JPS5942190Y2 - パンチプレス用ワ−ククランプ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、タレットハンチプレス等のパンチプレスに３
けるワーククランプ装着に関するものである。

従来、タレットハンチプレス等のパンｆ７”レスにむい
て、板材のワークの端部をクランプ装置にてクランプす
る場合、特にワークが薄板材の場合には、ワークの端縁
部が自重にて垂れ下がるため、ワークの端縁部がワーク
クランプ装置に訃ける下部ジョーに当接したりして、ワ
ークを自動的に確実にクランプすることが困難である等
の不都合があった。

特に、パンチプレスとして、数値制御装置により総ての
制御を行ないつつパンチング加工を行なうタレットパン
チプレスに、ワークを自動搬送装置により自動的に搬送
位置決めして、タレットハンチプレスに１けるワークク
ランプ装置によりワークを自動的にクランプした後に、
ワークの位置決めを自動的に行ないつつパンチング加工
を行なうときには、前述のごとくワークの端縁部がワー
ククランプ装置に３ける下部ジョーに当接することは、
全自動化に耘いて大きな問題となるものである。

本考案は上記のごとき問題に鑑み考案したもので、以下
図面を用いてその１実施例について詳細に説明する。

第１図は数値制御装置（図示省略）によって総ての制御
を行ないつつ板状のワークＷにパンチング加工を行なう
タレットパンチプレス１で、回転自在に装着したタレッ
ト装置３には、多種類のパンチ、ダイ（図示省略）が装
着しであるものである。

前記ワークＷを支持した支持テーブル５の上面には、ワ
ークＷを円滑に支持する多数のボール（図示省略）が配
置してあり、また、支持チーフル５０両側においてタレ
ットパンチプレス１のフレームに左右方向へ延伸して水
平に装着したガイドレール７には、支持テーブル５上を
横切って水平に延伸したキャリーガイド９の両端部が移
動自在に支承されている。

前記キャリーガイド９には、キャリーガイド９の移動方
向に対して直交する方向へ水平に移動自在のキャリッジ
１１が支承されており、このキャリッジ１１にワークＷ
をクランプするワーククランプ装置１３が装着しである
ものである。

したがって、ワーククランプ装置１３によりワークＷを
クランプした後に、キャリーガイド９をガイドレール７
に沿って移動するとともに、キャリッジ１１をキャリー
ガイド９の移動方向に対して直交する方向へ水平に移動
することにより、ワークＷは、支持テーブル５の水平な
上面において前後、左右方向に移動位置決めされ、タレ
ット装置３に装着したパンチ、ダイによってパンチング
加工が行なわれることとなるものである。

なお、支持テーブル５の上面に装着した前記ポルは、ガ
イドレール７に沿って移動するキャリーガイド９と干渉
しないように、支持テーブル５の上面に対して出没自在
に装着されているものである。

前記のごときタレットハンチプレス１においては、キャ
リーガイド９およびキャリッジ１１を原点位置に位置決
めした状態に訃いて、支持テーブル５上の多数のボール
に支承された板状のワークＷをクランプ装置１３にクラ
ンプするものである。

ところが、板状のワークＷが極めて薄い場合には、支持
テーブル５上のボールに支承されてないワークＷの端縁
部が自重により垂れ下がって、クランプ装置１３におけ
る下部ジョーに当接し、クランプ装置１３によってワー
クＷのクランプを自動的にかつ確実に行なうことが仲々
困難を伴っていたものである。

本考案は、前記クランプ装置１３の改良に係るものであ
る。

前記クランプ装置１３に訃けるクランプボディー１５は
ほぼ矩形体をなして訃す、その中央部には上方向に貫通
した貫通孔１７が設けてあり、底面には前後方向（第２
図にあ・いて左右方向）の凹部１９（第３図参照）が設
けである。

前記貫通孔１７内には、ボールブツシュ２１を内装した
円筒体２３が嵌合固定してあり、この円筒体２３の内部
には前記ボールブツシュ２１を介してシリンダーブロッ
ク２５が上下動自在に装着されている。

