JP2001503415A - 即使用可能なグルタルアルデヒド濃縮物 - Google Patents

即使用可能なグルタルアルデヒド濃縮物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、グルタルアルデヒド等のアルデヒド、グリコール、およびリチウムをベースとする緩衝剤を含む、高い殺菌作用を有する消毒剤濃縮物に関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 即使用可能なグルタルアルデヒド濃縮物 技術分野 本発明は、濃縮消毒剤組成物に関する。 発明の背景 感熱性光ファイバー(fibre optical)外科手術器具を洗浄、消毒および殺菌 するために近年開発された、新規で、より効果的な装置は、その最適な作動のた めに、濃縮されたグルタルアルデヒドをベースとした新規な器具消毒剤を必要と する。濃縮されたグルタルアルデヒド溶液には、消毒作用の加速のために繰り返 し加熱され得るものであることが望まれている。更に、そのような装置の正常な 作動には、消毒液溶液のグルタルアルデヒドが、機械的な手段により、0.10 %の低濃度にまで希釈できることが望ましい。その消毒剤が市場において成功を 収めるには、消毒剤や化学的殺菌剤としての効果が高いことに加えて、非腐食性 があり、経済的であり、更に、装置における実用性が高いことが望ましい。 光ファイバー(内視鏡)外科手術器具を低温消毒および殺菌するために現在広 く使用されている、従来のアルカリ活性化グルタルアルデヒド消毒剤は、高温希 釈状態では、グルタルアルデヒドモノマーが急速に内部重合するため、かかる状 態での使用には、適していない。 これらの従来技術の問題を解決するため、現在、二種類のグルタルアルデヒド 濃縮物が、新しい洗浄・消毒装置に使用されるために販売されている。その一つ は、非希釈の23〜25%酸性グルタルアルデヒド濃縮物で、これは製造された ままの状態で使用されるものである。第二の、そしてより好ましい濃縮物は、2 3〜24%濃縮グルタルアルデヒド溶液とリン酸塩緩衝剤とを含む第一成分と、 界面活性剤と、硝酸ナトリウム等の腐食防止剤と、それらの混合物のpHを調節 するための遊離アルカリとを含む第二成分とを含む、二成分系のものである。こ れらの二つの成分が混合されて、実用に供される、緩衝剤入り殺菌液が形成され る。二つの濃縮物は、いずれも、特に、ミコバクテリア、例えば、結核杆菌(My cobacterium tuberculosis)、および全血に見られる或る種のウィルスをはじめ 、或る種のバクテリアや皮膚寄生胞子に対する殺菌力に限界があるという欠点が ある。 グルタルアルデヒドは、加熱殺菌やエチレン殺菌に代わる化学的代替手段とし て医療分野に導入されて以来、その化学的研究が広く文献に記載されてきた。最 初に、1962年にペッパーに対して米国特許第3,016,328号として特 許が付与された、所謂「活性化」グルタルアルデヒドが、外科手術器具およびそ の他の複雑な感熱性外科器具を殺菌するための標準的手段となった。ペッパーに より初めて使用された「活性化」なる用語は、モノマー状態または水和状態の化 学的グルタアルデヒドのpH値を、「アルカリ化」剤を添加することにより、そ の安定な酸性状態から、7.5〜9.5に増加するように調節することにより、 そのpH範囲において、グルタルアルデヒドの殺菌特性、特にその胞子殺菌作用 を最大化することを意味するものである。 1976年に米国特許第3,968,248号および米国特許第3,968, 250号を取得したバウチャーは、pH値が6.3〜6.5である2%グルタル アルデヒド水性溶液に、或る種の非イオン系界面活性剤を添加することにより、 同様な「活性化」が得られることを示したが、その後、そのような弱酸性のグル タルアルデヒド溶液への非イオン系界面活性剤の添加により達成される「活性化 」の程度は、pH値7.9〜9.5に「アルカリ化」することにより達成される 場合の程度より小さいことを明確に示した。このことは、ナトリウムイオンと結 合した重炭酸塩の、グルタルアルデヒドのバクテリアの胞子内への移動に、有利 な効果を果たすことによるものと信じられる。(スコット・イー・エムおよびゴ ルマン・エス・ピィ、「グルタルアルデヒドの殺菌作用、用法およびメカニズム 」、J.Appl.Bacteriol.