JP3221367B2 - 無停電電源装置 - Google Patents
無停電電源装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無停電電源装置に
関し、特に商用電源の停電状態において、起動スイッチ
の操作なしに予備電源であるバッテリからの起動が可能
な無停電電源装置に関する。
関し、特に商用電源の停電状態において、起動スイッチ
の操作なしに予備電源であるバッテリからの起動が可能
な無停電電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術について図6を用いて説明す
る。従来、このような無停電電源装置においては、商用
電源を直流電圧に変換するAC/DCコンバータ1から
の直流電圧voと、商用電源から充電器3を介して充電
されるバッテリ4からのバッテリ電圧vb(直流電圧)
とをダイオード2,5で結合し、出力電圧を安定化する
DC/DCコンバータ6に入力する構成となっている。
る。従来、このような無停電電源装置においては、商用
電源を直流電圧に変換するAC/DCコンバータ1から
の直流電圧voと、商用電源から充電器3を介して充電
されるバッテリ4からのバッテリ電圧vb(直流電圧)
とをダイオード2,5で結合し、出力電圧を安定化する
DC/DCコンバータ6に入力する構成となっている。
【0003】商用電源が正常時にはAC/DCコンバー
タ1から、停電時にはバッテリ4からそれぞれ電力供給
が行われるよう、AC/DCコンバータ1の直流電圧v
oはバッテリ電圧vbよりも高くなるよう設定されてお
り、停電によって直流電圧voが低下したときのみバッ
テリ4から電力供給が行われる。
タ1から、停電時にはバッテリ4からそれぞれ電力供給
が行われるよう、AC/DCコンバータ1の直流電圧v
oはバッテリ電圧vbよりも高くなるよう設定されてお
り、停電によって直流電圧voが低下したときのみバッ
テリ4から電力供給が行われる。
【0004】また、過放電によるバッテリ4の劣化を防
ぐため、DC/DCコンバータ6の入力電圧viを監視
する電圧監視回路7によりバッテリ電圧vbの低下を検
出し、バッテリ電圧vbが設定電圧以下となった場合に
はDC/DCコンバータ6に起動制御信号S1を送出し
てDC/DCコンバータ6の動作を停止するという過放
電防止機能を有している。
ぐため、DC/DCコンバータ6の入力電圧viを監視
する電圧監視回路7によりバッテリ電圧vbの低下を検
出し、バッテリ電圧vbが設定電圧以下となった場合に
はDC/DCコンバータ6に起動制御信号S1を送出し
てDC/DCコンバータ6の動作を停止するという過放
電防止機能を有している。
【0005】過放電防止機能の動作によってバッテリ4
からの電力供給が停止されると、停止直前に比べてバッ
テリ電圧vbが上昇するため、この電圧上昇によって再
度、DC/DCコンバータ6が動作を開始する可能性が
ある。このようなことを防ぐために、電圧監視回路7の
停止電圧VLと起動電圧VHとの間にヒステリシスを設
け、停止電圧VLよりも一定電圧以上高い電圧が印加さ
れない限り、DC/DCコンバータ6が起動しないよう
に設定されている。
からの電力供給が停止されると、停止直前に比べてバッ
テリ電圧vbが上昇するため、この電圧上昇によって再
度、DC/DCコンバータ6が動作を開始する可能性が
ある。このようなことを防ぐために、電圧監視回路7の
停止電圧VLと起動電圧VHとの間にヒステリシスを設
け、停止電圧VLよりも一定電圧以上高い電圧が印加さ
れない限り、DC/DCコンバータ6が起動しないよう
に設定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術におい
ては、DC/DCコンバータ6の起動電圧VHが、商用
電源の復旧後にAC/DCコンバータ1の出力が正常と
なったときに起動するよう設定されているため、放電停
止となったバッテリ4を満充電状態のバッテリ4と交換
した場合でもDC/DCコンバータ6は起動しない。そ
のため、満充電状態のバッテリ交換で起動可能とするた
めには、電圧監視回路7に起動スイッチSUを設ける必
要がある。
ては、DC/DCコンバータ6の起動電圧VHが、商用
