JPS5941812B2 - 接着貼合せ金属板の深絞り加工方法 - Google Patents

接着貼合せ金属板の深絞り加工方法

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JPS5941812B2
JPS5941812B2 JP55115112A JP11511280A JPS5941812B2 JP S5941812 B2 JPS5941812 B2 JP S5941812B2 JP 55115112 A JP55115112 A JP 55115112A JP 11511280 A JP11511280 A JP 11511280A JP S5941812 B2 JPS5941812 B2 JP S5941812B2
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JP
Japan
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deep drawing
metal plate
metal plates
bonded metal
die
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JP55115112A
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English (en)
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JPS5739041A (en
Inventor
正康 小嶋
吾郎 山田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、波力ロエ材料である金属板間に軟質接着膜層
を介在せしめた制振性能を有する接着貼合せ金属板にお
ける深絞りエロエ方法に係わり、特にその深絞り時にお
いて生ずるしわの抑制ならびにその表裏板の各独立変形
が起因するフランジエッジのずれを防止しつつ深絞り限
界絞り率の向上を計り得る加工方法に関するものである
通常、金属板の深絞り加工は、第1図のごとき成形過程
を経て施されるもので、まず同図イに示すように金属板
aをしわ押え工具1のしわ押え面2による適度なしわ押
え力をもつてダイス3のダイス面4に押しつけ、この状
態で同図口のごとくポンチ5を降下させながら成形され
るものである。
すなわち、深絞り成形される金属板aはその時点で形成
されるフランジ部bが周方向に縮み変形しつつしわ押え
面2とダイス面4との間を滑り、かつダイス肩6を経て
ダイス穴Tに絞り込みながら絞り壁cおよび容器底部d
を形成する。ここにおいて、上記絞り壁cには、フラン
ジ部bの周方向縮み変形ならびにしわ押え面2とダイス
面4の間での摩擦、さらにダイス肩6での曲げ、曲げ戻
しおよび摩擦に起因する力が引張力として作用し、上記
ポンチ5の肩部8を経由して容器底部dに伝達される。
この時容器底部dは、周囲から引張られながらポンチ5
の肩部8を通過して絞り壁c側にせり出し、このことが
起因して肉厚減少を伴い、著しい場合にはポンチ5の肩
部8寄りの絞り壁cに第2図に示すごとき破断eが発生
する。
ところで絞り工具と被加工材料間の摩擦について言えば
、しわ押え面2、ダイス面4、ダイス肩6とフランジ部
bの摩擦力が小さい方が破断しにくくかつポンチ5の底
部9と容器底部dの摩擦力が大きい方が減肉を伴う絞り
壁cへのせり出しが抑制されるので破断しにくいことが
知られている。
またフランジ部bの両面に作用する摩擦力は、ダイス肩
6での摩擦力の分だけダイス面4側に働く摩擦力の方が
しわ押え面2側に働く摩擦力の方より大きい。したがつ
てダイス側フランジ部面の方がしわ押え側フランジ部面
よりもダイス穴Tに流入しにくいことになるが、ここで
一枚板の場合はフランジ部bの両面が独立して変形し得
ないので問題はない。
ところで深絞り加工した容器が使用状態において、不快
な音響や振動を発生しないことが要求される場合には、
第3図に示すごとくビニール系樹脂、ゴム等の接着性軟
質接着膜層f(以降本発明は樹脂膜を用いた場合につい
て説明する)を2枚の金属板Al,a2間に介在せしめ
た制振性能を有する接着貼合せ金属板a′が素材として
用いられている。
これを第4図の如く深絞り加工した場合にはダイス3側
の材料(金属板)a1としわ押え工具1側の材料(金属
板)A2に対する摩擦条件の違いが重大な影響を及ぼす
ことになる。すなわち接着貼合せ金属板a′のダイス3
側に位置する金属板a1(以下、便宜上外表皮と称呼す
る。
)のフランジ部b1に作用する摩擦力は、しわ押え部材
1側に位置する金属板A2(以下、便宜土内表皮と称呼
する。)のフランジ部B2に作用する摩擦力より大きく
、かつダイス肩6での曲げ半径において外表皮a1の方
が内表皮A2より小さいことから外表皮絞り壁C1には
内表皮絞り壁C2よりも強い軸方向の引張力が作用する
。さらに内表皮底部D2は一枚板の場合と同様、直接ポ
ンチ5の底部9から減肉を抑制する摩擦力を受けつつそ
の絞り壁C2にせり出す反面、一方の外表皮底部d1に
はせり出しを抑制するポンチ5の底部9からの摩擦力が