、1980,48,161〜190;スコット・イー・エムおよび ゴルマン・エス・ピィ、「消毒、殺菌および保存におけるグルタルアルデヒドに よる殺菌」、第三版、1983,リーおよびフェビガー,pp68〜88)。これらの効果 は、アルカリpH値で向上し、またpH値9.5程度において最適となる。pH 値が9.5程度よりも高くなると、グルタルアルデヒドが不安定となり(重合化 し)、消毒剤として実用に供し得ない。 近年発行されたその他の特許も、2価の金属、カルシウムおよびマグネシウム を含む種々の界面活性剤が、アルカリ性のpH値において希釈グルタルアルデヒ ド溶液の殺菌作用に与える有利な効果を開示している。しかし、アルカリ性pH 値の多くの界面活性剤は、これ迄、その溶液の実用上の殺菌作用の向上が見られ ず、市場において殆ど受入れられていない。 グルタルアルデヒドを安定的に大量に使用する場合には、その刺激性の強い蒸 気に対する使用者側のアレルギーがある可能性がある。このことに鑑みて、二つ の特許が、ジアルデヒドに対する水素結合を示し得るポリグリコールを添加する ことにより、希釈(1.0〜3.5%)グルタルアルデヒド溶液の室温における 臭いを減じる手段を開示した。米国特許第4,436,754号(テーラー)は 、pH値7.5〜9.5(使用前における別途のアルカリ化により達成される) において、1〜22のエチレンオキシド基を含むグリコールが、グルタルアルデ ヒドの蒸発を低減することにより、化学的消毒剤の臭いを抑える効果があること を示した。この製品は、必要上、二つの部分,即ち、安定化された酸性グルタル アルデヒド−グリコール錯体を含む一つの部分と、より少ない量の緩衝剤アルカ リ塩、界面活性剤および腐食抑制剤を含む第二の部分として、供給された。オー ストラリア特許第562,027号(ウィトリー等)およびニュージーランド特 許第204,717号は、トリエチレングリコールと1〜2.5%のグルタルア ルデヒドを含む、安定した略中性の化学的消毒剤を開示した。これは、「アルカ リ化」グルタルアルデヒド調製剤に比して、臭いが大きく減少したこと、および 「アルカリ化」グルタルアルデヒドをベースとする器具殺菌剤の使用者からの臭 いに対する不満やアレルギー反応が減少したことにより、ウェイビィサイド・エ イ・アイ・ディ(Wavicide AID)として、市場において成功した。しかし、公知の 全てのアルカリ性化2%グルタルアルデヒド調製剤と同様に、この製品は、ミコ バクテリア、特に、病原菌の一群として、免疫抑制エイズ/エイチ・アイ・ブイ (AIDS/HIV)患者における補体感染として大きな意義を持つ結核杆菌を殺菌する要 求を満足させる程に有効ではないことが、その後に判明した。 その後、オーストラリア特許第589,267号(ウィトリー)は、1.0〜 1.5モルのトリエチレングリコールと1モルのモノマー状態のグルタルアルデ ヒドとの間に形成された水素結合錯体が或る種の非イオン性界面活性剤と混合さ れた場合に、特異な相互反応が起こることを教えた。少量の非イオン系界面活性 剤がグルタルアルデヒドとグリコールとの錯体と反応し、その反応により、水溶 液の空気/水表面張力の変化により測定される表面活性が喪失した。その結果得 られた三部分錯体の殺菌剤としての総合的有効性は、特にミコバクテリアに対し て、pH6.0〜7.5の範囲において相当に向上した。殺菌作用の向上は、グ ルタルアルデヒドの蒸発を有効に低減させながら達成された。ミコバクテリアに 対する室温における殺菌時間は、2%の「アルカリ性化」グルタルアルデヒド調 製剤の20〜40分から、2%グルタルアルデヒド調製剤中の上記新規な三部分 錯体の5〜10分に減少した。この錯体は、その後、エイダル・プラス(AIDAL P LUS)なる製品名で、市場に出された。 また、1〜3.5%グルタルアルデヒド水溶液のミコバクテリア殺菌の有効性 を向上させるその他の多くの試みが、特許文献に示されている。例えば、米国特 許第4,923,899号(ウォチマン)は、グルタルアルデヒド、4級殺菌剤 (quaternary biocide)、低分子グリコールおよびアルコール、1価金属の亜硝 酸塩、亜硫酸塩、および亜塩素酸塩、およびキレート剤を含む組成物を記載して いる。 米国特許第5,252,606号(マーチン)は、パラ・ターシャリ・アミル フェノール、クエン酸およびイソプロパノールに加えて、4級殺菌剤を添加する ことにより、グルタルアルデヒドを強化することを、教示している。