電源の復旧後にAC/DCコンバータ1の出力が正常と
なったときに起動するよう設定されているため、放電停
止となったバッテリ4を満充電状態のバッテリ4と交換
した場合でもDC/DCコンバータ6は起動しない。そ
のため、満充電状態のバッテリ交換で起動可能とするた
めには、電圧監視回路7に起動スイッチSUを設ける必
要がある。
【0007】また、起動スイッチSUなしでDC/DC
コンバータ6が起動可能なように起動電圧VHを設定し
た場合には、例えば起動電圧VHと停止電圧VLとの電
圧差を僅かな差に設定した場合には、過放電防止動作後
のバッテリ電圧vbの上昇によりDC/DCコンバータ
6の起動←→停止を繰り返すといった誤動作を誘発する
可能性が極めて高くなる。
コンバータ6が起動可能なように起動電圧VHを設定し
た場合には、例えば起動電圧VHと停止電圧VLとの電
圧差を僅かな差に設定した場合には、過放電防止動作後
のバッテリ電圧vbの上昇によりDC/DCコンバータ
6の起動←→停止を繰り返すといった誤動作を誘発する
可能性が極めて高くなる。
【0008】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、従来技術において必要であった起動スイッ
チSUの操作を行うことなく、放電停止となったバッテ
リを満充電状態のバッテリと交換するだけでDC/DC
コンバータを起動させることにより、バッテリ交換時の
操作性を改善することができる技術を提供することを目
的とする。さらに、この際には過放電防止機能によるバ
ッテリ放電停止後に起動、停止を繰り返すといった誤動
作の発生も未然に防ぐことができる技術を提供すること
を目的とする。
れたもので、従来技術において必要であった起動スイッ
チSUの操作を行うことなく、放電停止となったバッテ
リを満充電状態のバッテリと交換するだけでDC/DC
コンバータを起動させることにより、バッテリ交換時の
操作性を改善することができる技術を提供することを目
的とする。さらに、この際には過放電防止機能によるバ
ッテリ放電停止後に起動、停止を繰り返すといった誤動
作の発生も未然に防ぐことができる技術を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載の発明の要旨は、商用電源から変換された第1の直流
電源と、商用電源から充電器を介して充電される第2の
直流電源と、それら第1及び第2の直流電源の切り替え
手段と、前記切り替え手段を通過後の直流電源を入力と
して動作する電圧安定化回路と、前記電圧安定化回路の
入力電圧を監視してその電圧安定化回路に起動制御信号
を出力する電圧監視回路とを有する無停電電源装置にお
いて、前記電圧安定化回路の入力電圧立ち上がり検出信
号を前記電圧監視回路に出力する電圧立ち上がり検出回
路を有し、前記電圧監視回路は、前記電圧安定化回路に
起動制御信号を出力するコンパレータを備え、そのコン
パ レータに対して前記電圧立ち上がり検出信号が入力さ
れたときに電圧安定化回路を起動させ、前記電圧立ち上
がり検出回路は、その電圧立ち上がり検出信号を前記電
圧監視回路の動作制御信号として一定時間出力するマル
チバイブレータと、そのマルチバイブレータに対して前
記電圧安定化回路の入力電圧を分圧して印加する分圧抵
抗と、その分圧抵抗を、前記入力電圧立ち上がり時にの
み過渡的に短絡させることによりマルチバイブレータの
動作に必要な電圧を供給するためのコンデンサとを含む
ことを特徴とする無停電電源装置に存する。また、この
発明の請求項2に記載の発明の要旨は、前記電圧監視回
路が前記電圧立ち上がり検出回路を含み、前記分圧抵抗
が前記コンデンサにより短絡されたときの電圧を前記コ
ンパレータに印加する構成としたことを特徴とする、請
求項1に記載の無停電電源装置に存する。
載の発明の要旨は、商用電源から変換された第1の直流
電源と、商用電源から充電器を介して充電される第2の
直流電源と、それら第1及び第2の直流電源の切り替え
手段と、前記切り替え手段を通過後の直流電源を入力と
して動作する電圧安定化回路と、前記電圧安定化回路の
入力電圧を監視してその電圧安定化回路に起動制御信号
を出力する電圧監視回路とを有する無停電電源装置にお
