JPS5941469Y2 - レンジフ−ドの取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はレージフードを壁に取付けるための取付構造
に関し、フード内部から取付加工を必要とすることなく
簡単に壁に取付は得ることを目的とする。

従来におけるレンジフードの取付けは、数本のビス等の
固定金具を用いてフードの背面板を直接壁に定着する方
法が最も一般的であった。

かかる取付方法による場合、その取付作業のほとんど狭
いスペースしかないフード内部において行なわなければ
ならないため、取付作業が非常に面倒で作業性が悪い欠
点があった。

又、フードの背面上部に壁に定着した断面し状の受金具
に係入する断面「状の引掛金具を固定して、両金具の係
合によりフードを吊持する取付構造も知られているが、
かかる構造による場合前記金具の係合に際し両金具の傑
人寸法だけフードが天井面から下降し、フード上面と天
井との間に隙間が発生し、フードの取付上不体裁である
ため盲板で封塞する必要性があった。

しかも、かかる取付構造においてもフードの下部はその
揺動を防止するためにフード内部からビス等で壁に取付
けなければならず、作業性の悪化を避けることは出来な
かったのである。

この考案は従来のレンジフードの取付けにみられた前記
の如き欠点を解消し、フード内部での取付作業を必要と
せず簡単に且確実に壁に取付は得るようにしたフードの
取付構造を提供せんとするものであって、以下に図面゛
を参照しつつ詳細に説明する。

図において１は下面を開放した箱状のフード本体であっ
て、背面上部に断面−状の支持板２が固定される。

フード１の両側面板は吊持板２の突出長さ分だけ背面方
向に延出され、該延出板３によりフード背面と壁との間
の隙間が封塞される。

しかしながら、この延出板３は形成しなくても良いこと
は勿論である。

又、支持板２は前記構造に限定されるものではなく、第
７図に示すように、フード１の天板１ａに連続して断面
「状の吊持板２′を形成しても良い。

第２図は前記フード１の背面に対応する壁４に固定され
る取付部材５を示し、取付部材５は中央部に断面−状の
案内溝７を有する固定金具６と、該固定金具６の案内溝
７に上下動自在に案内され且案内溝７内に保持された摺
動板８とからなる。

固定金具６は案内溝７の両側に位置する固定板９をビス
１０で壁に固定して、レンジフード１の背面に対応して
定着される。

案内溝７は上下方向に垂直に延び上下端は開放されてい
る。

固定金具６の下端前面にはフード１の背面板下端を載置
支持するための水平な載置板１１が形成される。

該載置板１１の略中央にはネジ孔１２が貫設される。

摺動板８の上端には前記フード１の吊持板２に係合する
断面」状の係止片１３が形成され、又、下端には前方へ
向って断面」状に折曲された保持板１４が連接され、該
保持板１４の中央に前記載置板１１のネジ孔１２と整合
してボルト挿通孔１５が貫設される。

摺動板８は固定金具６の前面中央に縦方向に形成された
長孔１６に挿入された頭付ピン１７により固定金具６に
上下動自在にされつつ、保持される。

第２図に示す取付部材５は固定金具６と摺動板８とが一
組をもって構成されているか、第４図に示すようにこれ
を２組をもって構成しても良いことは勿論である。

又、摺動板８の上端に連接される係止片１３は第４図に
示すように断面−状に形成して、吊持板２をその内部に
上方から受は入れるようにしても良い。

又、第５図に示すように係止片１３に防振ゴム１８を定
着して、吊持板２との接触面を緩衝せしめ両者２，１３
の接触面から騒音の発生を防止することは非常に好しい
ことである。

更に、固定金具６の前面に形成された長孔１６の周縁を
第６図に示すように上方へ行くに従って漸次前方へ突出
させ、摺動板８が上昇するに従って頭付ピン１７に圧着
させ、摺動板８のガタを防止するようにすることも騒音
発生を防止する見地から大変好しいことである。