この特許に 開示の物質は、他の成分に加えて、46%(w/w)の水を含む。同様な実験的 物質における経験からすると、そのような混合物は、保存中にモノマー状態のグ ルタルアルデヒドが次第に喪失するために、製品寿命が限られているが、これは 、恐らく、その物質が、グルタルアルデヒドの内部重合を抑制しないためであろ う。文献によれば、フェノール系殺菌剤の有効性を低下せしめる可能性を持つ4 級殺菌剤の相当量をフェノールと共に用いることにより、グルタルアルデヒドの ミコバクテリア殺菌作用が著しく抑制されることが、研究により明らかになって いる。 米国特許第5,322,856号(マーチン)は、米国特許第5,252,6 06号に開示の調製剤に、第二のフェノール系殺菌剤と第二の4級殺菌剤を含め ることを、教示している。これは、三種類の殺菌剤のそれぞれの割合を相当に変 える効果を持つ。トリエタノールアミンも、少量のトリエタノール塩酸塩と共に 、製品を保持する可溶化剤として添加される。大量の4級の殺菌剤が存在するこ とにより、その新たな混合物が、医療用に使用されることが制限される発泡性の 高い材料となる。更に、酸性環境下において大量のフェノール系殺菌剤が存在す ることにより、医療用に広く使用されているプラスチックおよびプラスチック被 覆の表面、特に、光ファイバー外科手術器具の内面に対する化学的作用の問題が 大きくなる。また、フェノール系殺菌剤は、医療における職業上の健康および安 全の問題も相当に大きなものとして内在する。フェノールの存在により、職業上 の健康の危険を生じることの他に、有機物の面やプラスチックの面に損傷を与え ずに加熱することができない。 米国特許第5,252,606号および米国特許第5,322,856号の物 質は、いずれも、複雑で高価な光ファイバー外科手術器具を医療的、化学的に殺 菌したり、高レベル消毒するために、室温において、または加熱した状態におい て、希釈可能な濃縮物として使用するには適していないようである。 これらの他の特許として、オーストラリア特許明細書(AU−A)第6678 78/87(アセンジー等)があり、これは、ミコバクテリアに対する殺菌率を 向上させるための、0.3〜6.0%のグルタルアルデヒドと0.01〜6.0 %の所定の共役モノアルデヒド(conjugated monoaldehyde)との混合物を、教 示している。これらの調製剤は、使用に際して「アルカリ化」が必要である。か かるアルカリ化グルタルアルデヒド溶液は、現在開示の技術では、加熱下におい て安定状態を保たない。更に、洗浄・消毒・殺菌装置における使用においては、 グルタルアルデヒドの濃度が0.10%程に低いことが絶対必要条件であるが、 それらの調製剤が、0.10%程に低い濃度において、有効であること、または 殺菌作用があることの証明はなされていない。 別の特許、WO91/16083(バウチャー)は、二つの部分からなるグル タルデヒド濃縮物を教えている。第一の主たる部分は、安定化のためにpH値が 酸性リン酸塩によりpH5.5〜6.0に調節された20〜25%グルタルアル デヒド溶液である。第一部分は、また、2.5%以下の非イオン性界面活性剤を 含む。濃縮物の使用前に、水酸化ナトリウムと亜硝酸ナトリウムとのアルカリ混 合物が添加されることにより、濃縮物の濃度が、酸性グルタルアルデヒドと混合 されて得られた即使用可能な(ready-to-use)溶液のpH値が6.2〜6.4と なるように、濃縮物が「活性化」される。この濃縮物は、現在その使用が増加し つつある加熱型洗浄・消毒・殺菌装置に使用される、現在市販されている二部分 グルタアルデヒド調製剤の一例である。この製品は、現在、室温20℃における ミコバクテリア殺菌作用の要求を満足するものか否か試されているところである 。 上記のことから、多くの要求を達成する新規なグルダアルデヒド濃縮物が必要 とされていることは、明らかである。好ましくは、最低二年の間化学的に安定で あり、滴定可能なグルタルアルデヒドモノマーの最大損失が10%である、商業 的に成り立つグルタルアルデヒドの濃縮物が必要とされている。更に、殺菌効果 を最大にするために、グルタルアルデヒドと非イオン性界面活性剤との混合物が 最も安定なpH値は5.0近辺であるが、グルタルアルデヒド濃縮物の希釈溶液 のpH値は、6.0〜9.5の範囲内であることが望ましい。