いて、前記電圧安定化回路の入力電圧立ち上がり検出信
号を前記電圧監視回路に出力する電圧立ち上がり検出回
路を有し、前記電圧監視回路は、前記電圧安定化回路に
起動制御信号を出力するコンパレータを備え、そのコン
パ レータに対して前記電圧立ち上がり検出信号が入力さ
れたときに電圧安定化回路を起動させ、前記電圧立ち上
がり検出回路は、その電圧立ち上がり検出信号を前記電
圧監視回路の動作制御信号として一定時間出力するマル
チバイブレータと、そのマルチバイブレータに対して前
記電圧安定化回路の入力電圧を分圧して印加する分圧抵
抗と、その分圧抵抗を、前記入力電圧立ち上がり時にの
み過渡的に短絡させることによりマルチバイブレータの
動作に必要な電圧を供給するためのコンデンサとを含む
ことを特徴とする無停電電源装置に存する。また、この
発明の請求項2に記載の発明の要旨は、前記電圧監視回
路が前記電圧立ち上がり検出回路を含み、前記分圧抵抗
が前記コンデンサにより短絡されたときの電圧を前記コ
ンパレータに印加する構成としたことを特徴とする、請
求項1に記載の無停電電源装置に存する。
【0010】本発明の無停電電源装置では、DC/DC
コンバータ入力電圧の立ち上がりを検出する電圧立ち上
がり検出回路と、電圧立ち上がり検出回路からの検出信
号及びDC/DCコンバータの入力電圧監視によりDC
/DCコンバータに起動/停止信号を送出する電圧監視
回路とを有している。したがって、バッテリの取り外し
によってDC/DCコンバータの入力電圧が、一旦、0
Vとなった後に、満充電状態のバッテリを接続すると、
その電圧立ち上がりを検出してDC/DCコンバータが
起動する。
コンバータ入力電圧の立ち上がりを検出する電圧立ち上
がり検出回路と、電圧立ち上がり検出回路からの検出信
号及びDC/DCコンバータの入力電圧監視によりDC
/DCコンバータに起動/停止信号を送出する電圧監視
回路とを有している。したがって、バッテリの取り外し
によってDC/DCコンバータの入力電圧が、一旦、0
Vとなった後に、満充電状態のバッテリを接続すると、
その電圧立ち上がりを検出してDC/DCコンバータが
起動する。
【0011】即ち、電圧立ち上がり検出回路は、過放電
防止による電力供給停止後のバッテリ電圧上昇では機能
しないが、放電停止後のバッテリを取り外すことによっ
てDC/DCコンバータの入力電圧が一旦0Vとなり、
その後に満充電状態のバッテリを接続するとその電圧立
ち上がりを検出して起動制御回路に立ち上がり検出信号
を送出する。立ち上がり検出信号が入力された電圧監視
回路はDC/DCコンバータの入力電圧が起動電圧VH
以下であっても、DC/DCコンバータに対して起動制
御信号S1を送出し、コンバータは動作を開始する。
防止による電力供給停止後のバッテリ電圧上昇では機能
しないが、放電停止後のバッテリを取り外すことによっ
てDC/DCコンバータの入力電圧が一旦0Vとなり、
その後に満充電状態のバッテリを接続するとその電圧立
ち上がりを検出して起動制御回路に立ち上がり検出信号
を送出する。立ち上がり検出信号が入力された電圧監視
回路はDC/DCコンバータの入力電圧が起動電圧VH
以下であっても、DC/DCコンバータに対して起動制
御信号S1を送出し、コンバータは動作を開始する。
【0012】DC/DCコンバータが起動して一定時間
経過後もDC/DCコンバータへの入力電圧が停止電圧
VL以上であれば、電圧監視回路はそのまま起動制御信
号S1の送出を継続するが、停止電圧VL以下の場合に
は停止信号を送出する。これにより、満充電バッテリが
接続された場合にはそのまま動作を継続、放電済みのバ
ッテリが接続された場合には、一旦起動するもののすぐ
に動作を停止するといった動作を行い、放電済みバッテ
リの過放電防止機能は働く。
経過後もDC/DCコンバータへの入力電圧が停止電圧
VL以上であれば、電圧監視回路はそのまま起動制御信
号S1の送出を継続するが、停止電圧VL以下の場合に
は停止信号を送出する。これにより、満充電バッテリが
接続された場合にはそのまま動作を継続、放電済みのバ
ッテリが接続された場合には、一旦起動するもののすぐ
に動作を停止するといった動作を行い、放電済みバッテ
