JPS5947269A - 艶消電着塗装方法 - Google Patents

艶消電着塗装方法

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JPS5947269A
JPS5947269A JP15666782A JP15666782A JPS5947269A JP S5947269 A JPS5947269 A JP S5947269A JP 15666782 A JP15666782 A JP 15666782A JP 15666782 A JP15666782 A JP 15666782A JP S5947269 A JPS5947269 A JP S5947269A
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electrodeposition coating
acid
resin
coating method
water
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Tsuneo Kadooka
角岡 恒夫
Yoshitaka Mizushima
水嶋 佳孝
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Honny Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、特定の水性塗料を金属物品上に電着塗装し均
一な艶消塗膜を形成しうる艶消電着塗装方法に関する。
従来、艶消状態の電着塗膜を得る方法としては、多くの
方法が提案されている。例えば、(1)電着塗膜をアル
コール溶液あるいはアルコール含有水溶液で処理する方
法(特公昭46−22351号公報参照)、(2)焼付
前の電着塗膜を酸を含有するかあるいはしない熱湯又は
加熱水蒸気で処理する方法(4?公昭47−51927
号公報参照L(参照室着塗膜をカチオン系界面活性剤で
洗浄処理する方法(特公昭48−4447号公報参照)
、(4)焼付前の電着塗膜を有機酸又は無機酸の水溶液
で処理する方法(特開昭52−137444〜1374
46号公報参照)、(5)電着塗膜を洗浄後、塩の水溶
液で処理する方法(特開昭56−9592号公報参照)
等、電(4) 着塗膜を形成した後、薬品類で塗膜を処理する方法、あ
るいは、(6)艶消剤を電着塗料中に分散させ電着塗装
する方法(特開昭56−16569号公報参照)等が知
られている。
しかし寿から、電着塗膜を形成後、薬品等で塗膜を処理
する方法では十分な艶消効果が得られず、また処理液の
状態の変化に伴い艶消程度が変化し、均一な艶消塗膜が
安定して得られないという問題がある。更に、該方法で
は、従来の電着塗装工程に一工程付加されるため、作業
能車が低下するという問題も生じ、これらの理由によシ
、実用的規模での稼動は、いまだなされていないのが現
状である。
しかして、塗料中に艶消剤を配合し、塗膜を艶消しにす
る方法は電着塗装以外の塗装方法では多年にわたシ実施
されている。
しかし、電着塗装においてはこの方法をそのまま利用す
ることは困難である。例えば、艶消剤としてシリカ微粉
末を分散させた電着塗料を使用した場合、シリカ微粉末
は沈降する傾向を(5) 示し、このため被塗物の上面と下面の艶消程度が大幅に
異なシ、又、塗料を不安定にするという問題があった。
一方、艶消剤として溶剤不溶性の粒子状重合反応生成物
を塗料に添加することが前記(6)よシ公知である。こ
の方法によれば、従来の艶消剤を粉砕又は分散等の機械
的微細化工程が不要になるという利点があるが、前記の
艶消側添加の場合と同様に塗料中においては粒子状重合
反応生成物が沈降する傾向は避けられず、このため、均
一な艶消塗膜が得られないという問題が依然として残さ
れている。
本発明者等は、これらの公知技術とは異なシ、艶消剤を
分散させることなく、又、電着塗膜の薬品等の処理を行
うことなく、通常の電着塗装を行うだけで艶消電着塗膜
