JPS5938923B2 - ヨ−ドホ−ル殺菌剤 - Google Patents

ヨ−ドホ−ル殺菌剤

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JPS5938923B2
JPS5938923B2 JP15362979A JP15362979A JPS5938923B2 JP S5938923 B2 JPS5938923 B2 JP S5938923B2 JP 15362979 A JP15362979 A JP 15362979A JP 15362979 A JP15362979 A JP 15362979A JP S5938923 B2 JPS5938923 B2 JP S5938923B2
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JP
Japan
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iodophor
iodine
acid
water
weight
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JP15362979A
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English (en)
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JPS5677209A (en
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弘 加藤
誠 藤井
隆夫 柳沼
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ISE CHEM IND
Original Assignee
ISE CHEM IND
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ヨードホール殺菌剤に関し、更に詳しく言え
ば、可溶化剤としてアミノ酸及び水溶性ヨウ化物を用い
てヨウ素を水に溶解せしめ、必要に応じて更にリン酸、
クエン酸の如き酸を添加せしめてなる新規なヨードホー
ル殺菌剤に関する。
ヨウ素の殺菌性については、この元素が発見されて以来
良(知られている。
そしてヨウ素単体では水、アルコールなどに難溶のため
、ヨードチンキの様にヨウ化カリウムあるいはヨウ化ナ
トリウム等の金属ヨウ化物を可溶化剤として用いた溶液
としてのヨウ素系殺菌剤が一般的である。
しかし、かかる溶液では、溶液中におけるヨウ素の状態
が不安定であり使用に際してヨウ素の蒸発、蒸散が早い
という欠点がある。
ヨウ素の蒸発、蒸散を抑えた溶液としては、界面活性剤
あるいは水溶性ポリマーを担体としたヨードホールがあ
るが、使用時の発泡が甚しく、殺菌後の洗浄及び排水に
問題が起る場合がある。
本発明者は前記の如き問題点の認識に基づいて、ヨード
ホールについて種々の検討を重ねた結果、可溶化剤とし
てグリシン、アラニン等のアミノ酸及びヨウ化水素酸、
ヨウ化カリウム等の水溶性ヨウ化物を用いることにより
、前記の如き問題の解消されたヨードホールが得られる
という事実を見出した。
かくして、本発明は可溶化剤としてアミノ酸及び水溶性
ヨウ化物を用いてヨウ素を水に溶解せしめたことを特徴
とするヨードホール殺菌剤を新規に提供するものである
そして、かかる新規ヨードホール殺菌剤に、リン酸、ク
エン酸等を更に添加することにより、希釈使用時の希釈
水のpHに影響されないヨードホール殺菌剤が可能であ
る。
本発明のヨードホール殺菌剤は、細菌等に対して強い抗
菌作用を有し、溶液中におけるヨウ素の状態が安定であ
り、希釈使用時に際してもヨウ素保持の安定性があり、
ヨウ素の蒸発、蒸散が良好に抑えられている。
また、有効ヨウ素(チオ硫酸塩で滴定可能なヨウ素)濃
度が20重量%という濃度溶液が可能であり、希釈水に
より任意の濃度に希釈可能である。
更に、全く発泡性がないという利点もあり、各種温度下
で長期間の保存において、ヨウ素の析出や沈澱物もな(
全く安定であり、有効ヨウ素量について濃厚な場合も希
釈時もその変化がないものである。
本発明においては、ヨウ素の可溶化剤としてアミノ酸及
び水溶性ヨウ化物を組合せて用いることが重要である。
水溶性ヨウ化物単独では、溶液中におけるヨウ素の状態
が不安定であり、また、ヨウ素の蒸発、蒸散も良好に抑
えることができない。
アミノ酸の併用により、前記の如き本発明の優れた効果
が達成される理由については、必ずしも明確でないが、
次の如く考えられる。
即ち、本発明水溶液中では、例えばグリシンとヨウ化水
素酸の場合ヨウ素は (CH2NH2COOH)、HI・1%工、の形をとり
、また、ヨウ化水素酸の代りにヨウ化カリウムを用いた
時は(CH2NH2C00H)4KI・■2の形をとり
、グリシンの代りにアラニンを用いた時は、(CH2C
H2NH2COOH)HI・■2 の形をとり、かかる
複合体の形態によりヨウ素の安定性が増し、蒸発、蒸散
が抑えられていると考えられる。
かかる説明が本発明を何ら限定するものでないことは勿
論である。
アミノ酸としては公知乃至周知のものが広範囲にわたっ
て採用可能であり、具体的にはグリシン、77二ン、サ
ルコシン、リジンなどが好適に使用される。
また、水溶性ヨウ化物としては、ヨウ化水素酸の他、ヨ
ウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム・の如ぎアルカリ金属
