JPS5943306B2 - 難燃樹脂複合体 - Google Patents

難燃樹脂複合体

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JPS5943306B2
JPS5943306B2 JP6161676A JP6161676A JPS5943306B2 JP S5943306 B2 JPS5943306 B2 JP S5943306B2 JP 6161676 A JP6161676 A JP 6161676A JP 6161676 A JP6161676 A JP 6161676A JP S5943306 B2 JPS5943306 B2 JP S5943306B2
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JP
Japan
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flame
retardant
methyl methacrylate
flame retardant
composite
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JP6161676A
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JPS52144077A (en
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俊之 岩橋
福一 森実
健一 菊池
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 本発明は片面もしくは両外面が難燃性メチルメタクリレ
ート樹脂層からなり、他の片面もしくは内層がポリカー
ボネート樹脂層からなることを特徴とする機械的、熱的
性質および耐候性の優れた難燃性樹脂複合体に関する。
メチルメタクリレート樹脂は本来透明性、耐候性、耐熱
性および機械的性質の優れた樹脂であるが高温で解重合
し容易に燃焼する。
ところが近年、樹脂の難燃化の要望が高まり、メチルメ
タクリレート樹脂についても他の樹脂と同様、難燃剤を
重合体に混合するとかあるいは予じめ単量体に混合して
重合する方法等によりメチルメタクリレート樹脂の難燃
化が行われている。
ところが、メチルメタクリレート樹脂は難燃性にするた
めにはかなり多量の難燃剤を加える必要があり、そのた
めメチルメタクリレート樹脂の本来の性質すなわち透明
性、耐候性、機械的性質、耐熱性などが低下し、中でも
耐熱性の低下が著しく、実用上クリープなどにより変形
し使用に耐えない場合が多い。そこで、本願発明者等は
かかる欠点を解決すべく鋭意検討を重ねてその目的を達
成し、本発明の新規な難燃性樹脂複合体を見出したので
ある。
すなわち、片面もしくは両外面が難燃性メチルメタクリ
レート樹脂層からなり、他の片面もしくは内層がポリカ
ーボネート樹脂層からなる複合体となし、該複合体の厚
みに対する難燃性メチルメタクリレート樹脂の全厚みが
10〜90%、ポリカーボネート樹脂の厚みが90〜1
0%からなる複合構造とすることにより難燃性を有し、
かつ耐候性、耐熱性、耐クリープ性の優れた複合体を得
た。本発明で使用される難燃性メチルメタクリレート樹
脂はメタクリル酸メチルの単独またはメタクリル酸メチ
ル70重量%以上とこれと共重合可能な他の単量体、例
えばスチレン、α−メチルスチレン、アクリル酸、メタ
クリル酸、アクリル酸エステル、高級アルコールのメタ
クリル酸エステル、アクリロニトリル、ビニールエステ
ルなどの1種または2種以上配合してなる混合体あるい
は重合体に難燃剤としてメチルメタクリレート樹脂の難
燃化に効果のあるトリブチルホスフェート、トリクレジ
ルホスフエート、トリブトキシエチルホスフエート、ト
リス(α−ブロモエチル)ホスフエ一ト、トリス(β−
クロロエチル)ホスフェート、トリス(ジクロロプロピ
ル)ホスフェート、トリス(クロロブロモプロピル)ホ
スフェート、トリス(2,3−ジプロモプロピノ(ハ)
ホスフエート、ハロゲン化ポリホスホネート、トリプロ
モフエニルアクリレート、2,3−ジブロモプロピルメ
タクリレート、臭化ビニル、塩素化パラフイン、Al2
O,・3H20等の難燃化剤を1種または2種以上併用
したものを添加重合するかまたは混合して得られた配合
物のいずれでもよい。
