JPS5942402Y2 - 外壁体取付け用ブラケツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建物の外側を形成する外壁体全取付けるための
ブラケットの構成に関する。

建物の鉄骨柱に軽量コンクリート製壁パネル等の外壁体
を取付ける手段としては、鉄骨柱の外側面の所定位置に
、張出支持片を片持ち状に鉄骨柱に直接固着し、壁パネ
ルの下端角部を一部欠き落して形成した取付は部を、前
記支持片上に位置させてボルト止めにより固定する手段
がある。

そして、壁パネルの上端縁は鉄骨柱の上端あるいは接合
部間に挾み込むようにして張り出させた支持片にボルト
止め等している。

しかし、上記のような壁パネルの取付は手段によると、
外壁体が、軽量コンクリートなどの軽量素材からなる壁
パネルであっても、前記張出支持片からなるブラケット
に大きな荷重が掛かり、経時的に鉄骨柱のブラケット固
着面を彎曲変形させる惧れがあった。

その結果、鉄骨柱の構造強度が低下するなどの構造欠陥
を引き起す要因ともなっていた。

不考案は、壁パネル取付は用ブラケットの構造改良によ
って、ブラケット取付けによる鉄骨柱への悪影響を防止
し得ると共に、ブラケット自体の強度をも高め得るもの
で、そのために、外壁体全取付ける片持取付体を、基板
に溶着等により固着すると共に、該基板の四周縁全折曲
げて起立縦縁及び起立横縁を形成し、これらの起立縁を
建物の鉄骨柱に当接固着させる構成となした外壁体取付
は用ブラケットを提供するものである。

以下、本考案のブラケットを図面に示す実施例について
、その使用態様と共に説明する。

１は基板、２は片持取付体、３は軽量発泡コンクリート
製の壁パネルで、基板１は、その両側の縦縁を片持取付
体の固着側と反対側にそれぞれ折曲して形成した起立縦
縁４，４と、該起立縦縁４゜４の上下端にトける折曲部
に切込みを入れて同じ側に折曲して形成した起立横縁４
； ４欠金有している。

捷た、片持取付体２は、壁パネル３を取付ける水平取付
部２１と、その両側に折曲させて垂下させた三角形状の
支持部２２．２２と、該支持部２２．２２の下端同志を
結合した狭巾な水平補強部２３とからなり、上記基板１
に図示の如く溶着等により固着しである。

而して、本考案ブラケットの鉄骨柱５への取付けは、前
記基板１の起立縁４．４．４’、 ４ｏ端部を鉄骨柱５
の取付は面に当接させ溶着等により固着する。

従って、基板１の鉄骨柱５への固着により、基板１の平
板部分は第１図及び第３図に示す如く、鉄骨柱５の取付
は面から離れた状態で固定される。

また、６は壁パネル３の取付は用ボルトで、前記片持ち
支持体２の水平取付部２１に穿ったボルト孔７，７に夫
々通して、壁パネル３０筋材３と共に埋設した長ナツト
（図示せず）に螺合締め付けるように構成しである。

９は階上床材、鉄骨柱５の１０は補強リブ、そして、１
１は鉄骨柱５゜５／、７）接合ボルトで、この接合ボル
ト１１による上下鉄骨柱５，５ｂ接合固定に際し、これ
等の接合間に支持片１２を挾み込み、該支持片１２の張
り出し端部に、下方の壁パネル３′の上端縁全ボルト１
３によって固定するようになしである。

本考案の外壁体取付は用ブラケットは、叙上の如く構成
されているから、第１図に示す如く、鉄骨柱５に固着さ
せて、片持取付体２に壁パネル３を取付けた際に、該パ
ネル荷重が片持取付体２を介して基板１に掛っても、こ
の基板１は、その四周が折曲げた起立縁４．４．４’、
４ＩＣ補強されているので、変形し難く、また、大き
な荷重が掛った場合には、基板１の平板部分が彎曲変形
するから、鉄骨柱５への直接の影響はなく、この鉄骨柱
５の取付は面の変形金時ぐことが出来る。

このような本考案による効果は、特に、実施例に示す如
く、片持取付体２の水平取付部２２の水平位置を、上記
基板１の上記起立横縁４′の水平位置より下方に位置さ
せ、上記片持取付体２の水平補強部２３の水平位置を上
記基板１の下部起立横縁４′の水平位置より上方に位置
させて構成することにより一層顕著になる。

尚、本考案のブラケットにより取付けられる外壁体は、
ブラケットに適応した取付部を有していればその形状等
に制限されないが、通常、全体が長方形状をしており、
その背面下端部の両側部を第１図に示す如（切り取り、
この切り取り部をブラケットの片持取付体の水平取付部
に固定するようになした形状とするのが好ましい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案ブラケットによる壁パネル取付は状態を
示す一部縦断側面図、第２図は同じく本考案ブラケット
を鉄骨柱に取付けた状態全売す正面図、第３図は第２図
上Ａ−Ａ線部分で横断して示す平面図である。 １・・・・・・基板、２・・・・・・片持取付体、３．
３’・・・・・壁パネル、４・・・・・・起立縦縁、４
′−・・・・・起立横縁、５゜５′−・・・・・鉄骨柱

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）外壁体を取付ける片持ち取付体を、基板に溶着等
   により固着すると共に、該基板の四周縁を折曲げて起立
   縦縁及び起立横縁を形成し、これらの起立縁を建物の鉄
   骨柱に当接固着させる構成となした外壁体取付は用ブラ
   ケット。
2. （２）上記片持取付体が、外壁体を取付ける水平取付部
   とその両側に垂下させた支持部とからなる実用新案登録
   請求の範囲第（１）項記載の外壁体取付は用ブラケット
   。
3. （３）上記支持部の下端同志を水平補強部で結合しであ
   る、実用新案登録請求の範囲第（２）項記載の外壁体取
   付は用ブラケット。
4. （４）上記片持取付体の水平取付部の水平位置が、上記
   基板の上部起立横縁の水平位置より下方に位置している
   、実用新案登録請求の範囲第（２）項記載の外壁体取付
   は用ブラケット。
5. （５）上記片持取付体の水平補強部の水平位置が上記基
   板の下部起立横縁の水平位置より上方に位置している実
   用新案登録請求の範囲第（３）項記載の外壁体取付は用
   ブラケット。