JPS5939131B2 - 頭蓋検査用ｘ線装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は頭蓋用Ｘ線診断装置においてＸ線撮像装置に対
応して縦方向および横力向に移動調節可能な患者用ベッ
ドの調節装置に関する。

この発明の対象となる頭蓋用Ｘ線診断装置は特開昭４８
−１７９８４号公報により公知であり、第４図に示すよ
うに縦方向および横力向に移動可能な患者用ベッド３０
と、これに相対的に被写体（頭蓋）をＸ線ビーム通路に
案内しその位置に固定でさるように位置調節可能なＸ線
撮像装置３１とから成る。

該Ｘ線撮像装置はＵ字状旋回腕３２とＵ字状台架３３を
備え、Ｕ字状旋回腕の一力の脚３４にはＸ線管３５と光
照準器をその上に取付けた絞り３６が設けられる。

該光照準器はＸ線の中心ビームに沿って被写体上にベッ
ドの縦方向および横力向に対して光マークを投影する。

Ｕ字状旋回腕の他力の脚３γには被写体像保持器（フィ
ルムカセット３８及びカセット保持器３９）が前記Ｘ線
管に相対向して配置され、それによりＸ線管の中心ビー
ムが被写体像の中心点を通るようにされる。

前記Ｕ字状台架の一力の脚４０には前記Ｕ字状旋回腕３
２がほぼその重心ｌζおいて水平軸４１を中心に回転で
きるように支承される。

台架の他力の脚４２は回転軸受４３にその垂直軸４４を
中心に回転できるように支承され、その際Ｘ線管の焦点
と被写体像の中心は該回転軸受の垂直軸の延長線上ｌコ
ありそれぞれ常に仮想同心球の表面上を移動するように
される。

更にＵ字状旋回腕にはＸ線の中心ビームに対し垂直力向
に中心ビームと旋回軸の高さで交差する光マークを投影
するもう一つの光照準器４５が設けられる。

該光照準器は被写体の常に一定の基準位置（零位置）を
規定するため旋回腕の旋回軸に取付けられるとともに、
前記仮想同止球の中心に向って互いに交差する垂直およ
び水平力向の光マークを被写体の表面に投影するため縦
スリット４６および横スリット４１を備える。

更に患者用ベッドおよびＸ線撮像装置には基準位置（零
位置）に対する調節位置を量的に規定するための目盛機
構４８−５１が設けられる。

かかる診断装置においては基準位置（零位置）の調節は
Ｘ線管およびＵ字状旋回腕の回転点に設けられた光照準
器により極めて簡単化される。

更に各方向からの頭蓋撮影を行うため基準位置から量的
に規定される多数の撮影位置は、Ｘ線撮像装置および患
者用ベッドに設けられた目盛機構を読取ることによりた
とえば予め用意された撮影用データに基づき特別な熟練
を持たない助手でも比較的容易に設定することが可能と
なる。

しかしながらかかるＸ線診断装置においては、患者用ベ
ッドの可調節部分の基準位置からの量的に規定し得る相
対的変化（調節）を手動操作で行うことは種々の難点を
伴なう。

すなわち調節は各各の座標方向においてそれぞれ別個に
行わなければならない。

また調節時に予め作業員により基準位置が記録されてい
ないと、基準位置が失われてしまうおそれがある。

更に調節中に作業員がたとえば電話呼出などの邪魔が入
った場合新しい調節位置に達する前に基準位置が失われ
ることも常に起りがちである。

このような場合変位の出発点となる基準位置の調節も改
めて行わなければならなＧ）。

本発明の目的は、患者用ベッドの可調節部分の基準位置
からの量的に勘定し得る相対的変化（調節）を迅速、円
滑かつ確実に自動的に遂行できるようにするとともに常
に基準位置を確認できるようにすることにある。

この目的は本発明によれば、頭蓋用Ｘ線診断装置のＸ線
撮像装置の調節位置に対応して縦方向および横力向に移
動調節されかつ基準位置に対する調節位置を量的に規定
するための目盛機構を備えた患者用ベッドの調節装置に
おいて、ベッドの脚台に操作卓を固定配置し、該操作卓
にベッドの可調節部分を手動制御で基準位置にもたらす
ための２次元的に操作可能なキーと、ベッドの可調節部
分に設けられた目盛機構に対応して該可調節部分を基準
位置から量的に規定可能な変位位置に自動的にもたらす
ためその周囲に設けられた目盛Ｓ。

