JPS646132Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、不使用時の保管や輸送に便利な、体
裁の良い積み重ね式椅子に関するもので、以下添
付の図面に基いて具体的に説明する。

第１図は、本考案に係る２脚の椅子を、積み重
ねた状態を示すもので、側面形下向Ｖ字形をな
し、かつ互いに平行をなす左右１対の脚１（左方
の脚は図示省略）は、いずれも、下向Ｖ字形をな
す接続金具２の前後両下端に、脚杆３，３を連設
して形成されている。

接続金具２の上部たる屈曲部の外面中央には、
方形有底孔４が穿設され、かつその底面中央に
は、円孔５が穿設されている。方形有底孔４に
は、キヤツプ６が嵌設されている。

接続金具２の屈曲部の内面には、前方を向く支
腕７の基端７ａが、内方より左右１対のビス８，
８をもつて固着され、支腕７における基端７ａの
直下と遊端には、それぞれ、側方を向いて両面開
口する有底筒９，１０が設けられている。

左右両脚１の有底筒９同士と有底筒１０同士
は、それぞれ連結杆１１，１２をもつて連結さ
れ、かつ前方の有底筒１０外端には、キヤツプ１
３が嵌設されている。

各脚１の屈曲部下面には、側面形ほぼ三角形を
なす、合成樹脂等の硬質弾性材よりなる緩衝板１
４が嵌合され、かつ緩衝板１４は、その内面上部
より内向突設した係合筒１５が、有底筒９に嵌合
することにより、取付けられている。

緩衝板１４の下面後部には、弧状に凹入する係
合溝１６が、また同じく内面前下部には、若干前
下方に傾斜して、後端が、係合溝１６の前部に連
なる切欠１７が設けられている。

上記両連結杆１１，１２には、座１８と背もた
れ１９を支持する背杆２０が取付けられている。

第１図に示すように、上述の本考案椅子２脚を
積し重ねると、上方の椅子は、その緩衝板１４の
係合溝１６と切欠１７が、下方の椅子の支腕７に
乗るとともに、その基端７ａ上部に嵌合するの
で、前後左右に移動することなく、また前後に揺
動することがなく、さらに上方に、多くの椅子を
積み重ねることができる。

この際、両椅子の衝接部の一方が、上述のよう
な材質の緩衝板１４であるため、金属性の騒音を
発することがなく、また、両部材が損傷する恐れ
がなく、かつ不使用時の保管や、多数のものの輸
送に便利である。

また、椅子の組立ては、上述で明らかなように
簡単であり、しかも部材同士の結合に使用される
ナツト等は、キヤツプ６，１３や緩衝板１４に覆
われて、外部に露呈しないので、体裁も良好であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例である椅子２脚を
積み重ねた状況を示す側面図、第２図は、座と背
もたれを取外した状態における第１図の要部拡大
図、第３図は、第２図のＡ−Ａ線横断面図、第４
図は、第２図のＢ−Ｂ線縦断面図である。 １……脚、２……接続金具、３……脚杆、４…
…方形有底孔、５……円孔、６……キヤツプ、７
……支腕、７ａ……基端、８……ビス、９，１０
……有底筒、１１，１２……連結杆、１３……キ
ヤツプ、１４……緩衝板、１５……係合筒、１６
……係合溝、１７……切欠、１８……座、１９…
…背もたれ、２０……背杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 側面形下向Ｖ字形をなすとともに、互いに平行
   をなす左右一対の脚の付根部内面に、前方を向く
   支腕を固設し、左右両支腕の前端同士と後端同士
   を連結する連結杆に、座と背もたれを取付けると
   ともに、各脚の付根部下面に、硬質弾性材よりな
   り、かつ下面に、上記支腕の上面中央部および後
   部の形状に、それぞれ対応する切欠と係合溝を形
   成した緩衝板を装着してなる積み重ね式椅子。