JPS5944016B2 - きのこ菌によるヨ−グルトの製造法 - Google Patents
きのこ菌によるヨ−グルトの製造法Info
- Publication number
- JPS5944016B2 JPS5944016B2 JP18863282A JP18863282A JPS5944016B2 JP S5944016 B2 JPS5944016 B2 JP S5944016B2 JP 18863282 A JP18863282 A JP 18863282A JP 18863282 A JP18863282 A JP 18863282A JP S5944016 B2 JPS5944016 B2 JP S5944016B2
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- Japan
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- mushroom
- mixture
- milk
- yogurt
- shiitake
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明はきのこ菌によるヨーグルトの製造法に関する
。
。
この発明者は、長い間、しいたけの培養について種々研
究しており、特に、玄米を培養基としてしいたけ菌を接
種培養し、十分にしいたけ菌糸が培養できた時点からし
いたけの子実体を形成させず、培養基と共に徐々に加熱
、乾燥して菌糸粉末体を得る方法を発明した(特公昭5
5−50668号公報参照)。
究しており、特に、玄米を培養基としてしいたけ菌を接
種培養し、十分にしいたけ菌糸が培養できた時点からし
いたけの子実体を形成させず、培養基と共に徐々に加熱
、乾燥して菌糸粉末体を得る方法を発明した(特公昭5
5−50668号公報参照)。
上記の菌糸粉末体は、しいたけの味の化学調味料として
有用であるばかりか、うま味成分以外の有効物質を含む
保健食品としても有用である。
有用であるばかりか、うま味成分以外の有効物質を含む
保健食品としても有用である。
その後この発明者は、古来中国において漢法薬として珍
重されている霊芝(れいし)および冬虫夏草(とうちゆ
うかそう)のきのこ類について、上記と同様に玄米を培
養基としたそれぞれの菌糸粉末体を製造することに成功
し、これらの菌糸粉末体はそれぞれのきのこが有する高
単位の多糖類のほかに有効無機質やビタミン類、アミノ
酸類、種々の酵素が含有されており、保健食品として有
用なものである。
重されている霊芝(れいし)および冬虫夏草(とうちゆ
うかそう)のきのこ類について、上記と同様に玄米を培
養基としたそれぞれの菌糸粉末体を製造することに成功
し、これらの菌糸粉末体はそれぞれのきのこが有する高
単位の多糖類のほかに有効無機質やビタミン類、アミノ
酸類、種々の酵素が含有されており、保健食品として有
用なものである。
゛本発明者らは、上記のきのこ類の菌糸粉末体を
広く活用するために、これを牛乳若しくは豆乳に添加し
て常温で放置したところ、乳成分が白状豆腐化してヨー
グルトが容易に生成されることを知り、この知見に基い
てこの発明を達成するに至ったのである。
広く活用するために、これを牛乳若しくは豆乳に添加し
て常温で放置したところ、乳成分が白状豆腐化してヨー
グルトが容易に生成されることを知り、この知見に基い
てこの発明を達成するに至ったのである。
すなわちこの発明は、しいたけ、霊芝および冬虫夏草か
ら選ばれたきのこ菌を、玄米の培養基に接種培養し、子
実体を形成するに至らないきのこ菌糸を上記培養基と共
に加熱、乾燥、製粉して得られた菌糸粉末体、もしくは
これらの混合物を、動物乳もしくは豆乳に添加し、室温
にて8時間以上放置することを特徴とするきのこ菌によ
るヨーグルI・の製造法である。
ら選ばれたきのこ菌を、玄米の培養基に接種培養し、子
実体を形成するに至らないきのこ菌糸を上記培養基と共
に加熱、乾燥、製粉して得られた菌糸粉末体、もしくは
これらの混合物を、動物乳もしくは豆乳に添加し、室温
にて8時間以上放置することを特徴とするきのこ菌によ
るヨーグルI・の製造法である。
この発明によるきのこ菌の菌糸粉末体は、上記特公昭5
5−50668号公報に記載されたしいたけ菌糸粉末体
の製造法に準じて得られる。
5−50668号公報に記載されたしいたけ菌糸粉末体
の製造法に準じて得られる。
この菌糸粉末体の製造法の一例を概説すると、所要量の
玄米を、水1oooccにしいたけ菌の栄養物質である
醤油10cc、玉ねぎ10.9を加えた液で10分間煮
沸後、玄米をとり揚げて水を切り、この玄米5部に米ぬ
か1部を加え、蒸気殺菌した培養基に、しいたけの種菌