な耘、前記円筒体２３の下端内部に固定したリング状の
スプリング座２７と前記ボールブツシュ２１の下面との
間にはスプリング２９が弾装してあり、筐た、円筒体２
３の上端内部には、ボールブツシュ２１の離脱を防止す
るリング状のストッパー３１が固定しである。

前記シリンダーブロック２５の下端部には、前記凹部１
９内に位置するフランジ部３３が形成してあり、この７
ランノ部３３には、第４図に示すごとく、前記シリンダ
ーブロック２５に設けた段付孔３５を貫通した螺子杆３
７の下端部が調節自在に螺合しである。

そして、取付孔３５０段部３５′と螺子杆３７の頭部３
７′との間には弾機３９が弾装しである。

また、前記フランジ部３３の下面には、前方（第２図に
訃いては左方）へ延伸した下部ジョー４１の基部がボル
ト４３により一体的に固定しである。

前記下部ジョー４１には、水平なピン４５を介して上部
ジョー４７が上下方向に回動自在に枢着してあり、下部
ジョー４１の先端部には、上部ジョー４７の先端部に螺
着した押え止めねじ４９との間にワークＷを挾持自在の
クランプジョー５１が一体的に取付けであるとともに、
ワークＷの突当てを行なうストッパープレート５３が取
付けである。

前記上部ジョー４７の基部には、第２図に示すととく長
孔５３が設けてあり、この長孔５３には、前記シリンダ
ーブロック２５のシリンダー室５５内に嵌入したピスト
ン５７から下方向へ延伸した下部ピストンロッド５９の
下端部に取付けた連結ビン６１が挿通しである。

前記ピストン５７とシリンダー室５５の上端内部に固定
したストッパリング６３に当接したリング状のスプリン
グ座６５との間には、コイルスプリング６７が弾装して
あり、前記ピストン５７から上方向へ延伸した上部ピス
トンロッド６９には、前記ピストン５７の下部側へ連通
した油孔７１が穿設しである。

なト、上部ピストンロッド６９の上端部には、継手７３
が螺合しである。

前記クランプボディ１５の一側部には、番４図に示すご
とく、補助シリンダー７５が装着してあり、補助シリン
ダー７５内に嵌入したピストン７７と補助シリンダー７
５の底部との間には、コイルスプリングのごとき弾機７
９が弾装しである。

前記ピストン７７から上方へ延伸して補助シリンダー７
５から突出したピストンロッド８１の上端部には、前記
クランプボディー１５の上面に取付けたブラケット８３
にビン８５を介して枢支された横杆８７の一端部がビン
８９を介して枢支連結してあり、この横杆８７の他端部
には、前記段付孔３５内に嵌入されて前記螺子杆３７の
頭部３７′を抑圧自在の押下片９１がピン９３を介して
枢支連結しである。

なト、前記補助シリンダー７５のポート９５と前記継手
７３とは、圧力源（図示省略）に接続した油路９５にそ
れぞれ油路９７．９９を介して接続しであるものであり
、補助シリンダー７５に接続した油路９７には、一方向
へは少量の圧力流体を通過せしめて、その逆方向へは大
量に通過せしめることのできるチェック弁１０１が配置
しである。

な耘、前記クランプボディー１５には、タレットパンチ
プレスにおけるキャリッジに形成した鳩尾状部と係脱自
在のアリ溝１０３が形成してありこのアリ溝１０３の上
部には楔部材１０５の下部が臨出しである。

この楔部材１０５の上部は、スプリング１０７を介して
クランプボディー１５に支持された押えブロック１０９
に支象されて訃す、押えブロック１０９は、押えブロッ
ク１０９を貫通してクランプボディー１５の上面に固定
した固定ブロック１１１に螺合した押えねじ１１３を締
付けることにより、スプリング１０７に抗して前記楔部
材１０５を押え付けるものである。

以上のごとき構成に訃いて、ワーククランプ装置１３を
タレットパンチプレスにむけるキャリッジ１１に装着し
た状態にづいてワークＷのクランプを行なうときには、
１ず、シリンダー室５５ｊ、−よび補助シリンダー７５
内の圧油をドレンする。