このpH値を達成 するためには、即使用可能な希釈可能濃縮物のpH値が6.9以上、好ましくは 、約6.5〜7.5であることが望ましく、このため、この要求を、分解を伴う こと無く達成可能なグルタルアルデヒド濃縮物が必要とされている。このことに 関して、グルタルアルデヒドは、そのpH値が6.5より増加するに従って、内 部重合による不安定性が増加することとなる。 従って、主な問題は、周囲温度下における長い保存期間の間、pH値が6.2 より大きな濃縮グルタルアルデヒドの内部重合による劣化を、室温において二年 間で10%以下となるように、如何に防止するかである。pH値が5.0より大き な濃縮グルタルアルデヒドの内部重合を促進する反応は、次の理由で引き起こさ れると信じられる。第一は、イオンの移動を伴う酸化重合反応の媒体をなす遊離 水の存在(遊離水が存在しなければ、そのようなイオン反応が起こる可能性はか なり低くなる)である。第二は、酸化反応により、保存中のグルタルアルデヒド の水溶液のpH値が、多分、グルタルアルデヒドモノマーの内部重合の進行に伴 なって形成されるグルタル酸または類似の酸の生成によって、着実に減少するこ とである。 また、所望のpH値範囲において有効で、ヨーロッパにおいて現在相当に普及 している最新式の洗浄・消毒装置により求められている、グルタルアルデヒドの 最低希釈度である0.125%において、6.0より高いpH値を維持するため の、濃縮物中で溶解可能な、緩衝剤システムを得ることが望まれている。 また、製造したままの状態で使用可能な、即ち、使用前に、医療従事者が不快 で毒性のあるグルタルアルデヒドを混合することを必要とせず、しかも、細菌、 菌類および血液発生ウイルス、特に、全血中のB型およびC型肝炎ウイルスおよ びエイズウイルスに対して高い効果を示す、改良されたグルタルアルデヒド濃縮 物を得ることが望まれている。それらの病原菌は、全血および体液が、例えば、 薬剤の使用、外傷、外科手術および性的行為を通じて、移動されることにより、 世界中の人々に急速に広がっている。 本発明の目的は、上記の従来技術の問題点の少なくとも一つを解消または改良 することにある。 発明の概要 本発明の第一の局面に従う安定な消毒剤濃縮物は、 a)2乃至11個の炭素原子を含む少なくとも一つのモノアルデヒドまたはジ アルデヒドと、 b)2乃至10個の炭素原子を含む少なくとも一つのグルコールまたはポリオ ールと、 c)前記濃縮物に溶解可能で、濃縮物のpH値を6またはそれ以上に維持する ことができる、リチウムをベースとする緩衝剤の少なくとも一つと、 を含むものである。 特に好ましい態様においては、該第一の局面に従う濃縮物は、アニオン系また は非イオン系界面活性剤を更に含む。 本発明の第二の局面に従う消毒および/または殺菌方法は、表面を、消毒およ び/または殺菌するのに十分な時間の間、前記第一の局面に従う消毒剤濃縮物に 接触せしめる工程を含む。 本発明の第三の局面に従う、安定な消毒剤濃縮物を調製する方法は、 a)2乃至11個の炭素原子を含む少なくとも一つのモノアルデヒドまたはジ アルデヒドと、 b)2乃至10個の炭素原子を含む少なくとも一つのグルコールまたはポリオ ールと、 c)前記濃縮物に溶解可能で、濃縮物のpH値を6またはそれ以上に維持する ことができる、リチウムをベースとする緩衝剤の少なくとも一つと、 を混合する工程を含む。 本発明の第四の局面に従う希釈消毒剤は、本発明の第一の局面に従う安定な消 毒剤濃縮物と、希釈剤とを含む。 本発明の第五の局面に従う、対象物を消毒または化学的に殺菌する方法は、前 記対象物を、前記本発明の第四の局面に従う希釈消毒剤に接触せしめる工程を含 んでいる。 好ましい態様の説明 本発明は、安定な消毒剤を提供する。好ましい或る態様において、かかる濃縮 物は、通常の保存状態において、最低2年の間安定であり、初期の滴定可能なア ルデヒドの保存中における消失率は10%以下である。本発明の濃縮物は、その 使用前に、好ましくは、水または低級アルカノールまたはそれらの混合物により 、好ましくは、希釈濃縮物に対するモノアルデヒドまたはジアルデヒドの含量が 0.05乃至3.5重量%となるように希釈可能である。希釈濃縮物は、好まし くは、6.0乃至8.0の範囲のpH値を有する。