を接種して25℃で約3ケ月培養し、手実体が形成する
以前に、徐々に温度を上げて65℃として乾燥仕上げし
、この乾燥物を製粉して菌糸粉末体とする。
玄米を、水1oooccにしいたけ菌の栄養物質である
醤油10cc、玉ねぎ10.9を加えた液で10分間煮
沸後、玄米をとり揚げて水を切り、この玄米5部に米ぬ
か1部を加え、蒸気殺菌した培養基に、しいたけの種菌
を接種して25℃で約3ケ月培養し、手実体が形成する
以前に、徐々に温度を上げて65℃として乾燥仕上げし
、この乾燥物を製粉して菌糸粉末体とする。
上記の製造法は、霊芝、冬虫夏草のきのこ菌についても
ほぼ同様に適用される。
ほぼ同様に適用される。
上記のようにして得られた菌糸粉末体を牛乳、山羊孔な
どの動物乳、もしくは豆乳に添加混合し、室温で8時間
以上放置すると、乳成分が白色豆腐状化してヨーグルト
が上方に浮上する。
どの動物乳、もしくは豆乳に添加混合し、室温で8時間
以上放置すると、乳成分が白色豆腐状化してヨーグルト
が上方に浮上する。
乳成分が豆腐状化に要する時間は、室温によって多少異
なるが12〜24時間の範囲が適嶋である。
なるが12〜24時間の範囲が適嶋である。
上記のヨーグルトをスターターとして、新しい動物乳も
しくは豆乳に添加、放置することによって上記吉同様な
ヨーグルトが得られ、この場合は放置時間は短縮され8
〜18時間の範囲が適尚である。
しくは豆乳に添加、放置することによって上記吉同様な
ヨーグルトが得られ、この場合は放置時間は短縮され8
〜18時間の範囲が適尚である。
上記のヨーグルト化は、きのこ菌糸粉末体に含有される
乳酸菌による乳酸発酵によるものであるから、放置時間
が長過ぎると酸度が高くなって好ましくない。
乳酸菌による乳酸発酵によるものであるから、放置時間
が長過ぎると酸度が高くなって好ましくない。
なお、上記の動物乳、豆乳にはあらかじめ砂糖を添加し
ておくことが好ましい。
ておくことが好ましい。
以下にこの発明の詳細な説明する。
実施例
(1) ヨーグルトの製造
しいたけ、霊芝、冬虫夏草の菌糸粉末体を容量比6:3
:1の割合に混合した混合菌糸粉末体10gを、牛乳1
80eCに添加混合したのち、室温(20℃)で14時
間放置すると、乳成分がゲル化して浮上した白色豆腐状
のヨーグルトが得られた。
:1の割合に混合した混合菌糸粉末体10gを、牛乳1
80eCに添加混合したのち、室温(20℃)で14時
間放置すると、乳成分がゲル化して浮上した白色豆腐状
のヨーグルトが得られた。
なお玄米成分は、大部分が沈降し、一部分はヨーグルト
の上面に薄膜状に浮遊されていた。
の上面に薄膜状に浮遊されていた。
(2)発酵菌の同定
上記で得られたヨーグルト10gを牛乳100ccに添
加し、室温にて1日放置したものをBCPプレスカウン
ト寒天培地を用いて混釈平板とし、嫌気培養を行ない、
出現集落を純粋分離したのち、再び牛乳に接種して凝固
させることを確認し、分離菌とした。
加し、室温にて1日放置したものをBCPプレスカウン
ト寒天培地を用いて混釈平板とし、嫌気培養を行ない、
出現集落を純粋分離したのち、再び牛乳に接種して凝固
させることを確認し、分離菌とした。
この分離菌についてダラム染色性、形態および生理学的
性状試験をした結果、分離菌は、ストレプトコッカス・
ファエカリス(Streptococcus fae
calis)およびロイコノストック・メセンテロイデ
ス(Leuco−nostoc mesenteroi
des)の2種であることが同定され、その試験結果を
下記第1表、第2表に示す。
性状試験をした結果、分離菌は、ストレプトコッカス・
ファエカリス(Streptococcus fae
calis)およびロイコノストック・メセンテロイデ
ス(Leuco−nostoc mesenteroi
des)の2種であることが同定され、その試験結果を
下記第1表、第2表に示す。
上記実施例で説明したように、この発明のきのこ菌糸粉
末体に含有されている乳酸菌は、ストレプトコッカス・
ファカリスおよびロイコノストック・メセンテロイデス
の2種であって、前者のストレプトコッカス・ファカリ
スは、ホモ乳酸発酵型であるが、後者のロイコノストッ
ク・メセンテロイデスはへテロ発酵型であって、乳酸の
ほかにエチルアルコールおよび炭酸ガスを生成するもの
である。
末体に含有されている乳酸菌は、ストレプトコッカス・
ファカリスおよびロイコノストック・メセンテロイデス
の2種であって、前者のストレプトコッカス・ファカリ
スは、ホモ乳酸発酵型であるが、後者のロイコノストッ
ク・メセンテロイデスはへテロ発酵型であって、乳酸の
ほかにエチルアルコールおよび炭酸ガスを生成するもの
である。
従ってこの発明における乳酸菌は、従来のヨーグルト製
