JPS594353Y2 - 携帯型投票情報表示器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、投票情報である概算配当率所謂オツズを表示
する表示器に係り、小型し得る投票情報表示器に係る。

競馬、競輪、競艇等の投票情報を処理するシステムにお
いて、ファンが購入する投票券を決定する要素には種々
あるが、１つの大きな要素に投票状況を示す情報である
オツズ（概算配当率）がある。

すなわち、ファンにとっては自分が購入した投票券が的
中したときに払戻される金額に大きな関心があるわけで
ある。

従って、各競技場では、ファンサービスの１つとして大
型の電光表示装置等を設備し、上記オツズを、例えば計
算センターからケーブルを介して電光表示装置に転送し
て表示させている。

しかしながら、大型の電光表示装置等は、その設備に関
し価格が高いとか広い設置場所が必要等の問題があり、
一般に各競技場に１台しか設置できないのが現状で、フ
ァンはどこにいても見られるという状況にない。

また、場外発売所等においては発売所そのものが狭いた
め客をなるべく停滞させないためこうしたオツズ表示盤
等を設置することができなく、ファンはオツズを知るこ
とができない欠点を持っている。

本考案の目的はこうした従来の欠点を取除き、顧客自体
が持運び得る即ち小型化し得る投票情報表示器を提供す
ることにある。

上記目的を達成するために本考案では、表示器自体にア
ンテナを持たせ、当該アンテナでオツズ情報を受信表示
する構成としたものであり以下実施例を基に詳述する。

第１図は本考案の一実施例の斜視図である。

図中１は表示中の情報が単勝オツズなのか、連勝オツズ
なのか、または取消馬番なのかを示すランプで、２は馬
番または組番の表示部、３はオツズ値の表示部、４は単
勝オツズ、連勝オツズまたは取消馬番の表示を取替える
選択スイッチ、５は馬番または組番の表示に移行するた
めのスイッチ、６は抜差自在のアンテナ（ひも状アンテ
ナ）である。

本表示器は手の平に乗るくらいの大きさであり、ファン
は手に持って表示部２，３に表示されるオツズを見るこ
とができる。

ファンは単／連／取のスイッチ４を押すごとに単勝→連
勝→取消→単勝とサイクリックに表示がかえられ、その
表示ランプ１により希望するものを選択して見ることが
できる。

例えば連勝を指定すると、連勝の表示ランプ１が点灯し
、組番１１から１６までの表示２と、対応する表示部３
に該当する組番のオツズが表示される。

ファンは組番１８のオツズ値を見たければ次表示のスイ
ッチ５を押すことにより表示が歩進され組番１７から２
５までのオツズを見ることができる。

同様に組番８８のオツズが見たければ、組番８８のオツ
ズ値が表われるまで次表示スイッチを押せばよい。

単勝オツズの場合も同様の操作で行なえばよい。

取消については、単／連／取のスイッチ４を押して取消
に設定すると、馬番／組番の表示部２に取消馬番が表示
される。

取消がないときは全面ブランクとなり、取消が５以上の
ときは次表示スイッチを押し表示させる。

馬番／組番の表示部２がブランクとなると終了である。

本表示器への情報の入力方法には無線通信方式と有線通
信方式とがある。

無線通信方式は、オツズを計算するＣＰＵに結合された
送信機より発射される電波をアンテナ６により受信する
ことによって情報を人手するものである。

有線通信方式は、オツズを計算するＣＰＵに結合された
送信機から配線されたファンの席に設けられた出力端子
等に当該アンテナのプラグを取外してプラグイン式に結
合することによって情報を人手するものである。

いずれの方式においてもファンは自席でオツズを見るこ
とができ便利である。

第２図に実施例のポケッタブル表示器のブロック図を示
す。

６は計算機より送信される電波をうけるアンテナであり
、７は受けた信号を増幅、復調し、オツズ情報を判別可
能なコードに変換する受信回路、８はシリアル情報をパ
ラレル情報へ変換するためのバッファレジスタ、９は受
信した情報を記憶するストレイン、１２は表示パネルに
情報を送るためのレジスタ、２，３はオツズ等を表示す
るパネル、１１は表示情報の選択等を行なうスイッチ、
１０は受信情報の識別、ストレインへの格納、スイッチ
からの指示によりストレインから表示レジスタへの転送
等の制御を行なうマイクロプロセッサ、１３は各部に電
源を供給するバッテリーである。

