JPS594197Y2 - 多リブベルト - Google Patents

多リブベルト

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JPS594197Y2
JPS594197Y2 JP7392581U JP7392581U JPS594197Y2 JP S594197 Y2 JPS594197 Y2 JP S594197Y2 JP 7392581 U JP7392581 U JP 7392581U JP 7392581 U JP7392581 U JP 7392581U JP S594197 Y2 JPS594197 Y2 JP S594197Y2
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canvas
cotton
yarn
belt
warp
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JP7392581U
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JPS57186734U (ja
Inventor
宏幸 田中
Original Assignee
三ツ星ベルト株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は抗張体下面に複数個の■形すブを連結した多リ
ブベルトの構造に関するもので、引張部分に綿−合成繊
維の混紡糸又は混撚糸で広角度に織成した伸縮性のある
帆布を1〜複数層バイアス方向に積層貼着することによ
りベルト長手方向の伸縮性の増加を図り、極小プーリ径
に使用可能ならしめると共に、貼着帆布層の腐食によっ
て生ずる帆布層の亀裂を防止することを目的としたもの
である。
従来、この種の多リブベルトとしては、特公昭47−3
4432号公報所載の如く、複数個の■ベルトの上面を
交差角95〜155°の広角度帆布でバイアス方向に連
結した多リブベルトがあり、実用化されているが、これ
は広角度帆布であるため伸びがあり、伸縮性、可撓性は
ある程度良好であるにしても、織物自体が何れも木綿、
レーヨン、ポリエステル、ナイロンなどによる同材質の
経糸、′緯糸で織成した織物であるため、伸縮性もさ程
充分ではなく、ある程度の限界があり、極小プーリ径に
は使用できない問題があるばかりでなく、特に経緯を綿
糸で織成した帆布による多リブベルトを自動車用ベルト
として使用した場合には、環境温度が高く、かつ水がか
かり易く、特に悪路や雪どけ道ではベルトに泥がかかり
、ベルト側面に露出した綿帆布表面から埋設されている
帆布の内部迄浸透して帆布を腐食し、その結果、帆布層
に亀裂(帆布層の破れ)を生じる欠点があった。
本考案は上述の如き従来公知の広角度帆布を引張部に積
層埋設した多リブベルトの諸欠点に着目し、これを解消
すると共に、更に伸縮性、可撓性を増大せしめることを
目的とし、綿繊維と他繊維、好ましくは綿糸と綿糸のモ
ジュラス(一定の伸びを生せしめるために必要な力)よ
りも低いモジュラスを有する合成繊維のフィラメントを 30〜70%の範囲で混撚又は側繊維で混紡した糸をも
って広角度に織成した帆布を150℃、30分の熱処理
条件下で熱処理し、経、緯共に1%以下の熱収縮率を有
し、かつ60%以上のバイアス方向切断時伸びを帯有せ
しめて引張部に積層埋設せしめた構成を特徴とするもの
である。
以下、更に本考案に係る多リブベルトの具体的実施態様
を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
第1図は本考案の1例に係る多リブベルトの斜視図で、
図中、1は通常、ポリエステル、ナイロン又は芳香族ポ
リアミド(商品名・ケブラー)等の高強力繊維ロープか
らなる抗張体で、引張部分ゴム層2中に埋設され、又3
は前記引張部分ゴム層2と一体化した横断面■形すブ圧
縮部分ゴム層で、このゴム層3中には■形すブの耐側圧
性を向上すべく綿糸の如き天然繊維の他、ナイロン、テ
トロン(商品名)、ビニロン、レーヨンなどの如き人造
繊維、或はガラス繊維の如き無機繊維等を長さ2〜10
mm位にカットした短繊維群4が0.5〜30重量%
の割合で■形すブ横方向に配向埋設されており、更に各
圧縮部分■形すブ3には一定ピッチのコグ群6が形成さ
れている。
一方、前記引張部分ゴム層2の上面には本考案の特徴を
なすゴム付伸縮性帆布5が積層貼着されているが、この
ゴム付帆布5はベルト長手方向の伸縮性ならびに水によ
る耐腐食性を良好ならしめる特性を有するものであり、
経糸、緯糸が何れも綿/ナイロン、又は綿/ポリエステ
ルの混紡糸又は混撚糸で、経糸、緯糸の交差角θ−95
