JP5794562B2 - 植物病害防除剤および植物病害防除方法 - Google Patents
植物病害防除剤および植物病害防除方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5794562B2 JP5794562B2 JP2011093289A JP2011093289A JP5794562B2 JP 5794562 B2 JP5794562 B2 JP 5794562B2 JP 2011093289 A JP2011093289 A JP 2011093289A JP 2011093289 A JP2011093289 A JP 2011093289A JP 5794562 B2 JP5794562 B2 JP 5794562B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- disease
- plant
- sclareol
- bacterial
- bacterial wilt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
青枯病は、ナスやトマトなど200種以上の植物に感染、枯死させる細菌による植物病である。青枯病菌は地中深くに長期間生残し、適当な宿主植物が植えられると再び発生するため、いったん青枯病が発生した土地では、根絶することが難しいことから、農業上深刻な被害をもたらす病害である。
青枯病を防除する方法としては、臭化メチルによる土壌薫蒸、シュードモナス菌等を用いた生物的防除、連作の回避や罹病株の除去などの耕種的防除、抵抗性品種を台木として用いる接ぎ木法などが試みられているが、いずれも労力や防除効果などの面で解消すべき問題が多く残されている。
さらに、実際の農業現場では、複数の病気が併発するケースがあるため、防御力増強剤の特性としては一つの病気だけに特異的に防除効果を示すより複数の病気に防除効果を示すことが望ましい。そのためには、青枯病のみならず、複数の病気に対する防御力増強剤として有効な作用を有する化合物を探索することが重要である。
さらに、青枯病以外の病気に対するスクラレオールの防除作用の有無を調査したところ、スクラレオールが、青枯病以外の灰色かび病、イネ種子伝染性病害(イネ苗立枯細菌病、イネばか苗病、イネもみ枯細菌病)等の植物病害に対しても防除作用を有することを見出した。さらにスクラレオール以外のテルペノイド関連化合物にも同様の作用があることを見出し、本発明に至った。
<1> テルペノイド関連化合物を有効成分として含有する植物病害防除剤であって、 該テルペノイド関連化合物が、スクラレオールであり、該植物病害が、青枯病、立枯病、灰色かび病、イネ苗立枯細菌病、イネもみ枯細菌病又はイネばか苗病である植物病害防除剤。
<2> 対象植物にテルペノイド関連化合物を吸収させる植物病害防除方法であって、
該テルペノイド関連化合物が、スクラレオールであり、
該植物病害が、青枯病、立枯病、灰色かび病、イネ苗立枯細菌病、イネもみ枯細菌病又はイネばか苗病である植物病害防除方法。
<3> 対象植物が、ナス科、アブラナ科、イネ科又はウリ科である<2>に記載の植物病害防除方法。
本発明において、「テルペノイド関連化合物」とは、炭素数が5の倍数のC5H8を基本骨格とするイソプレンからなる化合物の総称である。具体的には、リモネン、メントール、リナロール、ピネン、ピレトリン、チモール、レオール等のモノテルペノイド、イポメアマロン、アブシジン酸、グアイアズレン、サントニン等のセスキテルペノイド、スクラレオール、(11E,13E)-ラブダ-11,13-ジエン-8α,15-ジオール、ジベレリン、ステビオシド等のジテルペノイド、オフィオボリン、ゼラニファルネソール等のセスターテルペノイド、ヘデラゲニン、アミリン、リモニン等のトリテルペノイドが挙げられる。
この中でも、スクラレオール、(11E,13E)-ラブダ-11,13-ジエン-8α,15-ジオールが好ましく、より高い病害防除効果を有する点で、スクラレオールがより好ましい。
また、スクラレオールは公知の物質であり、市販されている(例えば、シグマアルドリッチ(Sigma-Aldrich)社)。このような分離精製を経ずとも、市販品を入手し、それを植物病害抵抗性検定に供することが可能である。
なお、本発明において、「青枯病」とは、土壌病原細菌であるRalstonia solanacearumの感染によって引き起こされる病気を指す。また、本細菌がタバコにかかる場合、それによって起こる病気は「立枯病」という。さらに、「抗青枯病菌活性」とは、青枯病菌の代謝等に直接作用することで菌の増殖や生育を阻害する作用を意味する。
加えて、テルペノイド関連化合物(特にはスクラレオール)は、灰色かび病、イネ苗立枯細菌病、イネもみ枯細菌病、イネばか苗病等の各種植物病害に対しても防除作用を有することも特徴とする。
