JPS5945632B2 - 無機多孔質材のライニング方法 - Google Patents

無機多孔質材のライニング方法

Info

Publication number
JPS5945632B2
JPS5945632B2 JP5417376A JP5417376A JPS5945632B2 JP S5945632 B2 JPS5945632 B2 JP S5945632B2 JP 5417376 A JP5417376 A JP 5417376A JP 5417376 A JP5417376 A JP 5417376A JP S5945632 B2 JPS5945632 B2 JP S5945632B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
electron beam
inorganic porous
lining
thermoplastic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP5417376A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS52136218A (en
Inventor
普 森下
孜 丸山
恵三 稲村
耕一郎 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP5417376A priority Critical patent/JPS5945632B2/ja
Publication of JPS52136218A publication Critical patent/JPS52136218A/ja
Publication of JPS5945632B2 publication Critical patent/JPS5945632B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、無機多孔質材に熱可塑性樹脂組成物を加熱溶
融してライニングし、次いで電子線を照射して硬化せし
めることによつて、多孔質材面を十分に密閉し、外部か
らの水分、湿分等の浸入を防止する無機多孔質材のライ
ニング方法に関するものである。
従来は、無機多孔質材に、直接、エマルジョン塗料、2
液反応形塗料、即ちポリウレタン樹脂塗料やエポキシ樹
脂塗料等が塗装されていたが、これらの塗料は、素材へ
の吸込みが著しいために、素材の穴の部分を十分に密閉
することができず、水分、湿分等の浸入を防止すること
が不可能で、素材とこの種の塗膜との間から、ハクリや
ワレを生じやすく、仕上り状態も十分に満足させ得るこ
とができない欠点があつた。
また、無機多孔質材は一般にアルカリ性が強く、上記の
ような塗料では耐アルカリ性が不十分であつた。本発明
者等は、無機多孔質材に電子線硬化形熱可塑性樹脂組成
物を加熱溶融させ、溶射塗装機やホットメルト塗装方法
によつてライニングすることにより、素材の凹凸部分を
被覆して平滑にすると同時に穴の部分を密閉して、水分
、湿分等の浸入を防止し、さらに耐アルカリ性のすぐれ
た被膜を得ることができ、この塗膜にさらに電子線を照
射することにより耐久性、付着性などの優れた強じんな
塗膜が得られること、また塗膜の美的装飾や被塗物の高
度の保護がさらに要求されるならば、電子線を照射する
上記加熱溶融ライニング塗膜の上に電子線硬化形塗料を
上塗りし、該両塗膜を電子線硬化することにより可能で
あることなどの発見にもとづき本発明の完成に到達した
ものである。
すなわち、本発明は無機多孔質材に、電子線で硬化し、
かつ溶融点が70−160℃の熱可塑性樹脂を主成分と
する電子線硬化形熱可塑性樹脂組成物を加熱溶融してラ
イニングせしめ、ついで電子線硬化するか、さらに必要
ならば、該加熱溶融ライニング塗膜の上に電子線硬化形
上塗り塗料を塗装し、ついで両塗膜をl回で電子線硬化
せしめることを特徴とする無機多孔質材のライニング方
法に係わるものである。本発明で適用される無機多孔質
材としては、硅酸カルシウム板、セメント板、モルタル
、発泡性気泡コンクリート、気泡混合性気泡コンクリー
トプラスタ一、石綿セメント、軽量気泡コンクリート、
石こう材等がある。
本発明で用いる電子線硬化形熱可塑性樹脂組成物は、熱
可塑性樹脂を主成分とするものであり、該熱可塑性樹脂
は電子線の照射によつて硬化し、かつ70〜160℃の
溶融点を有する樹脂であつて、例えばポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン〜酢酸ビニル共重合体、ポリ塩
化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、アク
リル酸オリゴマ一等があげられ、これらから選ばれた1
種もしくは2種以上が使用できる。
=般に、重合性不飽和基を有していない樹脂において、
電子線に対する感受性が各々異なつており、電子線照射
によつて架橋硬化するものと分解するものとに分類され
、本発明において使用する上記の熱可塑性樹脂は前者に
属し、ポリイソブチレン、ポリ塩化ビニリデン、セルロ
ースおよびその誘導体などは後者に属する。
そして、本発明において用いる上記熱可塑性樹脂の電子
線照射による架橋硬化は、何らかの添加剤を必要とせず
に、主として電子線照射によつて該樹脂中の水素、塩素
などが引き抜かれ、そこにフリーラジカルもしくは二重
結合などが発生して該樹脂間で架橋反応が進行するもの
と思われる。そして、本発明では、該熱可塑性樹脂10
0重量部に対してビニルモノマー5〜50重量部、望ま
しくは10〜30重量部の範囲で配合したものも使用可
能である。
ビニルモノマーとしては、例えば、エチレングリコール
、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テ
トラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ブチ
レングリコール、1・6−ヘキサンジオール、グリセリ
ン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリツトなどの多価アルコールとアクリル酸
および(または)メタクリル酸とのジまたはトリエステ
ル化反応物:無水フタル酸、アジピン酸、コハク酸、ヘ
キサヒドロ無水フタル酸などの多塩基酸、とアクリル酸
ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メ
タクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシ
プロピルなどとのジエステル化反応物;ジビニルベンゼ
ン、ジアリルフタレートなどの多官能性ビニルモノマー
が使用される。
また、これらの熱可塑性樹脂組成物としては、顔料を加
えた不透明着色、透明着色あるいは無色透明のものを任
意に選ぶことができる。
該熱可塑性樹脂の溶融点が70℃より低いものを用いる
と塗膜がプロツキングしやすくなり、比較的分子量も小
さくなるので、多孔質材へ吹込みが容易となり、平滑、
