JPS5944070B2 - パツド把持装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規にして、且つ有用な改良を施した手持ち
器具用のパッド把持装置に関する。

電気ひげそり器の如き手持ち電気器具に於ては、パッド
把持装置の使用が次第に要求されるようになって来た。

米国特許第３，１７１，５６７号、同第３．３４１，８
８７号明細書に示されている一般的型式のパッド把持装
置は、通常裏打ち部材上に配置された柔らかい柱状のク
ッションを内蔵する外包を持っている。

該パッド把持装置は、器具の両側に配置されており、使
用者は指をそのパッド把持装置に沈ませて該器具を手の
掌の中に握る。

パッド把持装置は、単に器具の審美的外観を良くするの
みならず、それよりも重要なことは、使用中に該器具が
手から滑り落ちる危険を減少させるようにケーシングの
把持を更に容易にさせることである。

これは、電気ひげそり器の如く、それが使用者の顔面を
横切って各方向へ連続的に移動され、そのケーシング内
のモータからの若干の振動がその壁を介して使用者の指
に伝達されるような器具に於て正に適切である。

前述の米国特許に開示されているような従来装置では、
これらのパッド把持装置をケーシング壁に接着剤によっ
て固定するか、該装置に金属の耳部を設けてケーシング
壁の開口にそれを挿入した後、ケーシング内壁面に対し
て固定するよう折り曲げるのが常套的手法であった。

これら公知のパッド装置は相当の成果があったが、使用
中および該パッド把持装置をひげそり器ケーシングに装
着する際に様々な問題があった。

例えば、金属製の耳部によってパッド装置が取り付けら
れる場合には、万一の電気的衝撃に対する用心として、
該耳部を覆う付加的な絶縁手段が必要であった。

又、パッド把持装置をケーシングに固定するために接着
剤を用いる場合において、平坦面から僅かに膨出する面
に形成された通常のケーシングの外面はしばしばパッド
把持装置のケーシングへの適切な結合を困難にしていた
。

本発明の目的は、手持ち器具の新規なパッド把持装置を
提供することである。

他の一目的は、−器具ケーシング壁の外形表面に容易に
順応する新規なパッド把持装置を提供することである。

他の一目的は、器具ケーシングにパッド把持装置を装着
するための新規な手段であって、それ自体を絶縁する手
段をも有する上記装着手段を提供することである。

本発明の更なる一目的は、迅速な製造及び組立ができそ
れにより労働力と部品を節約することができる、容易に
順応し得る新規なパッド把°持装置を提供することであ
る。

本発明は、電気ひげそり器の如き手持ち器具用の新規な
パッド把持装置を企図するものであり、要旨とするとこ
ろは手持ち器具の外面に装着するようになされたパッド
把持装置に於て、之が裏打ち部材及び該裏打ち部材上に
配置された弾性クッション材を有する柱状パッド組立体
と、上記パッド組立体を手持ち器具のケーシング外面に
装着するための手段と、上記パッド組立体の一部分を構
成し、かつ上記裏打ち部材と上記弾性クッション材との
間に介在する弾性支持板体と、上記パッド組立体の外方
に延びて上記手持ち器具ケーシングと係合固定するよう
になされた部分を有し、この固定位置に於て上記弾性支
持板体を屈曲させて上記パッド組立体を手持ち器具外面
に適応させるように上記弾性支持板体と協働する係止部
材とから成り、上記係止部材が底部と、上記パッド組立
体の外方に延び回転して手持ち器具ケーシングと固定係
合するようになされたタブ部を有するハブとを具備する
少くとも１個の固定部材であることを特徴とするパッド
把持装置である。

このパッド把持装置は、弾性クッション材と、裏打ち部
材と、該クッション材上に設けられた柔軟な材料からな
る外包部材とを有し、これらの部材は外包を形成するた
めに互いに他と固定された縁辺部分を持っている。

ケーシング壁の表面にパッド把持装置を順応させ、そし
てそこにパッド把持装置を装着するための手段が、組立
てられたパッド把持装置内に設けられている。

これらの手段は、弾性クッション材と裏打ち部材との間
に介在する可撓性の金属フレームからなる弾性支持板体
を含んでいる。

該弾性支持板体上には、締め付は手段が設けられていて
、パッド把持装置の外包をケーシング壁に相互結合し、
そして弾性支持板体をたわませて、組立てられたパッド
把持装置を取りつけるべきケーシング壁の外表面上に密
接に順応させる。