リの過放電防止機能は働く。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図1〜図5を参照して詳細に説明する。図1
は本発明の実施の形態に係る無停電電源装置のブロック
図であり、図2は電圧監視回路7及び電圧立ち上がり検
出回路8の具体例を示す回路図、図3は図2同様の他の
実施の形態を示す回路図、図4は商用電源復旧時の起動
動作を示すタイムチャート、図5はバッテリ交換時の起
動動作を示すタイムチャートを示している。なお、これ
らの図において、図6と基本的に同一構成要素について
は同一符号を付してある。
について、図1〜図5を参照して詳細に説明する。図1
は本発明の実施の形態に係る無停電電源装置のブロック
図であり、図2は電圧監視回路7及び電圧立ち上がり検
出回路8の具体例を示す回路図、図3は図2同様の他の
実施の形態を示す回路図、図4は商用電源復旧時の起動
動作を示すタイムチャート、図5はバッテリ交換時の起
動動作を示すタイムチャートを示している。なお、これ
らの図において、図6と基本的に同一構成要素について
は同一符号を付してある。
【0014】本実施の形態に係る無停電電源装置は、図
1に示すように、商用電源から直流電源(第1直流電
源)に変換するAC/DCコンバータ1と、商用電源か
ら充電器3を介して充電されるバッテリ(第2直流電
源)4と、それら第1及び第2直流電源の切り替え手段
として用いるダイオード2,5と、切り替え手段を通過
後の直流電源を入力として動作するDC/DCコンバー
タ(電圧安定化回路)6と、DC/DCコンバータ6の
入力電圧を監視してそのDC/DCコンバータ6に起動
制御信号S1を出力する電圧監視回路7と、DC/DC
コンバータ6への立ち上がり検出信号S2を電圧監視回
路7に出力する電圧立ち上がり検出回路8を含む構成と
している。
1に示すように、商用電源から直流電源(第1直流電
源)に変換するAC/DCコンバータ1と、商用電源か
ら充電器3を介して充電されるバッテリ(第2直流電
源)4と、それら第1及び第2直流電源の切り替え手段
として用いるダイオード2,5と、切り替え手段を通過
後の直流電源を入力として動作するDC/DCコンバー
タ(電圧安定化回路)6と、DC/DCコンバータ6の
入力電圧を監視してそのDC/DCコンバータ6に起動
制御信号S1を出力する電圧監視回路7と、DC/DC
コンバータ6への立ち上がり検出信号S2を電圧監視回
路7に出力する電圧立ち上がり検出回路8を含む構成と
している。
【0015】次いで、これらの詳細について説明する。
図1において、AC/DCコンバータ1で商用電源の交
流入力電圧VIから変換された直流電圧voは、ダイオ
ード2を介してDC/DCコンバータ6の入力に印加さ
れる。AC/DCコンバータ1と充電器3を介して商用
電源から充電されるバッテリ4のバッテリ電圧vb(直
流電圧)はダイオード5を介してDC/DCコンバータ
6の入力に印加される。直流電圧voはバッテリ電圧v
bよりも高く設定されており、商用電源運転中はダイオ
ード2,5の阻止動作により直流電圧voがDC/DC
コンバータ6の入力に印加される。
図1において、AC/DCコンバータ1で商用電源の交
流入力電圧VIから変換された直流電圧voは、ダイオ
ード2を介してDC/DCコンバータ6の入力に印加さ
れる。AC/DCコンバータ1と充電器3を介して商用
電源から充電されるバッテリ4のバッテリ電圧vb(直
流電圧)はダイオード5を介してDC/DCコンバータ
6の入力に印加される。直流電圧voはバッテリ電圧v
bよりも高く設定されており、商用電源運転中はダイオ
ード2,5の阻止動作により直流電圧voがDC/DC
コンバータ6の入力に印加される。
【0016】電圧監視回路7はDC/DCコンバータ6
の入力電圧viを監視し、起動、停止条件にもとづきD
C/DCコンバータ6に起動制御信号S1を送出する。
電圧立ち上がり検出回路8は同様にDC/DCコンバー
タ6の入力電圧viを監視して電圧監視回路7に立ち上
がり検出信号S2を送出する。この立ち上がり検出信号
S2によって電圧監視回路7はDC/DCコンバータ6
に起動制御信号S1を送出する。
の入力電圧viを監視し、起動、停止条件にもとづきD