これらは成形材料、キヤストシートのいずれでも使用で
きるが、少なくとも鉄運第81号に定められる鉄道車両
用材料燃焼規格の難燃性以上に難燃化されていることが
望ましい。また、本発明で使用する難燃性メタアクリル
樹脂は前記した効果のある難燃剤を1種ま1こは2種以
上併用したものを6〜30%添加されていることが好ま
しい。
この難燃剤の添加量は本発明の複合体が使用される用途
により要求される難燃性が異なるため要求される難燃性
に合わせて6〜30%の範囲で変えることができる。ま
た、本発明の複合体を構成するポリカーボネート樹脂と
しては、芳香族ジヒドロキシ化合物と炭素またはその活
性な誘導体、たとえばホスゲソ、蟻酸エチルエステル、
炭酸ジエチルとを縮合させて得られる一連の樹脂または
該樹脂中にポリカーボネート樹脂の難燃化に効果のある
ハロゲン化シンクロペンタジエンのデイールスアルダ一
付加物、ハロゲン化ノルボネン誘導体、ポリハロジフエ
ニールカーボネート、オクタハロジヒドロキシジフエニ
ール、ハロゲン化アルキルトリアジン化合物、臭素化ト
リフエニール、ビス一(ブロムメチル)ーテトラクロル
ベンゾール、臭素化ナフタレン、ハロゲン含有燐化合物
、ハロゲン含有ポリホスフエート、ポリプロモポリフエ
ニールエーテル、ブロム化ビスフエノールAジエタノー
ルポリホマール、ポリフエノールチオノホスフエート、
ハロゲン含有カーボネートホスホネート化合物、オルガ
ノポリシロキサンポリマー等の難燃化剤の単独もしくは
併用で、またヘキサブロムベンゼンと燐酸エステルまた
は亜燐酸エステル、オクタプロムジフエニールのような
ブロム化合物と燐酸エステル等の併用難燃化剤で難燃化
処理されたものであり、またハロゲン化ビスフエノール
AとビスフエノールAあるいはビスフエノール類とハロ
ゲン化ビスフエノール類とジフエニール、ジフエニール
エーテルまたは芳香族ジカルボン酸エステル等を共重合
したポリカーボネート樹脂等であり、少なくとも鉄運第
81号に定められる鉄道車両用材料燃焼規格の難燃性以
上であることが望ましい。
本願発明の複合体を構成する難燃性メチルメタクリレー
ト樹脂層の全厚みは複合体全体の10〜90%よりなり
、より好ましくは30〜70%の範囲にあるが、難燃性
メチルメタクリレート樹脂が10%より少なければ該複
合体の耐候性が劣つてくるし、90(Fbを越えると耐
熱性、クリープ特性が十分ではない。
本発明の複合体の構成において難燃性メチルメタクリレ
ート樹脂は難燃化剤の量が多く、高度に難燃化されたも
のでかつ複合体中の構成厚みが高い場合にはポリカーボ
ネート樹脂は難燃化剤の量が少なく軽度に難燃化された
もので良く、逆にポリカーボネート樹脂が難燃化剤の量
が多く高度に難燃化されたものでかつ複合体中の構成厚
みが高い場合には難燃性メチルメタクリレート樹脂は離
燃化剤の量が少なく、軽度に難燃化されたもので良い。
鉄道車両用材料の燃焼性規格は昭44年5月15日付鉄
運第81号「電車の火災事故対策について」の通達の中
で規定されている燃焼性規格であつて、鉄道車両用非金
属材料に適用されるものである。
その試1験方法(ま1821L11×257m1tの供
試材を45゜傾斜に保持し、供試材の下面中心垂直下方
25.4mmのところで0.5CCの純エチルアルコー
ルを燃焼させて試験するものである。また、本発明で使
用される難燃性メチルメタクリレート樹脂及びポリカー
ボネート樹脂は鉄運第81号に定められる鉄道車両用材
料の燃焼性規格の難燃性以上であることが好ましいが、
用途によつてはより高度の難燃化が必要となる場合、例
えばUL−94規格の94V−2もしくはそれ以上に維
燃化された樹脂を使用することができる。
本発明の難燃性樹脂複合成形体の成形法としては、難燃
性メチルメタクリレート樹脂成形材料およびポリカーボ
ネート樹脂成形材料は個々に熱プレス法あるいは押出成
形法等でシート状となし、難燃性メチルメタクリレート
樹脂キヤストシートはそのシート状で貼合せ接着あるい
は熱圧看等の方法により複合化す。ことが出来るし、さ
らに複合化されたシートを真空成形、圧空成形法等の方
法により成形することも出米る。また、両成形材料を複
数機の押出機により難燃性メチルメタクリレート樹脂層
とポリカーボネート樹脂層とを個々に押出し、ダイ内あ
るいはダイ出口で複合化しながらシート状、パイプ、そ
の他異形断面等任意の形状に成形することも出来るし、
さらには一般の射出成形法、特にこの場合は2重あるい
は多重成形法あるいはサンドウイツチモールデイング法
