JPS5944Y2 - ビニ−ルハウス用シ−トの留具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は農業、園芸用に使用されるビニールハウスのビ
ニールシートを押える扁平状バンドの端部を固定する留
具に関する。

トンネル状に形成するビニールハウスは、アーチ状のフ
レームを一定の間隔置きに設置し、これらのフレーム上
にビニールシートを覆い被せ、さらにフレームとフレー
ムとのほは゛中間部に扁平状バンドでビニールシートを
外側より押えている。

この場合、扁平状バンドの末端は、種々の方法で固定す
るものである。

例えば第１図に示すようにハウス１の側方に支柱２を介
して張設された番線の如き小径の固定材３に留具４によ
って縛止固定していた。

留具４は、固定材３に引掛けて係止される係止部５とバ
ンド６を縛止する縛止部７とを備えている。

しかし、留具４はその係止部５が爪状に形成されていた
ために固定材がパイプとかその他人径の場合には、係止
部を固定材に引掛けることができなかった。

このような場合、従来は、係止部と固定材とに新たなバ
ンドを引掛けて、該バンドを締め付けて結び、留具を固
定していた。

従って、留具と固定材とを縛止する新たなバンドを常に
準備しておかなければならず、又、バンドを留具と固定
材との両方にまたがって掛けわたされなければならない
ので、作業が厄介であり、かつまた、係止部は爪状の形
態であるために９０〜１００ｋｇの重さに耐え得る強度
しかなく、損壊され易い欠点があった。

本考案は上記のような事情に鑑みて開発されたものであ
って、その目的は留具に予じめ一体に紐を取付けておく
ことにより固定材が大径の場合でも、留具の縛止固定が
簡単かつ迅速に行え、しかも、強度的に極てめ強い留具
を提供するにある。

以下図面に示した本考案の実施例について説明する。

第２図において１０は本考案留具でその留具１０はほぼ
舌状に形威し、中央に挿通孔１２を設けた枠体部１１を
設け、該枠体部１１の上部の水平片１１ ａに一体的、
かつ上方に突出させて頭部片１３を備えている。

しかして該頭部片１３の中間部には比較的高さ幅の広い
開口部１４を形成し、該開口部１４に後で説明するバン
ド２６の端縁が挿通されるようになっている。

枠体部１１の下部辺１１ ｂには連続して下方に突出す
る連結片１５を設け、この連結片１５には紐の取付孔１
６が明けられている。

この取付孔１６には例えば予じめ紐が挿通して取付けで
ある。

さらにこの連結片１５の下に連結片１５の両側に引掛片
１７．１７を形成する。

この引掛片１７．１７は両側に上方に立て起しかつ先端
が内側に向く鉤状に形成されてその下部内側に紐の挿着
部１８．１８を設けるものである。

上記の水平片１１ ａには水平方向に滑り止め突起１９
が設けられである。

枠体部１１の垂直片１１Ｃ，ｌｌｄには折曲片２０を介
して挾止脚２１が一体的に設けである。

挾止脚２１の下縁には凹状部２２に形成してありその両
端部分を回転止め部２３に形成し、かつ挾止脚２１の一
面には滑り止め突起２４が形成されるものである。

次に使用例を説明するとビニールハウスの側方に支柱を
介してパイプの如き大径の固定材２５と配設することは
従来と同じ方法により施設する。

又ビニールシート上にバンド２５を掛は渡すことも従来
と同じ方法によって行なう。

そこでバンド２６及び留具１０及び固定材２５とを相互
に連結するには、バンド２６の一方の端部を折曲げてル
ープ状に形成し挿通孔１２の背部より挿通しループ状に
形成したバンド２６の空間に挾止脚２１を挿入して、バ
ンド２６を挾止脚２１に引掛けるようにしバンド２６の
山部分を凹状部２２内に位置させてバンド２６の自由端
２６ ａを上方に引張ればよい。

なお前記の自由端２６ ａを開口部１４より挿通して第
５図において上方向に端出させてもよいのは勿論である
。

又、前記の留具１０には紐２７をあらかじめ取付けてお
いた紐を利用して固定材２５と紐２７とを連着する。

すなわち留具１０の連結片１５の取付孔１６に端縁同志
を結んでエンドレスに形成された紐２７を留具１０の正
面側から背面側に向けて挿通し、かつ挿通して突出した
紐２７．２７の空隙に紐２７の後端２７′を挿入してこ
れを下方に引張れば紐２７と留具とは連着する（第４図
参照）。

しかる後、紐の後端２７′を固定材に巻くようにして下
方から上方に向けて紐２７を引上げるようにし、かつ紐
２７を挿着部１８．１８内に挿着し紐２７により固定材
２５と留具とを連結するものである゛（第５図参照）。

さらに第６図に示すように最初から紐２７、２７の端縁
同志を結ばずにしておき、固定材２５に紐と巻設し、固
定材２５と紐２７とを連着した後に紐２７゜２７の端縁
を結び合わせて使用する方法もある。

なお紐２７と留具１０及び固定材２５の留め方法はこの
上記例に限定されないことは勿論である。

本考案は以上に説明したように留具に設けられた連結片
に対して予じめあるいは必要に応じて紐を取付け、この
取付けられた紐を利用して固定材を止めるもので固定材
が大径のパイプ状或いは変形されたその他の部材であっ
ても紐で簡単かつ迅速に留具と固定材とを連結すること
ができ、さらに挿通部に挿入された紐は内側に向く鉤状
の引掛片により押えられ紐の緩みにより脱落せずに紐が
取付けられる。

又、取付孔に取付けた留具は引張り強度に対し大きな耐
強度性を示し、１５０ｋｇ以上の重量に耐え得るもので
あってビニールシートが強力な風圧を受けてもそれに充
分対応しうる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来における留具と固定材との固定方法の一つ
の例を示す説明図、第２図は本考案留具の実施例を示す
正面図、第３図は第２図のＡ−Ａ線に沿う断面図、第４
図は留具に紐を取付けた状態を示す正面図、第５図は留
具と固定材とバンド及び紐との取付は状態を示す正面図
、第６図は他の方法による留具と固定材及び紐との取付
は状態を示す部分正面図である。 １１・・・・・・枠体部、１１ ａ・・・・・・水平片
、１１ ｂ・・・・・・下部辺、１２・・・・・・挿通
孔、１４・・・・・・開口部、１５・・・・・・連結片
、１６・・・・・・取付孔、１７・・・・・・引掛片、
１８・・・・・・挿着部、２０・・・・・・折曲片、２
１・・・・・・挾止脚。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中央部に挿通孔１２が形威された枠体部１１を設け、こ
   の枠体部１１の上部に形成された水平片１１ａに一体的
   、かつ上方に突出し、かつ開口部１４を有した頭部片１
   ３を設け、上記枠体部１１の下部に形威された下部辺１
   １ ｂに、中央部に取付孔１６が形威されると共に下方
   両端に挿着部１８．１８と引掛片１７．１７を備えた連
   結片１５を設け、さらに上記枠体部１１の左右両側に形
   成された垂直片のいずれか一方の垂直片１１ ｄに折曲
   片２０を介して一体的に設けられた挾止脚２１を備えて
   なるビニールハウス用シートの留具。