C/DCコンバータ6に起動制御信号S1を送出する。
電圧立ち上がり検出回路8は同様にDC/DCコンバー
タ6の入力電圧viを監視して電圧監視回路7に立ち上
がり検出信号S2を送出する。この立ち上がり検出信号
S2によって電圧監視回路7はDC/DCコンバータ6
に起動制御信号S1を送出する。
【0017】次に、本発明の実施の形態に係る無停電電
源装置の動作について、図4及び図5を参照して詳細に
説明する。図4にバッテリバックアップ中→過放電防止
状態→商用電源運転中の動作を示す。バッテリバックア
ップ動作中、DC/DCコンバータ6の入力にはバッテ
リ電圧vbが印加されている。放電によりバッテリ4の
電圧が低下して、電圧監視回路7の停止電圧VL以下に
バッテリ電圧vbが低下すると、電圧監視回路7の起動
制御信号S1が起動信号から停止信号にかわり、DC/
DCコンバータ6の動作が停止して過放電防止状態とな
る。
源装置の動作について、図4及び図5を参照して詳細に
説明する。図4にバッテリバックアップ中→過放電防止
状態→商用電源運転中の動作を示す。バッテリバックア
ップ動作中、DC/DCコンバータ6の入力にはバッテ
リ電圧vbが印加されている。放電によりバッテリ4の
電圧が低下して、電圧監視回路7の停止電圧VL以下に
バッテリ電圧vbが低下すると、電圧監視回路7の起動
制御信号S1が起動信号から停止信号にかわり、DC/
DCコンバータ6の動作が停止して過放電防止状態とな
る。
【0018】放電停止によってバッテリ電圧vbが停止
電圧VLよりも上昇しても、ヒステリシスによって起動
電圧VHよりも低いため、電圧監視回路7から起動制御
信号S1が出力されることはなく、DC/DCコンバー
タ6の起動→停止の繰り返し誤動作は発生しない。ま
た、この間、電圧立ち上がり検出回路8の出力は非検出
状態を継続している。
電圧VLよりも上昇しても、ヒステリシスによって起動
電圧VHよりも低いため、電圧監視回路7から起動制御
信号S1が出力されることはなく、DC/DCコンバー
タ6の起動→停止の繰り返し誤動作は発生しない。ま
た、この間、電圧立ち上がり検出回路8の出力は非検出
状態を継続している。
【0019】次に、図5(1)に過放電状態→満充電バ
ッテリへの交換時の動作を示す。過放電防止動作までは
図4と同様である。その後、バッテリ4の取り外しによ
って、一旦、DC/DCコンバータ6の入力電圧が0V
に低下後、バッテリ4の接続による入力電圧viの立ち
上がりを検出すると、電圧立ち上がり検出回路8は立ち
上がり検出信号S2を送出するため、バッテリ電圧vb
が起動電圧VHよりも低いにも拘わらず電圧監視回路7
は起動制御信号S1を送出し、DC/DCコンバータ6
は動作を開始する。満充電時のバッテリ電圧vbは放電
を開始しても停止電圧VLよりも高いため、そのままバ
ッテリバックアップ動作を継続する。
ッテリへの交換時の動作を示す。過放電防止動作までは
図4と同様である。その後、バッテリ4の取り外しによ
って、一旦、DC/DCコンバータ6の入力電圧が0V
に低下後、バッテリ4の接続による入力電圧viの立ち
上がりを検出すると、電圧立ち上がり検出回路8は立ち
上がり検出信号S2を送出するため、バッテリ電圧vb
が起動電圧VHよりも低いにも拘わらず電圧監視回路7
は起動制御信号S1を送出し、DC/DCコンバータ6
は動作を開始する。満充電時のバッテリ電圧vbは放電
を開始しても停止電圧VLよりも高いため、そのままバ
ッテリバックアップ動作を継続する。
【0020】次に図5(2)に過放電状態→放電済みバ
ッテリへの交換時の動作を示す。バッテリ交換接続まで
は図5(1)と同様であるが。その後、電圧監視回路7
からの立ち上がり検出信号S2でDC/DCコンバータ
6が動作を開始すると、放電によってバッテリ電圧vb
が直ちに停止電圧VLより大きくなり、電圧監視回路7
から今度は立ち上がり検出信号S2(停止信号)が送出
されDC/DCコンバータ6が停止する。その後、再び
バッテリ電圧vbが上昇するが、起動電圧VHよりも低
いため、過放電防止状態が継続される。
ッテリへの交換時の動作を示す。バッテリ交換接続まで
は図5(1)と同様であるが。その後、電圧監視回路7
からの立ち上がり検出信号S2でDC/DCコンバータ
