JPS5945647B2 - 殺菌または消毒剤 - Google Patents
殺菌または消毒剤Info
- Publication number
- JPS5945647B2 JPS5945647B2 JP628477A JP628477A JPS5945647B2 JP S5945647 B2 JPS5945647 B2 JP S5945647B2 JP 628477 A JP628477 A JP 628477A JP 628477 A JP628477 A JP 628477A JP S5945647 B2 JPS5945647 B2 JP S5945647B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- microorganisms
- disinfectant
- citronellal
- sterilizing
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q17/00—Barrier preparations; Preparations brought into direct contact with the skin for affording protection against external influences, e.g. sunlight, X-rays or other harmful rays, corrosive materials, bacteria or insect stings
- A61Q17/005—Antimicrobial preparations
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
- A61K8/33—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing oxygen
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はジヒドロ・シト白ネラール（３、７−ジメチル
オクタナール）を有効成分とする殺菌または消毒剤に関
する。
オクタナール）を有効成分とする殺菌または消毒剤に関
する。
古来、わが国では微生物のすぐれた個性と能力を十分に
活用して清酒、味噌、醤油が作られており、微生物産業
の歴史は古い。
活用して清酒、味噌、醤油が作られており、微生物産業
の歴史は古い。
近年になつて抗生物質の発見や開発が急速に進み、それ
がきつかけとなつてさらに微生物によるアミノ酸の合成
と生産、石油からの蛋白質の製造、微生物の作用を用い
た鉱石からの有用金属の抽出、公害防止技術など、産業
各方面に果たす微生物の新しい役割はますます高く評価
されるようになつてきた。しかし、その反面、微生物の
作用による被害は動植物の病気、食品や飼料の腐敗、変
敗をはじめ、化粧品、医薬部外品、繊維・紙製品、皮革
製品、木材加工、塗料、プラスチック材料、金属、電子
機器、光学機械等広範囲に波及し、多大の損失を与えて
いる。従来、微生物による被害を防止する目的には、無
機金属剤、有機水銀剤あるいは有機錫剤でもつて代表さ
れる有機金属剤や、フェノールで代表される芳香族フェ
ノール誘導体およびそれらのハロゲン置換体などが主に
使用されてきたが、最近これらの化合物の持つ毒性が問
題視され、その大部分のものが使用を中止せざるを得な
い状態となつている。そこで、広く産業界においては微
生物による変質、腐蝕を防止し、人体に対して無毒性な
いしは極めて低毒性であり、しかも取扱いも簡単でかつ
安定に効果を長期間にわたつて持続させる物質の探索が
続けられてきており、最近これらの特性を備える化合物
としてアルデヒド基を有しているある種の０−フェニレ
ンジアミン誘導体、例えば１−ホルムアミドー ２−（
３−アセチルチオウレイド）ベンゼン、１−ホルムアミ
ドー ２−（３−プロピオニルチオウレイド）ベンゼン
、１−ホルムアミドー ２−（３−イソブチルチオウレ
