JPS5940897Y2 - 茶こし器付湯沸 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は麦茶等を煎じるための茶こし器を取付けた湯沸
において湯の沸騰時、渦中に生じた気泡が蒸気となって
湯沸本体の開口部周縁と茶こし器上部周縁との隙間より
吹き出すのを防止するようにした茶こし器付湯沸の改良
に関するものである。

上記、蒸気の吹き出しを防止するものとしては実開昭５
５−１１９０２８号公報があり、茶こし器の上部円周面
上に蒸気抜き孔を設けでいるが、この構造にお・いては
蒸気を室Ａへ導く蒸気抜き孔の方向が、蒸気の上る方向
に対して直角方向であるのでスムーズに空気を導入させ
ることは、むずかしく、又、湯沸本体の開口部周縁と茶
こし器上部周縁との隙間が前記蒸気抜き孔と非常に近い
近い位置関係にあるため、空気の一部は、当該隙間の方
へ流入してしまうため、完全に蒸気の吹き出しを防ぐこ
とは困難な状況を呈していた。

本考案は上記従来の欠点を解消しようとするもので、以
下その一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図および第２図において、１は湯沸本体、２は茶こ
し器、３は内蓋、４は外蓋を示す。

上記湯沸本体１は上部に開口部１ａを有し、該開口部１
ａに外蓋４が被着しである。

又、茶こし器２は、前記開口部１ａより湯沸本体１内に
臨ませてあり、側面２ａおよび下面２ｂには湯が流通し
得る多数の小孔２ｃ、２ｄが穿設してあり、又、上部に
は側面２ａより連なる円周上の段部が形成してあり、当
該段部底面２ｅには、内蓋３が係脱可能に装着されるべ
く係止部２ｆが設けてあり、且、前記係止部２ｆより位
置をずらせて蒸気抜き孔２ｇを円周方向に数ケ所設けで
ある。

当該蒸気抜き孔２ｇは前記小孔２ｃ、２ｄより大なる大
きさを有している。

尚、内蓋３には茶こし器２の側面および下面に設けられ
た小孔と同様に小孔３ａが穿設してあり、又、外蓋４に
は空気抜き孔４ａお・よびつまみ４ｂを設けている。

本考案は、以上の如き槽底よりなり、麦茶等を煎じる場
合、茶こし器の上方段部底面に蒸気の上る方向に向かい
合わせて蒸気抜き孔を設けたことにより、湯沸本体内の
蒸気を抵抗なくスムースに室Ａへ導くことが出来、当該
蒸気のすべてを外蓋４の空気抜き孔４ａから外方へ抜く
ことが出来るので、従来のような蒸気の上る方向に対し
て直角方向に蒸気抜き孔を設ける如きものでは完全に防
ぐことが出来得なかった湯沸本体と茶こし器との隙間全
周からの蒸気の吹き出しを完全に防止出来る。

したがって、本考案は使用に際して、きわめて安全であ
り、又、外周を汚す心配が全くないので拭き取りの手間
が省ける等、きらめて実用的価値の高い利点を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は使用状
態での一部断面図、第２図は外蓋と内蓋を除いた状態で
の斜視図を示す。 １・・・・・・湯沸本体、１ａ・・・・・・開口部、２
・・・・・・茶こし器、２ａ・・・・・・側面、２ｂ・
・・・・・下面、２ｃ・・・・・・小孔、２ｄ・・・・
・・小孔、２ｅ・・・・・・上方段部底面、２ｆ・・・
・・・係止部、２ｇ・・・・・・蒸気抜き孔、３・・・
・・・内蓋、３ａ・・・・・・小孔、４・・・・・・外
蓋、４ａ・・・・・・空気抜き孔、４ｂ・・・・・りま
み、Ａ・・・・・・室。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面に開口部を有する湯沸本体と、該開口部より湯沸本
   体内に臨ませ、側面あるいは下面の少なくとも一方の面
   に多数の小孔を穿設すると共に前記側面より連なる上方
   段部を形成してなる上面開口の茶こし器、および前記開
   口部に被着する外蓋等からなる茶こし器付湯沸において
   、前記系こし器の上方段部底面に前記小孔より大なる大
   きさの蒸気抜き孔を設けたことを特徴とする茶こし器付
   湯沸。