取り付けに際しては、第３図に示すように先ず摺動板８
を案内溝７内に上下動自在に案内させつつ固定金具６に
保持させて、壁４にビス１０で取付部材５を定着する。

次にレンジフード１の背面下端を載置板１１上に載置支
持しつつ保持板１４のボルト挿通孔１５に挿通した締付
ボルト１９を載置板１１のネジ孔１２に螺挿し締め付け
る。

ボルト１９の締付けにより摺動板８は上昇し、係止片１
３が吊持板２に係合する。

ボルト１９の締め付けが完了した時点で、フード１の下
端開口縁に保持板１４の垂直な立上部が係合して前方へ
の移動が阻止されると共に載置板１１上に載置支持され
る。

又係止片１３と吊持板２との係合により、フード１は前
方へ転倒が阻止される。

かくしてフード１の取付部材５への取付けが遠戚される
のである。

以上説明したようにこの考案のレンジフードの取付構造
によれば、取付部材５にレンジフード１を載置支持しつ
つフード１の下方から締付ボルト１９を締め付けるのみ
で、フード１の取付けを遠戚することが出来るため、フ
ード１内に入り込んでの作業が不要となり作業性がきわ
めて良くなると共に、フード１は取付部材５に載置され
るため取付は作業時にフードを作業者が支えておく必要
がなくなり作業が容易で、−人の作業者で充分に取付け
を行うことが出来るのである。

【図面の簡単な説明】

第１図はレンジフードの斜視図、第２図は取付部材の斜
視図、第３図は取付状態を示す縦断面図であって第３図
Ａは取付途中を第３図Ｂは取付完了時を示す、第４図は
取付部材の一つの変形を示す斜視図、第５図は係止片に
防振ゴムを定着した状態を示す斜視図、第６図は長孔と
頭付ピンの係合の一つの変形を示す図であって、第６図
Ａは断面図、第６図Ｂは正面図、第７図は吊持板の一つ
の変形を示すレンジフードの斜視図である。 １・・・・・ルンジフード、２，２′・・・・・・吊持
板、５・・・・・・取付部材、６・・・・・・固定金具
、７・・・・・・案内溝、８・・・・・・摺動板、１１
・・・・・・載置板、１２・・・・・・ビス孔、１３・
・・・・・係止片、１４・・・・・・保持板、１５・・
・・・・ボルト挿通孔、１９・・・・・・締付ボルト。

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）壁４に固定される固定金具６に上下に摺動自在に
   摺動板８を保持せしめ、該摺動板８と固定金具６とを締
   付ボルト１９により上昇自在に連結し、固定金具６の下
   端にレンジフード１の下端を載置支持する載置板１１を
   形成すると共に、摺動板８の上端に断面」状の係止片１
   ３を形威し、レンジフード１の背面上部に前記係止片１
   ３と係合する吊持板２を形威したことを特徴とするレン
   ジフードの取付構造。
2. （２）吊持板２が断面−状をなし、レンジフード１の背
   面上部に背部に向って突設するように形威せしめたこと
   を特徴とする第１項の構造。
3. （３）吊持板２がレンジフード１の天板に連続する断面
   ］状の部材からなることを特徴とする第１項の構造。
4. （４）係止片１３が断面し状をなすことを特徴とする第
   １項乃至第３項の構造。
5. （５）係止片１３に防振ゴム１８を定着したことを特徴
   とする第１項乃至第４項の構造。
6. （６）固定金具６の前面に長孔１６を形成し、該長孔１
   ６に係入する頭付ピン１７を摺動板８に固定したことを
   特徴とする第１項乃至第５項の構造。
7. （７）長孔１６の周縁を上方へ向うに従って漸次前方へ
   突出せしめたことを特徴とする第６項の構造。
8. （８）摺動板８の下端に断面」状の保持板１４を形威し
   、その垂直立上部でレンジフード１の開口周縁を保持す
   るようにしたことを特徴とする第１項乃至第７項の構造
   。