なお、本発明において、灰色かび病とは多種類の植物に病原性を有する糸状菌であるBotrytis cinereaの感染によって、イネ苗立枯細菌病とは病原細菌であるBurkholderia plantariiの感染によって、イネもみ枯細菌病とは病原細菌であるBurkholderia glumaeの感染によって、イネばか苗病とは病原糸状菌であるFusarium moniliformeの感染によって、それぞれ引き起こされる病気を指す。
好適な界面活性剤及び分散剤としては、例えばジナフチルメタンスルホン酸塩、アルコール硫酸エステル塩、アルキルアリールスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポリオキシエチレングリコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノアルキレート等が挙げられる。
好適な補助剤としてはカルボキシメチルセルロース等が挙げられる。
なお、テルペノイド関連化合物の濃度が低すぎると、病害防除効果が十分でない場合があり、高すぎると黄化葉等の問題が生じるおそれがある。
好適なテルペノイド関連化合物であるスクラレオールの場合にはその濃度が、50μM以上であると十分な病害防除効果が得られ、75μMで顕著な病害防除効果(特に青枯病防除効果)が得られ、100μM以上でより顕著な病害防除効果(特に青枯病防除効果)が得られる。
この中でも、本発明の病害防除方法は、ナス科の植物である、クコ、ハシリドコロ、ホオズキ、ナス、ジャガイモ、トマト、トウガラシ、タバコ、チョウセンアサガオ、ツクバネアサガオや、アブラナ科の植物であるシロイヌナズナ、アブラナ、キャベツ、ブロッコリー、ハクサイ、ダイコン、ワサビに、ウリ科の植物であるキュウリ、スイカ、カボチャ、メロンに、イネ科の植物であるイネ、ムギ、トウモロコシに対して効果的である。この中でも、トマト、タバコ、シロイヌナズナ、イネ、キュウリに対して特に効果的である。
以下の手順で、抵抗性が誘発されたタバコよりスクラレオールを分離精製した。
立枯病菌8266株を接種し2日間培養した新鮮重10kgのタバコ葉を40Lの80%アセトン中で4℃で24時間浸漬抽出した。抽出物をろ過し、ろ液を濃縮後に得られた水層を塩酸でpH3に調整し、等量の酢酸エチルで3回抽出した。抽出後の酢酸エチル層を等量の5%炭酸水素ナトリウムで2回抽出し、抽出後の酢酸エチル層を回収した。回収した酢酸エチル層を予めシリカゲル(Wakogel C-200;和光化学株式会社)を充填したガラスカラム(3cm内径×50cm長)に添加し、10%酢酸エチルを含むヘキサンをカラム内に流した。溶出した画分を回収し濃縮後、C18 Sep-Pak Vacカートリッジ(Waters)に添加、20%蒸留水を含むメタノールで溶出した。溶出液を回収し濃縮後、高速液体クロマトグラフィーにより分離した。分離条件は、CAPCELL PAK C18カラム(10mm内径×15cm長;Shiseido)を用い、60分間のアセトニトリル濃度の25%から100%のリニアグラジェントを流速6mL/分である。この条件下で保持時間55〜60分に溶出される画分を回収し濃縮後、再び高速液体クロマトグラフィーにより分離した。分離条件は、CAPCELL PAK C18カラム(4.6mm内径×25cm長;Shiseido)を用い、90%アセトニトリル、流速6mL/分であり、本条件下で保持時間11.1分に現れるピーク画分にスクラレオールが含まれる。
適量のスクラレオールを、メタノールに添加して均一になるまで攪拌することにより、スクラレオールの濃度が、100mMの薬剤を得た。
次いで、予め養液中で水耕栽培した4週齢のタバコ苗(サムスンNN)に対して、養液に上記のごとく得られた薬剤をスクラレオールが100μMになるように添加し、2日間水耕栽培した。その後、苗の根に、1mLあたり108個のコロニーを形成するのに等しい量の立枯病菌8225株を接種し、数日間観察を行った。また、対照として、薬剤を未添加であるが0.1%のメタノールを含む養液によって、同様に処理したタバコ苗に対して立枯病菌を接種し、同様の観察を行った。
図1に、立枯病菌接種7日後のタバコ苗の写真を示す。図中の白線は2cmの長さであることを示す。スクラレオールを養液に注入することで立枯病の発生を抑えることができた。
適量のスクラレオールを、メタノールに添加して均一になるまで攪拌することにより、スクラレオールの濃度が、100mMの薬剤を得、水によって最終濃度100μMになるよう希釈した。
次いで、予め約2カ月間土壌中で栽培したタバコ苗(品種名:サムスンNN)に対して、土壌に上記のごとく希釈した薬剤を注ぎ、2日間引き続き土壌栽培した。
