JPS5943446B2 - 殺菌性組成物 - Google Patents
殺菌性組成物Info
- Publication number
- JPS5943446B2 JPS5943446B2 JP10801275A JP10801275A JPS5943446B2 JP S5943446 B2 JPS5943446 B2 JP S5943446B2 JP 10801275 A JP10801275 A JP 10801275A JP 10801275 A JP10801275 A JP 10801275A JP S5943446 B2 JPS5943446 B2 JP S5943446B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parts
- test
- rice
- bactericidal composition
- granylin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、ヤブタバコ〔カルペンシウム アブロタノイ
デス（Ｃａｒｐｅｓｉｕｍ ａｂｒｏｔａｎｏｉｄｅ
ｓ））から抽出単離されたグラニリン（１，３−ジヒド
ロキシイソアラントラフトン） を有効成分として含有することを特徴とする殺菌剤組成
物に関するものである。
デス（Ｃａｒｐｅｓｉｕｍ ａｂｒｏｔａｎｏｉｄｅ
ｓ））から抽出単離されたグラニリン（１，３−ジヒド
ロキシイソアラントラフトン） を有効成分として含有することを特徴とする殺菌剤組成
物に関するものである。
従来、農業用殺菌剤としては、銅、スズ、ヒ素、イオウ
、塩素などの元素を含む有機化合物が主として用いられ
てきたが、これらはいずれもその残留毒性が強く、食品
あるいは環境汚染のおそれがあるため、近年では、自然
界に存在し、容易に分解する天然物質が注目されるよう
になった。
、塩素などの元素を含む有機化合物が主として用いられ
てきたが、これらはいずれもその残留毒性が強く、食品
あるいは環境汚染のおそれがあるため、近年では、自然
界に存在し、容易に分解する天然物質が注目されるよう
になった。
本発明者等は、高等植物に含有される殺菌性化合物を、
永年にわたって探索を続けた結果、上記のヤブタバコに
含まれるグラニリンが殺カビ性、殺細菌性を有し、イネ
ごまはかれ病やイネ白葉枯病の防除に有効であることを
見い出して本発明を完成した。
永年にわたって探索を続けた結果、上記のヤブタバコに
含まれるグラニリンが殺カビ性、殺細菌性を有し、イネ
ごまはかれ病やイネ白葉枯病の防除に有効であることを
見い出して本発明を完成した。
グラニリンは、野外に自生のヤブタバコを採集し、その
植物体をメタノールで抽出し、この抽出液からシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで、稲白葉枯病菌に対して
殺菌力を示すフラクションのみ分画採取し、これを減圧
濃縮後アセトンで再結晶すれば、純粋の結晶として得る
ことができる。
植物体をメタノールで抽出し、この抽出液からシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで、稲白葉枯病菌に対して
殺菌力を示すフラクションのみ分画採取し、これを減圧
濃縮後アセトンで再結晶すれば、純粋の結晶として得る
ことができる。
グラニリンがキク科のイヌラグランジス（Ｉｎｕｌａｇ
ｒａｎｄｉｓ ５ｈｒｅｎｋ）という植物に含有され
ていることは、すでに１９７２年、ソ連のニコノーバ等
（ＮＩＫＯＮＯＶＡ Ｌ、Ｐ、ｅｔ ａｌ−）がキミャ
プリロドニク ゾエジネニ（ＫＨＩＭＩＹＡＰＲＩＲＯ
ＤＮＹＫＨ５ＯＥＩ）ＩＮＥＮＩＩ）８巻２８９頁に報
告しているが、これが殺菌性を有することは現在まで知
られていない。
ｒａｎｄｉｓ ５ｈｒｅｎｋ）という植物に含有され
ていることは、すでに１９７２年、ソ連のニコノーバ等
（ＮＩＫＯＮＯＶＡ Ｌ、Ｐ、ｅｔ ａｌ−）がキミャ
プリロドニク ゾエジネニ（ＫＨＩＭＩＹＡＰＲＩＲＯ
ＤＮＹＫＨ５ＯＥＩ）ＩＮＥＮＩＩ）８巻２８９頁に報
告しているが、これが殺菌性を有することは現在まで知
られていない。
純粋のグラニリンは、融点１８８−１９１℃、屈折率＠
Ｄ−＋１５７を示す。
Ｄ−＋１５７を示す。
次にグラニリンの優れた殺菌効果を、試験例によって示
す。
す。
試験例 １
抗菌スペクトル
実施例１に述べる方法によって調製した乳剤を、所定の
濃度になるように試験培地に加えて、グラニリン混和寒
天平板を作り、その−ヒに供試菌を接種した。
濃度になるように試験培地に加えて、グラニリン混和寒
天平板を作り、その−ヒに供試菌を接種した。
接種４８時間後の供試菌の生育の有無により、グラニリ
ンのその供試菌に対する最小阻止濃度を測定した。
ンのその供試菌に対する最小阻止濃度を測定した。
その結果を第１表に示す。試験培地としては、カビには
ショ糖加用ジャガイモ煮汁寒天培地、細菌にはトリプト
ソイブイヨンを用いた。
ショ糖加用ジャガイモ煮汁寒天培地、細菌にはトリプト
ソイブイヨンを用いた。
試験例 ２
イネ白葉枯病防除効果
水稲苗（品種：全南風）１０本を３寸素焼はち中の土壌
に移植し、５葉期まで温室内で育成した。
に移植し、５葉期まで温室内で育成した。
あらかじめ２８℃で３日間培養した稲白葉枯病菌を水に
懸濁して、菌濃度約１０８／μｌの接種源を調製した。
懸濁して、菌濃度約１０８／μｌの接種源を調製した。
この接種源を多針接種法（モメン針を５本束ねたものに
接種温液を付着させ、針先を葉面につき刺して接種する
）を用いて上記の５葉期の水稲葉に接種した。
接種温液を付着させ、針先を葉面につき刺して接種する
）を用いて上記の５葉期の水稲葉に接種した。
実施例１の方法によって調製したグラニリン乳剤および
対照の市販品の一サンケル水利剤を所定濃度に稀釈して
