JPS5941923B2 - 塩化臭素の製造方法 - Google Patents

塩化臭素の製造方法

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JPS5941923B2
JPS5941923B2 JP7448877A JP7448877A JPS5941923B2 JP S5941923 B2 JPS5941923 B2 JP S5941923B2 JP 7448877 A JP7448877 A JP 7448877A JP 7448877 A JP7448877 A JP 7448877A JP S5941923 B2 JPS5941923 B2 JP S5941923B2
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JP
Japan
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bromine
bromine chloride
chlorine
chloride
boiling point
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JP7448877A
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公彦 佐藤
勲 後藤
政昭 池村
真 中尾
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は塩化臭素の製造方法に関するものであり、特に
遊離した塩化臭素の製造方法に関するものである。
塩化臭素(Brcl)は臭素化剤として知られている。
特に、有機化合物の置換臭素化剤きして有効であり芳香
族化合物の芳香核に臭素を導入するための臭素化剤とし
て優れている。
たとえば、ベンゼン類、フェノール類、ビスフェノール
類、ビフェニル類などの芳香族化合物を臭素化する場合
、塩化臭素は臭素よりも反応性が高く、多臭素化物が容
易に得られる。
しかも、臭素の場合臭化水素が副生ずるのに対し、塩化
臭素の場合は塩化水素が副生じ、塩素に比較して高価で
ある臭素の完全利用が達成しうるのみならず、副生物の
後処理も容易である。
即ち、臭化水素の中和を完全に行うことは比較的困難で
あるのに対し塩化水素の中和は極めて容易である。
一従米、塩化臭素は溶液の形で利用されていた。
たとえば、芳香族化合物の臭素化の場合、塩化臭素の溶
液に芳香族化合物と触媒とを加えて反応が行なわれてい
た。
この場合、溶媒として四塩化炭素などのハロゲン化炭化
水素が使用され、溶媒中に等量の臭素と塩素を添加して
塩化臭素溶液としていた。
しかしながら、塩化臭素溶液では、その用途が限られ、
−また反応条件も溶媒に制約されるとともあり、充分に
利用価値の広いものとはいえない欠点があった。
もし、塩化臭素を単離することができれば、その利用範
囲を拡木することができると考えられる。
たとえば、塩化臭素を各種の溶媒に溶解して用いること
ができることは勿論、非溶媒系で使用することができ、
しかも塩化臭素の貯蔵の際、溶媒の量だけ賽積が少くて
すむ利点がある。
本発明者は塩化臭素の単離について種々研究検討した結
果、反応温度および塩化臭素の分離温度の調節と雰囲気
調節を行うことにより比較的純度の高い塩化臭素を得る
方法を見い出した。
即ち本発明は、液状臭素中へ気体状塩素を連続的に供給
し液相あるいは気相において両者を反応させて塩化臭素
を生成させ、塩化臭素、塩素および臭素を含む混合ガス
を塩化臭素の沸点以上でかつ臭素の沸点以下に冷却して
臭素を凝縮除去し、次いで塩化臭素および塩素を含む混
合ガスを塩化臭素の沸点以上でかつ臭素の沸点以下に冷
却して臭素を凝縮除去し、次いで塩化臭素および塩素を
含む混合ガスを塩素の沸点以上でよつ塩化臭素の沸点以
下に冷却して塩素を含む雰囲気下に塩化臭素を凝縮させ
ることを特徴とする塩化臭素の製造方法である。
本発明の方法で得られた塩化臭素は柑製品であり、これ
を精製することによりさらに純度の高い塩化臭素が得ら
れる。
第1図の本発明の塩化臭素の製造方法およびそれにより
得られた粗塩化臭素の精製方法の概略を示す。
液状臭素1を充填した混合器2に塩素3を導入し、バブ
リングさせる。
混合器2は約30〜70℃に保たれ、発生した臭素、塩
素および場合により生成した塩化臭素は反応器4に導入
され、反応器4内で臭素と塩素とを反応させる。
反応器としては空塔反応器あるいは充填塔反応器が好ま
しく、反応温度は約70℃以下が好ましい。
従って、反応器4は特に加熱あるいは冷却する必要はな
く、また特に反応器を設けず混合器2内あるいは配管内
で反応を行うことも可能である。
反応器4を出た塩化臭素、臭素および塩素を含む混合ガ
スは次いで臭素凝縮器5で冷却され、臭素は凝縮されて
反応器4に戻り、塩化臭素と塩素を含む混合ガスが得ら
れる。
臭素凝縮器5における温度は塩化臭素の沸点以上でかつ
臭素の沸点以下の温度であり、好ましくは8〜30℃で
ある。
塩化臭素および塩素を含む混合ガスは次いで塩化臭素凝
縮器6に導入され、凝縮された粗塩化臭素7は粗塩化臭
素槽8に保存される。
