JPS594367Y2 - 自動販売機の電源下降時に於ける誤動作防止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 自動販売機は制御部と制御部によってその駆動を制御さ
れる駆動部とに大別され、両者とも電源供給回路部より
の所定の電源を夫々定電圧回路で安定化して供給される
構成である。

駆動部は例えば釣銭払出装置或いは販売装置であり、制
御部は常時定電圧が供給されて投入金額演算・投入金額
と販売価格の比較・釣銭演算等を行ない必要時これら駆
動部に制御信号を出力してその駆動を制御している。

上記構成に於いて従来は制御部に供給される電圧が所定
値であるかを検出しこれに達していなければ制御部にリ
セット信号を出力して制御部及び駆動部の動作を停止す
るようになっている。

然しなから従来例に依ると制御部にさえ規定の電圧が供
給されればたとえ駆動部に定電圧回路の異常により規定
電圧が供給されなくとも自動販売機は動作することにな
り、例えば商品販売時に制御部より制御信号が出力され
ると販売装置は不充分な供給電圧のままで駆動し商品不
払等の誤動作を引起こしていた。

したがって駆動部毎にその供給電圧が規定値にまで達し
ているかを検出する回路が必要となるが、本考案に依る
と制御部に設けた電圧比較回路を駆動装置にも適用し駆
動装置に規定電圧が供給されない場合制御部をリセット
して自動販売機を不動作とするものである。

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、
第１図は自動販売機の電源供給回路１を示し、１４はト
ランス、１５は二次側に配置した複数個のタップ、１６
は整流回路であり非安定の直流電源ｖ１・■２・Ｖ３が
夫々取出され更にレギュレータ２、３．４を介して安定
化電源■４・Ｖ５・Ｖ６となる。

安定化電源Ｖ４・Ｖ５・ｖ６バ略２４Ｖ−１２Ｖ−５Ｖ
で夫々商品送出駆動部、釣銭払出駆動部、制御部に供給
される。

第２図は制御部へのリセット回路の構成を示し、１７は
非安定電源Ｖ３の入力端子、１８は安定化電源ｖ４の入
力端子、１９．２０．２１は夫々安定化電源Ｖ４・ｖ５
・ｖ５の入力端子である。

そして１２は定電圧ダイオード２２及び抵抗Ｒ１・Ｒ２
とから成る基準電圧発生回路部、５は抵抗Ｒ３・Ｒ４と
から成る非安定電源Ｖ３の電圧検出回路部、６，７゜８
は夫々安定電源Ｖ４・ｖ５・ｖ６の電圧検出回路部、２
４は抵抗Ｒ５と共に遅延回路を構成するコンデ゛ンサ、
１３は電圧検出回路部６．７、８は夫々ダイオード９．
１０．１１を介して電圧検出回路部５に接続されており
、抵抗Ｒ６・Ｒ７・Ｒ８・Ｒ９・Ｒｏ。

・Ｒ１□は正常時において電圧検出回路部６．７、８の
検出電圧が電圧検出回路部５の検出電圧より高くなるよ
うに設定されている。

したがって正常時においてダイオード９．１０．１１は
カットオフしている。

また電圧比較回路１３は基準電圧発生回路部１２よりの
基準電圧Ｖｚとａ点の電位Ｖａを二人力としＶｚ＜Ｖａ
の場合に制御部に高レベルＨを出力してリセットを解除
する構成である。

上記構成で電源が投入されると電圧比較回路１３の基準
入力端子（＋）には定電圧ダイオード２２により規制さ
れる電圧の抵抗Ｒ１及びＲ２による分割電圧Ｖｚが基準
電圧として入力し、また比較入力端子（−）には抵抗Ｒ
４の端子電圧である電位Ｖａが検出電圧として入力する
。

このとき検出電圧Ｖａは電源投入後抵抗Ｒ５及びコンテ
゛ンサ２４によって除々に電位が上昇しＶａがスレッシ
ョルドに達していないＶａ ＜Ｖｚの状態では電圧比較
回路１３は低レベルＬを出力し制御部をリセット状態に
する。

そしてＶａ＞ Ｖｚとなると高レベルＨを出力してリセ
ット状態が解除され制御部は安定化電源Ｖ。

により規定の動作を行なうことができる。

したがってＶａがスレッショルドに達する時間は電源投
入後制御部がリセットにより安定状態へ移行するのに必
要な時間に設定されている。

このような定常状態に於いてレギュレータ２．３．４の
異常で安定化電源ｖ４．Ｖ５．Ｖ６の何れがか降下する
と対応のダイオード９．１０．１１が導通してＶａも降
下し電圧比較回路１３は低レベルＬを出力して制御部を
リセット状態とすることができる。

このようにして商品送出駆動部或いは釣銭払出駆動部に
充分な電圧が供給されない場合に制御部をリセット状態
としてこれらの装置の駆動を禁止するから不充分な電圧
で駆動して誤動作を起こすことが防止される。

また電源遮断時に於いては非安定電源の降下によりコン
デンサ２４がダイオード２３を経て瞬時に放電されるた
め検出電圧Ｖａは速やかに降下して制御部をリセット状
態とすることができる。

尚本実施例に依ると基準電圧Ｖｚに安定化電源■３を利
用しているがバッテリー或いは他の電源であっても良い
。

以上詳述した本考案に依ると、制御部に対応した電圧比
較回路を簡単な構成で駆動部にも適用することができる
。

したがって構成の各部装置に夫々電源電圧を有した自動
販売機でそのうち一つでも規定の電圧を満足しない場合
に制御部のリセット回路を利用して全ての動作を停止で
き誤動作が防止される。

しかも電源投入時には制御部へ供給すべき非安定電源の
みを電圧比較回路の比較電圧とするためにこの非安定電
源がスレッショルドに達する時間をリセット時間に利用
でき制御部のリセット時間を充分確保できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は電源供給回路を示し、第２図は本考案に依るリ
セット回路を示す。 １・・・電源供給回路、２．３．４・・・定電圧回路、
５・・・第１電圧検出回路、６．７、８・・・第２電圧
検出回路、９．１０．１１・・・ダイオード、１２・・
・基準電圧発生回路部、１３・・・電圧比較回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動販売機を構成する制御部及び該制御部にて制御され
   る駆動部に対して夫々別のラインで非安定電源を供給す
   る電源供給回路と、制御部及び駆動部に夫々対応して設
   けられ前記電源供給回路よりの電源を安定化して前記制
   御部及び前記駆動部に供給する定電圧回路と、前記制御
   部に対応した前記定電圧回路に供給される非安定電源電
   圧を検出する第１電圧検出回路部と、該第１電圧検出回
   路部をアノードに接続したダイオードと、該ダイオード
   のカソードに接続されると共に前記駆動部へ供給される
   安定化電圧を検出し且つ正常時に前記ダイオードがカッ
   トオフするような検出電圧を発生するように設定された
   第２電圧検出回路部と、基準電圧発生回路部と、前記ア
   ノード側電圧と該基準電圧を二人力とし前記ダイオード
   の導通時に前記制御部にリセット信号を出力する電圧比
   較回路とから成る自動販売機の電源下降時に於ける誤動
   作防止装置。