イド）ベンゼンなどを用いることが提案されるに至つた
（特開昭４８−８０７３１号公報参照）。
がきつかけとなつてさらに微生物によるアミノ酸の合成
と生産、石油からの蛋白質の製造、微生物の作用を用い
た鉱石からの有用金属の抽出、公害防止技術など、産業
各方面に果たす微生物の新しい役割はますます高く評価
されるようになつてきた。しかし、その反面、微生物の
作用による被害は動植物の病気、食品や飼料の腐敗、変
敗をはじめ、化粧品、医薬部外品、繊維・紙製品、皮革
製品、木材加工、塗料、プラスチック材料、金属、電子
機器、光学機械等広範囲に波及し、多大の損失を与えて
いる。従来、微生物による被害を防止する目的には、無
機金属剤、有機水銀剤あるいは有機錫剤でもつて代表さ
れる有機金属剤や、フェノールで代表される芳香族フェ
ノール誘導体およびそれらのハロゲン置換体などが主に
使用されてきたが、最近これらの化合物の持つ毒性が問
題視され、その大部分のものが使用を中止せざるを得な
い状態となつている。そこで、広く産業界においては微
生物による変質、腐蝕を防止し、人体に対して無毒性な
いしは極めて低毒性であり、しかも取扱いも簡単でかつ
安定に効果を長期間にわたつて持続させる物質の探索が
続けられてきており、最近これらの特性を備える化合物
としてアルデヒド基を有しているある種の０−フェニレ
ンジアミン誘導体、例えば１−ホルムアミドー ２−（
３−アセチルチオウレイド）ベンゼン、１−ホルムアミ
ドー ２−（３−プロピオニルチオウレイド）ベンゼン
、１−ホルムアミドー ２−（３−イソブチルチオウレ
イド）ベンゼンなどを用いることが提案されるに至つた
（特開昭４８−８０７３１号公報参照）。
本発明者らも上記の観点から微生物による変質、腐蝕の
防止について研究を重ねた結果、ジヒドロ・シトロネラ
ールが上記の提案されたアルデヒド基を有している０−
フェニレンジアミン誘導体より微生物特にブドウ状球菌
、連鎖状球菌、入違球菌、四速球菌、双球菌、単球菌、
バチルス、エアロコツカス、コリネバクテリウム、クロ
ストリジウム、マイコバクテリウム、乳酸菌、ノカルデ
イア等のグラム陽性細菌に対して顕著な殺菌作用を有し
ており、しかも人体に対して極めて低毒性でかつ皮膚刺
激性がないことを見出し、本発明の新規な殺菌または消
毒剤を完成するに至つた。
防止について研究を重ねた結果、ジヒドロ・シトロネラ
ールが上記の提案されたアルデヒド基を有している０−
フェニレンジアミン誘導体より微生物特にブドウ状球菌
、連鎖状球菌、入違球菌、四速球菌、双球菌、単球菌、
バチルス、エアロコツカス、コリネバクテリウム、クロ
ストリジウム、マイコバクテリウム、乳酸菌、ノカルデ
イア等のグラム陽性細菌に対して顕著な殺菌作用を有し
ており、しかも人体に対して極めて低毒性でかつ皮膚刺
激性がないことを見出し、本発明の新規な殺菌または消
毒剤を完成するに至つた。
後記の試験例１における第１表に示すように、シトラー
ル、シトロネラール、フアルネサールなどの他のテルペ
ン系アルデヒドはほとんど殺菌作用を有しないことに照
らし、ジヒドロ・シトロネラールがすぐれた殺菌作用を
有することは全く驚くべきことである。
ル、シトロネラール、フアルネサールなどの他のテルペ
ン系アルデヒドはほとんど殺菌作用を有しないことに照
らし、ジヒドロ・シトロネラールがすぐれた殺菌作用を
有することは全く驚くべきことである。
本発明の殺菌または消毒剤の有効成分であるジヒドロ・
シトロネラールは既知化合物であり、公知の製造法によ
つて工業的に容易に得ることができる。
シトロネラールは既知化合物であり、公知の製造法によ
つて工業的に容易に得ることができる。
例えば、イソプレンに塩化水素を反応させてプレニルク
ロライドを得、該プレニルクロライドにアセトンを付加
させてメチルヘプテノンとする。このメチルヘプテノン
をアセチレンでエチニル化してデヒドロ・リナロールを
得、これを接触異性化してシトラールとし、さらに水素
添加してジヒドロ・シトロネラールを得る。本発明の殺
