JPS5942016B2 - 導電性スチレン系樹脂粒子およびその製造法 - Google Patents

導電性スチレン系樹脂粒子およびその製造法

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JPS5942016B2
JPS5942016B2 JP20072681A JP20072681A JPS5942016B2 JP S5942016 B2 JPS5942016 B2 JP S5942016B2 JP 20072681 A JP20072681 A JP 20072681A JP 20072681 A JP20072681 A JP 20072681A JP S5942016 B2 JPS5942016 B2 JP S5942016B2
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conductive
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styrene
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哲也 加藤
英昭 柴田
透 藤井
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Resonac Corp
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は導電性を有するスチレン系樹脂粒子およびその
製造法に関する。
従来、導電性の樹脂としては、カーボンブラックや金属
粒子をプラスチックやゴム中に分散させた複合系導電材
料、電子伝導或はイオン伝導を利用した有機導電体など
がある。
これらは、主にシート状、フィルム状で使用されるもの
である。しかし、充填剤としての使用等のためには粒子
状のものが好ましい。従来の導電性の粒子は、カーボン
ブラックを造粒したものや、金属粒子などがある。しか
しながらカーボンブラックを造粒したものは強度が弱い
、真球状になりにくいなどの欠点を有し、一方金属粒子
も高密度である、抵抗の調整がむずかしい、高価である
、などの欠点を有していた。そこで本発明者らは、これ
ら欠点に鑑み鋭意検討の結果、表面電気抵抗が108〜
100Ωまで任意に調整可能であつて、しかも粒子径の
調節の容易な導電性樹脂粒子を提供するものである。
第1の発明は、スチレン系樹脂中に導電性フィラーが分
散されてなる粒子であつて、該導電性フィラーが該粒子
の外殼層に分散されてなる導電性スチレン系樹脂粒子に
関する。本発明におけるスチレン系樹脂は、スチレンま
たはα−メチルスチレン、クロルスチレン、ビニルトル
エンなどのスチレン系誘導体の単独または共重合体、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル
などのアクリル酸アルキルエステル類とスチレンまたは
スチレン系誘導体との共重合体、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸ベンジルなどのメタクリル酸エステル類と
スチレンまたはスチレン系誘導体との共重合体などの1
種または2種以上、これらとアクリル酸エステル類、メ
タクリル酸エステル類等の重合体の混合物等から成る。
又、これらスチレン系樹脂はジビニルベンゼン、ジアリ
ルフタレート、エチレングリコールジメタクリレート等
のジメタクリレート類、トリメチロールプロパントリメ
タクリレート等のトリメタクリレート類、エチレングリ
コールジアクリレート等のジアクリレート類、トリメチ
ロールプロパントリアクリレート等のトリアクリレート
類などで、架橋されたものであつても良い。スチレン系
樹脂は成分としてスチレンまたはスチレン系誘導体を5
0重量%以上含有するのが好ましい。本発明における導
電性フイラ一としては、フアーネスブラツク、チヤネル
ブラツク、サーマルブラツク、アセチレンブラツクなど
がカーボンブラツク、銅、銀、ニツケル、アルミニウム
、チタンおよびこれらの合金が挙げられる。
導電性フイラ一の粒径については、とくに制限はないが
、樹脂への担持を容易にするために100μ以下である
ことが好ましい。上記導電性スチレン系樹脂粒子は、該
粒子の外殼層に導電性フイラ一が分散されており、上記
粒子の中心部には含有されない。
上記外殼層はスチレン系樹脂に導電性フイラ一が分散さ
れた複合材である。導電性フイラ一を含む表皮層、すな
