JPS5943212Y2

JPS5943212Y2 - 紙箱

Info

Publication number: JPS5943212Y2
Application number: JP18583181U
Authority: JP
Inventors: 拓磨柿谷
Original assignee: 柳井紙工株式会社
Priority date: 1981-12-15
Filing date: 1981-12-15
Publication date: 1984-12-20
Also published as: JPS5891512U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は紙箱、特に胴体が多角形で且つ下方に向って
内部空間が減少するようテーパーを付けられた紙箱に関
するものである。

従来、この種の紙箱としては、そのような胴体に、前記
内部空間に収容される物品が載置される底体が貼付等に
より固着された形式のものがあるが、かかる形式におい
ては平坦に折畳むことができないので、保管、運搬等の
際に大きなスペースを要するという問題があった。

また、これとは別に、一枚の台紙に多数の折目を設け、
この折目に沿って台紙を折り紙箱に組立てるものがある
が、この場合には、多数の折目が複雑に設けられるので
、台紙製作過程において手間がかかる上、組立作業に時
間がかかるという問題があった。

この考案は以上の如き問題を解消すべくなされたもので
、胴体と底体とを別体にすると共に、底体を胴体に合致
する底壁及び底壁に折目を介して連なる舌片から構成す
ることにより、台紙の製作及び紙箱への組立てを容易に
し且つ保管、運搬等の際の占有空間を最小限にするよう
にしたものである。

以下、この考案の一実施例を図面に基づき説明する。

第１図は胴体を形成する台紙の展開図を示す。

同図中、台紙１ば、３（２１以上の、即ち本実施例で（
／ｉ６個の側壁２，２．・・・、上壁３，３．・・・及
び、貼着片４，５から成っている。

より詳しく述べると、側壁２，２．・・・は放射状の折
目６，６．・・・を介して横方向に連ねられ、上壁３，
３．・・・は折目６．６．・・・の延長された折目１，
７．・・・を介して横方向に連ねられると共に折目８，
８．・・・を介して側壁２，２・・・の上部に縦方向に
連ねられ、また、貼着片４及び５ば、それぞれ折目１０
及び１１を介して、それぞれ一方の端の側壁２及び上壁
３に連ねられている。

側壁２，２．・・・の各下部には切欠２ａ、２ａによ
り足２ｂ、２ｂ・・・が形成され、上壁３，３．・・
・の各上部には後述するように上壁３．３．・・・を折
畳んだ時に花弁状の外観が得られるように切欠３ａ、
３ａ、・・・が設けられ、また、上壁３，３．・・
・Ｋはそれぞれ折曲げ用のミシン目３ｂ、３ｂ・・・
が施されている。

１２及び１３は、別の一方の端の側壁２及び上壁３の側
端にそれぞれ設けられた糊代である。

この台紙１を折目６，６．・・・及び７，７．・・・に
よって折曲げ貼着片４及び５をそれぞれ糊代１２及び１
３に貼着することにより、即ち側壁２，２゜・・・を筒
状に連ねることにより、第３図に示す如く、横断面が多
角形、即ち本実施例では正六角形で且つ内部空間Ｓの容
積が下方に向かって漸次減少する胴体が形成される。

台紙１により形成される胴体に対し、底体を第２図に示
す。

底体は胴体と別体にして、胴体に対し着脱自在に構成し
たものであり、同図中、１５は底体を形成する台紙で、
底壁１６及び舌片１７゜１７、・・・から戒っている。

底壁１６は前記側壁２゜２、・・・により形式される内
部空間Ｓのうち下方の部分、即ち切欠２ａ、２ａ・・
・に近接する部分の横断面形状に合致する正六角形に形
成されている。

舌片１７，１７．・・・は底壁１６の各辺をなす折目１
８．１８．・・・に連なり、その各形状は側壁２゜２、
・・・の足２ｂ、２ｂ・・・を除いた形状に合致さ
せである。

この台紙即ち底体１５ば、第３図に示す如く、折目１８
．１８．・・・により舌片１７，１７゜・・・を上方に
若干起立させた状態で同図矢印にて示す如く前記台紙１
内の内部空間Ｓに嵌入するものであるが、その際、底体
１５が下方に降下させられるにつれ、舌片１７，１７．
・・・は台紙１の上壁３．３．・・・及び側壁２，２．
・・・の内面によって押され、底体１５が最下部１で降
下した時、即ち、底体１５の底壁１６が側壁２，２．・
・・の内面下部により下刃に移動し得ない状態（第３図
中鎖線１５′により示した状態）となった時には、舌片
１７．１７．・・・ば、第４図に示す如く、その各外面
が側壁２，２．・・・の各内面に密着した状態となり、
かつ各舌片１７は各側壁２の形状に合わせであるため、
各側壁２への密着と同時に隣接する舌片１７，１７．・
・・の各両端縁は相互に突き合わさり、各舌片１７の内
方へのすぼ普りを阻止され、台紙即ち底体１５は側壁２
，２・・・からｉる胴体に確実に保持される。