菌または消毒剤はジヒドロ・シトロネラールのみから成
る場合もあるし、また該ジヒドロ・シトロネラールを適
当な各種希釈補助剤、例えば溶剤、界面活性剤などと配
合して乳剤、水和剤等の形態に製剤化されたものである
場合もある。
ロライドを得、該プレニルクロライドにアセトンを付加
させてメチルヘプテノンとする。このメチルヘプテノン
をアセチレンでエチニル化してデヒドロ・リナロールを
得、これを接触異性化してシトラールとし、さらに水素
添加してジヒドロ・シトロネラールを得る。本発明の殺
菌または消毒剤はジヒドロ・シトロネラールのみから成
る場合もあるし、また該ジヒドロ・シトロネラールを適
当な各種希釈補助剤、例えば溶剤、界面活性剤などと配
合して乳剤、水和剤等の形態に製剤化されたものである
場合もある。
本発明の殺菌または消毒剤の使用量は、例えば化粧品、
医薬部外品または塗料等に含まれる有効成分量換算で通
常約１〜３００Ｖ１ｆｆＭ８度が適当である。
医薬部外品または塗料等に含まれる有効成分量換算で通
常約１〜３００Ｖ１ｆｆＭ８度が適当である。
本発明を実施するにあたつては、微生物の作用による被
害を防止すべき対象物たとえば化粧品、医薬部外品、繊
維・紙製品、皮革製品、木材加工、塗料、プラスチツク
材料、金属、電子機器、光学機械等にこれらの製品の本
発明の殺菌または消毒剤を混合、塗布または噴霧すれば
よい。
害を防止すべき対象物たとえば化粧品、医薬部外品、繊
維・紙製品、皮革製品、木材加工、塗料、プラスチツク
材料、金属、電子機器、光学機械等にこれらの製品の本
発明の殺菌または消毒剤を混合、塗布または噴霧すれば
よい。
また薬用石けんあるいは化粧用石けん、化粧水、ローシ
ヨン、クリーム類などの化粧品に混合した場合には皮膚
の消毒あるいは膿 疹、ひげ剃りによる毛瘉、毛のう炎
、座瘉、庁、湿疹などの皮膚疾患の予防に有効である。
また、本発明の殺菌または消毒剤を洗滌剤等に混合する
ことにより、その洗滌作用を向上させることができる。
本発明の殺菌または消毒剤は、手指の消毒液として現在
使用されているクレゾール石けん液、ホルマリン溶液に
みられるような刺激臭、皮膚刺激性がなく、レモンに似
た清涼な芳香があるため、不快感を伴なわないすぐれた
手指の消毒液として利用できる。
ヨン、クリーム類などの化粧品に混合した場合には皮膚
の消毒あるいは膿 疹、ひげ剃りによる毛瘉、毛のう炎
、座瘉、庁、湿疹などの皮膚疾患の予防に有効である。
また、本発明の殺菌または消毒剤を洗滌剤等に混合する
ことにより、その洗滌作用を向上させることができる。
本発明の殺菌または消毒剤は、手指の消毒液として現在
使用されているクレゾール石けん液、ホルマリン溶液に
みられるような刺激臭、皮膚刺激性がなく、レモンに似
た清涼な芳香があるため、不快感を伴なわないすぐれた
手指の消毒液として利用できる。
次に本発明の殺菌または消毒剤の微生物に対する効果を
試験例および実施例により説明する。
試験例および実施例により説明する。
試験例 １スタフイロコツカス・アウレウスＦＤＡ２Ｏ
９Ｐに対するフエノール係数（殺菌作用）を第１表に示
す。
９Ｐに対するフエノール係数（殺菌作用）を第１表に示
す。
試験法：
スタフイロコツカス・アウレウスＦＤＡ２Ｏ９Ｐをニュ
ートリエンド液体培地を用いて２４時間振盪培養を行な
う。
ートリエンド液体培地を用いて２４時間振盪培養を行な
う。
一方、被検薬液を滅菌蒸留水を用いて適当に希釈してそ
の溶液１０ｄを大型試験管に作製し、これに上記菌液を
１ｄ加し、２０℃で２．５分、５分、１０分、１５分間
接触させた後、その中の１白金耳程度を新しいニュート
リエンド液体培地に混合させ、直ちにこの１部をニュー
トリエンド寒天培地に塗布し、３７℃、２４時間培養し
、菌の死滅を判定した。フエノール係数は菌が作用時間
５分間で死滅せず、１０分間では死滅する被検薬液の最
大希釈倍数と同じ結果を得るフエノールの最大希釈倍数
との比とした。実施例 １精製ラノリン１０Ｖ１サラシ
ミツロウ１０Ｖ３ｆ．．白色ワセリン８０Ｖから成る白