その後、植物体の根に、1mLあたり108個のコロニーを形成するのに等しい量の立枯病菌8225株を接種し、数日間観察を行った。また、対照として、薬剤を未添加であるが0.1%のメタノールを含む養液によって、同様に処理したタバコ苗に対して立枯病菌を接種し、同様の観察を行った。
図2に、立枯病菌接種7日後のタバコ植物の写真を示す。図中の白線は10cmの長さであることを示す。スクラレオールは土壌栽培したタバコの立枯病の発生に対しても防除効果を示した。
適量のスクラレオールを、メタノールに添加して均一になるまで攪拌することにより、スクラレオールの濃度が、100mMの薬剤を得、水によって最終濃度50、75、100μMになるよう希釈した。次いで、予め約2カ月間土壌中で栽培したトマト植物(品種名:ポンデローザ)に対して、土壌に上記のごとく希釈した薬剤を注ぎ、2日間引き続き土壌栽培した。
その後、植物体の根に、1mLあたり108個のコロニーを形成するのに等しい量の青枯病菌8107株を接種し、数日間観察を行った。また、対照として、薬剤を未添加であるが0.1%のメタノールを含む養液によって、同様に処理したトマト植物に対して青枯病菌を接種し、同様の観察を行った。
図3に、スクラレオール濃度100μMの薬剤を使用した青枯病菌接種6日後のトマト植物の写真を示す。図中の白線は10cmの長さであることを示す。
また、図4に各スクラレオール濃度の薬剤を使用した場合の青枯病菌接種後の日数と、病徴指数の関係を示す。なお、病徴指数(発病指数)とは、病気によって引き起こされる被害の程度を意味する。すなわち、数値が高いほど病気の被害がひどいことを意味する。
75μM以上の濃度で養液もしくは土壌に直接投与することで青枯病の発生を顕著に抑えることができた。
適量のスクラレオールを、メタノールに添加して均一になるまで攪拌することにより、スクラレオールの濃度が、100mMの薬剤を得、水によって最終濃度100μMになるよう希釈した。
次いで、予め約2カ月間土壌中で栽培したシロイヌナズナ苗(品種名:コロンビア)に対して、土壌に上記のごとく希釈した薬剤を注ぎ、2日間引き続き土壌栽培した。
その後、植物体の根に、1mLあたり108個のコロニーを形成するのに等しい量の青枯病菌RS1000株を接種し、数日間観察を行った。また、対照として、薬剤を未添加であるが0.1%のメタノールを含む養液によって、同様に処理したシロイヌナズナ植物に対して青枯病菌を接種し、同様の観察を行った。
図5に、青枯病菌接種7日後のシロイヌナズナ苗の写真を示す。
スクラレオールは土壌栽培したシロイヌナズナの青枯病の発生に対しても防除効果を示した。
<青枯病菌への抗菌活性>
スクラレオールの青枯病菌への抗菌活性の有無を確認するために以下の実験を行った。
100μMスクラレオールもしくは対照として0.1%メタノールを含む寒天培地に青枯菌8225株を接種、培養した。接種後1日目の写真。
図6に接種後1日目の写真を示す。両者には明確な差は確認できず、スクラレオール自体は青枯病菌に対する抗菌活性を示さなかった。
<キュウリ灰色かび病に対する防除効果>
青枯病以外の病気に対するスクラレオールの防除効果を調べるために、以下の実験を行った。
まず、適量のスクラレオールを、メタノールに添加して均一になるまで攪拌することにより、スクラレオールの濃度が、100mMの薬剤を得、水によって最終濃度100μMになるよう希釈した。次いで、予め肥料土壌を添加した5.5cmプラスチックポット中で育てた子葉期のキュウリ(品種:相模半白)に対して、100μMスクラレオールもしくは対照区として水のみを1ポットあたり10mLの割合で土壌中に灌注した。
スクラレオール灌注2日目に、灰色かび病菌(Botrytis cinerea 26-1株)の胞子を滅菌水で8倍希釈したPDB培地に懸濁し、胞子懸濁液(展着剤非加用、1mLあたり1×105胞子)を作製し、得られた胞子懸濁液をハンドスプレーヤーで上記植物体全体に噴霧接種し、20℃の湿室内で調査時まで管理した。
接種4日後に、子葉における発病程度を以下の基準に従って指数調査し、発病度及び防除価を算出した。
調査基準: 0:発病なし
1:病斑面積5%未満
2:病斑面積5%以上25%未満
3:病斑面積25%以上50%未満
4:病斑面積50%以上
発病度=Σ(程度別発病葉数×指数)×100/(調査葉数×4)
防除価=100−(処理区の発病度/無処理区の発病度)×100
表1にキュウリ灰色かび病に対するスクラレオールの防除価を示す。なお、防除価の数値が高いほど防除効果が高いことを示す。すなわち、防除価0は全く防除できず病気が発生したこと、防除価100は病気を完全に防除できたことを示す。スクラレオールは、完全ではないが中程度の防除効果を示した。
<イネ種子伝染性病害に対する防除効果>
青枯病以外の病気に対するスクラレオールの防除効果を調べるために、以下の実験を行った。