Ｄ；ＣＡ、ＣＲに沿って予め調整可能な操作撮みと、か
かる自動調節を始動させるためのキーとを配置し、前記
両キーの操作により駆動制御されるベッドの可調節部分
１駆動用電動機を備えることにより達成される。

本発明による装置によれば、あらゆる座標において基準
位置位対する変位の方向および数量が操作撮みにより確
実に予め調整され、基準位置が失われることもなくなる
。

このようにして可能となった選択された変位の確認後、
始動キーによる唯一つの切換操作だけで、総ての座標内
における患者用ベッドの可調節部分の新しい調節位置が
自動的に達せられる。

本発明の有利な実施例によれば、前記可調節部分の変位
のための駆動用電動機として同期電動機を使用し、操作
撮みを介して同期電動機の投入回路に接続された時限開
閉器を制御し得るようにすることができる。

このようにすれば、可調節部分の基準位置の到達後に行
われる新調節位置への量的変化のため、価格的に入手し
易い確実に動作する部品を使用することができる。

更に操作撮みの自動調整用設定位置は、新しい調節位置
が得られた後でも何等の記録作業なしに各変位座標で行
われた変位を読取ることを可能にする。

このため必要に応じて新しい調節位置にあるベッドの可
調節部分を再び基準位置へ戻すこともできる。

本発明の更に別の実施例によれば、互に相対的に変位し
得るベッド部分には、たとえばベッドの可調節部分には
目盛が、固定部分には目盛読取装置が配置され、目盛読
取装置には操作撮みを介して制御される計数容量を有す
るパルス計数器が付設され、そしてこのパルス計数器に
は計数容量がなくなったときに駆動電動機を停止する遮
断器が接続される。

このようにすれば、ディジタル部品により新しい調節位
置を予め正確に選択することも、基準位置を再び正確に
捜し出すことも可能となる。

次に図面により、本発明の２つの実施例について本発明
を更に詳細に説明する。

第１図には、患者用ベッドの脚台１上に縦方向に移動し
得るように支えられた枠２が示されているが、その上に
は天板３が横力向に移動し得るように支えられている。

枠２には２つの目盛４，５が配置され、目盛４により枠
２と相対的なその都度の天板３の位置、および目盛５に
より脚台１と相対的な枠２の位置を正確に読みとること
ができる。

上記脚台１には小さい操作卓６が固定され、これを介し
て天板３および枠２を移動させる駆動電動機γ、８（第
２図、第３図）を制御することができる。

操作卓６の土には投入用キー９、天板３をその基準位置
に手動制御可能な電動機により移動させるための２次元
的に操作し得るキー１０、天板３の基準位置からの一定
の変位を予め調整するための２つの操作撮みｌＬ１２、
およびこれらの操作撮みにより予め調整された新しい調
整位置に向う天板の自動的変位動作を始動させるための
始動キー１３が配置されている。

２次元的に操作し得るキー１０により天板３が電動的に
基準位置にもたらされた後、即ち患者をＸ線撮像装置に
対して正常の位置に調節した後、上記基準位置と関連し
て一定の量的に規定される天板の変位を予め選択するこ
とが可能となる。

このためには本発明によれば、操作卓６における２つの
操作撮み１１，１２がその周囲に設けられた目盛Ｓ、Ｄ
；ＣＡ、ＣＲに沿って所望方向に所望の値だけ変位させ
られれば良い。

即ち操作撮み１１は目盛範囲Ｓ （５ｉｎｉｓｔｅｒ＝
左側、即ち患者の左側を示す）とＤ （ｄｅｘｔｅｒ
＝右側、即ち患者の右側を示す）を備え、操作撮み１２
は目盛範囲ＣＡ （ｃａｕｄａｌ＝患者の足側）とＣＲ
（ｃｒ−ａｎｉａｌ＝患者の頭側）とを備えている。

第１図の実施例では操作撮みｌＬ１２はそれぞれ中央の
位置をとっており、例えば患者が仰向けに寝ている天板
３を図示の位置から右側および上方（頭側）に動かそう
とする場合には、操作撮み１１は右側の目盛範囲Ｄ、操
作撮み１２は右側の目盛範囲ＣＲの所定の位置にそれぞ
れ予め調整すれば良い。

