上
向きに通過する間に陰イオン交換樹脂および合成吸着剤
によりそれぞれ酸味成分および苦味成分が果汁原液中に
含咬れる不溶性固形分による層の目詰りを生ずることな
く吸着除去されて低減され、好みの味の商品価も簡単な
操作で処理可能な精製塔が得られる。

以下に図示されるような精製塔を用いた実験例を示す。

実験例 果汁原液として夏材果汁１００％を用い、陰イオン交換
樹脂および合成吸着剤として三菱化成工業（株）製、商
標ダイヤイオン５ＡＩＯＡおよびダイヤイオンＨＰ２０
をそれぞれ用いて以下の条件にて減酸、脱苦味処理を行
った。

試験条件 ・カラム；１００φｘ　１００ＯＨ −通液流速　ＳＶ　＝１０　Ｈｒ−’ ・通液方向　上昇流 試験結果 この結果、処理された精製液は、酸味および苦味が相当
用減少し、風味もきわめて良ｉＪｒなものになった。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る精製装置べの一実施例を示す概略説
明図である。 １・・・精製塔　　　　　２・・・合成吸着剤層３・・
・陰イオン交換樹脂層４・・・中間散水管５・・・原液
槽　　　　　６，１８・・・ヂンプ７　、８　、１３　
、１６　、１９　、２０　、２３　、２８　、３２・・
・ライン９　、１０　、１４　、１５　、２１　、２４
　、２６　、２７　、３１・・・弁１１・・・集液器　
　　　　１２・・・隼液板１７・・・純水槽　　　　　
２２・・・薬槽２５・・・エゼクタ−２９・・・ｐＨＨ
ＢＯ２・・伝導度計

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　塔内に陰イオン交換樹脂層および合成吸着剤層を
   内蔵する精製塔と、果汁原液を陰イオン交換樹脂層およ
   び合成吸着剤層の下方にそれぞれ供給する原液供給手段
   と、塔上部に設けられた精製液排出手段とを具え、陰イ
   オン交換樹脂層を通過した液を更に合成吸着剤層下方に
   供給するよう構成された柑橘類果汁の精製装置。 ２、−塔内の下部に陰イオン交換樹脂層が、上部に合成
   吸着剤層が設けられた特許請求の範囲第１項記載の柑橘
   類果汁の精製装置。