JPS594376Y2 - 自動販売機のダブルコラムにおける商品づまり防止構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動販売機のタバコ等の商品を積み重ねて収容
する前後２列よりなるダブル・コラムの商品づまりを防
止することに関するものである。

従来の商品を積み重ねて収容する前後２列のダブルコラ
ム式自動販売機にあっては、仕切板に中仕切片を設けて
前後２列のダブルコラムを形成するものであった。

そして、コラムの下方から前のコラムと後ろのコラムの
夫々の商品用の送出片を突出させて商品を前のコラムの
前部下方から販売するものであった。

このようなダブルコラムにあっては中仕切片の延長線上
に商品が位置すると販売時に他の商品とひっかかったり
、コラムの中仕切片にひっかかり、販売が不能になるこ
とがあった。

そのため、商品の位置ずれや飛び出しを防ぐため、実開
昭４９−１４２８２４号公報や特開昭５１−１４１６９
９号公報等が提案されている。

すなわち、前者の実開昭４９−１４２８２４号公報には
、仕切板によって前、後２列の商品収納架を形成して、
仕切板の直下に弾性杆にて支持される案内ローラが設置
されたものが提案されている。

しかし、商品が前記案内ローラの下面を移動するとき、
弾性杆の弾性力で商品に案内ローラが押し付けられるこ
ととなる。

この結果、商品に案内ローラの跡がつく危険性があり、
このことを防ぐには弾性杆の弾性力の設定が難しいもの
であった。

また、後者の特開昭５１−１４１６９９号公報には、固
定収納ケースの前面に可動収納ケースを設け、両収納ケ
ースの送出口に可撓性部材からなる調節部材を取付けた
ものが提案されている。

しかし、可動収納ケース側から固定収納ケース側へ商品
を押す力が働くと、商品が移動して、販売時に他の商品
とひっかかったり、コラムの中仕切片にひっかかり、販
売が不能になることがあった。

本考案は上記欠点を解消するため、中仕切片の下部に前
後方向へ回動するフラップを設け、このフラップを後部
の商品が前方に押し出されるときにに商品によって押し
開かれ、通常自重で垂下させて商品にフラップの自重の
みを加えるようにして商品に傷をつけないようにすると
ともに、中仕切片にストッパーを設けてフラップが垂下
した状態から後方へ移動を阻止して、販売が不能になら
ないよう（こすることを目的とするもので゛ある。

以下図面により本考案の一実施例を説明する。

図において、１はタバコ等の商品を収容する自動販売機
の商品収容コラムである。

この商品収容コラム１は、仕切板２の略中夫に縦長な中
仕切片３を設けて前後２列のダブルコラム４，５を形成
している。

前記商品収容フラム１の下部には、罰後の積み重ねられ
た商品群のそれぞれ最下部商品を乗せる載置棚６が設け
られている。

この載置機６は前部コラム４が後部コラム５よりも高く
なるようにほぼ中間に段差部７を形成している。

この段差部７は前記中仕切片３の縦方向への延長線より
前部コラム側へ位置している。

前記中仕切片３の下端は載置棚６より商品一つが通過で
きるだけの間隔を形成して設けられている。

８は前記商品コラム１の商品を前方より交互に販売する
商品放出機構で、常部コラム４の後端及び後部コラム５
の後端に載置棚６面より上方に出没自在な商品送出片９
，１０を同軸１１上に取付けて、選択スイッチ（図示せ
ず）の動作により働くソレノイドで前記軸１１を回動し
て前記送出片９，１０を出没させている。

そして両送出片９，１０は前後に移動されるようになっ
ている。

１２に前記中仕切片３の下部係軸１３にて回動自在に取
付けられたフラップで、上端に貫通（い４を形成して前
記軸１３にて仕切板２に取付けられている。

そして前記フラップ１２の上端には突片１５が形成され
、仕切板２により形成されたストッパ片１６と当接して
後部コラム５側への回動を阻止している。

このフラップ１２は自重で垂下するようになっており、
後部商品が後方送出片１０にて押されて前部商品群の下
部へ導びがれるとき、後部商品にて押し開かれるように
なっている。

また前記フラップ１２は送出片９よりも若干前方に位置
している。

なお、このフラップ１２はフラム巾いっばいなくともよ
く後部商品が後部コラム５がら前部コラム４へ移動する
移動軌跡中の一部にあればよい。

このようなものにおいて、前部コラム４への商品補充時
に商品が後方へ移動しようとしてもフラップ１２より阻
止されるものである。

また前部コラム４の商品押出片９が載置棚６より上方へ
突出するとき商品をつぶすことがないものである。

さらに後方商品が前方商品の後端を押し上げてつぶされ
ることなく販売不能となることがないものである。

また前部コラム４の商品が少なくなっても商品が中仕切
片３より後方へ移動するのをフラップ１２の突片１５と
ストッパ片１６とが協動して後方へ移動するのを阻止で
きるものである。

さらに載置台６の段差部７を前部コラム４側に位置させ
ることにより、後部コラム５の商品を前部コラム４の商
品に位置させるとき商品の下部へもぐりこまずことがで
きるので、スムーズに移動できる。

また、後部コラム５の商品が中仕切片３に当って商品を
破損することがない。

上記実施例のより明らかなように本考案の自動販売機の
ダブルコラムにおける商品づまり防止構造は、縦長に延
びた中仕切片によって前後２列に形成されたコラムと、
前記コラムの下部に重積される商品の最下部の商品を載
置して後方が低くなるよう中仕切片より前方に段差部を
位置させた載置棚と、前記中仕切片の下部に前後方向へ
軸にて回動自在に取付けられ後部の商品が前方に押し出
されるときに商品によって押し開かれ通常自重で垂下し
ているフラップと、前記中仕切片に設けられフラップが
垂下状態から後方のコラム側へ回動するのを防止するス
トッパとよりなるもので、フラップにより前部コラムの
商品が後部コラム側に移動するのを防止できるので、商
品がつまることがないとともに、後部コラムより前後コ
ラムへ商品が移動するとき、商品に加わるフラップの重
みはフラップの自重だけなので、商品に従来のように案
内ローラの跡がつくことがないものである。

また、段差部を中仕切片より前部コラム側に位置させる
ことにより、後部コラムの商品が移動するとき中仕切片
に当らないとともに、前部コラムの商品の下側へ移動で
きるものである。

【図面の簡単な説明】 第１図は部考案の一実施例における自動販売機のダブル
コラムの側面図、第２図は第１図に示すＡ部分の拡大図
、第３図は同じくＡ部分の作動説明用拡大図である。 １・・・・・・コラム、３・・・・・・中仕切片、４，
５・・・・・・ダブルコラム、６・・・・・・載置棚、
７・・・・・・段差部、８・・・・・・商品放出機構、
１２・・・・・・フラップ、１３・・・・・・軸、１５
・・・・・・突片、１６・・・・・・ストッパ片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦長に延びた中仕切片によって前後２列に形成されたコ
   ラムと、コラムの下部に重積される商品の最下部の商品
   を載置して後方が低くなるよう中仕切片より前方に段差
   部を位置させた載置棚と、前記中仕切片の下部に前後方
   向へ軸にて回動自在に取付けられた後部の商品が前方に
   押し出されるときに商品によって押し開らかれ通常自重
   で垂下しているフラップと、前記中仕切片に設けられフ
   ラップが垂下状態から後方のコラム側へ回動するのを防
   止するストッパーとよりなる自動販売機のダブルコラム
   における商品づまり防止構造。