JPS5943374Y2 - コ−クスバケットカバ−着脱装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコークスパケットカバー着脱装置に関するもの
であり、その目的はコークスパケットへのカバーの着脱
をコークス払出フードの直下部で確実に行なわせること
により、コークス冷却設備へのコークス輸送中の発煙発
塵及びその燃焼ロスを最小限度に抑えることにある。

従来コークスパケットへのカバー着脱をコークス輸送ラ
イン内の途中一箇所において行なっている例がある。

しかしこれではコークスパケットの輸送中ＩＩＣ＄−い
て該コークスパケット［カバーが装着されていない時間
があり、発煙発塵、燃焼ロスの発生等において問題があ
った。

本考案は以上に鑑みてなされたものであり、以下その実
施例を図面に基づき説明する。

第１図、第２図において、１はコークス炉壁、２はコー
クス押出シュート、３はその下端にコークス払出口３Ａ
を有するコークス払出フード（防塵フード）である。

コークス炉壁１の前部にコークスパケット４の移動空間
５を有する基礎部６が形成されてかり、この基礎部６上
にコークス炉壁１に沿うように複数条のレールＩが敷設
される。

前記押出シュート２並びに払出フード３は連通状態で一
体化され、かつ前記レール７上を自走可能な台車８上に
支持される。

コークス炉壁１は一定間隔おきに複数のコークス押出口
（図示せず）を有しており、これらの押出口に対して前
記押出シュート２ないし払出フード３が順次連通せしめ
られ、コークスパケット４へのコークスの払出シカ行な
われる。

他方、コークスパケット４も図外の台車上に支持されて
おり、この台車によって少くとも前記払出フード３の下
部においては前記空間５内で前記レール７に対して平行
に搬送せしめられる。

１０はパケットカバー １１はパケットカバー固定受渡
ガイド枠である。

第２図、第４図から明らかなように、固定受渡ガイド枠
１１は、前記払出口３Ａの下部に配置されるコークスパ
ケット４の上側部において、前後一対の型鋼部材１１Ａ
を払出フード３側から突設させた支持材１２に固定して
なる。

そしてこれら型鋼部材１１Ａの下フランジがガイドレー
ル１３Ａとして構成されると共に、それらの先端部が斜
めに切欠かれ、合せ部１４Ａとされる。

一対の型鋼部材１１Ａは図外の連結杆等により一体化さ
れ、かつ双方間に定位置で正逆走行する無端回動体１５
がこれらと平行に配置される。

この無端回動体１５は固定受渡ガイド枠１１１／ｉ：支
持されると共に、その下路走行部にプレート１６が固定
され、このプレート１６の先端にピン１７が下向きに突
設される。

これら無端回動体１５、プレート１６、ピン１７により
正逆送り装置が構成される。

１８はパケットカバー可動受渡ガイド枠である。

第３図によく示されるように、可動受渡ガイド枠１８は
前記コークス払出口３Ａを取囲むようにその周囲に配設
された前後一対の型鋼部材１８Ａとこれらを連結して一
体化する左右の連結杆１８Ｂとからなる。

そして型鋼部材１８Ａの下フランジがガイドレール１３
Ｂとして構成されると共にそれらの一端部が斜めに切欠
かれ、この部分が前記合せ部１４Ａに対応する合せ部１
４Ｂとされる。

コークス払出口３Ａ上部の払出フード３の周囲に矩形環
状の支持桁１９が固定される。

そしてこの支持桁１９の左右辺部に前後一対づつのシリ
ンダ装置（昇降作動装置）２０が軸支され、このシリン
ダ装置２０の出退部が可動受渡ガイド枠１８の左右の連
結杆１８Ｂにそれぞれ連結される。

筐た支持桁１９の各コーナ部に角型ガイドロッド２１が
垂設され、これらのガイドロッド２１のそれぞれに、可
動受渡ガイド枠１８のコーナ部に支持板２２を介して軸
支された２個の倣いローラ２３が相互に９００変位した
位置から倣わされる。

この構成により、可動受渡ガイド枠１８がシリンダ装置
２０の出退作動によって、その型鋼部材１８Ａが固定受
渡ガイド枠１１の型鋼部材１１Ａに対し双方の合せ部１
４Ａ。