直接作用せず、かつ樹脂膜fは制振性能をもたせるため
に軟質であり、したがつてせん断変形に対する抵抗が弱
く、外表皮底部d1のせり出しを止めることは期待でき
ない。その結果外表皮底部d1は内表皮底部D2よりも
大きく外表皮絞り壁C1へせり出すこととなつて、この
外表皮絞り壁C1に破断が発生しやすくなり、1枚金属
板の場合よりも深絞りが困難となる。
また破断に至らずとも外表皮A,が半径方向に、より大
きく伸ばされることから第5図に示す如きフランジエツ
ジのずれhを招いて、極端な場合には、フランジBl,
b2が剥離する。また接着樹脂膜fが軟質であるために
しわ押え工具1とダイス3でフランジBl,b2を拘束
しても周方向圧縮変形に対して挫屈し易く第6図に示す
如きしわ9が発生する。そのため従来においては、接着
貼合せ金属板には深絞り性が優れた高級金属材料を使用
する必要があつた。
なお樹脂膜fのせん断変形に対する抵抗を高めるために
樹脂膜fの厚みを小さくすることも有効であるが制振性
能の点では全く逆効果になるので限界がある。本発明者
は上述事がらに対処すべく種々研究実験を行なつた結果
、金属板間に軟質樹脂膜等を介在せしめた接着貼合せ金
属板に対して同種の1枚金属板と同等の深絞り性を発揮
せしめる深絞り加工方法を見出した。
すなわち本発明は、接着貼合せ金属板のその金属素板を
冷凍し、その間に介在された常温において軟質状にある
樹脂膜のせん断変形抵抗を高めうるべく硬化させ、この
状態をもつて深絞り成形を施した後、常温放置あるいは
加熱手段をもつて上記樹脂膜を再び軟質化せしめて制振
性能を回復させるというきわめて簡略なる方法を提供せ
んとすることを特徴とするものであり、以下その実施例
による結果に基づきその効果を実証する。
〔実施例〕
板厚0.8mmのアルミキルド軟鋼板間にそれぞれ0.
057nmと0.10m71L厚の軟質樹脂膜を介在せ
しめた接着貼合せ板から種々の直径の円形素板を作成し
、かつこの各々の試料を室温に保持したものと、一2『
Cに冷凍したものについて、直径50m7nの平底円筒
ポンチによる深絞り試験を施し、絞りうる最大の素板直
径とポンチ直径の比(限界絞り比)を調査した。
その結果を下記表に示す。なお、この時の軟質樹脂膜は
ブチルゴムとロジンの混合物を主成分としておりまた深
絞り成形時における潤滑油としては低粘度の防錆油を用
いた。
この表より明らかなごとく本発明である−20℃に冷凍
してなる接着貼合せ軟鋼板は比較例である室温保持状態
の接着貼合せ軟鋼板に比し限界絞り比が高く、しかも樹
脂膜の厚み変化に左右されずに一枚板時の深絞り成形に
おける限界絞り比と同レベルの値が得られており、この
ことから冷凍により樹脂膜が一時的に硬化することで両
面軟鋼板が一体となり、あたかも一枚板のごとき変形を
していると云える。この深絞り成形品を常温放置あるい
は加熱することで硬化した樹脂膜は再び復して軟質化し
、制振性能を回復せしめることができる。以上の如く本
発明方法によれば冷凍によつて破断が発生しにくくなる
ので貼り合せる金属材料を従来のごとき高級金属材料に
限定することなくいかなる材料の金属材料をも用いるこ
とができるので材料コストが低下し、また樹脂膜を従来
より厚くできるので深絞り加工品の制振性能を高めうる
という利点がある。
また本発明方法を施すにあたり、接着貼合せ金属板の冷
凍は市販の冷凍庫を用いて簡単に行なえるもので、工業
的にも全く問題がない。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は一枚金属板の深絞り加工を示すも
ので、第1図イ,C1!まその深絞り加工手順を示す断
面説明図、第2図は同様深絞り成形品への破断状況を示
す斜視図、第3図以降は接着貼合せ金属板における深絞
り加工を示すもので、第3図はその接着貼合せ金属板の
断面図、第4図は同様深絞り加工状態を示す断面説明図
、第5図は同様従来方法により得られた深絞り成形品を
示す斜視図、第6図は同じく断面斜視図である。 1はしわ押え工具、3はダイス、5はポンチ、a′は接
着貼合せ金属板、a1はその外表皮金属板、A2は内表
皮金属板、fは樹脂膜、lは深絞り成形品。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 金属板間に軟質接着膜層を介在せしめた制振性能を
    有する接着貼合せ金属板において、上記各金属板を冷凍
    してその間に介在する軟質接着膜層を硬化させ、この状
    態をもつて深絞り成形を施した後、常温放置あるいは加
    熱により上記軟質接着膜層を再び軟質化せしめて制振性
    能を回復させることを特徴とする接着貼合せ金属板の深
    絞り加工方法。
JP55115112A 1980-08-20 1980-08-20 接着貼合せ金属板の深絞り加工方法 Expired JPS5941812B2 (ja)

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JPS5739041A JPS5739041A (en) 1982-03-04
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