JPH0373306B2 - - Google Patents

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JPH0373306B2
JPH0373306B2 JP58247523A JP24752383A JPH0373306B2 JP H0373306 B2 JPH0373306 B2 JP H0373306B2 JP 58247523 A JP58247523 A JP 58247523A JP 24752383 A JP24752383 A JP 24752383A JP H0373306 B2 JPH0373306 B2 JP H0373306B2
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JP58247523A
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Tooru Nakamura
Masaaki Myawaki
Tooru Kitagawa
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Asahi Roentgen Industries Co Ltd
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Asahi Roentgen Industries Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は歯顎領域における全顎パノラマX線
撮影および頭部X線規格写真撮影を切換え的に行
うようにした装置に関し、特にその複数の撮影様
式に対応して、X線照射野制限絞りの選択を自動
化した歯科用X線全顎ならびに頭部規格撮影装置
に関するものである。
一般にパノラマ・セフアロX線撮影装置と称さ
れる上記装置は、歯科用X線全顎撮影装置(以下
パノラマ装置と記す)と頭部X線規格写真撮影装
置(以下セフアロ装置と記す)とを1台の装置に
まとめたものであり、一般のパノラマ装置に比
し、患者の不正咬合の実体把握や顎体の形態学的
分析を併せ行えるので特に歯科矯正の分野に不可
欠のものであり、広く普及している。この装置は
一般のパノラマ装置の撮影部に樹設し、装置の側
方に突出された長尺のアームの先端にセフアロス
タツト機構と呼ばれる頭部固定機構を設けてい
る。この機構は患者頭部をその両外耳孔を結ぶ直
線をセフアロ撮影X線照準軸とし、この中心点い
いかえると上記照準軸と垂直面正中線との交点を
回転中心として回動自在であり、かつこれら回動
部に近接して頭部X線像が投影するカセツテの装
填部が被写体との距離を調整可能にして取付けら
れている。このパノラマ・セフアロ装置によつ
て、たとえば歯列弓のパノラマ撮影を終えた患者
をセフアロスタツト機構に移し、頭部の正面・側
面および45゜斜位等のたとえば拡大率1.1倍のセフ
アロ撮影を行う際X線曝射に先立ち必ず行わねば
ならない操作がある。これはX線源の照射野制限
絞りの変更であり、すなわちパノラマ撮影は縦長
のスリツト状絞りを用いているのでそのスリツト
のままでX線を曝射しても頭部透視像は得られな
い。すなわちセフアロ撮影には通常のX線撮影と
同様に頭部の正面および側面の全貌の透過像を4
つ切または6つ切サイズのX線フイルムに撮し得
るに足る面積をもつ絞りでなければならない。さ
らにくわしくは正面像は垂直面正中線を中心とし
対称像であるので、やや縦長の矩形状絞り(以下
正面用マスクと記す)を用い、側面像には上記矩
形マスクの縦方向の一辺を頭蓋骨側面形状に対応
したフイルター効果をもたせ円孤状に切欠いた特
殊な形状の絞り(以下側面用マスクと記す)を用
いる。またセフアロ撮影においては前述したよう
に両外耳孔を結ぶ線がX線照準中心軸である関係
から、正面像と側面像とでは投影位置が異なり、
同一フイルムサイズではいずれかの影像が欠ける
ことになる。そこで正面時にはカセツテ中心をX
