JPS5939713B2 - 目覚時計 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は目覚時計に関するものである。

従来目覚音を発生する時計において、連続的に目覚音を
発生する機能と、一定間隔ごとに目覚音を発生する機能
とを有するものでは両機能を働かせるためのセットスイ
ッチをそれぞれ独立して設けていた。

さらに一定間隔ごと、例えば数分ごとに目覚音を発生さ
せる場合には、目安スイッチを機械的に数分ごとに閉成
するようにしていた。

そのため構成が大型になるとともに摩耗等によって種々
の弊害が生じ、好ましくなかった。

そこで本発明は一つの操作部材を初期状態にしておくこ
とにより目覚しのセットを行ない、上記操作部材の設定
時間以内の押圧操作によって一時的停止を、設定時間以
上の押圧によって完全停止を行なうようにした目覚音発
生装置を提供するものである。

以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図において１は水晶発振器、２は分周器であり、そ
の出力端子ａ、ｂからはそれぞれ数ＫＨｚの目覚信号お
よびＩＨｚの信号が発生するものである。

３はモータ装置であり、分周器２からのＩＨｚの信号を
受けて表示部４を１駆動するものである。

５は計時回路であり、その出力端子Ｃ２ｄ ＋ ｅ ＋
ｆ ＋ ｇにはそれぞれ２０秒周期、１分周期、２分
周期、４分周期、６４分周期でデユーティ１／２のパル
スが発生する。

端子ｃ、ｄ、ｅ。ｆに発生するパルス波形を示したのが
それぞれ第２Ａ、Ｂ、Ｃ，Ｄ図である。

６，７．８はフリップフロップ回路、９，１０・・・・
・・１３はゲート回路であり、ゲ゛−ト回路１２の出力
パルスを示したのが第２Ｅ図である。

１４はパルスの立下りを微分する微分回路、１５，１６
．１７はパルスの立上りを微分する微分回路である。

７９７７７７７７回路７およびゲート回路１１によって
判定回路を構成し、フリップフロップ回路８は制御回路
を構成するものである。

１８はトランジスタ、１９゜２０は抵抗、２１はスピー
カである。

スピーカ２１とトランジスタ１８等によって発音装置を
構成するものであるｏ２２は目安スイッチ、２３はスイ
ッチである。

スイッチ２３の詳細な構成を示したのが、第３図および
第４図である。

第３図において２４は操作部材を構成する抑圧つまみで
あり、軸２５に固着しである。

２６は筒体であり、その上半分と下半分では内部で厚み
を異ならせて段部２６ｃを形成してあり、上半分の厚い
部分には凹部２６ａ 、２６ｂを形成しである。

凹部２６ａ。２６ｂには軸２５に形成した凸部２５ａ
、２５ｂを挿入しである。

２７は磁石、２８はリードスイッチであり、それぞれ固
定部材（図示せず）に固着しである。

リードスイッチ２８は第１図のスイッチ２３を構成する
ものである０上記筒体２６は第４図のごとく固定板２９
にネジ止めしてあり、その内面下端部にはばね３０の一
端を固着しである。

またばね３０の他端は軸２５に固着しであるＣそのため
軸２５は通常状態においては、はね３０によって上方に
押しあげられており、この状態において第３図のリード
スイッチ２８は軸２５に固着した遮蔽板３１によってさ
れるものであるｏ３２は時計の外枠である。

つぎに動作について説明する。

まず１種類の目覚機能、すなわち目覚しのセットを行な
う場合には、目安をその時刻にセットするとともに第３
図および第４図のスイッチを通常状態に保持しておき、
第３図の遮蔽板３１によってリードスイッチ２８を遮蔽
して第１図のスイッチ２３を開成状態に保持しておく。

初期状態において第１図のフリップフロップ回路６，７
．８はそれぞれセット、セットリセットされており、フ
リップフロップ回路６の出力Ｑは高レベルに保持されて
いる。