6が動作を開始すると、放電によってバッテリ電圧vb
が直ちに停止電圧VLより大きくなり、電圧監視回路7
から今度は立ち上がり検出信号S2(停止信号)が送出
されDC/DCコンバータ6が停止する。その後、再び
バッテリ電圧vbが上昇するが、起動電圧VHよりも低
いため、過放電防止状態が継続される。
【0021】図2は電圧監視回路7及び電圧立ち上がり
検出回路8の具体例を示す回路図である。電圧立ち上が
り検出回路8は、分圧抵抗81,82、コンデンサ8
3、ワンショットマルチバイブレータ84で構成され
る。
検出回路8の具体例を示す回路図である。電圧立ち上が
り検出回路8は、分圧抵抗81,82、コンデンサ8
3、ワンショットマルチバイブレータ84で構成され
る。
【0022】DC/DCコンバータ6の入力電圧viは
分圧抵抗81,82で分圧されてワンショットマルチバ
イブレータ84に入力される。コンデンサ83は分圧抵
抗81の両端に接続される。ワンショットマルチバイブ
レータ84の出力は電圧監視回路7に出力される。
分圧抵抗81,82で分圧されてワンショットマルチバ
イブレータ84に入力される。コンデンサ83は分圧抵
抗81の両端に接続される。ワンショットマルチバイブ
レータ84の出力は電圧監視回路7に出力される。
【0023】また、電圧監視回路7は、分圧抵抗71,
72、帰還抵抗73、コンパレータ74、基準電源7
5、トランジスタ76で構成される。DC/DCコンバ
ータ6の入力電圧viは分圧抵抗71,72で分圧され
てコンパレータ74の非反転入力端子に印加される。ト
ランジスタ76のコレクタ、エミッタは分圧抵抗71の
両端に接続されており、ベースには電圧立ち上がり検出
回路8の出力が接続される。
72、帰還抵抗73、コンパレータ74、基準電源7
5、トランジスタ76で構成される。DC/DCコンバ
ータ6の入力電圧viは分圧抵抗71,72で分圧され
てコンパレータ74の非反転入力端子に印加される。ト
ランジスタ76のコレクタ、エミッタは分圧抵抗71の
両端に接続されており、ベースには電圧立ち上がり検出
回路8の出力が接続される。
【0024】基準電源75はコンパレータ74の反転入
力端子に入力され、帰還抵抗73はコンパレータ74の
非反転入力端子と出力に接続され、コンパレータ74の
起動制御信号S1はDC/DCコンバータ6に出力され
る。
力端子に入力され、帰還抵抗73はコンパレータ74の
非反転入力端子と出力に接続され、コンパレータ74の
起動制御信号S1はDC/DCコンバータ6に出力され
る。
【0025】次に、この回路図を参照し、その動作につ
いて説明する。バッテリ4の交換時にDC/DCコンバ
ータ6の入力電圧viが0Vから急峻に立ち上がると、
コンデンサ83が分圧抵抗81の両端を過渡的に短絡す
ることによりワンショットマルチバイブレータ84の入
力電圧が見かけ上高く検出されるため、ワンショットマ
ルチバイブレータ84の出力から立ち上がり検出信号S
2が一定時間だけ出力される。
いて説明する。バッテリ4の交換時にDC/DCコンバ
ータ6の入力電圧viが0Vから急峻に立ち上がると、
コンデンサ83が分圧抵抗81の両端を過渡的に短絡す
ることによりワンショットマルチバイブレータ84の入
力電圧が見かけ上高く検出されるため、ワンショットマ
ルチバイブレータ84の出力から立ち上がり検出信号S
2が一定時間だけ出力される。
【0026】この立ち上がり検出信号S2が入力される
と、電圧監視回路7のトランジスタ76のベース電圧上
昇によりトランジスタ76がオンとなり、分圧抵抗71
の両端が短絡される。これによりコンパレータ74の入
力電圧が見かけ上高く検出されるため、コンパレータ7
4からの起動制御信号S1は起動信号となり、DC/D
Cコンバータ6が動作を開始する。これらの動作につい
ては、図4について説明した動作と同等である。
と、電圧監視回路7のトランジスタ76のベース電圧上
昇によりトランジスタ76がオンとなり、分圧抵抗71
の両端が短絡される。これによりコンパレータ74の入
力電圧が見かけ上高く検出されるため、コンパレータ7
4からの起動制御信号S1は起動信号となり、DC/D
Cコンバータ6が動作を開始する。これらの動作につい