好ましい或る態様においては 、希釈濃縮物は、分解すること無く、またはその殺菌作用を喪失すること無く、 (殺菌時間を短縮するために)55℃まで加熱され得る。これに関して、本発明 の好ましい或る態様に従う希釈濃縮物は、胞子、菌類、ミコバクテリア、バクテ リアおよびウイルスに対する殺菌作用を有する。 好ましい一態様において、本発明は、使用前の混合を必要としない、21乃至 24重量%のモノマー形態のグルタルアルデヒドを含む、化学的に安定な製品を 提供する。本発明の濃縮物は、衛生上および、急速な効率的消毒工程が必要とさ れる空気調節工程等の、特に機械的に制御される或る種の工業的な工程における 、その他の利用法を有する。 本発明の濃縮物は、モノアルデヒドまたはジアルデヒドとグリコールとを含ん でいる。グルタルアルデヒドは、各カルボニル基にイオン化された水の一分子が 付加して、水和物を形成することが知られている。同様に、グルタルアルデヒド は、グリコールの4つまでの分子と水素結合錯体を形成する。グリコール、特に 、低分子量のものは、恐らく、グルタルアルデヒドよりもより効果的に、水和作 用により水とも結合し得る。従って、仮にグルタルアルデヒドの50%水溶液と 無水トリエチレングリコールが適当なモル量で混合された場合には、水和の水の 全部または一部が、グルタルアルデヒドから遊離して、形成されたアルデヒド− グリコール錯体のグリコールに結合することとなる。このために、溶液内におけ る遊離イオンの移動反応、特に、水和されたグルタルアルデヒドの内部重合に係 わる反応の可能性が抑制される。文献より公知の伝統的理論によれば、モノマー 状態のグルタルアルデヒドが先ず最初の工程において酸化メカニズムに水和して 、ポリマーが形成され、その水和作用は、二つのpH依存メカニズムのいずれか 一つにより起こり得る。 事実、このことは、本発明の実施において起こることである。このことに関連 して、1モルのグルタルアルデヒドと0.75〜1.5モルのトリエチレングリ コールとにより、化学的に安定な溶液を形成する。空気に露呈する状態での保存 または使用における酸化的重合の可能性を更に制限するために、pH値5.5乃 至7.5の範囲において有効な酸化抑制剤または有機還元剤を更に添加すること が好ましい。酸化抑制剤としては、アスコルビン酸が適当であり、必要に応じて pH調節される。ヒドロキノン誘導体や没食子酸プロピル(propyl gallte)等 の、その他の有機酸化抑制剤を使用することもできる。一般に、酸化抑制剤は、 濃縮物の0.01〜2.5重量%、より好ましくは、0.01〜1重量%の量に おいて存在する。好ましくは、酸化抑制剤または有機還元剤は、塩、好ましくは 、リチウム塩の形態のものである。アスコルビン酸塩が、毒物学上見地より好ま しく、化学的安定性が高く、発色性がなく、また臭いがないことから、更に、当 該の複合生物系における遊離イオン除去作用を有する酸化抑制剤として証明され ていることから、最も好ましい。 本願明細書における主たる説明はグルタルアルデヒドの使用に関するものであ るが、11個より少ない炭素原子を含む、その他のモノ、ジまたは共役モンアル キル(conjugated monalkyl)および芳香族アルデヒドが使用され得る。モノア ルデヒドまたはジアルデヒドは、好ましくは、濃縮物の10乃至35重量%の量 で存在する。同様に、本発明においては、エチレングリコール、ジエチレングリ コールや、テトラエチレングリコール、または非イオン系界面活性剤を含む他の 高極性のポリオール等の、2乃至10の炭素原子を含むもの等の、トリエチレン グリコール以外のグリコールを使用することができる。グリコールの一部に代え て、エタノールやイソプロパノール等の低級アルカノールを使用しても、適当な 安定性を有する溶液が得られる。しかし、低級アルカノールは、好ましくない臭 いを発生したり、可燃性が高かったりする場合があるので、グルタルアルデヒド 濃縮物を、主として、医療や獣医の分野において使用する場合には、その使用を 避けるべきである。 本発明の濃縮物は、更に、その濃縮物およびその希釈液の両者のpH値を、所 望の殺菌効果を得るのに適当な範囲、本発明では、pH6若しくはそれ以上、よ り好ましくは、pH6乃至9.5の範囲に調節するために必要な緩衝剤を含んで いる。本発明においては、リチウムをベースとする緩衝剤は、それが濃縮物の殺 菌作用を向上させるという予期せぬ知見を得たことから、使用される。