造に使用されているストレプトコッカス・サーモフィル
スおよびラクトバチルス・ブルガリクスとは異なるもの
である。
造に使用されているストレプトコッカス・サーモフィル
スおよびラクトバチルス・ブルガリクスとは異なるもの
である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 しいたけ、霊芝および冬虫夏草から選ばれたきのこ
菌を、玄米の培養基に接種培養し、子実体を形成するに
至らないきのこ菌糸を上記培養基と共に加熱、乾燥、製
粉して得られた菌糸粉末体、もしくはこれらの混合物を
、動物乳もしくは豆乳に添加し、室温にて8時間以上放
置することを特徴とするきのこ菌によるヨーグルトの製
造法。 2 菌糸粉末体の混合物が、しいたけ菌糸6、霊芝菌糸
3、冬虫夏草菌糸1の容量比の混合物である特許請求の
範囲第1項記載のきのこ菌によるヨーグルトの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18863282A JPS5944016B2 (ja) | 1982-10-26 | 1982-10-26 | きのこ菌によるヨ−グルトの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18863282A JPS5944016B2 (ja) | 1982-10-26 | 1982-10-26 | きのこ菌によるヨ−グルトの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5978641A JPS5978641A (ja) | 1984-05-07 |
JPS5944016B2 true JPS5944016B2 (ja) | 1984-10-26 |
Family
ID=16227094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18863282A Expired JPS5944016B2 (ja) | 1982-10-26 | 1982-10-26 | きのこ菌によるヨ−グルトの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5944016B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017222029A1 (ja) * | 2016-06-23 | 2017-12-28 | 国立大学法人鳥取大学 | アンジオテンシン変換酵素阻害活性の高い発酵乳および生理活性ペプチドの製造方法 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60149369A (ja) * | 1984-01-14 | 1985-08-06 | Hitoshi Nagaoka | 霊芝菌糸体エキスおよびその製造方法 |
JPH0330632A (ja) * | 1989-06-28 | 1991-02-08 | Ryoko Matsumoto | 椎茸菌絲体抽出液と脱脂粉乳及び豆乳の複合ヨーグルトを製造する方法。 |
KR100378154B1 (ko) * | 2000-06-05 | 2003-03-29 | 신갑균 | 버섯을 이용한 기능성 요구르트 및 그 제조방법 |
JP2004315454A (ja) * | 2003-04-17 | 2004-11-11 | Yamato Scient Co Ltd | 骨粗鬆症治療剤及び破骨細胞形成抑制剤 |
JP2013021966A (ja) * | 2011-07-20 | 2013-02-04 | Hiroyuki Obara | アミノ酸の製造方法 |
-
1982
- 1982-10-26 JP JP18863282A patent/JPS5944016B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017222029A1 (ja) * | 2016-06-23 | 2017-12-28 | 国立大学法人鳥取大学 | アンジオテンシン変換酵素阻害活性の高い発酵乳および生理活性ペプチドの製造方法 |
JPWO2017222029A1 (ja) * | 2016-06-23 | 2019-04-11 | 国立大学法人鳥取大学 | アンジオテンシン変換酵素阻害活性の高い発酵乳および生理活性ペプチドの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5978641A (ja) | 1984-05-07 |
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