そのためゲート回路９が開き、目覚信号がこれを通過し
、さらにゲート回路１３をも通過してトランジスタ１８
に供給される。

そして所望の時刻に目安スイッチ２２が閉成すると、上
記目覚信号がトランジスタ１８によって増幅されスピー
カ２１から目覚音が発生する。

そこで目覚音を停止するため第３図の押圧つまみ２４を
押圧すると遮蔽板３１が下方に押し下げられ、遮蔽が解
かれてリードスイッチ２８が閉成する。

そのため第１図のスイッチ２３が閉成して微分回路１４
から微分出力が発生じ、これによりフリップフロップ回
路６，７および計時回路５がリセットされる０そのため
フリップフロップ回路６の出力Ｑが低レベルに反転し、
ゲート回路９が閉じて目覚信号の通過を阻止し、目覚音
が停止する。

上記目覚音の停止のためのスイッチ２３の閉成は、第３
図の押圧つまみ２４を押圧するだけであり、手を離せば
再び開成するためその閉成時間は通常極めて短く、本例
ではこの閉成時間が１０秒以内のとき、すなわち単に抑
圧つまみ２４を押圧しただけの場合には、他の目覚機能
を働かせる。

すなわち３分３０秒後に再び目覚音を発生させるもので
ある。

上記スイッチ２３の閉成によりフリップフロップ回路７
の出力可が高レベルに反転するが、１０秒後に計時回路
５の端子Ｃから第２Ａ図のパルスａ１が発生し、その微
分出力によって再び低レベルに反転する０すなわちフリ
ップフロップ回路７の出力可は１０秒間だけ高レベルに
保持され、この間ゲート回路１１を開いている。

そしてこの１０秒の間にスイッチ２３が再び開成すると
、すなわち第３図の押圧つまみを単に押圧しただけの場
合には、第１図のスイッチ２３の開成によって微分回路
１５から微分出力が発生し、ゲート回路１１を通過して
フリップフロップ回路８をセットし、その出力Ｑが高レ
ベルに反転する。

さて上記スイッチ２３の閉成から３分３０秒経過すると
第２Ｅ図示のようにゲート回路１２から幅３０秒のパル
スｅ１が発生し、ゲート回路１０が開いて、分周器２の
端子ａからの目覚信号がこ・ れを通過し、さらにゲー
ト回路１３をも通過してスピーカ２１から３０秒間目覚
音が発生する０ここで再び上記と同様にしてスイッチ２
３を閉成すると上記の動作が繰り返されて３分３０秒後
に目覚音が発生する。

またスイッチ２３を閉成しないで開成状態に保持してお
くとゲート回路１２から第２Ｅ図示のパルスｅ２が発生
して目覚音が発生する。

ここでさらに他の目覚機能、すなわち目覚音の発生の完
全停止を行なうには第３図の押圧つまみ２４を押圧して
軸２５の凸部２５ａ 、２５ｂ） の上端を筒体２６の
凹部２６ａ、２６ｂの下端より下方に押し下げた状態で
、押圧つまみ２４を回転する。

そこで手を離しても凸部２５ａ 、２５ｂの上端が筒体
２６の段部２６ｃに当るため、軸２５が押圧された状態
に保持され遮蔽板３１は下方へ押し下げられたままとな
り、リードスイッチ２８は閉成状態に保持される０その
ため第１図のスイッチ２３が閉成状態に保持され、ゲー
ト回路１０が閉じで目覚音の発生は停止する。

その後計時回路５の端子ｇから６４分周期のパルスが発
生すると、その微分出力によってフリップフロップ回路
６，８がそれぞれセットおよびリセットされ初期状態に
復帰する。

以上のように１つのスイッチ機構の操作によって３種類
の目覚機能、すなわち連続目覚音のセット、目覚音の一
時的停止および目覚音の停止のいずれか１つの目覚機構
機能を選択するようにしたので目安スイッチ以外のスイ
ッチは１つですみ、さらに回路構成は集積化すれば極め
て小型化できるため、時計を小型化する上で有効である
０ところで上記の実施例では、スイッチ２３を１０秒以
内の開閉成すると一定間隔ごとに目覚音を発生するよう
にしたが、これに限らず以下のようにして目覚音の発生
間隔を漸次短くするようにしてもよい。

計時回路５の出力を用いてそれぞれ周期の異なる複数系
統のパルス列をつくり、各パルス列をそれぞれ別個のア
ンドゲートに供給する〔一方ゲート回路１１の出力パル
スを入力とするシフトレジスタ等の記憶回路を設け、そ
の各出力を上記各アンドゲートに供給するとともに目覚
信号をも上記各アンドゲートに供給する。

他の構成は上記と同様にし、ゲ゛−ト回路１１からの出
力パルスの到来ごとに記憶回路の記憶状態を変化させ、
その記憶出力によって上記アンドゲートのいずれか１つ
を選択して目覚信号の通過間隔を選択するものである０ なお上記の実施例では目安スイッチ２２をスピーカ２１
に直列に設けて、目覚音の発生を制御したが、これに限
らず目安スイッチによって論理的な電圧レベルを選択し
、ゲート回路９，１０の開閉を制御するようにしてもよ
い。

さらに上記の実施例では分周器２からの目覚信号を発音
装置に供給して発音せしめたが、これに限らず発音装置
自体から目覚信号および目覚音を発生させるようにして
もよい。

例えば第１図の分周器２からの目覚信号を停止するとと
もに、トランジスタ１８およびスピーカ２１に代えてブ
ロッキング発振器等の発振器を設け、ゲート回路１３か
らの出力により発振器を作動し、その発振出力をスピー
カ等に供給して発音させるようにしてもよい。

以上詳述したごと（本発明によれば、操作部材を初期位
置に保持しておくことにより目覚しのセットを行ない、
操作部材の抑圧によって動作するスイッチの動作時間が
設定時間以内のとき一時的停止を行ない、設定時間以上
のときは完全停止するようにしたので、一つの操作部材
、一つのスイッチで、目覚のセット、一時的停止および
完全停止が行なえ、操作が簡単になるとともに構成が簡
素化され時計装置を小型化する上で有効である。

しかも操作部材およびスイッチ以外の構成は電子的回路
からなるものであるため、構成が簡単であり、誤動作も
少ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示した電気回路図、第２図
は第１図の動作説明のためのタイムチャート、第３図は
スイッチ機構の一例を示した一部破断斜視図、第４図は
第３図のスイッチ機構を取りつけた状態を示した一部省
略断面図である。 ６．７，８・・・・・・フリップフロップ回路、９，１
０゜１１・・・・・・ゲート回路、１４，１５・・・・
・・微分回路、１８・・・・・・トランジスタ、２１・
・・・・・スピーカ、２２・・・・・弔安スイッチ、２
３・・・・・・スイッチ、２８・・・・・・リードスイ
ッチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 水晶発振器を基準信号源とする水晶時計において、
   押圧しただけでは自動的に初期位置に復帰する操作部材
   と、この操作部材を押圧しながら他の操作を行なうこと
   によって上記操作部材を抑圧状態に保持する保持装置と
   、上記操作部材が抑圧状態にあるとき動作するスイッチ
   と、設定時刻に動作する目安スイッチと、上記スイッチ
   が不動作状態にあって上記目安スイッチが動作したとき
   目覚音を発生する発音装置と、上記操作部材の押圧によ
   る上記スイッチの動作によって目覚音を停止する停止回
   路と、上記スイッチの動作時間が設定時間以内であるか
   どうかを判定する判定回路と、この判定回路の出力によ
   って上記スイッチの動作時間が上記設定時間以内のとき
   目覚音の一時的停止をセットし上記設定時間以上のとき
   目覚音を完全停止する制御回路と、上記一時的停止のセ
   ットに伴って計時を開始し所定時間後に再び目覚音を発
   生させる回路とからなる目覚時計。