そのよう なリチウムをベースとする緩衝剤として適当なものとしては、2乃至8個の炭素 原子を含むヒドロキシ有機酸または有機酸(hydroxyorganic or organic acids )のリチウム塩、リン酸塩またはそれらの混合物がある。このリチウムをベース とする緩衝剤は、他の緩衝剤、例えば、2乃至8個の炭素原子を含むヒドロキシ 有機酸または有機酸の一若しくはそれ以上の他の1価の金属塩および/またはリ ン酸の1価の金属塩と共に用いることができる。クエン酸リチウムをベースとす る緩衝剤またはカリウムとリチウムのクエン酸塩との混合物が好ましい。クエン 酸リチウムが最も好ましい。好適には、緩衝剤は、特にクエン酸リチウムが使用 された場合、濃縮物の0.1〜2.5%(w/w)、好ましくは0.1〜1%( w/w)、最も好ましくは、0.3〜0.5%(w/w)の濃度で使用される。 酸化抑制剤としてアスコルビン酸を添加することにより、リチウムをベースとす る緩衝剤の有効性が向上する。リチウムをベースとする緩衝剤に加えて、その他 の有機酸緩衝剤、例えば、グリコール酸、乳酸、酢酸、安息香酸、サルチル酸、 フタル酸、フェノールスルホン酸、およびそれらの混合物も使用することができ る。この場合にも、それらの有機酸緩衝剤のリチウム塩やカリウム塩およびそれ らの混合物が、最適な殺菌作用を得るためには、好ましい。 好適には、本発明の濃縮物は、界面活性剤を更に含む。この界面活性剤は、グ ルタルアルデヒド濃縮物の殺菌作用を最大化するように選択されることが望まし い。界面活性剤として適当なものとしては、オーストラリア特許第589,26 7号(その開示を本願の一部として引用する)に記載のもの等の、アニオン系お よび非イオン系の界面活性剤またはそれらの混合物がある。一般には、界面活性 剤は、濃縮物の0.1〜7.5重量%の量で存在する。非イオン系界面活性剤と 、硫酸化またはスルホン化(C8〜C16)アルキルアルコール若しくはアルキ ル炭化水素または(C6〜C16)アルキル芳香族スルホン酸塩およびアルキル ジフェニルオキシドモノおよびジスルホン酸塩との混合物が好ましい。非イオン 系とアニオン系界面活性剤の混合物を使用する場合には、要求される個々のミセ ル平衡に応じて、アニオン系界面活性剤の割合を10〜90%の範囲で、また非 イオン系界面活性剤の割合を10〜90%の範囲で使用することができる。界面 活性剤の酸形態は、化学的に安定なものであれば、緩衝剤の一部として付加的に 作用する。 好適な水溶媒としては、水または低級アルカノールがある。 以下、本発明を下記の実施例を参照して説明する。 実施例 1 本発明の濃縮物を調製して、グルタルアルデヒドの濃度が2.0〜2.2%( w/w)のものと、0.125%(w/w)のものとなるように、希釈した。緩 衝剤として、クエン酸リチウムを、希釈前の濃縮物の0.1〜1.0重量%の濃 度で使用した。各サンプルのpH値を測定した。測定結果を下表1に示す。 室温における1年間保存に相当する、40℃における3ヶ月間保存の後の、滴 定可能なグルタルアルデヒドモノマーの損失は、全てのサンプルについて、0. 8%と低かった。この損失は、2年間保存の場合に換算すると、1.6%または 7.5%の損失に相当する。 実施例 2 本発明のグルタルアルデヒド濃縮物の分析試験を、標準的なヒドロキシルアミ ン滴定法(グルタルアルデヒドとヒドロキシルアミンとの間の反応により放出さ れた塩酸を電位差滴定により逆滴定する方法)を使って行なった結果、クエン酸 リチウムをベースとした緩衝剤を使用した場合のほうが、最も多く市販されてい る2〜3.5%グルタルアルデヒドをベースとする器具消毒剤に使用されている ようなナトリウム−カリウム・リン酸塩緩衝剤を同様な濃度で使用した場合より も、反応速度(HClの放出)が速く、pH値も小さい(後者の1.5に対して 前者は0.9)ことが判明した。このことは、殺菌試験を行った場合に、本発明 の濃縮物を使用した場合のほうが、ナトリウム−カリウム・リン酸塩緩衝剤を含 む従来の2〜3.5%グルタルアルデヒド調製剤を使用する場合よりも、或る種 の微生物に対する殺菌時間が短いことに相当すると思われる。 実施例 3 本発明に従う二つのサンプルを調製した。 