色軟膏にグリセリン１０Ｖを添加して基剤を調製した。
の溶液１０ｄを大型試験管に作製し、これに上記菌液を
１ｄ加し、２０℃で２．５分、５分、１０分、１５分間
接触させた後、その中の１白金耳程度を新しいニュート
リエンド液体培地に混合させ、直ちにこの１部をニュー
トリエンド寒天培地に塗布し、３７℃、２４時間培養し
、菌の死滅を判定した。フエノール係数は菌が作用時間
５分間で死滅せず、１０分間では死滅する被検薬液の最
大希釈倍数と同じ結果を得るフエノールの最大希釈倍数
との比とした。実施例 １精製ラノリン１０Ｖ１サラシ
ミツロウ１０Ｖ３ｆ．．白色ワセリン８０Ｖから成る白
色軟膏にグリセリン１０Ｖを添加して基剤を調製した。
基剤２５Ｖにジヒドロ・シトロネラールを各々１０γ／
Ｆｌ５Ｏγ／ＶｌｌＯＯγ／Ｖ添加したもの、および無
添加のものを準備し、これらに各々ブイヨン液体培地を
用いて３２℃で１２時間振盪培養したスタフイロコツカ
ス・アウレウスＦＤＡ２Ｏ９Ｐの培養液１ｍｅ（菌数約
１０９〜１０１２個Ｚｄ）を接種し、よくかき混ぜたの
ち、３７℃で培養を行なつた。６時間培養後および２４
時間培養後それぞれ、各々の基剤の１白金耳をとり、ブ
イヨンプレートにぬり２４時間培養したのち、生育して
いる菌の数（コロニー数）を調べた。
Ｆｌ５Ｏγ／ＶｌｌＯＯγ／Ｖ添加したもの、および無
添加のものを準備し、これらに各々ブイヨン液体培地を
用いて３２℃で１２時間振盪培養したスタフイロコツカ
ス・アウレウスＦＤＡ２Ｏ９Ｐの培養液１ｍｅ（菌数約
１０９〜１０１２個Ｚｄ）を接種し、よくかき混ぜたの
ち、３７℃で培養を行なつた。６時間培養後および２４
時間培養後それぞれ、各々の基剤の１白金耳をとり、ブ
イヨンプレートにぬり２４時間培養したのち、生育して
いる菌の数（コロニー数）を調べた。
Claims (1)
- １ ジヒドロ・シトロネラールを有効成分とする殺菌ま
たは消毒剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP628477A JPS5945647B2 (ja) | 1977-01-20 | 1977-01-20 | 殺菌または消毒剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP628477A JPS5945647B2 (ja) | 1977-01-20 | 1977-01-20 | 殺菌または消毒剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5391124A JPS5391124A (en) | 1978-08-10 |
| JPS5945647B2 true JPS5945647B2 (ja) | 1984-11-07 |
Family
ID=11634084
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP628477A Expired JPS5945647B2 (ja) | 1977-01-20 | 1977-01-20 | 殺菌または消毒剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5945647B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03268901A (ja) * | 1990-03-19 | 1991-11-29 | Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd | 木質床材及びその製造方法 |
-
1977
- 1977-01-20 JP JP628477A patent/JPS5945647B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5391124A (en) | 1978-08-10 |
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