且つ均一な塗膜が得られにくいまた、溶融点が160℃
より高い熱可塑性樹脂は分子量が大となり、洛融が均一
に行なわれず、塗膜としては、平滑性が得られにくい欠
点がある。
塗装は、熱可塑性樹脂組成物を加熱溶融させて溶液状で
ライニングするため、塗装機としては、溶射塗装機のプ
ラズマガン、フレーム塗装による塗装や、ホツトメルト
塗装方法であるロールコーター、カーテンコーター、リ
バースロールコーター等を用いて容易に実施しうる。塗
装量は、塗装機および、塗料の種類によつても異なるが
、塗膜厚で約30〜1000μの範囲である。
望ましくは300〜600μ程度がよい。上記塗装方式
によつて溶融塗装されたライニング塗膜は、ついで電子
線硬化される。このライニング塗膜に電子線を照射する
と、該熱可塑性樹脂には重合性不飽和結合を含んでいな
いが、前記したごとく、主として水素もしくは塩素の引
き抜きなどによつてフリーラジカル、二重結合などが発
生し、それによつて該樹脂間で架橋硬化反応が起り、ま
たこれらの系にビニルモノマーが併存するとこれらの両
者間に架橋硬化反応が行なわれるのである。このように
して得られた塗膜は多孔質素材面を十分に密閉し、水分
、湿分の浸入を防止し、しかも耐水、耐アルカリ、耐湿
性、耐久性、付着性などに優れる利点がある。特に、熱
可塑性樹脂組成物にビニルモノマーを用いると塗膜の肉
持感、物性の点で好ましいものが得られる。塗装された
ものは、住宅建材、内壁材、外壁材、天天、床、間仕切
などに利用することが可能である。本発明において得ら
れるライニング塗膜にさらに美的効果や高度の保護性能
が必要であれば、通常使用されている電子線硬化形上塗
り塗料が溶融塗装された塗膜にさらに塗装され、ついで
電子線によつて両塗膜を1回で硬化させることによつて
可能である。
この場合、溶融塗装された塗膜を電子線硬化した後、電
子線硬化形塗料を上塗りし、再度電子線を照射し硬化さ
せても勿論さしつかえない。電離性放射線により塗膜を
硬化させる場合の電子加速機としては、コツククロフト
型、コツククロフトワルトン型、バン・デ・グラーフ型
、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、ダイナミトロン型
、リニアフイラメント型および高周波型などがあり、こ
れから放出される100〜2000KV(特に好ましく
は150〜600KV)の加速エネルギーをもつた電子
線を5〜30Mradの線量で塗膜に照射することによ
り硬化する。
電子線硬化形上塗り塗料としては、電子線によつて硬化
する重合性不飽和基を有する樹脂とビニルモノマーとの
混合物を主成分とするものであり、重合性不飽和基を有
する樹脂の代表的なものとし木トては、不飽和ポリエス
テル系樹脂、ポリエステル〜アクリル系樹脂、ウレタン
系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等がある。
ビニルモノマーとしては、一般に使用されているアクリ
ル酸およびそのエステル類、メタクリル酸およびそのエ
ステル類、芳香族ビニル単量体(スチレン、ビニルトル
エン、クロルスチレン)等である。上塗り塗料の塗布量
は約20〜150y/Rrlの範囲で塗布されることが
望ましい。
以上のように、本発明の方法は、無機多孔質材をライニ
ングすることにより、付着性、耐水性、耐候性、等が保
持され、更に必要に応じて上塗り塗料を塗装することに
より、信頼度の高い保護、および美粧被覆を達成したも
のである。
実施例 1〜10 被塗物、各工程で用いた塗料名、塗装方法、塗装工程お
よび硬化方法は表−1に示した。
塗料の名称、エレクトロキユア一./F6lOOO(白
)は日本エレクトロキユア一(株)の電子線硬化形塗料
製品である。
リルサン(ポリアマイド樹脂)はオルガニコ(株)製品
である。V−PETl36O(ポリエステル樹脂)は大
日本伶料製品である。フローブライト(粉末ポリスチロ
ール樹脂)、フローセンFG−801(粉末ポリエチレ
ン樹脂)、フローセンMG−401(粉末ポリエチレン
樹脂)フローバツク(粉末エチレン/酢ビ共重合体)、
フローブレイン(粉末ポリプロピレン)はいずれも製鉄
化学工業(株)製品である。ライニングおよび上塗りの
電子線照射条件は、変圧型電子線加速器を使用し、電子
エネルギー *{300に〜、電子流45mAとして、
15、20、25、30Mrad(線量)を照射した。
実施例で得られた塗板の試験結果を表−2に示す。
なお、比較例として、上記実施例1、5、6および9で
行なつた電子線照射を省略して得た塗膜の性能試験結果
は、いずれも実施例に比べて、特に付着性、耐候性、耐
水性、耐溶剤性などが劣つていた。すなわち、付着性:
素材からのライニング塗膜のハガレが認められた、耐候
性:500時間で塗面の光沢劣化が認められた、耐水性
:7日間で白化し、耐溶剤性:フクレの発生が少し認め
られた。塗膜性能試験方法について説明する。
1.塗膜の状態:JIS.K.54OO.6.lに準じ
て行つた。
(目視)2.付着性:塗膜を硬化した後に20℃の室温
に24時間放置後、塗膜にナイフで、角度約600角に
交叉した刻みを入れ、交叉部分にゼロテープを貼つけて
、すばやく取り除き塗膜の剥離状態をみる。3.耐水性
:JIS−A− 6909耐水性試験に準する。
7日間の試験。
4.耐候性:試板をサンシヤインウエザオメータ一に入
れて1000時間の試験を行つた。
5.耐溶剤性:特殊合板の日本農林規格中、20(14
)耐シンナ一(トルオールリエタノール:酢酸エチル=
1:l:l )試験に準じて試験を行つた。
6.耐洗浄性:JIS.69O4(54)に準する。
7.塗膜の硬さ:三菱ユニを用いて、塗膜にキズが入る
までの鉛筆の硬さを表わした。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 無機多孔質材に、電子線で硬化し、かつ溶融点が7
    0〜160℃の熱可塑性樹脂を主成分とする電子線硬化
    形熱可塑性樹脂組成物を加熱溶融してライニングせしめ
    、ついで電子線硬化することを特徴とする無機多孔質材
    のライニング方法。
JP5417376A 1976-05-12 1976-05-12 無機多孔質材のライニング方法 Expired JPS5945632B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5417376A JPS5945632B2 (ja) 1976-05-12 1976-05-12 無機多孔質材のライニング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5417376A JPS5945632B2 (ja) 1976-05-12 1976-05-12 無機多孔質材のライニング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS52136218A JPS52136218A (en) 1977-11-14
JPS5945632B2 true JPS5945632B2 (ja) 1984-11-07