線照準軸に、側面時にはカセツテ中心を患者顔面
方向にたとえば3mm移動させることによつて、正
面・側面それぞれの全貌が撮影できるものであ
る。このようにパノラマ撮影とセフアロ撮影切換
え的に行う従来の装置においては、撮影様式が複
数であり、そのためそれら撮影様式の変更に伴う
X線源側のスリツトやマスクの交換設定、カセツ
テのパノラマ側またはセフアロ側への装填、さら
にセフアロ側カセツテの撮影部位に対する装填位
置設定などの切換え操作はすべて術者が行わねば
ならず、この操作は従来の口内法撮影に比べて煩
雑であるだけでなく、可成りの撮影技量を要する
ものである。しかしながら一般に専問のレントゲ
ン技師のいない市井の歯科医院にあつてはレント
ゲン技師と同等の技量・経験を要求することは無
理で、たとえば絞りをスリツトにしたままセフア
ロ撮影するなどの操作ミスが往々にして生じ、撮
影のやり直しによつて患者の被曝線量を増大させ
るという問題点がある。まして歯科医以外の歯科
衛生士などが操作することもあるといわれている
現状においてはなおさらのことである。
この発明は上記の現況に鑑みてなされたもので
あり、従来のパノラマ・セフアロX線撮影装置の
撮影様式切換え時の問題点を解消し、X線源の照
射野制限絞りの交換設定をセフアロ側カセツテの
装填およびその装填位置に連動して自動的に行う
ようにすることによつて、術者の操作を単純化
し、作業性を向上させるとともに、操作ミスの生
ずるおそれが皆無で正確な頭部規格写真が得られ
る便宜な装置の提供を目的とするものである。す
なわちパノラマ・セフアロX線撮影装置において
X線源の放射窓前面にパノラマ撮影用スリツト
と、正面および側面規格撮影用マスタとをたとえ
ば横長の矩形平板上に形成したX線照射野絞り板
を移動自在に設けるとともに規格撮影頭部固定機
構におけるカセツテ装填の有無ならびに装填され
たばあいその位置が正面撮影位置か側面撮影位置
かを検知し、術者の意図する撮影様式を判別する
撮影様式判別手段ならびにこの手段の出力信号に
よつてたとえばサーボモータとか電磁ソレノイド
などの電動駆動体を制御し、前記絞り板を移動・
回転または入れ替えなどして、前記スリツトおよ
びマスクのうち上記撮影様式に適合するものを選
択し、X線源の放射窓前面の所定位置に設定する
絞り選択設定手段を設けたことを特徴とする歯科
用X線全顎ならびに頭部規格撮影装置にかかるも
のである。
以下図面を用いてこの発明の実施例を説明す
る。第1図はこの発明の実施例パノラマ・セフア
ロX線撮影装置の上方から見た平面図で、図はセ
フアロ撮影の際の各部の状態を示しているが、被
検者は図示を省略している。図において基台1に
樹設した主柱2に上下方向に昇降自在に装着され
た撮影部3には基台1と同方向に突出した架台4
と、右側方に長く突出した支持アーム5とが設け
られている。架台4はX線源6とパノラマ撮影用
平板状カセツテを移動自在に支承するカセツテ支
持体7とを両端に対向状に配置した水平アーム8
が架台内の回動機構の回動軸9p(図中(十)印位置)
に懸吊されている。この回動軸9pが9p′まで自
転しながら円孤状に移動することによつて水平ア
ーム8を点線で示す位置8′から時計方向(矢印
a)に回動し、患者のたとえば歯列弓の断層像を
X線源6′に対向するカセツテ支持体7pのカセ
ツテにパノラマ状に撮影する。このときのX線源
の焦点6X′からの放射X線は放射口に設けたス
リツト状絞り10によつてビーム状に被写体を照
射する。回動軸が9p′にて回動が終ると水平アー
ム8は実線で示す8より更に時計方向に廻つた位
置で停止するので、セフアロ撮影に当つてはX線
照準機構によつて上記回転軸を9sの位置にもど
し(水平アームを反時計方向に若干回動させ)、
セフアロ撮影照準軸XsにX線放射中心軸を正し
く一致させる。しかるのちカセツテ支持体7を支
点11を回転中心として矢印b方向に回転させ実
線で示す7sの位置にて固定し、上記X線放射錐
外に待避させる。患者を移すセフアロスタツト機
