JPS5946145A - 水銀等有害物質を含むガラス器具の処理方法と装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、蛍光灯、体温計、水銀ランプ等のようにガラ
ス管内に水銀等有害物質が封入されているガラス器具を
処理する方法と装置とに関し、更に詳しくは、ガラス器
具を破砕する際に発生する浮遊水銀を除去しながら処理
を行う方法と装置とに係るものである。

蛍光灯、体温計、水銀ランプ等のガラス器具には微量の
水銀が封入されており、使用時に破損した場合、発生す
る水銀蒸気を人が吸込むと健康に障害を及ぼすことはよ
く知られている。しかしながら、使い古したこれらのガ
ラス器具を大量に処理するための安全な方法や設備には
まだ確立されたものがなく、現実には屋外に露出したガ
ラス管の捨て場から常に水銀が大気中へと拡散を続けて
いる。特に強風の際は、微細なガラス片と浮遊水銀とが
大量に大気中に拡散し、呼吸器を通じて人体に蓄積され
るおそれがある。

また屋外に露出した捨て場では、ガラス器具を手作業に
より破壊する際にガラス片の飛散によって手や顔に怪我
をすることが多くあり、さらに通行人に対しても危害を
及ぼすおそれがある。更に工場内及び家庭内における保
管にも大変な不便と危険を感じている。

本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、本発明
の目的は、ガラス器具を安全に破砕し、減容化し、破片
を保管し、破砕の際に生じる微粉状の有害物質を除去す
ることのできる処理方法及び処理装置を提供することに
ある。

本発明の他の目的は、破砕後のガラスを安全な方法で集
積し運搬して再資源化（リサイクル）することのできる
処理方法及び処理装置を提供することにある。

本発明に係る水銀等有害物質を含むガラス器具の処理方
法は、水銀等有害物質を含むガラス器具を容器内に収容
し、該ガラス器具を破砕し、該破砕後に容器内に存在す
る水銀等有害物質を吸引装置で吸引しかつ水銀等有害物
質吸着装置に通過せしめ、水銀等有害物質を除去した空
気を容器外へと排出することを特徴としている。

また本発明に係る水銀等有害物質を含むガラス器具の処
理装置は、水銀等有害物質を含むガラス器具を収容する
容器と、該容器に設けられたガラス器具受入部と、ガラ
ス器具を破砕する破砕装置と、容器内に存在する水銀等
有害物質を吸引する吸引装置と、前記吸引装置により吸
引される空気の通過経路に配設したフイルター及び水銀
等有害物質吸着装置と、前記吸引装置通過後の空気を容
器外へと排出する排気部とを備えることを特徴としてい
る。

ガラス器具収容容器は、その下方部分を集積物運搬のた
めに取外し可能とすることが出来る。

容器のガラス器具受入部には、開閉可能な部材を含む閉
鎖装置を取付け、内部の水銀等有害物質が外部へ流出す
るのを阻止することが出来る。

本発明の方法及び装置は、処理する対象物が蛍光灯であ
る場合、体温計である場合、水銀ランプである場合等、
それぞれの大きさと形状あるいは強度等に応じて各種の
態様で実施することが出来る。

添付図面には本発明を蛍光灯の処理に適用した実施例を
示しているが、本発明の範囲から離れることなく体温計
や水銀ランプの処理にも適用できることは明らかである
。

第１図は本発明の基本システムの一例を表わす該略図で
あり、容器１０に設けたガラス器具受入部１２から蛍光
灯Ｇを水平方向に挿入する。この挿入方向は鉛直又は斜
め方向とし、蛍光灯の自重を利用して落下させることも
出来る。また挿入作業は手作業ではなく各種の送り機構
を利用することも出来る。容器内に収容された蛍光灯Ｇ
は、固定刃１４とモータ１８により駆動される回転刃１
６との間でそのガラス管部が破砕され破片が自重で落下
する。蛍光灯の両端にある口金部分は同時に破砕される
かあるいは破砕されずに落下する。

この破砕装置は、各種の回転式・ピストン式・振動式等
による機械的破壊機構の他、超音波装置等を利用するこ
とも出来る。

蛍光灯が破砕されると容器１０内には微細なガラス片と
水銀蒸気及び他の有害物質が浮遊状態で充満しており、
これらを吸引装置２０、例えばフアンあるいはブロア等
で吸引する。吸引される空気の通路２６には、蛍光灯の
表面に付着していたダスト及びガラス片を除去するため
のフイルター２２と、水銀を吸着する活性炭、キレート
樹脂等を含む気体式・液体式又は固体式の水銀等有害物
質吸着装置２４を配設する。吸引装置２０を通過した清
浄な空気は、排気部２８から矢印Ｅ方向へと排出される
。