以下に本発明の上記及びその他の目的及び利点を添付図
面により詳述する。

第１及び２図には、本発明の好ましい一実施例が示され
ており、参照数字１０によって概括的に示されているパ
ッド把持装置１０は、電気ひげそり器のケーシング１２
の両側面上に装着されている。

ケーシング１２は、例えばナイロンの如き硬質の平滑な
フリスチツク材料から成り、その中には一個のモータ（
図示せず）と、これにより駆動されて公知の態様でカッ
タヘッド組立体１６を有効に作動させるための手段とを
内蔵している。

ケーシング１２は、下方容器部分１７と一般にヘアポケ
ットと称される上方部分１８とから成り、該上方部分１
８はカッタヘッド組立体１６上に脱着可能に装着されて
いる。

ケーシング１２の両側面には、縁取りされた凹部２０が
設けられており、その中にパッド把持装置１０が配置さ
れている。

使用時には、該ひげそり器１４は使用者のコツプ状にし
た手の中に保持され、握り具合の良い領域を与えている
パッド把持装置１０に使用者の指が沈み込む。

第１〜３図に示されているように、ひげそり器のケーシ
ングの表面は、概略平滑な形状をしており、従ってパッ
ド把持装置１０は、使用者の手からケーシングが誤って
滑り落ちるのを防止するのに役立つ。

パッド把持装置１０は、概略矩形状の裏打ち部材２２を
有し、発泡ビニールの如き弾性材料の厚い層が、該裏打
ち部材２２上に装着されている。

この厚い層は可撓性のビニール樹脂の如き柔軟な材料で
できた外包部材２６と弾性クッション材２４とからなり
、該外包部材２６は該弾性クッション材２４上に被覆し
て、裏打ち部材２２の周辺部に固定された縁取部分（第
４図）を形成している。

前述の如く、パッド把持装置１０をケーシング１２の外
面に順応させて固定関係に装着するための新規な手段を
提供することは、本発明の一つの特徴である。

この目的のために、僅かに中高で、裏打ち部材２２より
も僅かに周辺寸法が小さい一つの矩形状の金属製弾性支
持板体２８が、弾性クッション材２４と裏打ち部材２２
の間に介在しており、それら弾性クッション材２４およ
び裏打ち部材２２並びに該弾性支持板体２８を有する柱
状パッド組立体がパッド把持装置１０内に配置されてい
る。

パッド把持装置１０をケーシング１２上に装着する手段
は、前記パッド組立体の外方に延びたプラスチック製の
一対の絶縁係止部材３０により行なわれ、それはケーシ
ング１２の凹部２０壁に設けられた離隔した開口３１内
に挿入するための弾性支持板体２８によって保持されて
いる。

各係止部材３０（第７，８図）は、円形の底部３３と、
回転してケーシングと固定係合するようになされた頭部
３５上に形成されたタブ部３６を有するバブ３４とを具
備する固定部材とから成り、該タブ部３６は裏打ち部材
２２及び弾性支持板体２８にそれぞれ設けられた整列し
た開口３８及び４０を通って突出している。

弾性支持板体２８上には該開口４０の対向端部より、そ
の開口４０から前記係止部材３０の底部３３に向い突出
した係止フィンガ４２が離隔して形成されている。

又該係止部材３０の底部３３上には対称位置に離隔した
凹部４４（第６，７図）が設けられており、この凹部４
４内で係止部材３０が後述の態様で係止される。

更に弾性支持板体２８には離隔した開口４６が設けられ
、又裏打ち部材２２には該開口４６に対応して該裏打ち
部材２２の外側に開口４７が設けられて、使用者の指に
よって外包部材２６に圧力が与えられたとき、パッド把
持装置１０から空気を排出する。

パッド把持装置１０をケーシング１２に装着するに際し
、装着前の係止部材３０は第４図に示されているように
そのタブ部３６がケーシング１２の凹部２０の壁に設け
た開口３１と整列した方向に位置されているとともに凹
部４４は弾性支持板体２８の係止フィンガ４２に直交し
、底部３３は該係止フィンガ４２上に位置されている。

この位置で係止部材３０は開口３１内に容易に挿入する
ことができる。

係止部材３０が開口３１内に挿入された後、該係止部材
３０はケーシング１２の内部から適当なプライヤの如き
用具で頭部３５をつかみ、第１，６図に示された位置へ
９０°手動的に回転されたケーシング１２に装着される
。