構12は前述した長尺の支持アーム5の先端に設
けた固定台13から突出した1対のロツト14と
一体的な基台15と、この基台15の中心軸16
を回転中心としてハンドル17の操作によつて
45゜または90゜回動する頭部位置ぎめ機構18と、
基台15に対し位置移動可能な1対の支持ロツド
19に支承されるセフアロ撮影用カセツテ保持部
20とによつて構成されている。上記頭部位置ぎ
め機構18に設けた1対のイヤーロツト21,2
1′を結ぶ直線21Cが前述したセフアロ撮影照
準軸Xsの基準軸となる。22はカセツテ保持部
20に装填されたカセツテであり、通常8つ切ま
たは6つ切サイズのものが用いられる。23は自
動露出装置のセンサ部である。
つぎに第2図,によつて上記セフアロスタ
ツト機構12に設けたこの発明の要部の一つであ
る撮影様式判別手段の検知機構24を説明する。
図は第1図の頭部位置ぎめ機構18をハンドル1
7を操作して正面撮影態勢にした状態をX線側か
ら見た正面図であり、図中第1図と同記号のもの
は詳説を省くとともに第1図で示せなかつた機構
についても公知のものは説明を簡略にする。上記
基台15と一体的な固定台25を介して設けられ
た回転台26の内部機構を介して、上記ハンドル
17の操作によつてイヤーロツト21,21′の
相互間距離Lを患者の両外耳孔間距離に調整し、
つぎに指標20によつて患者の眼窩下縁を前記外
耳孔中心と同一水平線上に合うようにでこ当て2
8を前後方向に微調整すればセフアロ撮影の頭部
位置ぎめが完了する。カセツテ保持部20は基板
20Pと、上部ガイド板29と、下部ガイド板3
0とでなり、上記検知機構24は基板20Pに設
けられ点線で示す2個の反射形ホトマイクロセン
サ31,32および下部ガイド板30に設けた溝
形ホトマイクロセンサ33ならびに上記センサ3
1,32を作動せしめるカセツテ22裏面に形成
したたとえば黒ラシヤなどの光吸収部34と、セ
ンサ33を作動せしめる弾性部材にてなる遮光板
35とで構成されている。上記31,32,33
のセンサは光結合素子と光電流増幅器との組合せ
による高感度非接触スイツチである。上記の構成
によつてカセツテ23を矢印C方向から挿入し、
当り36にて停止する位置がセフアロ正面撮影位
置すなわち、カセツテ中心線22Cが下部ガイド
30の中心に設けた表示CのV溝に合致する位置
であり、図で示す遮光板35がカセツテ22に
圧下され、センサ33が遮光信号を出力するとと
もにセンサ31も反射光が入射せず、信号を出力
する。つぎに側面撮影に移るばあい、術者はカセ
ツテ22を右方へズラせて、上記中心線を22
C′の位置すなわち表示RのV溝に合わせると、カ
セツテ裏面の光吸収部34がセンサ32を切換的
に作動させる。このようにして3個のセンサの出
力信号の組合せによつて、後述する撮影様式判別
回路はイパノラマ撮影時、カセツテ無の信号、ロ
セフアロ正面時の信号ハセフアロ側面時の信号、
ニカセツテが装填されているが上記ロ,ハの何れ
の位置にもない。いいかえると無定位のときの信
号の4種の信号を出力する。このため術者の意図
する撮影様式を判別するだけでなく、上記ニの信
号はカセツテの位置合せ完了後に誤つてカセツテ
に触れ位置ズレを生じたばあい、そのままで撮影
できないように監視する機能を有するものであ
る。
つぎに第3,第4図によつてX線源6の放射窓
前面に設けたX線照射野絞り板40の選択設定機
構41を説明する。第3図は第1図で示した水平
アーム8の一端に懸吊され、かつ水平アームと1
体的に形成したX線源6の被写体側から見た正面
図であり、絞り選択設定機構41はその前面カバ
ー42を破断して内部構造を示している。第4図
は第3図の−′の側断面図であり、X線管は
そのX線放射窓6Wの位置のみを示し、詳細は省
略している。図において水平アーム8の延長であ
る懸吊アーム8′の端部に収容したX線源、すな
わちX線管球6のX線放射窓6Wの前面にX線放
射方向と直交する方向に移動自在のX線照射野絞