が形成できる艶消電着塗装方法につき研究した結果、本
発明を完成したものである。
すなわち、本発明の目的は、電着塗料として使用すると
均一かつ独特の風合いを有する艶消(6) 状態の電着塗膜を形成しうる艶消電着塗装方法を提供す
ることである。
本発明につき概説すれば、本発明の艶消電着塗装方法は
、(a)二次転移点が50℃以上のα、β−エチレン性
不飽和ポリカルボン酸樹脂及び(b)メチロール基の少
なくとも一部が低級アルコールでアルコキシル化された
アルコキシル化メチロールメラミンを塗膜形成成分とし
、この(a)成分と(b)成分を混合して得られる生成
物を有効成分として含有する樹脂組成物を希釈した水性
塗料中に金属物品を浸漬し、該金属物品と対極との間に
電圧を印加して電着塗装を行うこと分特徴とするもので
ある。
本発明の特異な点を詳細に説明する。本発明で使用する
α、β−エチレン性不飽和ポリカルボン酸樹脂は、α、
β−エチレン性不飽和カルボン酸と、これと共重合可能
々単量体とを反応させることによシ得られ、この樹脂は
50℃以上の二次転移点を有することを要件とする。
本発明において、α、β−エチレン性不飽和ボ(7) リカルボン酸樹脂の二次転移点を50℃以上と規定する
理由は、電着塗装した場合、析出した樹脂塗膜を加熱乾
燥する際、樹脂が熱溶融し塗膜表面が平たんになるのを
抑制し、電着塗装時の塗膜の凹凸をそのまま保持して艶
消し状態の外観が得られるためである。
従来の電着塗装においては、優れた塗膜光沢を得ること
を目的としていたため、電着塗料に使用するα、β−エ
チレン性不飽和ポリカルボン酸樹脂の二次転移点は、通
常10〜65℃の範囲のものが使用されている。したが
って、二次転移点が50℃未満の場合、電着塗膜の光沢
が良く彦る傾向が認められ、本発明の艶消電着塗膜形成
を目的とする樹脂組成物としては望ましくない。
α、β−エチレン性不飽和ポリカルボン酸樹脂は、酸価
的10〜200を有するものが適している。酸価が10
未満のものは十分に水に分散できず、又、塗料として使
用する場合に不安定であυ、一方、酸価が200を越え
ると電着塗(8) 膜の再溶解現象が生じ、又、塗膜のつき回り性が劣って
望ましくない。
適当なα、β−エチレン性不飽和カルボン酸の例として
は、アクリル酸、α−クロロアクリル酸、メタクリル酸
、イタコン酸、無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸
、クロトン酸、シトラコン酸及びメサコン酸等の単独又
は混合物あるいは少なくとも1個のカルボキシル基を有
スるそれらの官能性誘導体例えば、不飽和の重合性のジ
ー又はポリ−カルボン酸の部分的エステル又はアミドが
ある。
α、β−エチレン性不飽和カルボン酸と共重合可能な単
量体の例としては、α、β−エチレン性不飽和カルボン
酸のエステル例えばアルキル及びオキシアルキルエステ
ル、又、アミド等の誘導体、並びに不飽和ジー又はポリ
−カルボン酸の遊離のカルボキシル基を含有していない
誘導体、例えば、ジエチルマレエート及びジブチルマレ
エート等がちる。
他の重合性のビニル又はビニリデン化合物例(9) えげスチレン、アルキルスチレン及びアクリロニトリル
等も使用することができる。
α、β−エチレン性不飽和カルボン酸のアルキルエステ
ルの例としては、メチルアクリレート、メチルメタクリ
レート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、
n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリレー
ト、インプロピルアクリレート、イソプロピルメタクリ
レート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、
アクリルアミド、ジエチレングリコールモノアクリレー
ト、ジエチレングリコールメタクリレート、メタクリル
アミド、メチロールアクリルアミド、メチロールメタク