１４Ｂを介して連続する上位置とその下方の下位置との
間で鉛直方向に昇降し得るようになる。

先［述べたパケットカバー１０はその一端部から横向ｆ
ｉ［突出する突片２４を有し、との突片２４の先端に前
記ピン１Ｔに対応する係合孔２４Ａが形成される。

さらにこのパケットカバー１０の前側端部並びに後側端
部にそれぞれ一対づつの遊転輪２５が軸支されると共に
、その下面の左右端部に、コークスパケット４のコーク
ス投入口４Ａ周囲に形成された溝部２６に対応する支持
プレート２７が突設される。

前部遊転輪２５は固定受渡ガイド枠１１のガイドレール
１３Ａ又は可動受渡ガイド枠１８のガイドレール１３Ｂ
土に嵌合せしめられ、この状態でパケットカバー１０が
前記各ガイド枠１１．１８に支持される。

２８はパケットカバー１０の位置決め装置である。

位置決め装置２８は前述した４枚の支持板２２のうち左
側の一対のものにそれぞれ設けられる。

そしてこれは、前記遊転輪２５にその上部から外嵌可能
な押付片２９とこの押付片２９を上下動させる出退装置
３０とからなる。

コークスパケット４へのコークスの投入は、まずコーク
スパケット４をその支持台車に乗せてコークス払出フー
ド３のコークス払出口３Ａの下部へ搬入すると共に、パ
ケットカバー１０を固定受渡ガイド枠１１側に位置せし
めた状態で行なう。

な釦このとき、パケットカバー１０は、固定受渡ガイド
枠１１内において、前記ピン１７が突片２４の係合孔２
４Ａに挿入されていることによってプレート１６に連結
されており（第４図仮想線）、會た可動受渡ガイド枠１
８は固定受渡ガイド枠１１に連続する上位置に設定され
ているものとする（第４図）。

コークスパケット４へのコークス投入後、無端回動体１
５を第４図仮想線の方向に走行させ、プレート１６を同
図仮想線の位置から実線の位置まで移動させる。

プレート１６の移動によって、ピン１７が突片２４の係
合孔２４Ａに係合している関係上、パケットカバー１０
が固定受渡ガイド枠１１から可渡受渡ガイド枠１８に移
行（正送）せしめられる。

この場合のパケットカバー１０の移行は、その遊転輪２
５が各ガイド枠１１．１８のガイドレール１３Ａ、１３
Ｂ上を転動して行なわれるのでスムーズに行なわれる。

第４図実線のよ５ ＶＣ％パケットカバー１０の可動受
渡ガイド枠１８への移行が完了した後、出退装置３０を
伸長させ、第４図仮想線のように、押付片２９で遊転輪
２５をガイドレール１３Ｂに対して押付け、パケットカ
バー１０を可動受渡ガイド枠１８内の定位置に位置決め
する。

次にパケットカバー１０を位置決めした１ま、シリンダ
装置２０を伸長させ、可動受渡ガイド枠１８を下降させ
る。

下降途中に釦いてパケットカバー１０の支持プレート２
７がコークスパケット４の溝部２６に当接する。

この時点で出退装置３０を収縮させ、押付片２９を上昇
させてパケットカバー１０の位置決め状態を解除する。

パケットカバー１０がコークスパケット４の溝部２６に
、当接支持された後、さらに可動受渡ガイド枠１８を下
降させる。

可動受渡ガイド枠１８が下降限に達した時点では、第５
図、第６図仮想線のように、パケットカバー１０の遊転
輪２５がガイドレール１３Ｂから相対的に浮き上がり、
パケットカバー１０が可動受渡ガイド枠１８から縁切り
される。