り板40が設けられている。この絞り板40は鉛
板43と、たとえば真鍮板または銅板などのX線
を所定量吸収するフイルタ材とを接合し、これに
前述したパノラマ撮影用の幅Sがたとえば1.5mm
のスリツト10と、セフアロ正面位または45゜斜
位撮影用のやや縦長の矩形状マスク45と、特殊
な形状の側面位撮影用マスク46とを配列形成し
ている。ここでマスク46の−′断面を第5
図に示し、若干説明を加える。上記鉛板43に接
合した真鍮板44に斜面部46Fを第3図に示す
形状に削設してあり、これは患者の側面撮影時に
鼻・口もとなどの外貌も併せ撮影するためX線強
度を減衰させるフイルタとなつている。この軟組
織同時撮影の側面マスクは図示した固定式に限ら
ず、フイルタ部を可動して患者個有の側貌に相応
しうるものもあれば、また正面用マスク45に単
独のフイルタを挿入出することによつてパノラマ
用スリツトと、正面用マスクとによつて上記3種
(45゜斜位も含め)の撮影様式に対応することもで
きる。この絞り板40はその四隅にすべり軸受部
47と右端部に筒状ナツト48とをそれぞれ固定
しており、上記軸受部47を貫通し、絞り板40
を移動自在に支承する1対の平行ガイド軸49が
懸吊アーム8′の鋳造体に形成した平面部50に
樹設した1対の支柱51と支持板52相互間に架
設されている。上記筒状ナツト48に螺合するね
じ軸53は、その一端を上記平面部50に樹設し
た軸受台54と上記支持板52に設けた軸受55
とによつて回転自在に支承されるとともに、同じ
く支持板52に取付けたたとえばユニポーラ4相
ステツプモータ56の出力軸と直結されている。
このモータ56はたとえば1相−2相励磁で駆動
することによつて1ステツプ角度9゜の高精度で回
転するものである。絞り板40は図示の位置すな
わちパノラマ用スリツト10の中心線がX線放射
錐中心軸と一致する位置を基準位置とし、その位
置検出機構57の遮光板58を右端上部に設けて
いる。この遮光板58は上記平面部50に取付台
59を介して固定した前述したセンサと同じ溝形
ホト・マイクロセンサ60を遮光または遮光解除
し、センサ60がその信号を制御回路に入力す
る。絞り板40は前記の撮影様式判別の検知機構
ならびにつぎにのべる判別回路の作動を介してモ
ータ56の回転によつて矢印dに移動され、正面
用マスク45または側面用マスク46のそれぞれ
中心をX線放射線中心軸に合致する位置にて停止
するのである。図中2点鎖線40′は絞り板の上
記d方向移動限界を示す。
つぎに第6、第7図によつて撮影様式判別およ
び絞り選択設定手段の制御回路を説明する。第6
図はデイジタル論理回路にて構成した制御回路の
ブロツクであり、第7図はマイクロコンピユータ
による制御ブロツク図である。第6図において、
撮影様式判別回路65は前述のセフアロ側カセツ
テ保持部18に設けた検知機構24からの信号
を、たとえばカセツテ無(パノラマ撮影時)を
(100)、セフアロ正面位置を(010)、セフアロ側
面位置を(001)、さらにカセツテが上記正面また
は側面位置に合わせたのち、患者などの身体に触
れて、正規の位置がズレるなどして無定位になつ
たばあい(000)の信号に変換することによつて
術者の撮影様式を判別する。上記(000)の信号
によつて作動する回路が監視回路である。一方X
線源側の絞り選択設定機構の制御回路は66〜6
9にてなり、装置電源がONされるとブロツク6
6により絞り板40はワンシヨツトたとえば数mm
d方向に前進させ、つぎに反転してe方向に後進
せしめる。この動作によつて前述した絞り板基準
位置検出器57のセンサ60が遮光信号を出力す
ることでスリツト10が所定位置に設定され、ブ
ロツク67,68,69が作動してパルスモータ
56を停止し、上記スリツト10によつてパノラ
マ撮影を行う。つぎにセフアロ撮影に移り、上記
セフアロスタツトのカセツテが正面位置に正しく
装填されておれば(010)の信号によつてブロツ
ク70が前進信号を出力する。この信号は第3図
で示すスリツト10とマスク44の距離l1駆動す