適量のスクラレオールを、メタノールに添加して均一になるまで攪拌することにより、スクラレオールの濃度が100mMの薬剤を得、水によって100、200、400μMの濃度になるように希釈した。
次いで、イネ苗立枯細菌病感染籾「コシヒカリ」、イネもみ枯細菌病感染籾「コシヒカリ」、イネばか苗病感染籾「短銀坊主」をプラスチックポットに入れ、体積比で2倍量の水を加え、籾を完全に浸漬させ、15℃で5日間培養した。ポット中の水を捨て、体積比で等量の上記希釈スクラレオールもしくは対照区として水のみをポットに新たに注入し、発芽を促すために30℃に移し、24時間培養した。次いで、ポットから籾をとりだし、宇部培土に播種し、30℃で引き続き培養した。培養後、葉が出た苗について下記(1)〜(3)の調査を行った。
(1)イネ苗立枯細菌病
イネ苗立枯細菌病に関しては、各区の全苗について下記病徴指数(発病指数)に従って調査し、発病度及び発病苗率を求め、発病度から防除価を算出した。
(病徴指数)
0:健全
1:第3葉白化苗
2:第2葉白化苗
3:第1葉白化苗
4:出芽枯死苗
発病度=Σ(程度別発病葉数×指数)×100/(調査葉数×4)
防除価=100−(処理区の発病度/無処理区の発病度)×100
(2)イネもみ枯細菌病
イネもみ枯細菌病に関しては、各区の全苗について下記病徴指数(発病指数)に従って調査し、発病度及び発病苗率を求め、発病度から防除価を算出した。
(病徴指数)
0:健全
1:第2葉の白化、強い矮化
2:第2葉の白化、第2葉抽出不良
3:枯死あるいは枯死寸前
発病度=Σ(程度別発病葉数×指数)×100/(調査葉数×3)
防除価=100−(処理区の発病度/無処理区の発病度)×100
(3)イネばか苗病
イネばか苗病に関しては、各区の全苗について健全苗数、又はばか苗病発病苗数を調査し、ばか苗病発病苗率から防除価を算出した。
(11E,13E)-ラブダ-11,13-ジエン-8α,15-ジオールはタバコより精製した。精製法は非特許文献(The Plant Cell, Volume 15, Page: 863-873 DOI: 10.1105/tpc.010231)に記載の方法に準じた。
適量の(11E,13E)-ラブダ-11,13-ジエン-8α,15-ジオールを、メタノールに添加して均一になるまで攪拌することにより、(11E,13E)-ラブダ-11,13-ジエン-8α,15-ジオールの濃度が100mMの薬剤を得た。
次いで、予め約1カ月間土壌中で栽培したタバコ(品種名:サムスンNN)に対して、養液に上記のごとく得られた薬剤を(11E,13E)-ラブダ-11,13-ジエン-8α,15-ジオールが100μMになるように添加し、2日間水耕栽培した。その後、タバコ植物体の根に、1mLあたり108個のコロニーを形成するのに等しい量の立枯病菌8225株を接種した。接種1週間目に茎を回収し、乳鉢を用いて適当量の滅菌蒸留水中で摩砕後、摩砕液を適当量の滅菌蒸留水で希釈した。希釈液を50ppmのテトラゾリウムクロライドを含むCPG培地(1%バクトペプトン、0.05%グルコース、0.001%カザミノ酸、0.9%寒天)上に拡げ、30℃で2〜3日間培養し、中心部がピンク状のコロニーを計測した。また、対照として、薬剤を未添加であるが0.1%のメタノールを含む養液によって、同様に処理したタバコに対して立枯病菌を接種し、同様の検定を行った。
図7に、立枯病菌接種7日後の立枯病菌の増殖の程度を示す。(11E,13E)-ラブダ-11,13-ジエン-8α,15-ジオール処理したタバコでは、立枯病菌の増殖が抑制されていることが判明した。
<立枯病菌への抗菌活性>
(11E,13E)-ラブダ-11,13-ジエン-8α,15-ジオールの青枯病菌への抗菌活性の有無を確認するために以下の実験を行った。
100μM(11E,13E)-ラブダ-11,13-ジエン-8α,15-ジオールもしくは対照として0.1%メタノールを含む寒天培地に立枯病菌8225株を接種、培養した。
図8に接種後1日目の写真を示す。両者には明確な差は確認できず、(11E,13E)-ラブダ-11,13-ジエン-8α,15-ジオール自体は立枯病菌に対する抗菌活性を示さなかった。
Claims (3)
- テルペノイド関連化合物を有効成分として含有する植物病害防除剤であって、
該テルペノイド関連化合物が、スクラレオールであり、
該植物病害が、青枯病、立枯病、灰色かび病、イネ苗立枯細菌病、イネもみ枯細菌病又はイネばか苗病であることを特徴とする植物病害防除剤。 - 対象植物にテルペノイド関連化合物を吸収させる植物病害防除方法であって、
該テルペノイド関連化合物が、スクラレオールであり、