リルアミド、ジアセトンアクリルアミド、ジアセトンメ
タクリレート、ラウリルアクリレート、ラウリルメタク
リレート、ステアリルアクリレート、ステアリルメタク
リレート、ヘキシルアクリレート、2−エチルへキシル
メタクリレート、ヘプチルアクリレート、ヘプチルメタ
クリレート等がある。又、α、β−エチレン性不飽和カ
ルボン酸の(10) ヒドロキシアルキル又ハアルコキシアルキルエステル及
びα、β−エチレン性不飽和カルボン酸アミド又はα、
β−エチレン性不飽和カルボン酸アミドの誘導体として
は、例えば2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、3−ヒドロキシプロピルアクリレート及び3−ヒド
ロキシプロピルメタクリルアミド等がある。
他方、アルコキシル化メチロールメラミンはメチロール
基の少なくとも一部を低級アルコールでアルコキシル化
したものであればよい。低li&1に:r−ルトシてハ
、メチルアルコール、エチルアルコール、フロビルアル
コール、イソプロピルアルコール、メチルアルコール等
O−i又は二種以上を使用する。
本発明における前記α、β−不飽和ポリカルボン酸樹脂
と、アルコキシル化メチロールメラミンとの組成割合は
、α、β−エチレン性不飽和ボ(11) リカルポン酸樹脂5〜95重量部、アルコキシル化メチ
ロールメラミン95〜5重量部の範囲で使用できる。し
かし、実用的には、前者40〜80重量%、後者60〜
20重量%の範囲内とすることが望ましい。
本発明における樹脂組成物は、例えば、次のようが方法
で製造することができる。かくはん機及び温度計を備え
た反応容器に、(a)二次転移点が50℃以上のα、β
−エチレン性不飽和ポリカルボン酸樹脂、(”)アルコ
キシル化メチロールメラミン及び有機溶剤を入れた後、
かくはんを行い十分に混合して終了する。
有機溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、n
−プロパツール、インプロピルアルコール、n−ブタノ
ール、イソブタノール、5ea−ブタノール、t−ブタ
ノール及びペンタノール等のようなアルコール類、ブチ
ルセロソルブ、エチルセロソルブ、イソプロビルセロン
ルプ、ブチルセロソルブ及び8θC−ブチルセロソルブ
等のようなセロソルブ等を使用する。
(12) 本発明における樹脂組成物においては、酸を配合すると
、望ましい結果が得られる。これは酸が電着塗膜の加熱
焼付時に架橋触媒として働くためであると推定される。
本発明で樹脂組成物に配合可能な酸としては有機酸及び
/又は無機酸がある。有機酸としては、ギ酸、酢酸、シ
ュウ酸及びスルホン酸化合物等があシ、一方、無機酸と
しては、硫酸、塩酸、硝酸及びリン酸等が挙げられる。
本発明では、有機酸又は無機酸の少なくとも1種以上お
るいは有機酸と無機酸との混合いずれも使用できる。
本発明では、スルホン酸化合物の使用が、特に優れた効
果を発揮するため望ましい。スルホン酸化合物としては
、脂肪族スルホン酸あるいは芳香族スルホン酸がある。
脂肪族スルホン酸としては、メタンスルホン酸、エタン
スルホン酸等のアルカンスルホン酸、芳香族スルホン酸
トシてn、=−ノニルベンゼンスルホン酸、p−テシル
ベンゼンスルホン酸、アルコキシル(13) ベンゼンスルホン酸、p−ドデシルベンゼンスルホン酸
、p−トルエンスルホン酸等のアルキルベンゼンスルホ
ン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸、ジノニルナフタ
レンジスルホン酸、ジアキルナフタレンスルホン酸、ジ
アルキルナフタレンスルホン酸、ジオクチルナフタレン
ジスルホン酸及びジデシルナフタレンジスルホン酸等の
ジアルキルナフタレンスルホン酸又はジスルホン酸等を
使用する。
酸の配合は、樹脂組成混合時が望ましいが、混合後に添
加することも可能である。
又、本発明では、塩基を、酸と共に、又は混合後に配合
して、酸を中和することもできる。