計算機センタより送信される先頭に同期信号が付される
オツズ情報群の電波は、アンテナ６で受けられ受信回路
７へ送られる。

受信回路７は増幅し、復調してシリアルにテ゛イジタル
情報を判別しとり出し、シフトレジスタ形式のバッファ
８へ送りつづける。

プロセッサ１０はバッファ８の情報を常時監視し、所定
の符号系態例えば／／１／／が連続する符号で構成され
る１単位のオツズ情報群の同期信号が受信されるのを待
つ。

プロセッサ１０はバッファ８に同期信号が格納されたの
を起点タイミングとし、つづいて受信される単勝、連勝
、取消の識別情報を受け、それにつづく情報を所定の該
当するストレイジ領域９１〜９３に格納する。

これは、プロセッサ１０を使用せず、所謂ハードウェア
回路により構成したとすれば、バッファ８に例えば１単
位のオツズ情報（組番、オツズ）が所定ビットで構成さ
れるとすれば、当該所定ビットを計数してキャリー出力
するカウンタが、キャリー出力する毎に、ストレージ（
メモリ）のアドレスを与えるアドレスカウンタをカウン
トアツプさせ、当該所定ビットの１単位のオツズ情報を
メモリの該当アドレスに書込むようにされる。

また、単勝、連勝、取消等の区別は、当該アドレスカウ
ンタの上位ビットを、例えばアドレスカウンタのカウン
ト値が所定値となる毎に他のカウントをカウントアツプ
させるゲートを設は当該他のカウンタの出力で゛区別す
るようにされる。

第２図に戻つ七説明すれば、以前受信した情報が既にス
トレイジ領域９１〜９３に存在する場合はぬりかえ式に
更新する。

このようにして、送られてくる情報がストレイン９の９
１〜９３に格納されているとき、スイッチ４，５により
表示情報が指定されるとプロセッサ１０は該当するデー
タをストレイン９から表示レジスタ１２へ転送する。

表示レジスタの情報はたれ流し式に表示パネルへ送られ
表示される。

またプロセッサ１０はスイッチ４の押下によりストレイ
ン９内のカウンタ９１を３イ直でリングカウントさせ、
それに応じて選択情況を表示レジスタ１２ａに設定し、
単勝、連勝、取消のランフ′１を点灯させる。

これを前述と同様にハードウェア回路により構成したと
すれば以下の如くなる。

即ち、ストレイン９に対し、下位の読出しアドレスを与
えるアドレスカウンタと、キー４の押下回数をカウント
する３イ直のリングカウンタと、リングカウンタのカウ
ント値に応じて、上記アドレスカウンタの出力するアド
レス値に付加される上位ビットを切替えるデコーダと上
記キー５の押下によりアドレスカウンタのカウント値に
所定数例えば第１図図示の如く単位情報を６個表示する
パネルが存在すれば、値“６“を加算した値となる迄ア
ドレスカウンタを歩進する歩進制御回路とを備えるよう
にすれば良い。

つまり、アドレスカウンタは起動がかけられると例えば
フリップフロップ専有するゲート回路により構成される
歩進制御回路に制御されて６つの表示データをレジスタ
１２に読出す。

この時３値のリングカウンタのカウント値がデコーダに
よりデコードされて、読出アドレスの上位ビットとして
与えられているから、利用者が押して指定した種類のオ
ツズ情報の内、アドレスカウンタの歩進した分のオツズ
情報が、第２図の表示用のレジスタ１２に読出され表示
できる。

尚第２図において、バッテリ１３には図示されないスイ
ッチが接続され、スイッチ投入、切断により各ブロック
が動作状態及び復旧状態となる。

尚以上無線方式の場合について説明したが、有線方式の
場合はアンテナ６が信号線との接続プラグにかわるのみ
で他は同様である。

以上記載したように本考案によれば、本ポケッタブル表
示器になったことにより従来オツズを見ることができな
かった利用者も、当該表示器を購入等すれば即座にオツ
ズを見ることが可能となり、ファンサービスを向上させ
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案の一実施例斜視図及びブロッ
ク図である。 図中１．２．３は表示部、４は種類切替用キー５は組番
切替用キー ６はアンテナである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. センタ装置より送信される送信信号の示す投票対象物対
   応の投票状況情報を表示する携帯型の投票情報表示器で
   あって、該送信信号を受信する受信手段、該受信手段で
   受信された信号を格納する記憶手段、該記憶手段により
   格納された投票状況情報に対応する信号から任意の投票
   状況情報を選択指示する選択手段、該選択手段により抽
   出された投票状況情報を表示する表示手段、および上記
   選択手段からの選択指示に応じて上記表示手段に、対応
   する投票状況情報を表示させる制御手段とを備え構成し
   たことを特徴とする携帯型投票情報表示器。