該植物病害が、青枯病、立枯病、灰色かび病、イネ苗立枯細菌病、イネもみ枯細菌病又はイネばか苗病であることを特徴とする植物病害防除方法。 - 対象植物が、ナス科、アブラナ科、イネ科又はウリ科である請求項2に記載の植物病害防除方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011093289A JP5794562B2 (ja) | 2010-04-26 | 2011-04-19 | 植物病害防除剤および植物病害防除方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010101253 | 2010-04-26 | ||
JP2010101253 | 2010-04-26 | ||
JP2011093289A JP5794562B2 (ja) | 2010-04-26 | 2011-04-19 | 植物病害防除剤および植物病害防除方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011246447A JP2011246447A (ja) | 2011-12-08 |
JP5794562B2 true JP5794562B2 (ja) | 2015-10-14 |
Family
ID=45412171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011093289A Expired - Fee Related JP5794562B2 (ja) | 2010-04-26 | 2011-04-19 | 植物病害防除剤および植物病害防除方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5794562B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6455833B2 (ja) * | 2014-08-27 | 2019-01-23 | 国立大学法人 岡山大学 | プラントアクティベーター |
CN115160159B (zh) * | 2022-03-21 | 2023-06-16 | 贵州大学 | 一种Halichonine B类似物及其制备方法和在制备农用杀菌剂中的应用 |
CN114794102B (zh) * | 2022-04-26 | 2024-05-10 | 西北农林科技大学 | 链状单萜类化合物制备植物诱抗剂的应用及植物诱抗剂 |
CN115251053B (zh) * | 2022-07-19 | 2023-09-26 | 中国农业科学院烟草研究所(中国烟草总公司青州烟草研究所) | 一种香紫苏醇植物抗病毒制剂及其应用 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62252703A (ja) * | 1986-01-10 | 1987-11-04 | Japan Tobacco Inc | 作物のうどんこ病防除剤 |
JPH0267208A (ja) * | 1988-09-01 | 1990-03-07 | Hokko Chem Ind Co Ltd | 農園芸用殺菌剤 |
JPH10298070A (ja) * | 1997-04-22 | 1998-11-10 | Toagosei Co Ltd | 抗真菌剤 |
US6303589B1 (en) * | 1998-12-08 | 2001-10-16 | Micro Flo Company | Pentacyclic triterpenes |
WO2003076375A1 (en) * | 2002-03-14 | 2003-09-18 | National Institute Of Agrobiological Sciences | Novel diterpenoids imparting stress resistance to plants |
JP4345956B2 (ja) * | 2003-01-15 | 2009-10-14 | 国立大学法人 宮崎大学 | 農園芸用抗菌溶液およびその製造方法 |
US9439416B2 (en) * | 2005-11-30 | 2016-09-13 | Eden Research Plc | Compositions and methods comprising terpenes or terpene mixtures selected from thymol, eugenol, geraniol, citral, and l-carvone |
-
2011
- 2011-04-19 JP JP2011093289A patent/JP5794562B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011246447A (ja) | 2011-12-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN105557689B (zh) | 一种含有芸苔素内酯的芽孢杆菌可湿性粉剂及其制备方法 | |
