JPS5939962Y2 - 繰出容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、アイブロー等の棒状化粧品を収容するのに
特に適している繰出容器に関するものである。

従来この種の容器として各種の構造のものが提案されて
いるが、いずれも内容物の交換が困難であったり、構造
が複雑で故障が多い等の欠点があった。

この考案は、前記のような従来のもののもつ欠点を排除
することのできる繰出容器を提供することを目的とする
ものである。

この考案を図面に示す実施例を参照して説明する。

特に第２図において明らかなように、１は中皿であって
、上部に内容物３６を収容する凹部２が、また下部に断
面多角形の凹部３がそれぞれ穿設され、下部外周にはね
じ部４が設けられている。

このような中皿１が、特に第３図において明らかな先筒
５に収容され、そのねじ部４が先筒５の内周に設けたね
じ部６に螺合される。

先筒５は上下部は細筒部７，８となっていて中間に大筒
部９があり、この大筒部９に隣接した細筒部８の外周に
ねじ部１０が設けられ、細筒部７の上端内周部には環状
突部１１が設けられている。

このような先筒５が、特に第４図において明らかな継手
１２にその細筒部８が挿入され、そのねじ部１０が継手
１２の上部内周に設けたねじ部１３に螺合して結合され
る。

継手１２の下部は細筒部１６となっていて、その内周に
環状突部１４が設けられ、その下端開口部１５は下向の
傾斜拡大口を形成している。

このような継手１２が、特に第５図において明らかな中
筒１８の上部細筒部２０に、その下部孔部が外嵌し、そ
のアンダカット部１７が細筒部２０の上部のアンダカッ
ト部１９に係合する。

この外嵌を円滑に行うため細筒部２０には上端が開口し
たスリット２１が設けられている。

中筒１８の下部は大筒部２２となっていて、その内部に
は断面多角形の孔２３及びその上部に細筒部２０の中空
孔２４と連通する孔２５が穿設されている。

このような中筒１８に、特に第６図において明らかなガ
イド棒２６が下方から挿入され、この上端部２７は中皿
１の下部の凹部とその断面が同形となっていて、その中
に嵌入され、中間には断面が中筒１８の孔２３と断面が
同形の膨大部２８が形成されていて、該膨大部２８が孔
２３内に嵌入されている。

２９は中筒１８に一体的に嵌合された外筒であって、そ
の内底面とガイド棒２６の膨大部２８の下面との間には
伸張ばね３０が嵌入されていて、つねにガイド棒２６に
上向きの力が付与されている。

この外筒２９の上部は継手１２の細筒部１６の外周にま
で延びている。

３１は内容物３６の先端を削るシャーブナであって、第
７図に示すように中心孔３３に連設したカッタ３４が形
成され、その下部外周に装着されたシャーブナキャップ
３２によって、先筒５に一体的に保持される。

３５はキャップを示す。

前記のようなものにおいて、内容物３６を繰出して使用
するに際しては、キャップ３５及びシャーブナ３１をは
ずし、外筒２９をもって継手１２に対して一方向に回動
する。

この回動によって、中筒１８、ガイド棒２６及び中皿１
もいっしょに回動するが、先筒５は継手１２といっしょ
になって回動しない。

そして先筒５にねじ部４で螺合している中皿１は上昇し
、ガイド棒２６もばね３０に押されていっしょに上昇し
て内容物を外部に露出する。

このようにして使用した内容物３６の先端が減摩した際
は、シャーブナ３１を装着したまま前記のようにして繰
出せば、その繰出しの際内容物３６が削られることとな
る。

このようにして繰出された内容物３６を再度収納するに
際しては、外筒２９をもって継手１２に対し、前とは反
対方向に回動すればよい。

つぎに前記のようにして使用した結果、内容物３６が消
耗して取換えなげればならないときは、先筒５をもって
継手１２に対して螺合が解除する方向に回動し、螺合が
解除したら中皿１をガイド棒２６から抜出す。

このようにして先筒５、中皿１を取外すことができるが
、ガイド棒２６はばね３０に押されて中皿１が上昇する
のを助け、その後ガイド棒２６は膨大部２８が中筒１８
の孔２３の上端縁部に係合して抜出すことはない。

この考案は前記のようであるから、内容物の繰出、繰入
は継手と外筒との相対的な回動によって、中皿を継手と
いっしょに回動する先筒中を上下動させることによって
行い、また内容物の交換は先筒と継手との相対的な回動
によって、先筒の継手からの離脱をもたらし、これによ
って中皿を先筒といっしょに取外すことによって行うが
、この際ガイド棒が外筒との間に装着したばねの力によ
って中皿を継手より上にまで突出させるので、その交換
は容易に行われ、新しい内容物を装着する場合には、ガ
イド棒は中皿によって押し下げられるので、わざわざ中
皿交換の為の位置に移動させるような操作を必要とする
こともなく、安全に交換を行うことが出来、このように
して内容物の繰出、繰入及び交換が簡単な操作で容易に
行うことができ、さらに構成部品が少くて構造が簡単で
あるため、故障が生じにクク、安価に大量生産すること
ができるなどの効果がある。

なお各部にわたる細部構造は前記の実施例に示されたも
のに限定されるべきでなく、同様の機能を奏する限り他
の構造としてもよいことはいうまでもない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示し、第１図は半部縦断正面
図、第２図は同上の中皿の半部縦断正面図、第３図は同
上の先筒の半部縦断正面図、第４図は同上の継手の半部
縦断正面図、第５図ａは同上の中筒の半部縦断正面図、
同すはその底面図、第６図ａは同上のガイド棒の平面図
、同すはその半部縦断正面図、第７図は同上のシャーブ
ナの平面図である。 １・・・中皿、２，３・・・凹部、５・・・先筒、１０
・・・ねじ部、１２・・・継手、１３・・・ねじ部、１
８・・・中筒、２３・・・孔、２６・・・ガイド棒、２
８・・・膨大部、２９・・・外筒、３０・・・伸張ばね
、３６・・・内容物。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部に内容物を収容する凹部２を、また下部に凹部３を
   穿設した中皿１を、先筒５内に挿入してそれらの内外周
   に設けたねじ部で螺合し、先筒５を継手１２内に挿入し
   てそれらの内外周に設けたねじ部で螺合し、継手１２の
   下方に軸方向には移動できないが、回動はできるように
   中筒１８を装着し、この中筒１８内に軸方向には移動で
   きるが、回動はできないように嵌合し、た膨大部２８を
   有するガイド棒２６を装着し、このガイド棒２６の上端
   を中皿１の下部の凹部３に軸方向には移動できるが、回
   動はできないように嵌合し、中筒１８には外筒２９を嵌
   合して、その底面とガイド棒２６の膨大部２８の下面と
   の間に伸張ばね３０を装着してなる繰出容器。