更に、あらかじめ酸を塩基で中和して得られる酸の塩を
配合することもできる。
前記酸を中和する塩基としては、アンモニア、無機塩基
及び有機窒素塩基のような通常の中和剤を使用できるが
、特に有機窒素塩基が好ましい。又、有機窒素塩基のう
ちでも、水難溶性又は、水不溶性のものが、特に望まし
い。その例(14) としでは、長鎖アルキルアミン又はアラルキル基含有ア
ミンがある。
本発明における樹脂組成物を電着塗装用塗料とする場合
、有機アミン及び/又はアンモニアを添加し、α、β−
エチレン性不飽和ポリカルボン酸樹脂を水分散可能とし
た後、適当な樹脂固形分濃度に希釈して使用する。その
場合に1電着塗装で常用の着色剤その他の添加剤を混合
して使用してもよい。
こうして、調製した塗料中で電導性物品を電着塗装する
と物品の形状、大きさにかかわらず、均一な艶消塗膜が
得られる。
前記α、β−エチレン性不飽和ポリカルボン酸樹脂を水
分散可能とするために使用するアンモニア又は有機アミ
ンとしては、アンモニア、モノメチルアミン、ジメチル
アミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチ
ルアミン、トリエチルアミン、モノイソプロピルアミン
、ジイソプロピルアミン、トリイソプロピルアミン、モ
ノブチルアミン類、ジブチルアミン類及(15) びトリブチルアミン類等のようなアルキルアミン、モノ
エタノールアミン、ジェタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、モノイソプロパツールアミン、ジイソプロパ
ツールアミン、トリイソプロパツールアミン、ジメチル
アミノエタノール及びジエチルアミノエタノール等のよ
うなアルカノールアミン、エチレンジアミン、プロピレ
ンジアミン、ジエチレントリアミン及びトリエチレンテ
トラミン等のようなアルキレンポリアミン、エチレンイ
ミン及びプロピレンイミン等のようなアルキレンイミン
、ピペラジン、モルホリン、ピラジン及びピリジン等が
ある。
本発明における水性塗料は、前記(a)成分と(b)成
分を混合して得られる生成物に、上記したように、アン
モニア及び/又は有機アミンを添加して水分散可能とし
た後、樹脂固形分濃度3〜35重量%、望ましくは5〜
25重量%に水で希釈して調製、使用し、又、この水性
塗料組成物中に、無機酸及び/又は有機酸あるいは酸の
塩を配合することによシ望ましい結果が得られ(16) る。
次に、電着塗装は、前記水性塗料中に金属物品を陽極と
して浸漬し、陰極を設けて、両極間に電圧約10〜30
0■で約10〜300秒印加することにより達成される
電着塗装終了後、水性塗料内の金属物品を引上げて液切
夛した後、洗浄を行う。洗浄には各種の水を使用するこ
とができ、例えば脱イオン水、上水及び井水を通常使用
するが、酸、塩基、塩、界面活性剤及び有機溶剤等を添
加あるいは含有した水、更には水性塗料を限外済過処理
及び/又は逆浸透圧処理をして得られる透過液も使用す
ることができる。
洗浄後、電着塗膜を架橋させるために加熱処理を行う。
この加熱処理は、約130〜220℃の温度で約10〜
80分間で達成される。この加熱処理に際しては、電着
塗膜の予備乾燥をしておくと光沢値が低下する傾向がみ
られて望ましい。
又、本発明において、塗装の対象とする金属(17) 物品は、導電性を有する金属であればよく、その種類、
寸法及び形状は特に限定されない。このような金属とし
ては、例えば鉄、銅、アルミニウム、マグネシウム又は
陽極酸化処理あるいは化成処理したアルミニウム、そし
て更にはベーマイト化したアルミニウム等を挙げること
ができる。特に、陽極酸化処理したアルミニウムの場合
、酸化皮膜を染料、顔料あるいは電解等によシあらかじ
め着色を施したものも使用できる。
以上説明した方法によシ、金属物品上に、従来の艶消側
配合電着塗料を使用する方法及び電着塗膜を化学薬品で
後処理する方法では不可能な光沢差及び光沢むらのない
均一かつ独特の風合いを有する艶消状態の電着塗膜が形