ヨウ化物などが採用され得る。
かかるアミノ酸又は水溶性ヨウ化物は、一種類づつで用
いることかできる他、二種類以上を用いても良いことは
勿論である。
本発明においては更にリン酸、クエン酸の如き酸を更に
添加することによって、希釈使用時の希釈水のpHに影
響されないヨードホールとすることかできる。
かかる酸は、ヨードホール中の有効成分である遊離ヨウ
素を希釈使用時に安定させるためのものであり、pHに
対して緩衝作用を示す。
硫酸、硝酸、塩酸などの強酸や炭酸、石炭酸、酢酸など
の弱酸も、この目的に使用可能であるが好ましくは電離
塵中程度のリン酸、シュウ酸、クエン酸などを採用する
のが好適である。
本発明のヨードホール殺菌剤において、各成分の割合は
種々変更可能であるが、通常はアミノ酸0.2〜15重
量%、好ましくは0.8〜8.0重量%、水溶性ヨウ化
物0.5〜20.0重量%、好ましくは2〜18.0重
量%、ヨウ素1.0〜20.0重量%、好ましくは2.
0〜16.0重量%、リン酸、クエン酸等1.0〜20
.0重量%、好ましくは1.0〜12.0重量%及び全
量を100重量%にする水からなるのが好適である。
かかる組成物建より、有効ヨウ素濃度20.0重量%好
ましくは16重量%以下の溶液が可能である。
本発明においては、前記の他、通常ヨードホールに使用
される各種添加剤も更に添加可能である。
本発明のヨードホール殺菌剤は、前記の如き優れた性能
を有し、各種分野において抗菌剤、消毒剤として使用さ
れ得る。
例えば、Candida albicans、Esc
herichiacoli 1Pseudomonas
aeruginosa及びS taphylococ
cus aureusに対しては、有効ヨウ素濃度1
0ppm、接触時間15秒で殺菌効果があり、Aspe
rgillus nigerに対しては50ppm5
分又は200ppm1分の接触時間で殺菌効果がある。
次に本発明の実施例について更に具体的に説明するが、
かかる説明は本発明を何ら限定するものではなく、本発
明の精神及び目的を阻害しない限り、種々の変更や付加
が可能であることは言うまでもない。
尚、以下の実施例中の割合は全て重量基準である。
実施例 1 グリシン 6.1% ヨウ化カリウム 12.0% ヨウ化水素酸 4.6% ヨウ素 16.0% リン酸 8.0% 精製水 残 部 (100%にする) 有効ヨウ素16.0%のヨードホールである。
実施例 2 アラニン 2.3% ヨウ化カリウム 120% ヨウ化水素酸 5.8% ヨウ素 16.0% リン酸 8.0% 精製水 残 部 (100%にする) 有効ヨウ素16.0%のヨードホールである。
実施例 3 グリシン 0.8% ヨウ化カリウム 2.4% ヨウ化水素酸 0.6% ヨウ素 2.0% リン酸 1.1% 精製水 残 部 (100%にする) 有効ヨウ素2.0%のヨードホールである。
実施例 4 アラニン 0.6% ヨウ化カリウム 1.5% ヨウ化水素酸 1.4% ヨウ素 2.0% リン酸 1.0% 精製水 残 部 (100%にする) 有効ヨウ素2.0%のヨードホールである。
実施例 5 グリシン 0.5% アラニン 0.2% ヨウ化カリウム 1.9% ヨウ化水素酸 0.8% ヨウ素 2,0% リン酸 1.3% 精製水 残 部 (100%にする) 有効ヨウ素2.0%のヨードホールである。
実施例 6 グリシン 6.1% ヨウ化カリウム 12.0% ヨウ化水素酸 5.8% ヨウ素 16.0% クエン酸 8.0% 精製水 残 部 (100%にする) 有効ヨウ素16.0%のヨードホールである。
実施例 7 グリシン 7.6% ヨウ化カリウム 14.0% ヨウ素 16.0% リン酸 8.0% 精製水 残 部 (100%にする) 有効ヨウ素160%のヨードホールである。
以上の実施例のヨードホールは、40℃、室温での保存
試験において、90日間経過後もヨウ素の析出や沈澱物
もな(、任意に水で希釈することにより、任意の有効ヨ
ウ素含有の消毒液を調製することができた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 可溶化剤としてアミノ酸及び水溶性ヨウ化物を用い
    てヨウ素を水に溶解せしめたことを特徴とする有効ヨウ
    素を含有するヨードホール殺菌剤。 2 アミノ酸0.2〜15重量%、水溶性ヨウ化物0.
    5〜20重量%、ヨウ素1〜20重量%及び全量を10
    0重量%にする水からなる特許請求の範囲第1項記載の
    ヨードホール殺菌剤。 3 リン酸1〜20重量%が更に添加されてなる特許請
    求の範囲第1項又は第2項記載のヨードホール殺菌剤。 4 クエン酸1〜20重量%が更に添加されてなる特許
    請求の範囲第1項又は第2項記載のヨードホール殺菌剤
    。 5 アミノ酸がグリシンである特許請求の範囲第1項又
    は第2項記載のヨードホール殺菌剤。 6 アミノ酸がアラニンである特許請求の範囲第1項又
    は第2項記載のヨードホール殺菌剤。 7 水溶性ヨウ化物がヨウ化水素酸である特許請求の範
    囲第1項又は第2項記載のヨードホール殺菌剤。 8 水溶性ヨウ化物がアルカリ金属ヨウ化物である特許
    請求の範囲第1項又は第2項記載のヨードホール殺菌剤
JP15362979A 1979-11-29 1979-11-29 ヨ−ドホ−ル殺菌剤 Expired JPS5938923B2 (ja)

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