ては、図4について説明した動作と同等である。
【0027】バッテリ4の過放電防止動作時には、コン
デンサ83が充電された状態からの電圧上昇であるた
め、分圧抵抗81が過渡的に短絡されることがなく、従
ってワンショットマルチバイブレータ84から立ち上が
り検出信号S2が出力されることはない。
デンサ83が充電された状態からの電圧上昇であるた
め、分圧抵抗81が過渡的に短絡されることがなく、従
ってワンショットマルチバイブレータ84から立ち上が
り検出信号S2が出力されることはない。
【0028】また、分圧抵抗81,82を高い動作電圧
に設定することにより、ワンショットマルチバイブレー
タ84の動作は急峻な入力電圧viの変化のみを検出
し、通常の入力電圧viでは立ち上がり検出信号S2が
出力されることがないような設定が実現できる。
に設定することにより、ワンショットマルチバイブレー
タ84の動作は急峻な入力電圧viの変化のみを検出
し、通常の入力電圧viでは立ち上がり検出信号S2が
出力されることがないような設定が実現できる。
【0029】本発明の他の実施形態として、電圧立ち上
がり検出回路8の機能を包含した電圧監視回路7’とい
う一つの回路形態で実現する手段を講じることが可能で
ある。この場合の例を図3に示す。
がり検出回路8の機能を包含した電圧監視回路7’とい
う一つの回路形態で実現する手段を講じることが可能で
ある。この場合の例を図3に示す。
【0030】電圧監視回路7’の入力回路において、分
圧抵抗71の両端にコンデンサ77を接続することによ
り、DC/DCコンバータ6の入力電圧viの急峻な立
ち上がりによってコンパレータ74からの起動制御信号
S1を起動信号とすることができる。この構成により、
電圧立ち上がり検出回路8を設けることなくほぼ同等の
機能を実現することができる。この場合の動作について
は、上述の動作説明から容易に類推できるため、詳細な
動作の説明は省略する。
圧抵抗71の両端にコンデンサ77を接続することによ
り、DC/DCコンバータ6の入力電圧viの急峻な立
ち上がりによってコンパレータ74からの起動制御信号
S1を起動信号とすることができる。この構成により、
電圧立ち上がり検出回路8を設けることなくほぼ同等の
機能を実現することができる。この場合の動作について
は、上述の動作説明から容易に類推できるため、詳細な
動作の説明は省略する。
【0031】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明では電圧立
ち上がり検出回路でDC/DCコンバータの入力電圧の
急峻な立ち上がりを検出することにより、起動スイッチ
の操作を行うことなく、バッテリの交換のみでバックア
ップ動作が開始でき、バッテリ交換時の操作性を改善す
ることができる。
ち上がり検出回路でDC/DCコンバータの入力電圧の
急峻な立ち上がりを検出することにより、起動スイッチ
の操作を行うことなく、バッテリの交換のみでバックア
ップ動作が開始でき、バッテリ交換時の操作性を改善す
ることができる。
【図1】本発明の実施の形態に係る無停電電源装置のブ
ロック図である。
ロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る電圧監視回路及び電
圧立ち上がり検出回路の具体例を示す回路図である。
圧立ち上がり検出回路の具体例を示す回路図である。
【図3】本発明の他の実施の形態に係る図2同様の回路
図である。
図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る商用電源復旧時の起
動動作を示すタイムチャートである。
動動作を示すタイムチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係るバッテリ交換時の起
動動作を示すタイムチャートである。
動動作を示すタイムチャートである。
【図6】従来の無停電電源装置のブロック図である。
1 AC/DCコンバータ 2,5 ダイオード(切り替え手段) 3 充電器 4 バッテリ 6 DC/DCコンバータ(電圧安定化回路) 7,7’ 電圧監視回路 8 電圧立ち上がり検出回路 S1 起動制御信号 S2 立ち上がり検出信号 71,72 分圧抵抗 73 帰還抵抗 74 コンパレータ 75 基準電源 76 トランジスタ 81,82 分圧抵抗77, 83 コンデンサ 84 ワンショットマルチバイブレータ