成される。
特に各成分の最適の配合によれば、光沢値を非常に小さ
くすることができる。更に、本発明によシ得られる塗膜
は、被塗物との密着性に優れ、又、耐酸性、耐アルカリ
性及び1佛水性等の塗膜性能にも優れたものがある。
(18) 本発明においては、連続的な塗装によυ生じる水性塗料
の浴組成の変化を極力防止するため、該塗料を公知の各
種処理を施して浴組成を管理する仁とが望ましい。処理
手段としては、4オン交換処理、限外濾過処理、逆浸透
圧処理及び低アミン濃度の濃厚塗料の補給処理等を単独
又は適当に組合わせて実施することができる。特に、本
発明においては、電着塗装後の洗浄を、水性塗料を限外
涙過及び/又は逆浸透圧処理して得られる透過液を用い
て行うことによシ、美麗な外観を有する艶消塗膜が得ら
れる傾向にあり推奨される。
次に、本発明を実施例によシ説明するが、本発明はこれ
らによりなんら限定されるものでは々い。なお、以下の
文中の部は重量部を意味する。
製造例1[(a)成分の合成〕 かくはん機、温度計及び還流冷却器を備えた反応容器に
、メタクリル酸8部、2−エチルへキシルアクリレート
10部、メチルメタクリレ(19) −)62部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート10
部、ブチルセロソルブ34部、イソプロピルアルコール
30部及びアゾビスイソブチロニトリル1.5部を仕込
み、還流温度下で6時間かくはんした。得られたα、β
−エチレン性不飽和ポリカルボン酸樹脂の二次転移点は
60℃で酸価は52であった。
製造例2(対照例) 製造例1の方法において、2−エチルへキシルアクリレ
ート42部、メチルメタクリレート40部とその使用量
を変えた以外はすべて同じ方法を行い、α、β−エチレ
ン性不飽和ポリカルボン酸樹脂を得た。これは、二次転
移点20.6℃で酸価は52であった。
実施例1 かくはん機、温度計を備えた容器に、製造例1で得たα
、β−エチレン性不飽和ポリカルボン酸樹脂溶液100
部、メトキシ・ブトキシ混合メチロールメラミン(商品
名 MX−40、玉料ケミカル社製)26部を仕込みか
くはんを行(20) つた。12時間かくはん分続けた後、混合を終了し、樹
脂組成物を得た。これにトリエチルアミン5部を添加し
て中和し、水分散可能とし、次いで、脱イオン水を加え
て樹脂固形分濃度10重量%の水性塗料を調製した。
こ○水性塗料を電着槽に入れて20℃に保ち、これに無
機電解着色(アンバー色)を施した未封孔陽極酸化アル
ミニウム押出形材を陽極として浸漬し、陰極のステンレ
ス板との間に電圧180vで2分間直流通電を行った。
次いで、アルミニウム板を電着槽より引上げて十分に液
切りを行った後、上水で洗浄を行った。洗浄後、塗膜を
風乾してから、180℃で30分間加熱処理を行って塗
膜を硬化した。その結果、アルミニウム板の表面には、
光沢値18%(600鏡而反射率)の均一な艶消電着塗
膜が形成された。
実施例2 実施例1と同じ水性塗料を入れた電着槽に、被塗物とし
て陽極酸化処理を行いかつ無機電解(21) 着色(アンバー色)を施したアルミニウム押出形材を陽
極として浸漬し、陰極のステンレス板との間に電圧17
0vで2分間直流通電を行った。次いで、アルミニウム
押出形材を電着槽よシ引上げて液切シを行った後、水性
塗料を限外F遇して得られる透過水で洗浄を行った。こ
れを170℃で30分間加熱処理を行ったところ、密着
性に優れ、光沢値18−の均一な艶消電着塗膜が形成さ
れた。なお、電着槽中の水性塗料はアニオン交換樹脂(
三菱化成社製ダイヤイオン8ム−10ム)及びカチオン
交換樹脂〔工MAO(アイマツク)社製工nAcz−s
)に通液して、該水性塗料中の夾雑イオン更には過剰塩
基類を除去して常に安定に保つようにした。
実施例6 被塗物をリン酸亜鉛処理鉄板に変え、かつ水性塗料の樹
脂固形分100重量部に対し、チタン白25重量部を分
散させた白色塗料を使用した以外は、実施例1と同じ方
法を実施した。その結果、鉄板の表面に光沢値12チO