、３はち当り２０ｍ１を接種直後の水稲葉面に散布した
。
対照の市販品の一サンケル水利剤を所定濃度に稀釈して
、３はち当り２０ｍ１を接種直後の水稲葉面に散布した
。
処理した水稲は、引続き２週間温室内で育成したのち、
発生した白葉枯病病斑の長さを測定した。
発生した白葉枯病病斑の長さを測定した。
各処理区とも３反覆の試験を行ない、その結果を平均値
で第２表に示す。
で第２表に示す。
試験例 ３
イネごまはかれ病防除効果
水稲（品種：農林２９号）の種子１０粒を３寸素焼はち
中の土壌には種し、畑状態で４葉期まで育成した。
中の土壌には種し、畑状態で４葉期まで育成した。
実施例１の方法で調製したグラニリン乳剤および対照の
市販のトリアジン水和剤を、水で所定濃度に希釈して、
３鉢当り２０Ｖｌ！を上記４葉期の水稲の葉面に散布し
た。
市販のトリアジン水和剤を、水で所定濃度に希釈して、
３鉢当り２０Ｖｌ！を上記４葉期の水稲の葉面に散布し
た。
あらかじめ胞子を形成させておいたイネごまはかれ病菌
を、水に懸濁して、顕微鏡１０×１０１視野中胞子数１
０個になるような胞子懸濁液を作り、この液を上記の供
試薬剤を散布して風乾した葉面に、３はち当り１０ｍ１
噴霧接種したのち、高湿度の接種箱内に７日間保存し、
発生した病斑数を測定した。
を、水に懸濁して、顕微鏡１０×１０１視野中胞子数１
０個になるような胞子懸濁液を作り、この液を上記の供
試薬剤を散布して風乾した葉面に、３はち当り１０ｍ１
噴霧接種したのち、高湿度の接種箱内に７日間保存し、
発生した病斑数を測定した。
各処理区とも３反覆の試験を行ない、その結果を平均値
で第３表に示す。
で第３表に示す。
次に実施例を示す。
実施例中、「部」とあるのは「重量部」を示す。
実施例 １
乳剤
グラニリン２０部、メタノール３０部、キシレン４０部
、および乳化剤ツルポール（東邦化学株式会社登録商標
）１０部を均一に混合して乳剤とする。
、および乳化剤ツルポール（東邦化学株式会社登録商標
）１０部を均一に混合して乳剤とする。
実施例 ２
粉剤
グラニリン２部、ケイソウ士８部、およびクレー９０部
を均一に混合粉砕して粉剤とする。
を均一に混合粉砕して粉剤とする。
実施例 ３
水利剤
グラニリン２０部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ
（界面活性剤）５部、およびケイソウ±７５部を均一に
混合粉砕して水和剤とする。
（界面活性剤）５部、およびケイソウ±７５部を均一に
混合粉砕して水和剤とする。
Claims (1)
- １ グラニリンを有効成分として含有することを特徴と
する殺菌性組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10801275A JPS5943446B2 (ja) | 1975-09-08 | 1975-09-08 | 殺菌性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10801275A JPS5943446B2 (ja) | 1975-09-08 | 1975-09-08 | 殺菌性組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5234921A JPS5234921A (en) | 1977-03-17 |
| JPS5943446B2 true JPS5943446B2 (ja) | 1984-10-22 |
Family
ID=14473740
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10801275A Expired JPS5943446B2 (ja) | 1975-09-08 | 1975-09-08 | 殺菌性組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5943446B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106305801A (zh) * | 2016-07-28 | 2017-01-11 | 河南科技学院 | 天名精提取物的应用 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5724199A (en) * | 1980-07-18 | 1982-02-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Disc type recorder |
| KR100242240B1 (ko) * | 1997-04-24 | 2000-03-02 | 박호군 | 담배풀로부터 신생혈관 유도현상을 억제하는 세스큐터핀 락톤계 화합물의 제조 방법 및 이를 포함하는 조성물 |
| EP3049053B1 (en) * | 2013-09-26 | 2017-05-24 | Unilever NV | A composition for skin and scalp health |
-
1975
- 1975-09-08 JP JP10801275A patent/JPS5943446B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106305801A (zh) * | 2016-07-28 | 2017-01-11 | 河南科技学院 | 天名精提取物的应用 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5234921A (en) | 1977-03-17 |
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