Claims (2)
- 【請求項1】 商用電源から変換された第1の直流電源
と、商用電源から充電器を介して充電される第2の直流
電源と、それら第1及び第2の直流電源の切り替え手段
と、前記切り替え手段を通過後の直流電源を入力として
動作する電圧安定化回路と、前記電圧安定化回路の入力
電圧を監視してその電圧安定化回路に起動制御信号を出
力する電圧監視回路とを有する無停電電源装置におい
て、前記電圧安定化回路の入力電圧立ち上がり検出信号
を前記電圧監視回路に出力する電圧立ち上がり検出回路
を有し、 前記電圧監視回路は、前記電圧安定化回路に起動制御信
号を出力するコンパレータを備え、そのコンパレータに
対して前記電圧立ち上がり検出信号が入力されたときに
電圧安定化回路を起動させ、 前記電圧立ち上がり検出回路は、その電圧立ち上がり検
出信号を前記電圧監視回路の動作制御信号として一定時
間出力するマルチバイブレータと、そのマルチバイブレ
ータに対して前記電圧安定化回路の入力電圧を分圧して
印加する分圧抵抗と、その分圧抵抗を、前記入力電圧立
ち上がり時にのみ過渡的に短絡させることによりマルチ
バイブレータの動作に必要な電圧を供給するためのコン
デンサとを含むことを特徴とする無停電電源装置。 - 【請求項2】 前記電圧監視回路が前記電圧立ち上がり
検出回路を含み、 前記分圧抵抗が前記コンデンサにより短絡されたときの
電圧を前記コンパレータに印加する構成としたことを特
徴とする、請求項1に記載の無停電電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23585097A JP3221367B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 無停電電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23585097A JP3221367B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 無停電電源装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1189114A JPH1189114A (ja) | 1999-03-30 |
JP3221367B2 true JP3221367B2 (ja) | 2001-10-22 |
Family
ID=16992190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23585097A Expired - Fee Related JP3221367B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 無停電電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3221367B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4651832B2 (ja) * | 2001-03-05 | 2011-03-16 | 富士通セミコンダクター株式会社 | 電源システムの過電圧保護装置 |
JP5073436B2 (ja) * | 2007-10-05 | 2012-11-14 | 古河電池株式会社 | 無瞬断バックアップ電源 |
CN106849273B (zh) * | 2017-04-05 | 2023-05-26 | 杭州蓝力电动科技有限公司 | 一种双电源的混合供电型移动供电装置 |
-
1997
- 1997-09-01 JP JP23585097A patent/JP3221367B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1189114A (ja) | 1999-03-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |