JPS5939515B2 - 光沢複合電気亜鉛めつき鋼板の製造法 - Google Patents

光沢複合電気亜鉛めつき鋼板の製造法

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JPS5939515B2
JPS5939515B2 JP143181A JP143181A JPS5939515B2 JP S5939515 B2 JPS5939515 B2 JP S5939515B2 JP 143181 A JP143181 A JP 143181A JP 143181 A JP143181 A JP 143181A JP S5939515 B2 JPS5939515 B2 JP S5939515B2
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carboxylic acid
manufacturing
plating bath
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electrogalvanized steel
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孝志 溝部
年明 宮田
勝美 神田
智 森下
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Toyo Kohan Co Ltd
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Toyo Kohan Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光沢複合電気亜鉛めつき鋼板の製造法に関し、
より詳しくはそのめつき浴中に含有する有機光沢剤と金
属イオンとの共沈を抑制し、製品品質の安定と作業性の
改善を図つた光沢複合電気亜鉛めつき鋼板の製造法に関
する。
従来、Znイオンを主成分とし、これに各種の複合金属
イオンを加え、更にこれに若干の有機光沢剤を加えため
つき浴を用いて鋼板等をめつきする方法が実施されてい
るが、経時に伴い、めつき浴中に沈澱物が生じる傾向が
ある。
その結果、浴中の金属イオンや有機光沢剤の有効成分の
バランスがくずれ、浴管理が困難になると同時に作業性
をも害するという問題点があつた。すなわち、有機光沢
剤と金属イオンが共沈により減少するので、度々これら
を再添加する必要が生じ、薬品使用量が増加し、まため
つき浴中においてスラッジが増加し作業性を悪くするば
かりでなく、生産コストの上昇を招くという問題点があ
つた。
そこで本発明者等は前記スラッジ対策について調査研究
を行つた結果、めつき浴にカルボン酸及び/もしくはこ
れらの塩を添加することにより前記問題点を解決し得る
事を見出し、本発明に到達した。
本発明の目的は、めつき浴中において複合金属元素と有
機光沢剤の反応による沈澱を防止した光沢複合電気亜鉛
めつき鋼板の製造法を提供するにある。
本発明の他の目的は、作業性、経済性並びに製品光沢の
安定性向上を図つた光沢複合亜鉛めつき鋼板の製造法を
提供するにある。
本発明により、Znイオンを主成分とし、複合金属イオ
ンとしてCO,MO,Ni,Fe,Cr,W,V,In
,Sn,Zrイオンの何れか1種以上を含み、さらに水
溶性あるいは水分散性の、アルキルベタイン型、ポリア
クリレート共重合体、ジシアンジアミド、ホルムアルデ
ヒド、ポリビニルアルコール、カチオン性ポリアミン、
ポリアクリルアミド、アルキルピコリニウムクロライド
、およびラウリルトリメチルアンモニウムクロライドか
らなる群より選ばれた1種以上の有機光沢剤を含むめつ
き浴を用いる光沢複合電気亜鉛めつき鋼板の製造法にお
いて、カルボン酸及び/もしくはカルボン酸塩を前記め
つき浴に添加することにより、めつき浴中の沈澱物の形
成を抑制することを特徴とする光沢複合電気亜鉛めつき
鋼板の製造法が提供される。
なお、本発明における光沢複合電気亜鉛めつき鋼板の「
光沢」の意味は、格別にめつき表面を光沢化したものの
みならず、めつき表面を若干平滑化したものをも含むも
のとする。
以下に本発明を詳細に説明する。
そのめつき被膜中に複合金属元素としてCO,MO,N
i,Fe,Cr,W,V,In,Sn,Zrの各金属あ
るいはこれらの化合物の何れか1種以上を含む複合電気
亜鉛めつき鋼板、およびその製造法は既に公知である。
そしてめつき浴中に更に有機光沢剤を加してめつき外観
を平滑化し、必要に応じて光沢化する事も既に行なわれ
ている。これら有機光沢剤としては、例えばアルキルベ
タイン型、ポリアクリレート共重合体、ジシアンジアミ
ド、ホルムアルデヒド、ポリビニルアルコール、カチオ
ン性ポリアミン、ポリアクリルアミド、アルキルピコリ
ニウムクロライド、およびラウリルトリメチルアンモニ
ウムクロライドの水溶性あるいは水分散性のもの等があ
る。なお本発明における有機光沢剤は、すべて合成有機
化合物である。
これらの有機光沢剤が選択された理由は以下のとおりで
ある。
すなわち従来、酸性電気亜鉛メツキ浴を用いて光沢を有
する電気亜鉛メツキを得るために種々の方法があるが、
それらはいずれも酸性電気亜鉛メツキ浴に光沢剤として
有機光沢剤を単独、あるいは複合して使用している。
上述の有機光沢剤にはゼラチン、デキストリン、アラビ
アゴム、ブドウ糖、などがある。しかし、これらはいず
れも単に亜鉛の光沢化のみが目的であつて、耐食性、塗
膜密着性の改善はみられず、白錆が目だちやすく、満足
な特性が得られないので、そのままでは使用できないの
が実情である。
したがつて、これらの光沢亜鉛メツキを施したのちに、
クロメート処理、あるいはリン酸塩処理、あるいは透明
塗料を塗布するなどの後処理を行なつていることは公知
の事実である。
上述の後処理のために、クロメート処理あるいはリン酸
塩処理を施すと、光沢亜鉛メツキとは全く異なつた外観
を呈する。
すなわち、クロメート処理では黄金色を呈し、リン酸処
理ではにぶい灰色を呈し、そのみばえは著しく減少する
。また透明塗料を施した場合、塗膜にブリスタ一が発生
しやすく、光沢メツキであるが故に白錆が目立ちやすい
ので、このままでは使用できないのが実情であつた。そ
こでこのような後処理を施さないでも、前記クロメート
処理やリン酸塩処理したものと同程度か、それ以上に耐
食性がすぐれ、しかもブリキ光沢を有し、かつ塗料を塗
布した場合にもすぐれた塗膜密着性と加工耐食性を得る
目的で種々の実験を行なつた結果、前述の1群の有機光
沢剤が見出されたのである(同一出願人による特公昭5
3一28853参照)。
金属イオンと有機光沢剤による共沈現象は複雑であるが
、これが金属イオンと有機光沢剤の反応によるものであ
る事は疑を入れない。
そして本発明者等はこの反応を抑制するにはめつき浴中
に予みカルボン酸及び/もしくはカルボン酸塩を0.0
19/l乃至209/l添加すると効果的である事を経
験的に見出した。
なお添加量は、0.019/l以下では効果が充分でな
く、方209/l以上では電着効率を悪くするので好ま
しくない。このようなカルボン酸及び/もしくはカルボ
ン酸塩の添加が有効なのは、恐らく添加されたカルホン
酸及び/もしくはカルボン酸塩が優先的に金属イオンと
反応して水溶性の錯塩を生成し、金属イオンと有機光沢
剤の反応を遮蔽する処にあるものと推定される。
本発明の実施により沈澱物の生成を極めて微量に抑制す
ることが出来る。
従つて有機光沢剤と金属イオンの共沈が殆んど無いので
、次に示す効果が認められる。(1)浴管理が非常に容
易になり、作業性が大幅に改善される。
(2)めつき浴組成の変動が小さく、狭い範囲での浴コ
ントロールが可能になりめつき表面外観、めつき皮膜成
分等製品品質が安定向上する。
(3)添加薬品が効率的に使われ、生産コストが下がる
。等工業上非常に有利である。
次に本発明の効果を実施例で詳細に説明する。
実施例においては、本発明のめつき浴を使用し、軟鋼板
を陰極として陽極に99.9%の亜鉛板を使用してめつ
きした。電解中はめつき液を機械的方法で十分撹拌し続
けた。実施例1〜6の結果を第1図に示し、比較例1〜
6の結果を第2図に示した。沈澱量を比較すると、本発
明を実施することにより沈澱量は一〜− に減少した1
4100量 〔実施例 0 常法の脱脂酸洗を行つた軟鋼板に下記の浴組成および電
解条件でめつきを施した。
めつき浴組成 電解した後のめつき液を、200m1のメスシリンダー
にとり、静置した後、沈澱量を測定した結果第1図に示
すとおり良好であつた。
〔実施例 2〕 実施例1と同様の方法で電解した。
めつき浴組成 実施例1と同様の方法で沈澱量を測定した。
結果は第1図に示すとおり良好であつた。〔実施例 3
〕 実施例1と同様の方法で電解した。
めつき浴組成 実施例1と同様の方法で沈澱量を測定した。
結果は第1図に示すとおり良好であつた。〔施例 4〕 実施例1と同様の方法で電解した。
めつき浴組成 実施例1と同様の方法で沈澱量を測定した。
結果は第1図のとおり良好であった。〔実施例 5〕 実施例1と同様の方法で電解した。
めつき浴組成 実施例1と同様の方法で沈澱量を測定した。
結果は第1図に示すとおり良好であつた。〔実施例 6
〕 実施例1と同様の方法で電解した。
めつき浴組成 実施例1と同様の方法で沈澱量を測定した。
結果は第1図に示すとおり良好であつた。〔ヒ較例 リ 実施例1のめつき浴のクエン酸アンモニウムを添加しな
いめつき浴を用いて、実施例1と同様の処理をした。
実施例1と同様の方法で沈澱量を測定した結果l第2図
に示すとおり多量の沈澱物を生じた。
〔比較例 2〕実施例2のめつき浴のクエン酸アンモニ
ウムを添加しないめつき浴を用いて実施例2と同様の処
理をした。
実施例1と同様の方法で沈澱量を測定した結果は第2図
に示すとおり、多量の沈澱物を生じた。
(比較例 3〕実施例3のめつき浴の酒石酸アンモニウ
ムを添加しないめつき浴を用いて実施例3と同様の処理
をした。
実施例1と同様の方法で沈澱量を測定した結果は第2図
に示すとおり多量の沈澱物を生じた。
〔ヒ較例 4〕実施例4のめつき浴のギ酸アンモニウム
を添加しないめつき浴を用いて実施例4と同様の処理を
した。
実施例1と同様の方法で沈澱量を測定した結果は第2図
に示すとおり多量の沈澱物を生じた。
〔ヒ較例 5〕実施例5のめつき浴のクエン酸を添加し
ないめつき浴を用いて、実施例5と同様の処理をした。
実施例1と同様の方法で沈澱量を測定した結果は、第2
図に示すとおり多量の沈澱物を生じた。〔ヒ較例 6〕
実施例6のめつき浴の酒石酸アンモニウムを添加しない
めつき浴を用いて実施例6と同様の処理をした。
実施例1と同様の方法で沈澱量を測定した結果は第2図
に示すとおり多量の沈澱物を生じた。
第3図は実施例1〜6の結果を、比較例1〜6の結果と
対比して示した両対数グラフである。第3図によれば本
発明実施例の効果が更に明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1〜6の結果を示すグラフであり、第2
図は比較例1〜6の結果を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Znイオンを主成分とし、複合金属イオンととして
    Co、Mo、Ni、Fe、Cr、W、V、In、Sn、
    Zrイオンの何れか1種以上を含み、さらに水溶性ある
    いは水分散性の、アルキルベタイン型、ポリアクリレー
    ト共重合体、ジシアンジアミド・ホルムアルデヒド、ポ
    リビニルアルコール、カチオン性ポリアミン、ポリアク
    リルアミド、アルキルピコリニウムクロライド、および
    ラウリルトリメチルアンモニウムクロライドからなる群
    より選ばれた1種以上の有機光沢剤を含むめつき浴を用
    いる光沢複合電気亜鉛めつき鋼板の製造法において、カ
    ルボン酸及び/もしくはカルボン酸塩を前記めつき浴に
    添加することにより、めつき浴中の沈澱物の形成を抑制
    することを特徴とする光沢複合電気亜鉛めつき鋼板の製
    造法。 2 前記カルボン酸乃至カルボン酸塩がクエン酸乃至ク
    エン酸塩である特許請求の範囲第1項記載の製造法。 3 前記カルボン酸乃至カルボン酸塩が酒石酸乃至酒石
    酸塩である特許請求の範囲第1項記載の製造法。 4 前記カルボン酸乃至カルボン酸塩が蓚酸乃至蓚酸塩
    である特許請求の範囲第1項記載の製造法。 5 前記カルボン酸乃至カルボン酸塩がギ酸乃至ギ酸塩
    である特許請求の範囲第1項記載の製造法。
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