わち導電層は、その厚さが上記粒子の粒径に対して、1
/2000〜1/8である。
導電層の厚さが大きすぎても小さすぎても導電性フイラ
一の担持が困難になる。また、導電性フイラ一の使用量
は、目的とする導電性の程度、導電層の厚さ、導電性フ
イラ一の粒径等を考慮して決定されるが、スチレン系樹
脂100重量部に対して0.1〜10重量部が好ましい
。0.1重量部未満では、導電性の付与が不充分であり
、10重量部を越えると樹脂がもろくなりやすい。
なお、導電性フイラ一としてカーボンブラツクが使用さ
れた場合、スチレン系樹脂とカーボンブラツクが化学的
に結合されていてもよい。
第2の発明は、第1の発明に係る導電性スチレン系樹脂
粒子の製造法に関する。
すなわち、第2の発明は、スチレン系樹脂粒子、該樹脂
粒子の貧溶媒および導電性フイラ一を混合した後、得ら
れた混合物にビニル系単量体を滴下しつつ、または滴下
完了後、重合させることを特徴とする導電性スチレン系
樹脂粒子の製造法に関する。
第2の発明において、スチレン系樹脂および導電性フイ
ラ一は、第1の発明と同一のものが使用できる。
第2の発明において、スチレン系樹脂粒子は、懸濁重合
によつて得られた球状粒子が好ましいが、粒子にするた
めの方法に限定はない。第2の発明のスチレン系樹脂粒
子の貧溶媒としては、スチレン系樹脂を溶解しないがほ
とんど溶解せず常温で液体であつて、沸点が150℃以
上の有機化合物が好適に用いられる。この様なものとし
て、ジブチルセバケート、ジオクチルセバケート等のセ
バチン酸アルキルエステル、ジオクチルアジペート、ジ
ブチルアジペート等のアジピン酸アルキルエステル、ジ
オタチルフタレート、ジラウリルフタレート等のフタル
酸アルキルエステル、パラフイン、大豆油等の動植物油
、エポキシ化油などが使用できる。第2の発明において
、ビニル系単量体としては、第1の発明におけるスチレ
ン系樹脂の原料となりうる単量体が使用でき、このうち
、好ましくはスチレンまたはスチレン系誘導体が単量体
全体に対して50重量%以上使用されるが、これに限定
されない。
スチレン系樹脂粒子、該樹脂粒子の貧溶媒および導電性
フィラ一を混合することにより、該樹脂粒子表面に導電
性フイラ一が付着される。
このとき、上記貧溶媒は該樹脂粒子中に浸透するかまた
は表面に残る。導電性フイラ一は予め上記貧溶媒に分散
させて使用してもよい。カーボンブラツクは微粉状、造
粒化されたもの、ビニル系単量体に分散したペースト状
のものなどを使用することができる。造粒化されたもの
を使用しても、上記混合により微粉化する。また、この
混合に際して、ビニル系単量体が樹脂粒子に対して5重
量%以下存在してもよい。上記混合により得られた混合
物にビニル系単量体が添加される。
この添加は、滴下によつて行なわれる。これにより、ス
チレン系樹脂粒子にビニル系単量体が浸透し、該粒子の
内部および該粒子の表面に存在するようになる。ビニル
系単量体の重合は、ビニル系単量体を添加しつつ行なつ
てもよく、添加終了後行なつてもよい。
このために、ビニル系単量体には予め重合開始剤が溶解
される。この重合開始剤は、ビニル系単量体の一部に溶
解させておき、ビニル系単量体と共に添加されることが
できる。重合開始剤としては、過酸化ベンゾイル、t−
ブチルーバーベンゾエート等の過酸化物、アゾビスイソ
ブチロニトリル等のアゾビス系化合物などが使用できる
なお、カーボンブラツクを使用した場合、カーボンのキ
ノン基により重合反応が影響を受ける場合があるが、こ
の場合は、重合開始剤およびビニル系単量体の種類を適
宜、選択することにより解決できる。重合開始剤はビニ
ル系単量体に対して約1〜10重量%の範囲で適宜選択
して使用される。導電性フイラ一の使用量は、原料とな
るスチレン系樹脂粒子に対して、0.1〜50重量%に
なるように使用される。
0.1重量%未満では導電性の付与が不充分であり、5
0重量%を超えると導電性フイラ一の担持が困難となる
また、貧溶媒は原料となるスチレン系樹脂粒子に対して
0.5〜3重量%使用するのが好ましい。
貧溶媒が少なすぎると導電性フイラ一を原料となるスチ
レン系樹脂粒子へ付着させるのが困難になり、多すぎる
と粒子同士が融着しやすい。導電性フイラ一とビニル系
単量体の割合は、前者100重量部に対して10〜10
00重量部使用される。
ビニル系単量体が少なくなると導電性フイラ一の担持が
困難になり、多くなると原料粒子同士が融着しやすくな
るため好ましくない。導電性フイラ一としてカーボンブ
ラツクを使用するときは、カーボンブラツク100重量
