JPS5942837Y2 - コンバインの搬送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、複数の引起し経路の後方に位置していて、各
経路毎に供給される刈取殻稈を合流させながら横送りす
る刈取殻稈合流装置と、機体前後方向に掛張してあって
、機体進行方向に沿ったアンダーチェーン方式の脱穀フ
ィードチェーンに前記合流殻稈を受渡す供給搬送装置と
を備えているコンバインの搬送装置に関する。

従来かかるコンバインにあっては、前記供給搬送装置の
殻稈挾持面が鉛直方向であり′ｆｃため、挟持部より下
方の殻稈株元側が鉛直方向に垂下することとなり、この
供給搬送装置と挾持面が略９０度異なる脱穀フィードチ
ェーンへの受継ぎに際し。

殻稈株元側がフィードチェーン始端回動筒に垂下状態で
押圧され、フィードチェーンの搬送突起が殻稈株元側に
良好に作用せず、停滞し、殻稈姿勢が穂先先行となシ扱
残しを生じたり、フィードチェーン始端部で詰りを発生
したりする不具合があった。

そこでとの受継部に株元側をフィードチェーン外側へ払
い出すガイド棒を付設したが、供給搬送装置Ｑ挟持面は
鉛直方向であるため、ガイド棒への殻稈株元側の押圧力
が大きく、殻稈の筐さつ抵抗方法となυ湿った殻稈やボ
リュームが大の時、上述と同様の不具合が生じていた。

そこで本考案は、刈取殻稈を株ぞろい良く合流させると
共に、殻稈を横倒れ姿勢で処理する脱穀装置のフィード
チェーンへの殻稈バトンタッチを円滑・確実に行なえる
ようすることを目的とする。

本考案の構成上の特徴。

本考案は、詳細な説明の冒頭に記載したコンバインの搬
送装置において、前記刈取殻稈合流装置を、略水平姿勢
に配した上下複数段の搬送帯から構成し、上段の搬送帯
よりも下段の搬送帯の横送り終端部を搬送下手側に位置
させるとともに、前記供給搬送装置を、機体後苅則の同
一軸によって駆動され、且つ、搬送経路側を戻り経路側
よりも高位となるべく回動平面を傾斜させた穂先側搬送
帯と株元側搬送帯との上下二段の搬送帯で構成し、この
株元側搬送帯をフィードチェーンに近接させ、穂先側搬
送帯を平面視において株元側搬送帯より脱穀横倒れ姿勢
における殻稈の穂先側に偏位させて設け、更に、この供
給搬送装置を、前記駆動軸の基端側を中心として搬送始
端が前記合流装置の上下の搬送帯の各横送り終端部の間
で、且つこの横送り終端部を結ぶ線に略沿って上下揺動
し得るべく構成しであることを特徴とする。

従って、フィードチェーンへの殻稈バドンメツチに際し
、供給搬送装置での殻稈が脱穀横倒れ姿勢側に傾斜させ
られており、又、搬送引則にもたれかかる状態となるの
で、搬送力が確実に与えられ、従来の不具合もなく円滑
・確実に受継ぎ搬送されうる。

しかも、前記穂先側搬送帯と株元側搬送帯とは同一軸−
ｄ駆動されているので、駆動のための構造が簡単であり
、合流装置の横送り終端部で殻稈姿勢を傾斜姿勢に矯正
し、この傾斜姿勢に沿って供給搬送装置を上下揺動させ
るので、傾斜姿勢で受継ぐものでありながら、その受継
ぎが良好で扱深さ調節による姿勢の乱れを生じない。

又。刈取殻稈合流装置は、供給搬送装置と同様に傾斜さ
せた場合には送り込１れる殻稈の横巾方向の位置の差に
よって持上げられる量が異なり、合流時の株揃いが悪く
なるが１本願の場合は、供給搬送装置を傾斜させたもの
でありながら、刈取殻稈合流装置はとわとは別体に構成
し、横巾方向に傾斜しない水平姿勢となしたので、株揃
え良く合流させ得るのである。

次に、本考案の実施例を図面に基いて詳述すれば、引起
し装置１・・や刈刃２および刈取殻稈を集束しては後方
送りする上下の縦搬送帯３，４や。

前記縦搬送帯３，４からの刈取殻稈を合流しつつ機体−
側に横送りする刈取殻稈合流装置５から刈取前処理装置
６を構成し、前記合流装置５は上下複数段の搬送帯７，
８から構成して、この内の上段の穂先側搬送帯１の横送
り径路部分を下段の株元側搬送帯８の横送り径路部分よ
り前方にあらしめて、引起し刈取りしたところの株揃い
の良好な姿勢の刈取殻稈を穂部前倒れ姿勢で直ちに横送
りすべくなす。