このようにして胴体に嵌入された底体１５／／ｉ底壁１
６の下面に指を当て上方に押せば容易に胴体たる側壁２
，２．・・・従って台紙１より離脱する。

こうして台紙即ち底体１５が前記の如く胴体部分即ち側
壁２，２．・・・に保持されることにより胴体内に底体
１５による物品収容場所が形成されるので、所望の物品
（菓子、小物等）を底壁１６上に載置する。

次いで、上壁３，３．・・・を折目７゜７、・・・及び
８，８．・・・並びにミシン目３ｂ、３ｂ。

・・・により順番に折曲げれば、第５図に示す如く上壁
３，３．・・・は花弁状の外観をＱ＜して蓋として折込
１れる。

この際上記実施例の如くミシン目３ｂ、３ｂ・・・、
折目７，７．・・・及び８，８．・・・を予め形成して
おき、ある程度の硬さを有する紙材で作っていれば、蓋
の折込はワンタッチででき、かつ蓋を開ける際も、一つ
の花弁状部を引き上げればワンタッチで上壁３，３．・
・・から成る蓋が開く。

なネー、側壁２，２．・・・の足２ｂ、２ｂ・・・に
よって、底壁１６は上げ底式になる。

以上述べた如く、この考案によれば、折目を介して３個
以上の側壁を連ねることにより横断面が多角形で丘つ内
部空間の容積が下方に向かって漸次減少する、いわば遊
事角錐台形状の胴体に対し前記胴体とは別体で、前記内
部空間の横断面形状に合致する底壁及びこれに連なる舌
片から成る底体を着脱自在に組合せたものであるから、
胴体及び底体にそれぞれ設けられる折目、ミシン目等が
簡素になって台紙製作業に手間がかからず、紙箱への組
立ても容易に行える上、底体は胴体に確実に保持され、
しかも胴体及び底体の双方をいずれも平板状に折畳むこ
とができ、従って、保管、運搬等の際の占有空間が極め
て少なくて済み、また、一枚の台紙から多角形状の紙箱
を形成する場合に上げ底とするには折目、ミシン目等が
増える上、組立ても非常に面倒となるが、この考案によ
ればそのような問題は全くなく側壁の下部の一部を単に
切除くだけて容易に上げ底式の紙箱を構成できるという
利点もある。

な釦、この考案の実施に際しては、何ら前記実施例に限
定されるものではなく、以下の如き種々の変形が可能で
ある。

即ち、（イ）胴体について「多角形」とあるのは「正」
多角形以外のもの、例えば長方形でもよい。

（ロ）胴体を々す側壁の上部に蓋をなす土壁を設けるこ
とは必ずしも必要でない。

（ハ）土壁は花弁状に折込１れる形式のものを示したが
、平坦な蓋として構成してもよい。

に）側壁に足を設けて底壁を上げ底とすることは必ずし
も必要でなく、足を設けないで底壁が紙箱を載せるテー
ブル面、カウンター面等に直接触れるようにしても差し
つかえない。

（ホ）台紙に設けられる折目はミシン目に、ミシン目は
折目にそれぞれ変えてもよい、などである。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案に係る紙箱の一実施例を示すもので、第１
図は胴体用の台紙の展開図、第２図は底体用の台紙の展
開図、第３図は紙箱の組立途中の状態を示す拡大斜視図
、第４図は第３図中ＰＪ −ＩＶ線断面図、第５図は紙
箱の組立完了状態を示す斜視図である。なお図中１は胴体用の台紙、２は側壁、４／／ｉ貼着片
、６／／′ｉ折目、１５は底体用の台紙、１６は底壁、
１１は舌片、１８／／ｉ折目である。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

折目を介して三個以上の側壁を連ねることにより横断面
が多角形で且つ下方に向って斬次減少する内部空間を形
成する胴体と、該内部空間の適宜箇所の横断面形状に合
致する板状の底壁及び該底壁外縁の各辺をなす折目に連
なる舌片を有し、各舌片は上記横断面箇所から一定巾上
方１での各側壁面形状に相応せしめた底体とから成り、
この底体を上記内部空間に挿入し、各舌片を相対する胴
体の各側壁面に重合せしめることを特徴とする紙箱。