〜150°で織成された広角度帆布であって、接着処理
後、帆布の片面又は両面に一定厚みのゴム2′を被着し
、ベルト長手方向に対してバイアス方向に配置されてい
る。
なお、ゴム付帆布5は上述のように綿繊維又は綿糸にナ
イロン、ポリエステルの繊維もしくはフィラメントを混
紡又は混撚した混紡糸、混撚糸で織成した混用広角度帆
布であるが、これは通常の市販の混用帆布と異なり、帆
布の熱収縮率を大きくする、換言すれば伸びを大きくす
る目的で帆布に織成する前段階でナイロン、ポリエステ
ルフィラメントに特殊な加工を施しである。
即ち、重合度の大きいナイロン、ポリエステルフィラメ
ントを温度150〜230°C1延伸率2〜6%の熱延
伸処理を施こすことにより綿糸の熱収縮率0〜1%より
大きい熱収縮率1〜4%(熱延伸処理を施さない場合は
3〜6%)のナイロン、ポリエステルフィラメントとし
、この熱収縮率の大きいナイロン、ポリエステルフィラ
メントを30〜70%の範囲内で綿糸と混撚し又は同フ
ィラメントをカットして通常の手段により綿繊維と混紡
した後、この混紡糸、混撚糸で広角度に織成してあり、
がっ、更にこの広角度帆布に対し、引続いて帆布の態様
で処理が施されている。
即ち、帆布処理段階では、帆布とゴムの接着性を向上せ
しめるためにRFL液(レゾルシン・ホルマリン・ラテ
ックス)に浸漬し、次いでここでは熱収縮率を小さくし
て伸びを増大すべく前記フィラメント処理の場合とは逆
に延伸率を一3〜6%(即ち、帆布を弛緩状態にして処
理する)、温度150〜230’Cで1〜5分熱処理さ
れる。
そして、このように混用広角度帆布を前記条件で熱処理
することにより、接着性良好で、かつ、150°C13
0分放置した試験条件で経、緯共に1%以下の熱収縮率
を有すると共にバイアス方向の切断時伸び(ベルト長手
方向に引張った場合の切断時伸び)が通常の綿帆布又は
混用帆布のバイアス方向切断時伸び40〜60%より大
きい60〜100%の物性を有する混用広角度帆布とな
る。
ここで、上記混用広角度帆布において綿と混紡、混撚す
るナイロン、ポリエステルの混用率が30%以下では上
記合成繊維のモジュラスが綿のモジュラスより低いため
綿の特性が強くなり、伸び(伸縮性)が減少し、又、7
0%以上では合成繊維の特性が強くなって、ベルト駆動
中の発熱によって混紡、混撚したナイロン、ポリエステ
ルなどの合成繊維が溶融する問題がでてくるため、混用
率としては30〜70%が好適である。
又、物性面では帆布の経、緯方向の熱収縮率が1%以上
ではモジュラスが高くなるため伸びが減少し、更にバイ
アス方向切断時伸びが60%以下では従来のバイアス帆
布と同程度の伸びとなって、伸縮性も劣るため熱処理し
て得られた本考案に係る前記混用帆布では経、緯方向の
熱収縮率1%以下、バイアス方向切断時伸び60%以上
が必要である。
かくして、以上のような特殊加工処理して得られた綿/
ナイロン、綿/ポリエステルよりなる混紡糸又は混撚糸
を広角度帆布に織成した帆布5を帆布層間の被着ゴム2
′と共に引張部分ゴム層2上にバイアス方向に積層貼着
することにより、ベルト長手方向の伸縮性を増大せしめ
ると共に帆布5の接着性を高め帆布とゴムの剥離現象を
防止する効果を遠戚する。
以上は本考案に係る多リブベルトについて述べたが、こ
の他、第2図の如きダブルリブベルトの各リブの上面、
下面においてもこのような混用広角度帆布10.10’
を積層貼着することができ、又、第3図の如き上面にリ
ブを設け、下面に歯形を設けたリブ付歯形ベルトの上面
、下面にも混用広角度帆布15.15を積層貼着して通
常の巻掛は並びに逆向げの何れにも使用することができ
る。
次に本考案を更に明らかにすべく、本考案に係る多リブ
ベルトを実施例について説明する。
実施例 綿50%/ポリエステル50%よりなる混紡糸で構成さ
れ、経糸、緯糸の交差角を夫々82°、90°、120
’で構成し、RFL液に浸漬後、延伸率−5%、200
°Cで5分処理した帆布を2プライベルト上面にバイア
ス方向に積層貼着した多リブベルト、ならびに経、緯共
に綿糸で交差角120°で織成した帆布をベルト上面に
バイアス方向に2プライ積層した多リブベルトを夫々試
作し、第4図に示す如き何れも125 mmφの駆動プ
ーリ(Dr)、従動プーリ(Dn)、テンションブー9
(Dt)に巻掛け、4800 rpm、 1501bs
の初張力でテンションプーリ(Dt)の径を順次変化せ
しめて走行試験を行ない、各ベルトのベルトライフを調
べたところ、第5図の如き結果を得た。
同図より明らかな如く、綿/ポリエステルの混紡糸より
なり、交差角120°で織成した帆布を使用せる本考案
多リブベルトは、綿糸のみで交差角120°の帆布を使
用したベルト、ならびに前記混紡糸よりなる交差角の狭
