JPS5941723Y2 - 椅子 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本願は、脚部材と座部材と背もたれ部材と、更に必要に
応じて左右１対の袖部材とを取付ねじの螺締により極め
て簡単に組み立てることができるようにした分解可能な
椅子に関するもので、以Ｆその実施例を示す図面ととも
に説明する。

実施例は１対の袖部材を備えてボックス形に形成した椅
子の場合を示しており、Ａはパイプを中央部で屈曲して
Ｖ字状好ましくは９００角に開く１対の水平片１，１及
びｉ’、ｉ’の各先端部にＦ方へ延びる脚片２及び１を
夫々一体に設けて成る２個の脚杆３及び３′の前記各屈
曲部を、中心に貫通孔４を有する方形状の基板５の上面
に、前記脚杆３，３′が前後方向で対称に開き、かつ水
平片１，１′同志が互いに一直線状に延びて交叉するよ
うに固着して成る脚部材で、前記脚杆３，３′のうち、
後方に開く脚杆３′の各水平片１’、１’の中間部丁面
には、上向きコ字状を呈する受片６の中間が水平片１′
の両側部に嵌合部が生じるように夫々固着されており、
また前方に開く脚杆３の各水平片１ｒ１の中間部１面に
は、上向きＬ字状を呈する受片７が、前記受片６と対向
する側面で嵌合部が生じるように固着されである。

Ｂは上部がやや後方に傾斜する縦長口字状のパイプから
成る枠体８のｒ部前面に、前記後方に開く脚杆３′の水
平片１’、１’間とはソ合致するようにＶ字状に好まし
くは９０”角に屈曲成形されたパイプから成る水平枠９
を突設すると共に、上方部にクッション材と表装シート
によって部厚く形成された背部１０を備えて成る背もた
れ部材で、その後面Ｆ方に覆片１１が垂設されている。

Ｃは前記背もたれ部材Ｂと同様に、上部がやや後方に傾
斜する縦長口字状のパイプから成る枠体１２のＦ方前面
に、Ｖ字状好ましくは９０°角に開く前記水平片１，１
′間とはゾ合致するようにＶ字状に屈曲成形されたパイ
プから成る水平枠１３を突設し、かつ上部にクッション
材と表装シート・によって部厚く形成された軸部１４を
備えて成る軸部材で、その外側Ｆ方には覆片１５が垂ド
されている。

そしてこの様に構成された背もたれ部材Ｂと、左右１対
の軸部材Ｃとの各水平枠９，１３は、第３図で示すよう
にＶ字状に開く水平片間の各対応位置に介入されると共
に、前記受片６，１により夫々支持され、これら各水平
枠９，１３と、前記脚部材Ａの２個の脚杆３，３′とが
基板５上において同一平面に配置される。

Ｄは前記脚部材Ａの上部を覆って基板５にねじ止められ
る座部材で、底板１６の上面にクッションと表装とから
なる座部１γが一体に設けられ、その前面には覆片１８
が垂設されている。

前記底板１６のＦ両隅部の後方２個所には一つの水平片
１′と、背もたれ部材Ｂ及び軸部材Ｃの水平枠９，１３
の各−片の計３片を係合する３条の凹部を並設した保持
片１９．１９が、また前方２個所には、一つの水平片１
と軸部材の水平枠９，１３の他方の一片の計２片を係合
する２条の凹部を並設した保持片２０．２０が夫夫設け
られ、更に前記底面の中央部には中心にナツトを内蔵し
て成るねじ孔２１を有した方形状の受板２２が設けられ
ている。

Ｅは前記基板５の貫通孔４に挿通されて前記ねじ孔２１
に螺合される取付ねじ、２３．２３’は前記各脚片２，
２′の■端に設けた接地部片である。

しかして組立に際しては、脚部材Ａに設けられた一方の
脚杆３′の水平片ｉ’、 ｉ’間に背もたれ部材ＢのＶ
字状水平枠９を介入すると共に、受片６゜６と水平片ｉ
’、 ｉ’とによって形成された嵌合部に水平枠９の台
片を嵌合し、また両脚杆３，３′の隣接する水平片１，
１′間には左右の軸部材Ｃ２ＣのＶ字状水平枠１３，１
３を夫々介入すると共に、受片６，７と水平片１，１′
とによって形成された嵌合部に前記水平枠１３，１３の
台片を嵌合する。