その場合天板３は、差当りその基準位置に留まっている
ので、選択された変位量ないし新しい調整位置を再確認
することができる。

各座標において変位の方向及び値が正しく選択されたこ
とが判明すれば、操作卓６上の始動キー１３が操作され
る。

これにより天板３は自動的に新しい調整位置に達する。

天板の基準位置は、新しい調整位置へ達した後でも操作
撮み１１，１２の位置からいつでも読取ることができる
。

この天井の基準位置には、個々の操作撮みをその中央位
置から同一値だけ反対力向に変位させることにより、再
び達することができる。

第２図は、同期電動機γと時限開閉器１４とを使用して
天板３を患者用ベッドに対し横力向に変位させるための
回路装置を示している。

同期電動機１は、２次元的に操作し得るキー１０により
手動操作される極性転換器１５、および始動キー１３に
より操作される始動キースイッチ１８の休止接点１６，
１γと直列に接続されている。

同期電動機γは、更に時限開閉器１４および始動キース
イッチ１８の動作接点１９．２０とも直列に接続されて
いる。

操作撮み１１を介して、前記時限開閉器１４の設定時間
を変えることも、および調整方向を転換する場合に前記
時限開閉器の中に内蔵されたもう一つの極性転換器を操
作して駆動装置の回転力向を転換することもできる。

同期電動機γは通常の場合、即ち始動キー１３が操作さ
れないときは、前記２次元的に操作されるキー１０を介
してその操作力向に対応する回転力向で運転させられる
。

その期間中はキースイッチ１８の動作接点１９．２０が
開いているため、時限開閉器１４は無電流状態にある。

この時限開閉器は、操作撮み１１により所望の設定時間
を持つように予め調整することができる。

その場合操作撮みの調整方向により、同時に同期電動機
へ供給される電流も選択された回転方向に応じて極性が
転換される。

始動キー１３が押されると、休止接点１６，１γの開離
により手動操作し得る極性転換器１５が同時に無電流と
なり、同期電動機１には、前記始動キースイッチ１８の
動作接点１９゜２０により時限開閉器１４を介して予め
選択された極性の電圧が印加される。

予め調整された設定時間内に同期電動機γは２予定の回
転数に達し、そして天井はそれに対応する行程だけ移動
するが、上記設定時間の経過後は時限開閉器が同期電動
機を自動的に遮断する。

なお、天井を患者用ベッドの長手方向に変位せしめるに
はもう一つの電動機を同様の回路構成で操作撮み１２、
キースイッチ１０、始動キー１３およびキースイッチ１
８に接続する必要があるが、第２図にはこの回路構成は
省略されている。

第３図は、目盛４，５、目盛読取装置２２゜２２′およ
びパルス計数器２３．２３’を使用して、ディジタル的
に天板３を変位させるための回路装置を示している。

この場合駆動電動機γ、８は任意の構造のものを使用で
きるが、この電動機は、第２図の実施例と同様に２次元
的に操作し得るキー１０により手動操作される極性転換
器１５および始動キースイッチ１８の休止接点１６．１
７と直列接続されている。

駆動電動機γ、８は更に遮断器２４．２４’、極性転換
器２５．２５’の各動作接点、および始動キースイッチ
１８の動作接点１９．２０と直列に接続されている。

始動キースイッチ１８の動作接点１９．２０には、パル
ス計数器２３，２３’および目盛読取装置２２．２２’
も接続されている。

目盛読取装置２２．２２’は、目盛５，４と相対的に変
位し得る患者用ベッドの適当な部分に固定され、レンズ
２γ、２１′を介して光源２６，２６’によって作られ
た光の指針を目盛線と平行に目盛５，４上に投射する。

目盛から反射する光指針の光はもう一つのレンズ２８．
２８’を介してホトセル２９．２９’に投影される。

ホトセル２９，２９’はパルス計数器２３，２３’の入
力に接続されている。

操作摘み１２，１１を介して、パルス計数器２３．２３
’の計数容量を変化させることが可能であると共に、極
性転換器２５．２５’を操作することも可能である。

上記パルス計数器２３．２３’の出力には、遮断器２４
，２４’が接続されている。

この実施例でも始動キー１３が押されていない場合、駆
動電動機γ、８は、極性転換器１５のみを介して２次元
的に操作されるキー１０の操作力向に対応する回転力向
に投入されるようになっている。