部に対してビニル系単量体50〜500重量部、金属粒
子を使用するときは、金属粒子100重量部に対してビ
ニル系単量体20〜300重量部使用するのが好ましい
。上記した混合および重合は、ミキサー等により撹拌混
合して行なわれる。
次に本発明の実施例を示す。
実施例 1 31の内容積とプロペラ羽根を持つフラスコに粒径が1
.0〜1.4mmのポリスチレンビーズ5009を入れ
撹拌しながらカーボンブラツクの一種であるケツチエン
ブラツク(ライオンアクゾ社製)109及びシオクチル
アシペート59を入れ、ポリスチレンビーズ表皮にカー
ボンが付着した粒子を作つた。
つづいて90℃まで昇温し、アクリル酸ブチル359に
過酸化ベンゾイル、過安息香酸、t−ブチルおよびアゾ
ビスイソブチロニトリルを各々0.359ずつ溶解させ
、これを4時間で滴下させた。この後、1時間保温後1
25℃まで上げ、さらに2.5時間保温した。その後、
冷却したところ黒く輝いた粒子を得た。この粒子の揮発
成分は0.5重量%であり、アクリル酸ブチルは殆んど
重合していた。また、この粒子の表面電気抵抗を測定し
たところ、1Ωであり、導電性スチレン系樹脂となつて
いることを確認した。
実施例 2 実施例1において、カーボンブラツクをサーマルブラツ
ク(旭カーボンFT)とする以外同一にして粒子を作つ
たところ108Ωの表面電気抵抗を示した。
実施例 3 実施例1と同じフラスコに、粒径0.2〜0.4mmの
ポリスチレンビーズ5009を入れ撹拌しながらケツチ
エンブラツクを29及び大豆油19を入れて、カーボン
の表皮を持つた粒子を作つた。
90℃に昇温したのち、過酸化ベンゾイル0.19、過
安息香酸t−ブチル0.19およびアゾビスイソブチロ
ニトリル0.19を含むスチレン10gを2時間で滴下
した。
つづいて2時間保温後125℃に昇温し、さらに2.5
時間保温後冷却し、黒く輝いた粒子を得た。この粒子の
揮発分は0.2重量%でありスチレンは殆んど重合して
いた。この粒子の表面電気抵抗は5Ωであつた。実施例
4 101の内容積を持つ反応釜に粒径0.05〜0.3m
mのアクリロニトリル−スチレン共重合体粒子を250
09入れ、撹拌しながらアセチレンブラツク1009及
びジオクチルアジペート259を入れた。
つづいて90℃に昇温後、2gの過酸化ベンゾイル及び
29の過安息香酸t−ブチルを含むメタクリル酸メチル
200gを4時間で滴下し、さらに2時間保温後125
℃に昇温し2時間保温後冷却したところ、黒く輝いた粒
子を得た。この粒子の表面電気抵抗は80Ωであつた。
実施例 5実施例4の反応釜に粒径1.5〜27!7!
のポリスチレンビーズを2.5k9入れ、撹拌しながら
流動パラフイン109、電解銅粉(約10μ)509を
入れた。
つづいて90℃とし、アクリル酸ブチル100gに過酸
化ベンゾイル1g、過安息香酸第3ブチル1f!を溶解
させて、3時間で滴下した。つづいて3時間保温後、1
25℃に昇温し、さらに2時間保温した。この粒子の揮
発分は0.8重量%でありアクリル酸ブチルは殆んど重
合していた。又、この粒子の表面電気抵抗は1Ωであり
、赤銅色に輝いていた。本発明により、導電性のスチレ
ン系樹脂粒子を得ることができ、導電性についてもその
程度を幅広くかえることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ステンレス系樹脂中に導電性フィラーが分散されて
    なる粒子であつて、該導電性フィラーが該粒子の外殻層
    に分散されてなる導電性スチレン系樹脂粒子。 2 導電性フィラーがカーボンブラックおよび金属粒子
    からなる群から選ばれた少なくとも一種の化合物である
    特許請求の範囲第1項記載の導電性スチレン系樹脂粒子
    。 3 導電性フィラーがカーボンブラックであり、該カー
    ボンブラックにスチレン系単量体がグラフト共重合され
    ている特許請求の範囲第1項記載の導電性スチレン系樹
    脂粒子。 4 スチレン系樹脂粒子、該樹脂粒子の貧溶媒および導
    電性フィラーを混合した後、得られた混合物にビニル系
    単量体を滴下しつつ又は滴下完了後、重合させることを
    特徴とする導電性スチレン系樹脂粒子の製造法。
JP20072681A 1981-12-11 1981-12-11 導電性スチレン系樹脂粒子およびその製造法 Expired JPS5942016B2 (ja)

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