るに要するパルスモータ56の入力パルス数であ
るので、このパルス数をブロツク69にてカウン
トし、このカウント数が70の出力パルス数と一
致したとき、モータ56を停止することで正面マ
スク45が設定される。同様にして側面マスク4
6も更にl2前進させることで設定されるのであ
る。しかし、前述したようにカセツテ22の中心
線22Cの装填位置が35,36のV溝に正しく
装填されなければ判別回路65からは(000)の
信号が出力されるので後進信号出力回路71が作
動して絞り板40を元の位置(第4図の実線位
置)にもどし、セフアロ撮影準備は中断される。
このことは正しい装填后にカセツテに誤つて触
れ、その位置がズレたばあいも同様である。第7
図は上記制御回路をマイクロコンピユータを用い
て構成した一例を示し、ブロツク72は第6図の
24,65,70,71の機能を、73は同じく
66,67の機能をそれぞれ有し、さらにつぎに
示すフローチヤートにしめすプログラムを記憶し
たメモリ75には第6図の69の機能も併せ備え
ている。第8図はメモリ75に記憶させた制御プ
ログラムのフローチヤートまたは第6図の回路の
データ処理手順を示すフローチヤートであり、ス
テツプ83の判断機能を第3図の基準位置検出機
構57が果たし、ステツプ85はパルスモータ5
6の停止時スリツト10が所定位置にあることを
判定する機能であり(YES)であればパノラマ
撮影のX線曝射準備が完了する。撮影はパノラマ
だけならこれで終了するが、ひきつづきセフアロ
に移り術者がカセツテをセフアロ側のカセツテ保
持部20に装填する状況によつて術者の意図する
撮影様式を判別して信号を出力するのがステツプ
87であり88,89は操作ミスを判定してステ
ツプ83にもどす機能である。ステツプ94は正
面用マスク45または側面用マスク46が正しく
設定されたか否かを判定する機能であり、
(YES)のとき、パノラマ同様セフアロ撮影のX
線曝射準備完了となる。(NO)のときは、絞り
板40を元の位置にもどす処理をステツプ95,
96によつて行い、術者が気付いてカセツテを正
しく装填するまで上記動作をくりかえすのであ
る。
以上がこの発明の実施例であるが、この発明は
図示や説明に限定されるものでないことはいうま
でもない。たとえばパノラマ用カセツテ支持体が
円筒ドラムの装置や、セフアロスタツト機構が装
置の左側に設けた装置でも同じく適用できるし、
絞り板が矩形平板でなく、円板または欠円状円板
であり、それらを回転させることによつてスリツ
トおよびマスクを交換する方式にしてもよい。ま
たスリツトおよびマスクをそれぞれ単独に形成し
た複数の絞り板を電磁ソレノイドを用いてあたか
も紙芝居的にX線放射窓前面に出入れする機構も
考えられるし、この発明のはんちゆうに属するも
のである。またセフアロ側のカセツテ保持部の検
知機構も必ずしもホト・マイクロセンサに限らず
機械的マイクロスイツチなどいろいろのものが使
用できる。
この発明は以上のように構成されているので、
従来のパノラマ・セフアロX線撮影装置の問題点
すなわちパノラマ撮影とセフアロ撮影をひきつづ
き行うばあいとか、セフアロ撮影のみ行うばあい
などにおいてその撮影様式の変更に対応して術者
が行わねばならないカセツテおよびX線絞りに関
する複雑な操作を簡略にし、単にカセツテのセフ
アロスタツトへの装填だけを正確に行えば、術者
の意図している撮影様式を検知し、判断してその
様式に適合するスリツトおよびマスクを自動的に
選択して、X線放射窓前面の所定位置に迅速かつ
高精度に設定することによつて作業性を向上する
とともに人為的操作ミスのおそれが全くなく、し
たがつて撮り直しによる被検者の被曝線量増大を
防止し、診断能の高いパノラマおよびセフアロX
線写真が容易に得られる便宜な装置を提供しえた
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例歯科用X線全顎なら
びに頭部規格撮影装置の構成を示す平面図、第2