等が有利に成形出来るものである。本発明の難燃性樹脂
複合成形体には一般に添加される少量の可塑剤あるいは
滑剤などを添加することも出来るし、外観を良くするた
めの着色剤あるいは紫外線吸収剤等を添加することもで
きる。
以下実施例で本発明の効果を示す。実施例 1 難燃性メチルメタクリレート樹脂として、住友化学製ス
ミペツクス8FRの2mm、3mmシートを150m1
L×1507X1角大に切断し、一方難燃性ポリカーボ
ネート樹脂として帝人(株)製パンライト8LN−12
50を250℃に加熱した50t熱プレスにより10分
間熱加圧して150m1×150關大の2m1,3mI
,4m1Lシートを成形した。
次にこれらのシートを表1に示す厚み比で200℃に加
熱された50t熱プレスで10分間熱圧着して複合シー
トを成形した。ついで表1の複合シートにつき難燃性は
米国UL−94のプラスチツク発煙性テスト規格と鉄運
第81号鉄道車両用材料の燃焼性規格に従がつて測定し
た。加熱変形温度はASTMD−648フアイバースト
レス18.6シで測定した。
一方、スガ試験機(株)製WE−SUN−HC型サンシ
ヤインウエザーメータ一により難燃性メチルメタクリレ
ート樹脂面を光源に向け照射600時間の加促耐候試験
を行つて変色度を比較した。
この結果を表1に示す。比較例 比奴例として実施例1中の難燃性メチルメタクリレート
樹脂(スミペツクス0FR)6mmシートと難燃性ポリ
カーボ不一ト(パンライト8LN1250)の熱プレス
によつて作成された6mmシート及び一般のメチルメタ
クリレート樹脂のキヤストシート(住友化学製スミペツ
クス[F])の6關シートについて実施例1と同様の物
性を測定した。
この結果を表1に示す。表1に示されるように本発明の
複合成形体はきわめて高い難燃性を有するとともに耐熱
性、耐候性に優れた新規な成形体であることがわかる。
実施例 2難燃性メチルメタクリレート樹脂として住友
化学製スミペツクス8NFの2m711シートを150
m1×150mmに2枚切断し、一方ポリカーボネート
樹脂として帝人(株)製パンライトL−1250を25
0℃に加熱した50t熱プレスにより10分間熱加圧し
て150mm×150m1大の2m!シートを1枚成形
した。
次に200℃に加熱された50t熱プレス中にポリカー
ボネートがメチルメタクリレート樹脂でサンドイツチさ
れるように重ね合せ10分間熱圧着して、板厚6u1の
複合シートを成形した。このシートについて難燃性は鉄
運第81号の鉄道車両用材料の燃焼性規格に従がつて測
定した。加熱変形温度はASTMD−648フアイバー
ストレス18.6シで測定した。クリープ伸びは東洋測
器(株)製MODELCSC−P型のクリープ試験機に
より温度50℃、引張応力100シの条件で100H後
のクリープ伸びで表わした。この結果をスミペツクス8
NF6m71.シートと一般のメチルメタクリレート樹
脂のキヤストシート(住友化学製スミペツクス8)の6
77z1シートの結果と比較して表2に示す。
この結果から明らかなように本発明の複合成形体は良好
な難燃性とすぐれた耐熱性、耐クリープ性を有すること
がわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における実施例の説明に対応するもので
あつて、1は難燃性メチルメタクリレート樹脂、2はポ
リカーボネート樹脂、3は難燃性メチルメタクリレート
樹脂層からなる難燃性複合シートを示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 片面もしくは両外面が難燃性メチルメタクリレート
    樹脂層からなり、他の片面もしくは内層がポリカーボネ
    ート樹脂層からなる複合体であつて、該複合体の厚み構
    成が難燃性メチルメタクリレート樹脂層の合計が10〜
    90%、ポリカーボネート樹脂層が90〜10%である
    ことを特徴とする難燃樹脂複合体。
JP6161676A 1976-05-26 1976-05-26 難燃樹脂複合体 Expired JPS5943306B2 (ja)

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JPS52144077A JPS52144077A (en) 1977-12-01
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