Family

ID=12963138

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5417376A Expired JPS5945632B2 (ja) 1976-05-12 1976-05-12 無機多孔質材のライニング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5945632B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5836992A (ja) * 1981-08-26 1983-03-04 関西ペイント株式会社 表面仕上げ石こう材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS52136218A (en) 1977-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4242406A (en) Fiber reinforced composite structural laminate composed of two layers tied to one another by embedded fibers bridging both layers
US4107391A (en) Method for making thermoformable composites and composites made thereby
KR101917261B1 (ko) 실내 인테리어용 기능성 방염패널
US3940549A (en) Fire-resistant resin
US3853578A (en) Method of manufacturing decorative boards with depression patterns
US3247012A (en) Process of coating the exterior surface of articles with a polymerizable coating material subjected to high energy ionizing irradiation
US3812074A (en) Pre-fabricated gel coats
US3135625A (en) Method for applying catalyzed coating compositions
JPH07276552A (ja) 発泡耐火性積層体とその形成方法
JPS5945632B2 (ja) 無機多孔質材のライニング方法
JPH0235777B2 (ja)
US4729919A (en) Protective barrier coating for styrofoam using an unsaturated thermosettable resin composition
GB2029837A (en) Fire-resistant Material
US3407086A (en) Asbestos-cement product and process
US3454417A (en) Colored reinforced laminates
JP5077392B2 (ja) 壁紙
DE1769412C3 (de) Beschichtete Flächengebilde
IL38025A (en) Process for the preparation of coatings
JP2000043184A (ja) 難燃性化粧板及びその製造方法
JPS6349618B2 (ja)
NO140110B (no) Materialer med ugjennomsiktige lakkbelegg paa basis av umettet polyester, uten innhold av dekkende pigmenter
US3734764A (en) Coating compositions and processes
JPS5911377A (ja) 耐火塗料組成物
JPS6027686B2 (ja) 保護被覆形成法
JPH02160541A (ja) 発泡化粧材及びその製造方法