この状態においては第３図で示すように、２個の脚杆３
，３′の各Ｖ字状水平枠９，１３とが同一平面上に配置
されると共に、その各屈曲部が基板５上に集結される。

次いでその上方から座部材りを脚部材Ａ上に載置すると
共に、その底面に設けられた保持片１９，２０の凹部σ
こ水平片及び水平枠の台片を嵌合して結束したのち、取
付ねじＥをＦ方より基板５の貫通孔４（こ挿通して、こ
れを座部材Ｃに設けられたねじ孔２１に螺合して締付り
、これによって脚部材Ａに対し、背もたれ部材Ｂと、左
右１対の軸部材Ｃ２Ｃと、座部材りとを一体に結着固定
するものである。

なお上記は背もたれ部材と左右１対の軸部材とを同一構
造として、第１図（こ示すようにボックス形状の椅子を
構成した場合について述べたが、背もたれ部材（こ対し
左右１対の軸部材の高さを低く構成するときは、肘掛は
付椅子とすることができること、また左右の軸部材を省
略して背もたれのみを有する椅子或いは一方の軸部材の
みを省略して連結用椅子を構成することができることは
勿論であり、この場合において覆片は脚部材の周囲全体
を覆うように設けられる。

本願は叙上のように、脚部材の基板と座部材とをその中
心部で取付ねじを螺締したり取外したりする事により椅
子の組立及び分解を容易σこ行うことができて使用並び
に輸送、梱包に極めて便利であると共に、脚部材がＶ字
状に屈曲された２個の脚杆をそれらが対称方向で開くよ
うにその各屈曲部を基板上に固着して戒り、かつ背もた
れ部材σこは、前記脚杆の水平片によって形成されるＶ
字状部に合致して介入される水平枠を突設し、この水平
枠と２個の脚杆とを基板と座部材との間で挟持する構成
であるから、機械的強度に秀れ、使用時に変形やガタ付
きの生じる惧れもなく、安定した椅子を提供することが
できるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示し、第１図は総体斜視図、第２
図は椅子の分解斜面図、第３図は脚杆と水平枠との組合
せ状態を示す横断平面図、第４図は座部材の底面斜視図
である。 図中、１，１′は水平片、２，２′は脚片、３，３′は
脚杆、５は基板、６，７は受片、９は水平枠、１０は背
部、２１はねじ孔、Ａは脚部材、Ｂは背もたれ部材、Ｄ
は座部材、Ｅは取付ねじである。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）Ｖ字状に屈曲して１対の水平片を形成し、その各
   水平片の先端に下方へ延びる脚片を設けて成る２個の脚
   杆を、これらが対称方向で開くように各層曲部を基板上
   に固着し、かつ後方で開く２本の水平片に上向きコ字状
   を呈する受片を設けて成る脚部材と、枠体の上方部に背
   部を、下部前面に前記後方で開く２本の水平片間に介在
   されるＶ字状の水平枠に突設して成る背もたれ部材と、
   脚部材上に載置される座部材と、取付ねじとから構成さ
   れ、前記脚部材の後方で開く１対の水平片間に前記背も
   たれの水平枠を介入すると共に、水平枠の各片を前記受
   片上で支持せしめて２個の脚杆と水平枠とを同一平面状
   に配置し、かつその上方に前記座部材を載置して、これ
   と前記基板との中心部で取付ねじの螺締により固定せし
   めて成る椅子。
2. （２）２個の脚杆、枠体及び水平杆を夫々パイプから成
   形して成る実用新案登録請求の範囲第１項記載の椅子。
3. （３）１対の水平片と水平枠との屈曲角度をはゾ９０°
   に形成して成る実用新案登録請求の範囲第１項または第
   ２項記載の椅子。
4. （４）座部材のＦ面中心部に取付ねじを螺合するねねじ
   孔を設けて成る実用新案登録請求の範囲第１項、第２瑣
   または第３項記載の椅子。