その場合目盛読取装置２２．２２’、パルス計数器２３
，２３’、並びに極性転換器２５．２５’、遮断器２４
．２４’には電流が流れない。

天板３が基準位置に達すれば、操作摘み１２，１１を似
てパルス計数器２３．２３’の計数容量を予め調整する
ことができる。

操作摘みの回転力向により同時に極性転換器２５．２５
’もそれに対応して操作される。

上記予備的調整が行われた後は、単に始動キー１３を押
すだけで、接点組１６．１７を介して手動操作用の極性
転換器１５が遮断され、そして目盛読取装置２２．２２
’とパルス計数器２３゜２３′が投入され、且つ極性転
換器２５．２５’および遮断器２４．２４’を介して駆
動電動機７，８が投入される。

このとき、電動機は予め設定された回転力向に回転を開
始し、天板３と同時に目盛読取装置２２，２２’を目盛
５，４と相対的に変位させる。

その際前記光指針は目盛線上を滑動し、反射状況の変化
によって変調を受ける。

上記光の指針上に焦点をとるホトセル２９．２９’の出
力信号は、パルス計数器２３，２３’の励振を行う。

予め調整された計数値に達すると、即ち目盛線の所定の
数値に達すると、パルス計数器２３．２３’は遮断器２
４．２４’をトリガし、駆動電動機７，８を停止する。

第２図および第３図に示された方法によれば、２次元的
に変位し得る天板の両方向の変位駆動が制御されるのみ
ならず、更に任意の多数の変位駆動を制御することがで
きる。

この場合第３図に示した実施例は、第２図に示した実施
例よりは経費を要するが、より正確に動作する。

光学的目盛読取装置の代りに、他のディジタル的行程測
定装置を使用することもできる。

更に、各部分の相対運動によってそれぞれ第１の測定抵
抗を変化させ、操作摘みによりそれぞれ第２の測定抵抗
を変化させ、両側定抵抗を一つの自動平衡ブリッジ回路
の分岐に挿入するようにすることもできる。

回転力向を転換させるためには、極性転換器の代りに機
械的装置を使用することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、縦および横力向に移動し得る枠および天板を
備えた患者用ベッドの一部斜視図、第２図は時限開閉器
を使用して駆動電動機を制御するための回路装置を略示
する図、第３図はパルス計数器を使用して駆動電動機を
制御するための回路装置を略示する図、第４図は頭蓋用
Ｘ線診断装置の全体構成を示す斜視図である。 １・・・・・・患者用ベッドの脚台、２・・・・・・枠
、計・・・・・天板、４，５・・・・・・目盛、６・・
・・・・操作卓、γ、８・・・・・・駆動電動機、９・
・・・・・投入用キー、１０・・・・・・２次元的に操
作されるキー、ｌＬ１２・・・・・・操作摘み、１３・
・・・・・始動キー、１４・・・・・・限開閉器、１５
・・・・・・極性転換器、１６，１γ・・・・・・休止
接点、１８・・・・・・始動キースイッチ、１９．２０
・・・・・・動作接点、２１・・・・・・目盛、２２・
・・・・・目盛読取装置、２３・・・・・・パルス計数
器、２４・・・・・・遮断器、２５・・・・・・極性転
換器、２６・・・・・・光源、２γ、２８・・・・・・
レンズ、２９・・・・・・ホトセル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 頭蓋用Ｘ線診断装置のＸ線撮像装置の調節位置に対
   応して縦方向および横力向に移動調節されかつ基準位置
   に対する調節位置を量的に規定するための目盛機構を備
   えた患者用ベッドの調節装置において、ベッドの脚台１
   に操作卓６を固定配置し、該操作卓にベッドの可調節部
   分２，３を手動制御で基準位置にもたらすための２次元
   的に操作可能なキー１０と、ベッドの可調節部分２．３
   ｉと設けられた目盛機構４，５に対応して該可調節部分
   を基準位置から量的に規定可能な変位位置に自動的にも
   たらすためその周囲に設けられた目盛（Ｓ、Ｄ；ＣＡ、
   ＣＲ）に沿って予め調節可能な操作摘み１１，１２と、
   かかる自動調整を始動させるためのキー１３．１８とを
   配置し、前記両キ１０．１３の操作により駆動制御され
   るべ゛ラドの可調整部分駆動用電動機を備えたことを特
   徴とする頭蓋Ｘ線診断装置における患者用ベッド調節装
   置。