この装着位置で、弾性支持板体２８の係止フィンガ４２
は、係止部材３０の底部３３に設けられた凹部４４から
該底部に向い突出し、更にその頭部のタブ部３６は、ケ
ーシング１２の下方容器部分１７の内壁面と接合し、パ
ッド把持装置１０は該ケーシング１２の外表面に密接に
順応させるよう僅かにたわめられた凹部２０内に嵌合さ
れ、ケーシング１２の壁に係止される。

以上の記載から、記述された新規なパッド把持装置が多
くの利点を有することが明らかである。

新規な係止部材は自己絶縁プラスチック手段を与え、そ
の係止作用は弾性支持板体と共に接着剤等を用いること
なしにケーシングの表面に密接に順応するパッド把持装
置を与えている。

この係止機構は、組立費用を節約し、部品数を減少せし
め、そしてパッド把持装置をケーシングに装着する作業
に必要な時間を節約する。

以上に本発明のパッド把持装置の一具体例を詳細に説明
して来たが、本発明はその具体例のみに限定されるもの
ではない。

本発明の精神及び範囲を逸脱することなく設計上及び部
品の配列上の様様の変更がなされ得る。

このことは当該技術分野の熟達者には理解されるであろ
う。

尚、本発明の実施態様は以下の通りである。

■、特許請求の範囲に記載されたパット把持装置に於て
、手持ち器具ケーシングの内壁面と固定係合するように
、タブがバブ端部に形成されていること。

２、上記第１項のパッド把持装置に於て、上記係止部材
が上記パッド組立体を上記手持ち器具から絶縁する絶縁
材料により構成されていること。

３、上記第１項のパッド把持装置に於て、上記手持ち器
具の外面に上記パッド組立体を受は入れるための凹んだ
枠状部分が形成されており、上記パッド組立体に複数個
の上記係止部材を設け、上記ケーシングの上記枠状凹部
に上記各係止部材を受は入れるための複数個の開口を設
け、上記ケーシングの内壁面と係合固定位置に在る上記
係止部材が上記パッド組立体を屈曲させて上記ケーシン
グの枠状凹部面と緊密に接触するようになされているこ
と。

【図面の簡単な説明】

第１図は電気ひげそり器の前方斜視図であって、そのケ
ーシングには本発明によって構成されたパッド把持装置
の一具体例が取りつけられている。 第２図は、第１図のひげそり器の側面図であって、ケー
シングとパッドとの一部分が切り欠かれてパッド把持装
置の内部構造を示している。 第３図は、パッド把持装置の部品を数群して示す側面図
である。 第４図は、一部分を切り欠いたパッド把持装置の正面図
であって、その内部を示している。 第５図は、第２図の５−５線に於ける断面図である。 第６図は、パッド係止手段の拡大部分図である。 第７図は、第６図の７−７線に於ける断面図である。 第８図は、第６図の８−８線に於ける断面図である。 符号の説明、１０・・・・・・パッド把持装置、１２・
・・・・・ケーシング、２０・・・・・・凹部、２２・
・・・・・裏打ち部材、２４・・・・・・クッション材
、２６・・・・・・外包部材、２８・・・・・・弾性支
持板体、３０・・・・・・絶縁係止部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 手持ち器具の外面に装着するようになされたパッド
   把持装置に於て、之が ａ）裏打ち部材及び該裏打ち部材上に配置された弾性ク
   ッション材を有する柱状パッド組立体と、ｂ）上記パッ
   ド組立体を手持ち器具のケーシング上面に装着するため
   の手段と、 Ｃ）上記パッド組立体の一部分を構成し、かつ上記裏打
   ち部材と上記弾性クッション材との間に介在する弾性支
   持板体と、 ｄ）上記パッド組立体の外方に延びて上記手持ち器具ケ
   ーシングと保合固定するようになされた部分を有し、こ
   の固定位置に於て上記弾性支持板体を屈曲させて上記パ
   ッド組立体を手持ち器具外面に適応させるように上記弾
   性支持板体と協働する係止部材と から成り、上記係止部材が、底部と、上記パッド組立体
   の外方に延び回転して手持ち器具ケーシングと固定係合
   するようになされたタブ部を有するハブとを具備する少
   くとも１個の固定部材であることを特徴とするパッド把
   持装置。