図は上記装置のセフアロスタツト機構のX線源
側から見た正面図、図は上記機構のカセツテ保
持部に設けた検知機構の1部破断図、第3図は上
記装置のX線源部を被写体側から見た正面図であ
り、かつX線源前面の絞り選択設定機構の構成を
示す図、第4図はX線源部の側面図であり、かつ
その一部を破断し、第3図の−′側断面を示
す図、第5図は第3図のX線照射野絞り板の側面
用マスクの−′側断面図、第6図は上記装置
の撮影様式判別ならびに絞り選択設定手段を制御
するデイジタル論理回路のブロツク図、第7図は
上記手段の制御をマイクロコンピユータを用いて
行う回路のブロツク図、第8図は上記第7または
第8図の制御回路の処理手順を示すフローチヤー
トである。 5…長尺の支持アーム、6…X線源、6X…X
線焦点、6W…X線放射窓、7…パノラマ用カセ
ツテ支持体、8…水平アーム、10…パノラマ用
スリツト、12…規格撮影頭部固定部、20…上
記12のカセツテ保持部、22…規格撮影用カセ
ツテ、24…撮影様式判別手段の検知機構、40
…X線照射野絞り板、41…絞り選択設定機構、
45…正面規格撮影用マスク、46…側面規格撮
影用マスク、48…絞り板移動機構の筒状ナツ
ト、49…絞り板移動機構の1対の平行ガイド
軸、53…絞り板移動機構のねじ軸、56…電動
駆動体(パルスモータ)、57…絞り板選択設定
の基準位置検出機構、65…撮影様式判別回路兼
カセツテ位置監視回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 被検者の頭部をはさんでX線源とカセツテと
    を対向配置した水平アームを、頭部回りに回動さ
    せ、かつその回動の逆方向に前記カセツテを移動
    せしめ、頭部の全顎をパノラマ状に撮影するとと
    もに、長尺の支持アームを介して設けた規格撮影
    頭部固定部のカセツテに切換え的に頭部の正・側
    面規格撮影をするようにした装置において、前記
    X線源のX線放射窓前面にパノラマ撮影用スリツ
    トと、正面および側面規格撮影用マスクとを形成
    したX線照射野絞り板を移動自在に設けるととも
    に、前記頭部固定部におけるカセツテ装填の有無
    ならびに装填したカセツテが正面撮影位置か側面
    撮影位置を検知し、術者の意図する撮影様式を判
    別する撮影様式判別手段ならびにこの手段の出力
    信号によつて電動駆動体を制御し、前記絞り板を
    移動せしめ、前記スリツトおよびマスクのいずれ
    か1つを選択し、所定位置に設定する絞り選択設
    定手段を設けたことを特徴とする歯科用X線全顎
    ならびに頭部規格撮影装置。 2 X線照射野絞り板が矩形平板であり、スリツ
    トおよびマスクをその長手方向に配列形成してな
    る特許請求の範囲第1項記載の歯科用X線全顎な
    らびに頭部規格撮影装置。 3 X線照射野絞り板が円板または欠円状円板で
    あり、スリツトおよびマスクを放射状に配列形成
    してなる特許請求の範囲第1項記載の歯科用X線
    全顎ならびに頭部規格撮影装置。 4 電動駆動体がパルスモータである特許請求の
    範囲第1項ないし第3項いずれかに記載の歯科用
    X線全顎ならびに頭部規格撮影装置。 5 絞り選択設定手段が絞り板を設定したのちX
    線曝射時まで、カセツテと絞りとの相対的位置関
    係を監視し、かつ維持する監視回路を付加してな
    る特許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれか
    に記載の歯科用X線全顎ならびに頭部規格撮影装
    置。
JP58247523A 1983-12-27 1983-12-27 歯科用x線全顎ならびに頭部規格撮影装置 Granted JPS60137352A (ja)

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