捷た可動受渡ガイド枠１８の下降により、ピン１Ｔは自
動的に突片２４の係合孔２４Ａから引抜かれる。

次にコークスパケット台車を第５図矢印Ｚの方向に移動
させると、パケットカバー１０がコークスパケット４上
に乗ったぁ！可可動受渡ガイドラ１８ら引抜かれる。

したがってコークスパケット４はパケットカバー１０が
装着された状態で搬出され、冷却設備に至る。

コークスパケット４から９パケツトカバー１０の離脱は
装着の場合と逆の手順で行なう。

すなわち第５図に釦いて反矢印２の方向へコークスパケ
ット台車を搬入すると、そのパケットカバー１０が下位
置にある可動受渡ガイド枠１８内へ搬入される。

次にシリンダ装置２０を収縮させ、可動受渡ガイド枠１
Ｂを上昇させる。

このようにすると、その上昇途中において、ガイドレー
ル１３Ｂがパケットカバー１０の遊転輪２５をすくいあ
げるので、パケットカバー１０が可動受渡ガイド枠１８
に受取られる。

この時点で位置決め装置２８によりパケットカバー１０
を位置決めする。

つづいて可動受渡ガイド枠１８を上位置筐で上昇させる
と、第４図のように、合せ部１４Ａ、１４Ｂが当接し、
ガイドレール１３Ａ、１３Ｂが連続する。

同時にピン１７が突片２４の係合孔２４Ａに係合する。

位置決め装置２８によるパケットカバー１０の位置決め
を解除した後、無端回動体１５を矢印Ｙ方向に走行させ
、プレート１６、ピン１７、係合孔２４Ａ、突片２４を
介してパケットカバー１０を固定受渡ガイド枠１１側へ
逆送する。

この後、コークスパケット４へのコークス投入を行なう
。

この実施例では、ピン１７が係合孔２４Ａから抜出た後
、パケットカバー支持プレート２７がコークスパケット
溝部２６に支持される丑での間の可動受渡ガイド枠１８
の下降中、並びにパケットカバー支持プレート２７がコ
ークスパケット溝部２６から縁切りされた後、ピン１７
が係合孔２４Ａに係合する昔での可動受渡ガイド枠１８
の上昇中において、パケットカバー１０が位置決め装置
２８により可動受渡ガイド枠１８に位置決めされるので
、その間のパケットカバー１０の位置ずれがなくなる。

したがってコークスパケット４へのパケットカバー１０
の装着並びに係合孔２４Ａへのピン１７の挿入が確実に
行なわれる。

以上の説明から明らかなように、本考案によれば、コー
クスパケットニ対するパケットカバーの着脱がコークス
払出フード下端の払出口直下部において行なわれるので
、コークス輸送中の発煙発塵及びコークス燃焼ロスを最
小限度に抑え得る。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第６図は本考案実施例を示して釦り、第１図は
側面図、第２図は正面図、第３図は第１図に釦けるＡ−
Ａ断面矢視図、第４図、第５図は作動時の第１図に釦け
る拡大Ｂ−Ｂ断面矢挽回、第６図は第４図に釦けるＣ−
Ｃ断面矢視図である。 ３・・・・・・コークス払出フード、３Ａ・・・・・・
コークス払出口、４・・・・・・コークスパケット、１
０・・・・・・パケットカバー、１１・・・・・・パケ
ットカバー固定受渡ガイド枠、１３Ａ、１３Ｂ・・・・
・・ガイドレール、１５・・・・・・無端回動体、１６
・・・・・・プレート、１７・・・・・・ピン、１８・
・・・・・パケットカバー可動受渡ガイド枠、２０・・
・・・・シリンダ装置、２１・・・・・・ガイドロッド
、２２・・・・・・支持板、２３・・・・・・倣いロー
ラ、２４・・・・・・突片、２４Ａ・・・・・・係合孔
、２５・・・・・・遊転輪。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コークス払出フード下端の払出口下部に配置されるコー
   クスパケットの上側部にかいて前記フード側に固定され
   てなるパケットカバー固定受渡ガイド枠と、この固定受
   渡ガイド枠に連続する位置とパケットカバーを前記パケ
   ット上に載架しり後これを縁切りする位置との間で昇降
   するパケットカバー可動受渡ガイド枠と、この可動受渡
   ガイド枠の昇降作動装置と、パケットカバーを固定受渡
   ガイド枠と固定受渡ガイド枠との間で相互に移行させる
   パケットカバー正逆送り装置とを備え、前記可動受渡ガ
   イド枠はコークスパケットの搬送方向でのパケットカバ
   ーの人出を許すべく構成したことを特徴とするコークス
   パケットカバー着脱装置。