渣た平面視において、下段の搬送体８の機体横幅方向に
沿う直線経路部の送り下手側位置を、上段の搬送体７の
直線経路部の終端を越えて機体の横外側箇所に位置させ
るとともに、この上下の両搬送体７，８の前記直線経路
部に引き続く夫々の横送り終端部を、上段の搬送帯７に
あっては機体中心側後方に向かわしめ、下段の搬送帯８
にあっては機体横外側後方に向かわしめて。

平面視でへの字状に構成する。

この構成によって、下段の搬送体８の前記直線経路部で
株元が筐だ機体横幅方向に送り出されている間に、上段
の搬送体７の前記横送り終端部で穂先の後方への送りを
開始し、上下の搬送体７，８の前記直線経路部分で穂先
が機体前方に倒れた前倒れ姿勢に受は止められている殻
稈の平面視での稈身方向の姿勢を、この直線経路に沿う
姿勢に矯正するとともに、前記への字状の横送り終端部
において、移送殻稈の穂先と株元とに相反する方向での
送りを与え、穂先を機体中央側に倒し込む横倒れ姿勢に
矯正する。

そして、殻稈が前記横倒れ姿勢となる合流装置５の前記
横送り終端部の中の送り上手側若しくは下手側箇所で殻
稈を受継ぐとともに、合流装置５の前記直線経路部と直
交する後方に向けて殻稈を搬送する供給搬送装置９を、
機体後方側の同一の駆動軸１０によって駆動される穂先
側搬送体１１と株元側搬送体１２とから構成する。

筐た、前記駆動軸１０を前記受渡し箇所における殻稈の
傾斜姿勢の傾斜方向と略々平行に斜設し、即ち、脱穀横
倒れ姿勢側に傾斜した殻稈姿勢に略平行させ。

且つこの供給搬送装置９ば、その搬送終端側を中心Ｐと
して搬送始端が前記合流装置５の上下の搬送帯７，８の
各横送り終端部の間で上下揺動し得るべく構成して、こ
の供給搬送装置９の始端での殻稈受継ぎ箇所における殻
稈受継ぎ位置を、前記横倒れ状態の傾斜姿勢にある殻稈
長さ方向またはこれに近い方向に沿って変更すべく構成
し、前記揺動中心Ｐたる駆動軸部分には供給搬送帯始端
側の上下揺動を自在にする状態で各搬送帯を駆動させ得
る動力伝達機構１３を設ける。

この供給搬送装置９の送り終端に引続いては。

刈取殻稈を挾持搬送しながらこれを脱穀装置１４で脱穀
処理するフィードチェーン１５を設けて、もって、月相
前処理装置６からの月相殻稈、を脱穀装置１４に供給し
て脱穀処理するコンバインを構成したものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るコンバインの搬送装置の実施例を示
し、第１図および第２図はコンバインの刈取前処理装置
部分を示す側面図と概略平面図、第３図は移送殻稈の姿
勢状態を経時的に示す説明斜視図、第４図は殻稈受継ぎ
位置変更状態を示す概略斜視図である。 １・・・・・・引起し装置、２・・・・・刈取装置、５
・・・・・刈取殻稈合流装置、９・・・・・・供給搬送
装置、１１・・・・・・穂先側搬送帯、１２・・・・・
・株元側搬送帯、１４・・・・・・脱穀装置、１５・・
・・・・フィードチェーン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の引起し経路の後方に位置していて、各経路毎に供
   給される刈取殻稈を合流させながら横送りする刈取殻稈
   合流装置５と、機体前後方向に掛張してあって、機体進
   行方向に沿ったアンダーチェーン方式の脱穀フィードチ
   ェーン１５に前記合流殻稈を受渡す供給搬送装置９とを
   備えているコンバインの搬送装置において、前記刈取殻
   稈合流装置５を、略水平姿勢に配した上下複数段の搬送
   帯１，８から構威し、上段の搬送帯Ｉよりも下段の搬送
   帯８の横送り終端部桐般送下手側に位置させるとともに
   、前記供給搬送装置９を、機体後方側の同一＠１０によ
   って駆動され、且つ、搬送経路側を戻り経路側よりも高
   位となるべく回動平面を傾斜させた穂先側搬送帯１１と
   株元搬送帯１２との上下二段の搬送帯で構成し、この株
   元搬送帯１２をフィードチェーン１５に近接させ、穂先
   側搬送帯１１を平面視において株元側搬送帯１２より脱
   穀横倒れ姿勢に唱ける殻稈の穂先側に偏位させて設け、
   更に、この供給搬送装置９を、前記駆動軸１００基端側
   を中心Ｐとして搬送始端が前記合流装置５の上下の搬送
   帯７，８の各横送り終端部の間で、且つこの各横送り終
   端部を結ぶ線に略沿って上下揺動し得るべく構成したコ
   ンバインの搬送装置。