すると、コイルスプリング６７０作用によりピストン５
７がシリンダーブロック２５に対して押し下げられ、上
部ジョー４７の先端部が上方向へ回動する。

したがって、下部ジョー４１の先端部と上部ジョー４７
の先端部は開いて、ワークＷを受は入れる状態となる。

また、補助シリンダー７５にあ・いては、弾機７９の作
用によってピストン７７が押上げられるので、積杆８７
を介してピストン７１と連動連結した押下片９１は押下
げられることになる。

したがって、螺子杆３７が弾機３９に抗して押下げられ
、シリンダーブロック２５が押下げられることとなる。

したがって、シリンダーブロック２５に固定した下部ジ
ョー４１は一段と押下げられて、支持テーブル５の上面
より下降した位置に位置することとなるものである。

したがって、ワークＷをクランプするときには、ワーク
Ｗの端部力咄重によって垂れ下がっていても下部ジョー
４１に当接することがなく、下部ジョー４１の先端部と
上部ジョー４７の先端部との間に容易に受は入れられる
ものである。

ワークＷが下部ジョー４１の先端部と上部ジョー４７の
先端部との間に受は入れた後に、油路９５から圧油を供
給すると、補助シリンダー７５に接続した油路９７には
チェック弁１０１が設けであるために、捷ず、シリンダ
ー室５５内に大量の圧油が流入して、ワークＷを挾持し
た後に、補助シリンダー７５内へ圧油が徐々に流入する
こととなる。

補助シリンダー７５へ圧油が流入すると、ピストン７７
が押下げられて、押下片９１が持上げられるので、螺子
杆３７が弾機３９の作用により押上げられることとなり
、螺子杆３７を介してシリンダーブロック２５が押上げ
られることとなる。

したがって、下部ジョー４１と上部ジョー４７によりワ
ークＷをクランプした後に訃いては、下部ジョー４１等
は一段高く持上げられ、支持テーブル５の上面より僅か
に上昇されることとなるものである。

ために、下部ジョー４１が支持テーブル５の上面とほぼ
同一高さにある場合に比して、ワークＷを支持テーブル
５の上面に押し着けるごとき作用がなく、ワークＷの下
面に移送時におけるすり傷等を生じることがないもので
ある。

なお、クランプボディー１５に対するシリンダーブロッ
ク２５の上下調節は、螺子杆３７を調節することによっ
て行なうことができるものである。

以上のごとく本考案に訃いては、ワークをクランプする
下部ジョーと上部ジョーとを備えたシリンダーブロック
が上下動自在に設けられ、このシリンダーブロックを押
下げる押下片を上下動自在に設けたものであるから、ワ
ークのクランプ時には、下部ジョー等を一段と低く押下
げて３くことができ、ワークの端縁部が自重によって撓
んだような場合であっても、ワークの端縁部が下部ジョ
ーに当接することがなく、ワークのクランプを確実に行
ない得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はタレットパンチプレスの説明図、第２図は本考
案に係る装置の側断面図、第３図は一部を断面した背面
図、第４図は１部を断面した正面図である。 （図面の主要な部分を表わす符号の説明）１１・・・・
・・キャリッジ、１５・・・・・・クランプボディ、２
５・・・・・・シリンダーブロック、３９・・・・・・
弾機、４１・・・・・・下部ジョー、４Ｔ・・・・・・
土部ジョー、５Ｔ・・・・・・ピストン、７５・・・・
・・補助シリンダー、９１・・・・・押下片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パンチプレス用のワーククランプ装置にして、パンチプ
   レスにむけるキャリッジ１１に装置したクランプボディ
   ー１５に、下端部に下部ジョー４１を固定したシリンダ
   ーブロック２５を上下動自在に装着するとともに、弾機
   ３９を介してシリンダーブロック２５を前記クランプボ
   ディー１５に支承して設け、前記シリンダーブロック２
   ５に嵌入したピストン５７と前記下部ジョー４１に枢着
   した上部ジョー４７とを枢支連結して設け、前記クラン
   プボディー１５に装着した補助シリンダー７５に、前記
   シリンダーブロック２５を前記弾機３９に抗して押下自
   在の押下片９１を連動連結して設けたことを特徴とする
   ・パンチン１／ス用ワーククランプ装置。