吸引装置２０はフイルター２２と吸着装置２４の中間に
配置することも出来る。

破砕装置の運転終了後容器内に残存する水銀等有害物質
を除去するために、吸引装置はタイマー装置により破砕
装置の停止後さらに３０秒乃至１分間程度稼動を続ける
ように設定することが望ましい。

容器１０の下方部分３０は、上方部分との間がシールさ
れかつ取外しが可能なようにしておけば、ガラス片が集
積した時に取外してカバーをかけ、再資源化工場へと運
搬することが出来る。下方部分３０はドラム罐等で代用
してもよい。

下方部分３０を取外す瞬間に微粉状物質が飛散するのを
防止するために、取外す直前には吸引装置２０を一定時
間運転することが望ましい。

ガラス器具受入部１２には、開閉可能なシール部材３２
を含む閉鎖装置を取付けておけば、ある程度の気密性を
保持することが出来る。

第２図乃至第４図に示す実施例は、蛍光灯Ｇを水平にし
て横方向に転動させながら容器１０内に送り込む実施例
を表わしている。容器１０の全体は支柱４０によって支
えられている。第２図乃至第４図において第１図と同じ
符号はそれぞれ対応する部分を表わしている。

この実施例では、傾斜した蛍光灯受入部１２の途中に２
個のシール３２、３３が設けられ、フアン又はブロア等
２０の吸引作動時には空気が破線矢印のごとく流れて両
シール間は負圧状態となるので、外部との気密をさらに
良好に保つことが出来る利点がある。

ガラスの破片と水銀等有害物質を含む空気は、フイルタ
ー２２を通過してダスト及びガラスの破片が除去され、
さらに水銀等有害物質吸着装置２４によって水銀等有害
物質が除去され、清浄になった空気が排気部２８から矢
印Ｅ方向へと排出される。

蛍光灯には直管、サークル管、球状管等があるので、受
入部や破砕部はその形状に合わせた機構を用いる。

本発明はその応用例として、受入部に蛍光灯の本■を検
知するカウンタ装置を設けたり、容器内の水銀蒸気の濃
度を検出するセンサー等を設けたりすることが出来る。

本発明によれば、ガラス器具の破砕は外界から概ね遮断
された容器内で行われるので、人体に怪我を与えること
なく安全に遂行される。またガラスの破片及び水銀等有
害物質は容器内に保持され外界に排出されないので、大
気を汚染するおそれがない。加えて処理後のガラス片を
再資源化に利用することが出来る等、その作用効果には
極めて顕著なものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る処理装置の概略断面図、第２図は
他の実施例による装置の正面図、第３図は第２図の側断
面図、第４図は第２図の平面図である。 １０・・・・・・・・・容器 １２・・・・・・
・・・受入部１４・・・・・・・・・固定刃 １６
・・・・・・・・・回転刃１８・・・・・・・・・モー
タ ２０・・・・・・・・・吸引装置２４・・・・
・・・・・吸着装置 ２８・・・・・・・・・排気部

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、水銀等有害物質を含むガラス器具を容器内に収容し
   、該ガラス器具を破砕し、該破砕後に容器内に存在する
   水銀等有害物質を吸引装置で吸引しかつ水銀等有害物質
   吸着装置に通過せしめ、水銀等有害物質を除去した空気
   を容器外へと排出することを特徴とする水銀等有害物質
   を含むガラス器具の処理方法。 ２、水銀等有害物質を含むガラス器具を収容する容器と
   、該容器に設けられたガラス器具受入部と、ガラス器具
   を破砕する破砕装置と、容器内に存在する水銀等有害物
   質を吸引する吸引装置と、前記吸引装置により吸引され
   る空気の通過経路に配設したフイルター及び水銀等有害
   物質吸着装置と、前記吸引装置通過後の空気を容器外へ
   と排出する排気部とを備えることを特徴とする水銀等有
   害物質を含むガラス器具の処理装置。 ３、前記容器はその下方部分が集積物運搬のため取外し
   可能となっている特許請求の範囲第２項記載の処理装置
   。 ４、前記ガラス器具受入部に開閉可能な部材を含む閉鎖
   装置が取付けられている特許請求の範囲第２項又は第３
   項記載の処理装置。