A B グルタルアルデヒド、50% 480g 480g トリエチレングリコール 460g 460g Teric12A8* 15g 35g 硫酸ラウリルリチウム 35g ― アルキルベンゼンスルホン酸リチウム ― 15g クエン酸リチウム 1.5g 2.0g クエン酸カリウム 1.0g ― アスコルビン酸リチウム 0.35g 0.75g 合 計 1000g 1000g pH値は10%水酸化リチウムで7.0〜7.2に調節した。 *ICIオーストリア社製造 二つのサンプルに対して、医学的意義を有する微生物に対する微生物学的試験 を種々行い、エイダル・プラス(AIDAL PLUS)として市販されている、オースト ラリア特許第589,267号に従って製造された製品と比較した。殺菌試験に 使用した微生物は、次の通りである。 バクテリア 緑膿菌(Psuedomonas aeruginosa) 尋常変形菌(Proteus vulgaris) 大腸菌(Escherichia coli) ブドウ状球菌(Staphylococcus aureus) バクテリア胞子 微細杆菌(Bacillus subtilis) ミコバクテリア 結核杆菌(Mycobacterium tuberculosis) ウイルス 全血中のエイズ(AIDS)ウイルスHIV 全血中のウイルス性肝炎DHBV これらの微生物は、病院、医療施設および一般的な社会生活環境に見られ、医 学的意義を有する重要な病原菌として認められている一連のセットである。市販 品のエイダル・プラス(AIDAL PLUS)を、グルタルアルデヒドを均等濃度で使用 した場合の殺菌有効性に対して、認識可能な差異が無い病原菌と、明確な向上が 有る病原菌とがあった。文献によれば、エイダル・プラスは、より有効な公知の 2%(w/w)のグルタルアルデヒドを含む病院用器具消毒剤・化学的殺菌剤で ある。 本発明のサンプルは、45℃に加熱した場合、0.125%のグルタルアルデ ヒド濃度において、オーストラリアのTGA消毒試験[オプションB、汚れ条件 、イースト試験(yeast challenge)]をパスした。また、それらのサンプルは 、グルタルアルデヒド濃縮物の2%(w/w)濃度において、室温で、5分以内 に結核杆菌を殺菌した。これは、オーストラリア治療物品機関(TGA)の治療 物品令第54号の規定で定められている、無菌体組織外科手術用光ファイバー器 具に適用されるハイレベル器具消毒剤および殺菌剤として認められるものである 。本サンプルのその他の試験データも、化学的殺菌剤として認められ、多くの国 の管理機関により求められている殺菌有効性の最高レベルである殺菌結果を証す るものである。 本発明の処方により達成された殺菌作用の向上例を、化学的抵抗性を有する微 細杆菌のバクテリア胞子の殺菌速度として、20℃におけるエイダル・プラスの 胞子殺菌作用と比較して、以下に示す。 この特定のバクテリア胞子を殺菌する時間を、或る薬品が対象物を殺菌するに 要する普遍的時間とする。この時間は、高価で複雑な外科手術器具が各使用後に 殺菌される場合には、重要な時間であり、それにより、器具の可能最短繰り返し 使用の時間間隔が求められる。この点において、本発明の処方は、従来製品より 優れており、外科手術および獣医用器具の殺菌において、大きな商業的および実 用的進歩を示すものであることが理解されるであろう。 例示の処方を、この明細書に開示の範囲および原理内において変更することが 可能であることは当業者に明らかであろう。それらの全ての変形も本発明の開示 範囲内であると見做すものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.安定な消毒剤濃縮物であって、 a)2乃至11個の炭素原子を含む少なくとも一つのモノアルデヒドまたは ジアルデヒドと、 b)2乃至10個の炭素原子を含む少なくとも一つのグルコールまたはポリ オールと、 c)前記濃縮物に溶解可能で、濃縮物のpH値を6以上に維持することがで きる、リチウムをベースとする緩衝剤の少なくとも一つと、 を含む消毒剤濃縮物。 2.アニオン系または非イオン系の界面活性剤を、更に含む請求項1に記載の濃 縮物。 3.前記モノアルデヒドまたはジアルデヒドが、モノ、ジまたは共役モンアルキ ルまたは芳香族アルデヒトである請求項1または2に記載の濃縮物。 4.前記モノアルデヒトまたはジアルデヒドが、グルタルアルデヒドである前記 請求項の何れか一つに記載の濃縮物。 5.前記モノアルデヒドまたはジアルデヒドが、濃縮物の10〜35重量%の量 で存在する前記請求項の何れか一つに記載の濃縮物。 