US20100234224A1 (en) | Compositions of increasing microbial populations on surfaces and their uses | |
WO2011107030A1 (zh) | 一种诱抗剂在控制园艺作物土传病害上的应用 | |
JP5794562B2 (ja) | 植物病害防除剤および植物病害防除方法 | |
US20070093387A1 (en) | Anti-microbial/anti-viral composition | |
JP2011140463A (ja) | 食用きのこ廃菌床を用いた植物病害の防除技術 | |
JP5668232B2 (ja) | センチュウ抵抗性誘導剤及びセンチュウ防除方法 | |
WO2015135422A1 (zh) | 一种保护植物免于植物病害的方法 | |
Kirby | Conservation tillage and plant disease | |
US9642371B2 (en) | Compositions and methods comprising colletotrichum for controlling plant species | |
CN107771811B (zh) | 一种苦瓜种子处理剂及其用于处理苦瓜种子的方法 | |
CN112772653B (zh) | 二氢香豆素在抑制稗草种子萌发和生长中的应用 | |
CN104351231A (zh) | 4-氯肉桂醛缩氨基硫脲在防治植物病害中的应用 | |
WO2015152702A1 (es) | Extractos de cascarillas agrícolas efectivo para modificar el metabolismo de la plantas | |
CN107318865A (zh) | 克菌丹和呋吡菌胺复配的农药组合物 | |
CN110150306B (zh) | 一种活性成分组合物 | |
KR101320428B1 (ko) | 3-펜탄올을 유효성분으로 포함하는 식물병 방제용 조성물 | |
JPS6328404B2 (ja) | ||
JP2011241178A (ja) | 土壌病害防除剤および土壌病害防除方法 | |
CN107960411A (zh) | 胡桃醌在抑制杂草生长方面的应用 | |
RU2409032C1 (ru) | Инсектицидно-фунгицидный состав и способ борьбы с крестоцветными блошками и болезнями сельскохозяйственных культур | |
Muthukumar | Management of tuber rot (Fusarium oxysporum) of tuberose (Polianthes tuberosa L.) | |
JP2877155B2 (ja) | 農園芸用殺菌剤 | |
Rahman et al. | Effect of bio-pesticides on mycelial growth of Rhizoctonia solani and management of black scurf of potato | |
CN109315412B (zh) | Eurycomanone在昆虫拒食活性和抑制昆虫生长发育的应用 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20140310 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20140312 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140331 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150303 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150423 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150728 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150805 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5794562 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |