JPS631943Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は角筒型炊飯器の蓋体装置に係り、特に
内蓋をどのような方向から外蓋の下面に取り付け
ても、常に外蓋の案内筒と内蓋の蒸気孔とに一定
の距離を保持できるようにするものである。

以下図面により本考案の実施例を説明する。１
は全体を角筒型とせる角筒型炊飯器本体で、上面
を開口し底面に底蓋２を有した四角形の角筒型外
フレーム３と、該外フレーム３内に間隙を存して
収設せる有底状の四角形の角筒型の外鍋４と、該
外鍋４内に挿脱自在に配設される上面開口の有底
状の角筒型の内鍋５と、前記外鍋４の内底部に配
設される環状のヒーター６と、前記本体１の上面
開口部を開閉せる四角形状の外蓋７と、前記外蓋
７の下面に配設されて前記内鍋５の上面開口部を
閉塞せる内鍋８とから構成している。前記外蓋７
の隅角部に外部と連通せる蒸気案内用の案内筒１
０を挿通固定している。また第２図に示す如く前
記外蓋７の裏面に、外蓋７を略垂直方向に開放し
たときに水平線上に位置する如く一対の係合ピン
１１，１１を垂設している。また前記内蓋８には
前記係合ピン１１，１１と係脱関係をなす係合孔
１２，１２を穿設するとともに略中央に上方に膨
出せる膨出部１３を一体形成する。そして、第４
図の如く内蓋８を係合孔１２及び係合ピン１１を
介して外蓋７の下面に取り付けた時に、前記案内
筒１０と相対する前記内蓋８の隅角部Ａと対向せ
る対角線Ｂ上で前記膨出部１３に複数個の蒸気孔
１４を穿設している。１６は前記内蓋８の下面に
配設される露受皿である。

従つて斯る構成によれば、内蓋８を外蓋７の下
面に取り付ける際において、Ｃ面或いはＤ面を上
下どちらにしても略一定の位置に蒸気孔１４が存
することになり、結果的に案内筒１０と蒸気孔１
４との距離Ｅが常に保持でき、本体１内で発生し
たオネバと蒸気が前記蒸気孔１４から内蓋８の上
面に流出しても、案内筒１０まで距離Ｅが確保さ
れているために、オネバはその案内筒１０に達し
にくくなつて蒸気のみが確実に案内筒１０へ案内
されることになる。

しかも、蒸気孔１４から流出せるオネバは膨出
部１３の周囲から内蓋８の上面へ流れてしまうた
め、より確実に蒸気とオネバとを分離して蒸気の
みを案内筒１０へ案内することができる。

本考案は以上の如く構成したものであるから、
内蓋を無差別に外蓋の下面に配設しても常に外蓋
の案内筒と内蓋の蒸気孔との距離を一定に保持す
ることができ、そのためにオネバは案内筒に達し
にくくなつて蒸気のみを案内筒から外部へ排出す
ることができる。しかも内蓋の膨出部にてオネバ
をこの膨出部の側面に沿つて流下せしめ、オネバ
と蒸気とをより確実に分離せしめることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案蓋体装置を具備せる角筒型炊飯
器の外観斜視図、第２図は内蓋を取り外したとき
の同外観斜視図、第３図は同概略断面図、第４図
は内蓋の底面図である。 ８……内蓋、１０……案内筒、１３……膨出
部、１４……蒸気孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 角筒型の炊飯器本体の上面開口部を、四角形状
   の外蓋にて開閉自在に閉塞し且つ前記外蓋の下面
   に四角形状の内蓋を着脱自在に配設したものにお
   いて、前記外蓋の隅角部に蒸気を外部へ案内する
   案内筒を挿通固定し、一方前記内蓋の略中央に上
   方に突出せる膨出部を一体形成するとともに前記
   案内筒と相対する隅角部と対向せる対角線上で且
   つ前記膨出部に位置する部分に蒸気孔を穿設した
   ことを特徴とする角筒型炊飯器の蓋体装置。