白色の均(22) −な艶消電着塗膜が形成された。
実施例4 無機電解着色を施した陽極酸化アルミニウムを95℃の
硫酸ニッケル水溶液中に2分間浸漬し、半封孔処理した
以外は、すべて実施例2と同じ方法を実施した。その結
果、同様に光沢値15qIDの均一な艶消電着塗膜が形
成された。
実施例5 実施例2の方法を連続的に行うに当シ、水性塗料組成に
おいて低下する樹脂固形分を補給するため、樹脂固形分
が[L2重量%低下する毎に、樹脂固形分濃度40重量
%、中和度[125の補給用塗料(中和度を変化させた
以外は上記水性塗料と同じもの)を塗料浴1L当j95
fの割合で塗料浴に添加し、塗料の樹脂固形分及びアミ
ン濃度の変動を微小に保った。その結果、均質の艶消電
着塗膜(光沢値12〜18%)が形成された。
実施例6 実施例2の方法(pHa?)を連続的に行う(23) に当シ、水性塗料のpHが[14上昇する毎に水性塗料
の一部をカチオン交換樹脂(工MAC! (アイマツク
)社製工MAOZ−5]に通液した。その結果、水性塗
料のpHの変動幅を小さく抑えることができ、均質の艶
消電着塗膜(光沢値12〜18チ)が得られた。
実施例7 実施例2の方法を連続的に行うに当シ、水性塗料を限外
涙遇する代シに逆浸透圧処理を行い得られた透過液で電
着塗装し、液切シを行ったアルミニウム押出形材を洗浄
した。逆浸透圧処理は、チューブ型逆浸透圧装置を使用
し、圧力25Kg/cm”、透過液125m/分の条件
で行った。
この結果、光沢値12〜18チの均一な艶消電着塗膜が
形成された。
実施例8 実施例3の方法において、白色水性塗料を限外p過処理
し濃縮液と透過液とに分離し、濃縮液は電着槽に戻し、
透過液を更に逆浸透圧処理(24) を行って濃縮液と透過液に分離した。濃縮液は電着槽に
戻し、最終透過液を表面に白色電着塗膜を形成した鉄板
の洗浄水として使用した以外はすべて実施例3と同じ方
法を実施した。
その結果、密着性に優れ、光沢値13チの均一な白色艶
消電着塗膜が形成された。
なお、限外濾過処理は操作圧力5 K47cm2で行い
、得られる限外ろ液を次いでチューブ型逆浸透圧装置で
圧力25 Kg/an”、透過液量25−7分の条件で
処理した。
実施例9〜12 実施例1の方法において、パラトルエンスルホン酸0.
2部を配合して1時間かくはんして混合した以外はすべ
て同じ方法で得た樹脂組成物を用いた場合(実施例9)
、バラドデシルベンゼンスルホン酸(L3部及びトリー
n−ブチルアミン0.2部を配合して1時間かくはんし
て混合した以外はすべて同じ方法で得た樹脂組成物を用
いた場合(実施例10)、バラドデシルベンゼンスルホ
ン酸を) IJ −n−ブチルアミンで中(25) 和して得られた塩[15部を配合して1時間かくはんし
て混合した以外はすべて同じ方法で得た樹脂組成物を用
いた場合(実施例11)及びバラドテシルベンゼンスル
ホン酸0.5 部を配合シて1時間かくはんを行った後
、)IJ−n−ブチルアミン12部を添加して2時間か
くはんして混合した以外はすべて同じ方法で得た樹脂組
成物を用いた場合(実施例12)につき、同様の方法に
より艶消電着塗膜を形成したところ、光沢値が実施例9
では12チ、10〜12では15チの均一な艶消電着塗
膜が得られた。
比較例 実施例1の方法において、製造例2で得たα。
β−エチレン性不飽和ポリカルボン酸樹脂溶液を使用し
た以外は、すべて同じ方法により樹脂組成物を得た。
この水性塗料につき、実施例1と同様の方法によシ、艶
消電着塗膜を形成したが、光沢値90チで硬度のやや落
ちた(各実施例では4Hであったが、本比較例では3H
の鉛筆硬度)も(26) のが得られた。
以上説明したように、本発明によれば、特定の水性塗料
を用いることにより、各種の金属物品上に光沢差及び光
沢むらがなく、均一な艶消電着塗膜を形成することがで
きる。
特許出願人  ハニー化成株式会社 代理人 中 本  宏 同     井   上      昭(27)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  (a)二次転移点が50℃以上のα、β−エ