6.前記グリコールが、トリエチレングリコール、エチレングリコール、ジエチ レングリコール、テトラエチレングリコールおよびそれらの混合物からなる群か ら選ばれる前記請求項の何れか一つに記載の濃縮物。 7.前記グリコールが、トリエチレングリコールである請求項6に記載の濃縮物 。 8.前記グリコールまたはポリオールが、アルデヒドの1モルに対してグリコー ルが0.75〜1.5モルのモル割合において存在している前記請求項の何れか 一つに記載の濃縮物。 9.前記リチウムをベースとする緩衝剤が、2乃至8個の炭素原子を含むヒドロ キシ有機酸または有機酸の有機リチウム塩、リン酸のリチウム塩およびそれらの 混合物からなる群から選ばれ、前記リチウムをベースとする緩衝剤が、必要に応 じて、2乃至8個の炭素原子を含むヒドロキシ有機酸または有機酸の1価の金属 塩またはリン酸の1価の金属塩の一つまたはそれ以上と共に、用いられる前記請 求項の何れか一つに記載の濃縮物。 10.前記リチウムをベースとする緩衝剤が、クエン酸リチウムの単独、または クエン酸リチウムにクエン酸カリウムを組み合わせたものである前記請求項の何 れか一つに記載の濃縮物。 11.前記リチウムをベースとする緩衝剤が、濃縮物の0.1〜2.5重量%の 量で存在する前記請求項の何れか一つに記載の濃縮物。 12.pH値が、6〜9.5の範囲である前記請求項の何れか一つに記載の濃縮 物。 13.前記界面活性剤が、アニオン系界面活性剤である請求項2乃至12の何れ か一つに記載の濃縮物。 14.前記界面活性剤が、アニオン系界面活性剤の1価の金属塩である請求項1 3に記載の濃縮物。 15.前記界面活性剤が、アニオン系界面活性剤のリチウム塩である請求項14 に記載の濃縮物。 16.前記界面活性剤が、濃縮物の0.1〜7.5重量%の量で存在する請求項 13乃至15の何れか一つに記載の濃縮物。 17.酸化抑制剤または有機還元剤を、更に含む前記請求項の何れか一つに記載 の濃縮物。 18.前記酸化抑制剤が、アスコルビン酸、ハイドロキノンの誘導体、および没 食子酸プロピルエステルから選ばれる請求項17に記載の濃縮物。 19前記酸化抑制剤または有機還元剤が、リチウム塩の形態にある請求項17ま たは18に記載の濃縮物。 20.前記酸化抑制剤または有機還元剤が、濃縮物の0.01〜2.5重量%の 量で存在する請求項17乃至19の何れか一つに記載の濃縮物。 21.前記グリコールの一部が、低級アルカノールで置換された前記請求項の何 れか一つに記載の濃縮物。 22.前記低級アルカノールが、エタノールまたはイソプロパノールから選ばれ る請求項21に記載の濃縮物。 23.溶媒を、更に含む前記請求項の何れか一つに記載の濃縮物。 24.使用前に希釈される前記請求項の何れか一つに記載の濃縮物。 25.水または低級アルカノールで希釈される請求項24に記載の濃縮物。 26.前記モノアルデヒドまたはジアルデヒドが、希釈された濃縮物中に、0. 05〜3.5重量%の量で存在する請求項24または25に記載の濃縮物。 27.前記希釈濃縮物のpH値が、6.0〜8.0である請求項24乃至26の 何れか一つに記載の濃縮物。 28.表面を、消毒および/または殺菌するのに十分な時間の間、請求項1乃至 27の何れか一つに従う消毒剤濃縮物に接触せしめる工程を含む消毒および/ま たは殺菌方法。 29.安定な消毒剤濃縮物を調製する方法であって、 a)2乃至11個の炭素原子を含む少なくとも一つのモノアルデヒドまた はジアルデヒドと、 b)2乃至10個の炭素原子を含む少なくとも一つのグリコールまたはポ リオールと、 c)前記濃縮物に溶解可能で、濃縮物のpH値を6以上に維持することが できる、リチウムをベースとする緩衝剤の少なくとも一つと、 を混合する工程を含む方法。 30.前記請求項1乃至27の何れか一つに従う消毒剤濃縮物と、希釈剤とを含 む希釈消毒剤。 31.前記モノアルデヒドまたはジアルデヒドが、希釈消毒剤の0.05〜3. 5重量%の量で存在する請求項30に記載の希釈消毒剤。 32.対象物を、請求項30または31に従う希釈消毒剤に接触せしめる工程を 含む、対象物の消毒方法。 33.対象物を、請求項30または31に従う希釈消毒剤に接触せしめる工程を 含む化学的殺菌方法。
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