塩化臭素凝縮器8の温度は、塩素の沸点以上でかつ塩化
臭素の沸点以下の温度であり、好ましくは一25〜0℃
である。
塩化臭素槽8において、粗塩化臭素とか分離され、分離
された塩素9は必要により原料塩素3さして循環使用す
ることができる。
粗塩化臭素7はそのま\臭素化剤あるいはその他の用途
に用いることができるが、好ましくはさらに精製を行う
即ち、粗塩化臭素γを精留塔10に導入し、塩化臭素の
沸点以上でかつ臭素の沸点以下の温度好ましくは約5〜
30℃の温度で精留が行なわれ、精製された塩化臭素ガ
スは凝縮器11で凝縮され、その一部または全部が精製
塩化臭素槽12に保存される。
凝縮された精製塩化水素の一部は必要により精留塔10
に循環される。
精留塔10下部から排出された臭素を含む混合物は第2
の臭素凝縮器13で臭素が凝縮除去され、塩化臭素は精
留器に戻される。
第2の臭素凝縮器13における温度を臭素の沸点以下で
かつ塩化臭素の沸点以上の温度であり、好ましくは精留
塔10の温度以上であり、たとえば30〜50°Cの温
度である。
排出される臭素14は必要により原例臭素1として使用
できる。
精製塩化臭素槽12内の精製塩化臭素15はその沸点以
下、好ましくは一25〜0℃の温度下で保存される。
本発明において、塩化臭素は常に塩素雰囲気下に置かれ
ている。
後段の精製工程では精留塔において解離して生じた少量
の塩素と臭素の内臭素は除去されるため、精製工程およ
び保存のための槽内においても塩化臭素は常に塩素雰囲
気下にある。
従って、塩化臭素は比較的安定であり、長期間保存する
ことができる。
塩化臭素は沸点50℃、凝固点−66℃、0°Cにおけ
る比重2,47ccといわれており、その分光光度計に
よる吸収帯は約380mμである。
これに対し、臭素の沸点は58.8℃、凝固点−7,3
℃、吸収帯約420mμ、塩素の沸点は−34,1℃、
吸収帯は約330mμである。
これらの値の比較により以下の実施例でみる如く、本発
明により得られた塩化臭素は比較的純度の高いものであ
ることがわかった。
以下に本発明を実施例により具体的に説明するが本発明
はこの実施例に限定されるものではない。
実施例 第1図に示した方法により塩化臭素を製造した。
混合器2内に臭素1を124 g r (0,776モ
ノリ充填し、混合器の温度を55℃とした。
塩素3を0.012モル/分の速度で120分吹き込ん
だ。
反応器4は充填剤を入れた前型反応器であり、特に加熱
冷却は行なわなかった。
臭素凝縮器5の温度は10°C1塩化臭素凝縮器6の温
度は一1O℃、粗塩化臭素槽8の温度は一5℃であり、
余分の塩素を取り出した。
粗塩化臭素は次いで精製を行ない、精留塔10の温度2
0℃、凝縮器温度0℃、第2の臭素凝縮器13の温度4
0°C1および精製塩化臭素槽12の温度−10℃とし
た。
得られた塩化臭素はl 28 gr(1,10モル)で
あり、回収率は約71%であった。
得られた塩化臭素の物性は以下の通りであった。
また、分光光度計の測定結果を第2図に示す。
(自記分光光度計:日立製作新製EPS 3型、CC
l4溶媒中で測定)。
Aが本発明で得られたものであり、比較の為Bに塩素を
、C1に臭素を示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明塩化臭素の製造方法を示したものであり
、臭素1に塩素3を吹き込み、反応器4で反応させ、臭
素凝縮器5および塩化臭素凝縮器6を経て、粗塩化臭素
7が得られる。 後段は和項化臭素7の精製を示したものである。 第2図は、本発明で得られた塩化臭素の分光光度計によ
る測定結果を示したものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 液状臭素中へ気体状塩素を連続的に供給し液相ある
    いは気相において両者を反応させて塩化臭素を生成させ
    、塩化臭素、塩素および臭素を含む混合ガスを塩化臭素
    の沸点以上でかつ臭素の沸点以下に冷却して臭素を凝縮
    除去し次いで塩化臭素および塩素を含む混合ガスを塩素
    の沸点以上でかつ塩化臭素の沸点以下に冷却して塩素を
    含む雰囲気下に塩化臭素を凝縮させるこさを特徴りする
    塩化臭素の製造方法。 2 臭素と塩素との反応を40〜70℃で行うことを特
    徴とする特許請求の範囲1の塩化臭素の製造方法。 3 臭素の凝縮温度を8〜30℃とし、塩化臭素の凝縮
    温度を一25〜0℃とすることを特徴とする特許請求の
    範囲1の塩化臭素の製造方法。 4 臭素と塩素との反応を気相において空塔あるいは充
    填塔からなる反応器内で行うことを特徴とする特許請求
    の範囲1の塩化臭素の製造方法。
JP7448877A 1977-06-24 1977-06-24 塩化臭素の製造方法 Expired JPS5941923B2 (ja)

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JPS549195A JPS549195A (en) 1979-01-23
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