    チレン性不飽和ポリカルボン酸樹脂及び(1))メチロ
    ール基の少なくとも一部が低級アルコールでアルコキシ
    ル化されたアルコキシル化メチロールメラミンを塗膜形
    成成分とし、この(a)成分と(′b)成分を混合して
    得られる生成物を有効成分として含有する樹脂組成物を
    希釈した水性塗料中に金属物品を浸漬し、該金属物品と
    対極との間に電圧を印加して電着塗装を行うことを特徴
    とする艶消電着塗装方法。
  2. (2)樹脂組成物が、(a)成分と(b)成分の混合時
    又は混合後に、無機酸及び/又は有機酸を添加し、それ
    らを混合して得られる生成物を含有する組成物である、
    特許請求の範囲第(1)項に記載の艶消電着塗装方法。
  3. (3)樹脂組成物が、(a)成分と(1))成分の混合
    時又は混合後に、無機酸及び/又は有機酸と塩基(1) とを添加し、それらを混合して得られる生成物を含有す
    る組成物である、特許請求の範囲第(1)項に記載の艶
    消電着塗装方法。
  4. (4)樹脂組成物が、(a)成分及び(ロ)成分の混合
    時又は混合後に、無機酸及び/又は有機酸の塩を添加し
    、それらを混合して得られる生成物を含有する組成物で
    ある、特許請求の範囲第(1)項に記載の艶消電着塗装
    方法。
  5. (5)樹脂組成物が、(a)成分及び(b)成分の混合
    時又は混合後に無機酸及び/又は有機酸を添加し、それ
    らを混合し、次いで核酸を塩基で中和して得られる無機
    酸の塩及び/又は有機酸の塩を包含する生成物を含有す
    る組成物である、特許請求の範囲第(4)項に記載の艶
    消電着塗装方法。
  6. (6)樹脂組成物が、(a)成分及び(’t))成分を
    混合した後、アンモニア及び/又は有機アミンを添加し
    、α、β−エチレン性不飽和ポリカルボン酸樹脂を中和
    して得られる生成物である、特許請求の範囲第(1)項
    〜第(5)項のいずれかに記(2) 載の艶消電着塗装方法。
  7. (7)  (a)成分が、酸価10〜200を有するα
    、β−エチレン性不飽和ポリカルボン酸樹脂である、特
    許請求の範囲第(1)項〜第(6)項のいずれかに記載
    の艶消電着塗装方法。
  8. (8)希釈した水性塗料中の樹脂固形分濃度が3〜35
    重量%の範囲内である、特許請求の範囲第(1)項〜第
    (7)項のいずれかに記載の艶消電着塗装方法。
  9. (9)樹脂組成物を希釈した水性塗料に、イオン交換処
    理、限外濾過処理、逆浸透圧処理又は低アミン濃度の濃
    厚塗料の補給処理あるいはそれらの組合わせ処理を施し
    て浴組成の管理を行う、特許請求の範囲第(1)項〜第
    (8)項のいずれかに記載の艶消電着塗装方法。 (IQ 水性塗料を限外濾過処理及び/又は逆浸透圧処
    理を施して得られる透過液を電着塗装後の洗浄水に使用
    する特許請求の範囲第(1)項〜第(9)項のいずれか
    に記載の艶消電着塗装方法。 αD 金属物品と対極との間に電圧約10〜300(3
    ) ■を印加する特許請求の範囲第(1)項〜第(9)項の
    いずれかに記載の艶消電着塗装方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5411939A (en) * 1977-06-29 1979-01-29 Kansai Paint Co Ltd Electrodeposition coating composition of aluminum and electrodeposition coating
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