JPS5942997Y2 - 液体容器における注出口カセツトの取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、空気圧によって内容液を注出する型式のいわ
ゆるエアーポット等の液体容器における、容器本体の注
出口に取りつけて注出口を延長する注出口カセットの取
付構造に関するものである。

一般にエアーポット等の容器は、卓上に載置した筐＼で
操作され、使用されるものであるため、注出口の位置が
高く使用し難いことがある。

そこで近年注出口を下方に延長し、低い位置から注出し
得るようにしたものが用いられているが、このものは比
較的背の高いコツプ等に注ぐ時にはかえって不便であり
、しかも延長部分内を洗浄し難いという欠点を有するた
め、さらに延長部分を着脱自在のカセット式にしたもの
が用いられるようになっている。

その−例として、出願人が先に出願した実願昭５６−１
６５３０８号出願のものがある。

このものは、容器本体の注出口に略Ｕ字状の覆部を設け
ると共に、該覆部の内周に係合突部を突設し、一方注出
ロカセットは断面略Ｕ字状の外殻の内側に沿って導水管
が設けられ、外殻の上端内周には前記係合突部に係合す
る係合爪が設けられており、さらに外殻の上部の両側端
部間に支持板が架設されている。

而して、外殻の上端部を両側から押えて変形させること
により、係合爪と係合突部との係合状態を解除し、注出
口カセットを容器本体から取りはずすことができるもの
である。

ところがこの構造においては、外殻の両側端部間に支持
板が架設されているため、係合爪と係合突部との係合を
解除するために外殻上部を変形させようとすると大きな
力を要し、局部的に大きな歪がかかつて白化現象が生じ
たり、破損したりすることがある。

又支持板を設けなければ注出口カセットを取りはずす為
の力は小さくてすむが、外殻が変形し易くしかもその変
形により白化現象を生じたり破損したりするおそれがあ
る。

本考案はかかる事情に鑑みなされたものであって、注出
口カセットの着脱が容易であってしかも外殻が過度に変
形を生じることがなく、又変形によって白化現象や破損
することのない注出口カセットを提供せんとするもので
ある。

第１図は本考案を適用した電気エアーポットを示すもの
であって、本体１は胴体２の上部に肩体３を載置固定し
、下部には底体４を固定しており、この本体１上には蓋
体５が開閉自在に設けられている。

肩体３の前部には注出口６が突設され、該注出口６の周
囲は略Ｕ字状の覆部７で覆われている。

８は容器の内容液を前記注出口に導く注水管である。

９は注出口カセットであって断面略Ｕ字状の外殻１０の
上部に接続管１１が設けられ、下端には底板１２が取り
つけられ、該底板１２には前記外殻１０の内側に沿った
導水管１３が設けられ、該導水管１３の上端は前記接続
管１１に嵌合されている。

而して注出口カセット９を本体１に取付けた状態におい
ては、前記注出口６は接続管１１の上部に臨んでおり、
注水管８から吐出された内容液は、注出口６及び接続管
１１を経て、導水管１３の下端から排出されるようにな
っている。

本考案においては、覆部７の内周両側部に長三角形状の
係合突部１４が突設され、胴１の前面には係止爪１５が
突設されている。

一方注出ロカセット９の上端内周には、前記係合突部１
４に係合する係合爪１６が設けられている。

又注出口カセット９の背部にはその両側縁が外殻１０の
両側部内面に固設された背板１７が設けられ、該背板１
７の両肩部には切欠き１８が形成され、下部には前記係
止爪１５に係止する係止片１９が設けられている。

又注出口カセット９の上部には水平の支持部材２０が設
けられ、その一端は外殻１０の底部に設けられた接続管
１１に一体に固設され、他端には側方に突出する支持片
２１が突設されており、該支持片２１の先端と外殻１０
の両側部内壁面との間には若干の間隔が形成されている
。

而して、注出口カセット９を本体１に取りつけるには、
先ず係止片１９を本体１の係止爪１５に係止し、次いで
注出口カセット９の上部を本体１に接近させると、先ず
係合爪１６が係合突部１４の斜面１４ａに当接し、さら
に外殻１０の上部がそれ自体の弾力に抗して若干変形し
つつ係合爪１６が斜面１４ａに沿って摺動し、斜面１４
ａの先端に到って外殻１０がその弾力により旧形状に復
し、係合爪１６の間隔が開いて係合突部１４の係合面１
４ｂに係合する。

次に注出口カセット９を本体１から取りはずす場合には
、外殻１０の上部両側部を外側から指で押えると、外殻
１０の上部はその弾性に抗して内方へ変形し、係合爪１
６０間隔が小さくなると共に係合爪１６は係合面１４ｂ
から脱出し、注出口カセット９の上部を本体から離脱さ
せることができる。

次いで係止片１９を係止爪１５から抜くことにより、注
出口カセット９を本体１から取りはずすことができるの
である。

而して、注出口カセット９を本体１から取りはずすため
に外殻１０の上部両側部を外方から押えると、第３図及
び第４図において鎖線で示すように背板１７の切欠き１
８を支点として変形するが、外殻１０の内壁が支持部材
２０の支持片２１に当接すると、これに支えられてそれ
以上過度に変形することはない。

すなわち、変形の初期においては小さい力で変形させる
ことができ、局部的に大きな歪がかかることがなく、あ
る程度変形して注出口カセット９を本体１から取りはず
し得るようになったならば、支持片２１が力を支え、そ
れ以上変形することがないのである。

従って、小さい力で注出口カセット９を着脱することが
できると共に、着脱の際に局部的に大きな歪が生じるこ
とがなく、白化現象を起したり破損したりすることがな
い。

第５図は本考案の他の実施例であって、支持片２１を外
殻１０の内壁に突設し、外殻１０を変形させた時に該支
持片２１が支持部材２０に当接して力を支えるようにし
たものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を適用した電気エアーポットの主要部を
断面で示した側面図である。 第２図は本考案の一実施例を示す、注出口カセット９を
本体１から取りはずした状態の斜視図である。 第３図及び第４図は第２図の実施例における注出口カセ
ットの背面図及び平面図である。 第５図は本考案の他の実施例における注出口カセットの
平面図である。 １・・・・・・本体、６・・・・・・注出口、７・・・
・・・覆部、８・・・・・・注水管、９・・・・・・注
出口カセット、１０・・・・・・外殻、１３・・・・・
・導水管、１４・・・・・縣合突部、１５，１９・・・
・・・係止手段、１６・・・・・・係合爪、２０・・・
・・・支持部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体内に収容された液体をエアーポットの作動により注
   水管を介して注出すると共に、該注水管の注出口と連通
   し且つ下方に延びる導水管を内包する注出口カセットを
   本体に対して着脱自在に嵌着してなる液体容器において
   、本体の上端側部に前記注出口を覆うように突設された
   覆部の下面に、注出口カセットの上端部に設けた係合爪
   が係合する係合突起を形成するとともに、注出口カセッ
   トの外殻の上部両側部間に該両側部内面との間に若干の
   間隔をおいて支持部材を設け、下部には本体に係止する
   適宜の係止手段を設けたことを特徴とする液体容器にお
   ける注出口カセットの取付構造。