い帆布を使用したベルトに比し、ベルトライフが著しく
長く、かつ小プーリ径にも充分使用できることが首肯さ
れる。
本考案は以上のように広角度に織成した特定の混用帆布
をベルト上面に使用して構成した多リブベルトであり、
前記各記載を総合し、下記の如き種々の効果ならびに特
長を有する。
(1)ベルト上面の長手方向に前記広角度に織成して特
殊加工処理して所定性能の付与された混用帆布をバイア
ス方向に積層貼着しているため、ベルト長手方向の伸縮
性、可撓性が増加し、ベルトライフを他の帆布使用のベ
ルトに比し、著しく向上せしめることができ、極小プー
リ径にも充分使用することができる。
(2)上記帆布が混用帆布であるため、水による帆布の
腐食、亀裂を防止することができる。
(3)上記混用帆布は接着処理されているため帆布とゴ
ムの接着性が向上し、帆布とゴムの剥離現象を防止する
ことができる。
(4)合成繊維の混用率を30〜70%としたため綿と
合成繊維の各特性が適切に発揮され、良好な性能をベル
トに与えると共に、帆布の交差角ならびに熱収縮率、切
断伸びを特定することによって前記ベルト長手方向の伸
縮性、可撓性の増大をベルト機能に対し著しく効果的と
することができる。
(5)ベルト上面に積層貼着せる帆布を複数層とし、そ
の間にゴムを介在させればゴムが緩衝材の役目をし、更
にベルトライフを大幅に向上せしめることができる。
(6)ベルトのリブ圧縮部分に短繊維群が横方向に配向
埋設されているため、耐側圧性を高め、ベルト駆動時の
プーリへの落ち込みを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る多リブベルトの部分横断斜視図、
第2図及び第3図は何れも本考案の他の実施例に係る多
リブベルトの部分横断斜視図、第4図は本考案多リブベ
ルトの走行試験の状態を示す概略側面図、第5図は各種
多リブベストの走行試験によるベルトライフを示す図表
である。 1・・・・・・抗張体、2・・・・・・引張部分ゴム層
、3・・・・・・圧縮部分ゴム層、4・・・・・・短繊
維群、5.10.10’。 15、15’・・・・・・ゴム付帆布。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 引張部分、抗張体部分、横断面■形圧縮部分よりな
    る多リブベルトにおいて、綿繊維成分に対し混用率30
    〜70%の範囲内で前記綿繊維よりも低いモジュラスを
    有する合成繊維成分を混紡又は混撚してなる混紡糸又は
    混撚糸を用い、経緯糸の交差角が95〜150°の広角
    度で構成し、接着処理後、150’C130分の熱処理
    試験条件下で経緯共に熱収縮率が1%以下、バイアス方
    向の切断伸びが60%以上に熱処理された1〜複数層の
    ゴム付帆布を前記引張部分にバイアス方向に積層貼着し
    、かつ、抗張体下面の前記■形圧縮部分ゴム層には短繊
    維群を横方向に配向埋設せしめたことを特徴とする多リ
    ブベルト。 2 混紡糸が綿/ナイロンの混紡糸である実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の多リブベルト。 3 混紡糸が綿/ポリエステルの混紡糸である実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の多リブベルト。 4 混撚糸が綿/ナイロンの混撚糸である実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の多リブベルト。 5 混撚糸が綿/ポリエステルの混撚糸である実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の多リブベルト。 6 引張部分に積層貼着されたゴム付帆布が150°C
    130分の熱処理条件で経、緯の熱収縮率が1%以下で
    あり、バイアス方向切断時伸びが60〜100%である
    実用新案登録請求の範囲第1項乃至第5項の何れか各項
    記載の多リブベルト。
JP7392581U 1981-05-20 1981-05-20 多リブベルト Expired JPS594197Y2 (ja)

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WO1996022479A1 (fr) * 1995-01-20 1996-07-25 Bando Chemical Industries, Ltd. Courroie de transmission et son procede de fabrication

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