JPS5938897Y2 - 折畳み台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はステージ台、作業台等に使用される内折れ式の
折畳み台に関するものである。

この種、内折れ式の折畳み台は、折畳み状態で合板表面
を保護するために開発されたが、この折畳み方式におい
ては、折畳み時に円台板の突き合わせ端面同士が干渉し
合わないようにする必要がある。

そこで一般には、円台板を離間させながら折畳み回動さ
せることになるが、従来の折畳み台ではその合板の折畳
み回動軌跡が特定されていないため、折畳み作業をスム
ースに行なうことができなかった。

そこで本考案は、か・る内折れ式の折畳み作業を簡単か
つスムースに行ないうる折畳み台を得んとするものであ
り、その構成は次の通りである。

本考案は、突き合わせ対向させた一対の合板を、自立可
能なシャーシ上に折畳み機構を介して取付けた折畳み台
であって、上記折畳み機構は、上記円台板を内折れ式に
折畳みうるように該円台板とシャーシどの間に枢支連結
された垂直な主腕と、この主腕のシャーシに対する回動
軌跡および該主腕に対する合板の回動軌跡を一定に規制
して合板を所定の軌跡で折畳みお・よび展開させる副腕
とで構成され、この副腕は、主腕に交差しその交差部分
で該主腕に枢着された横リンクと、該横リンクの一端と
シャーシとの間に枢支連結された第１縦リンクと、横リ
ンクの他端と合板との間に枢支連結された第２縦リンク
とから戊ることを特徴とする折畳み台である。

以下、本考案の実施例を図に依拠して説明する。

１．１は合板、２はシャーシ、３，３は円台板１．１の
折畳み機構である。

なお゛、ここでは説明の便宜上、図の方向性に従って台
板１，１の長さ方向を左右方向、同幅方向を前後方向と
称す。

台板１，１には、それぞれ二本ずつの固定脚１１゜１１
を軸１２・・・・・・により折畳み可能に垂設し、かつ
、前後両端部下面と、相接する側の端部下面にそれぞれ
アングル材からなるフレーム１３．１４をビス止め等に
て固着している。

シャーシ２はフラットバ、四角パイプ等の枠材を額縁状
に組んで戊り、その左右両側辺部に前後二本ずつ計四本
のキャスター４１付き移動脚４・・・・・・を取付ける
ことにより、該シャーシ２を自立可能で、かつ移動可能
に構成している。

このシャーシ２は、円台板１，１の相接する側の端部下
方に設置し、このシャーシ２と円台板１，１との間に折
畳み機構３，３を設けている。

この折畳み機構３，３は、台板１，１の前後両側に設置
しているが、その構成は前後全く同一であるため、ここ
では一方のみを図示し、でいる。

また、左右の台板１，１に対する左右の折畳み機構３，
３は対称となっているため、つぎの構成の説明は右側の
折畳み機構３を例にとって行なう。

この折畳み機構３は、生協３１と副腕３２とによって構
成しでいる。

主腕３１は逆り字形に形成し、垂直姿勢でその上端屈曲
部の先端を台板１のフレーム１３に軸３３によって枢着
し、下端をシャーシ２に軸３４によって枢着している。

この上腕３１によって基本的に台板１とシャーシ２を連
結し、シャーシ２に対する軸３４まわりの回動、および
主腕３１に対する台板１の軸３３まわりの回動によって
台板１を内折れ式に折畳みうるよに構成している。

副腕３２は、この主腕３１の回動軌跡、および該主腕３
１に対する台板１の回動軌跡を一定に規制するためのも
ので、横リンク３２ａと第１お・よび第２縦リンク３２
ｂ、 ３２ｃとから戊っている。

横リンク３２ａは水平姿勢で主腕３１に交差させ、その
交差部分で該主腕３１に軸３５によって枢着している。

第１リンク３２ｂは、上部が下部より右側に位置する傾
斜姿勢で上端を横リンク３１の左端に、下端をシャーシ
２にそれぞれ軸３６．３７によって枢着している。

また、第２縦リンク３２ｃは逆り字形に形成し、上端屈
曲部の先端をフレーム１３に、下端を横リンク３２ ａ
の右端にそれぞれ軸３８．３９によって枢着している。

ここで、主腕３１と、副腕３２の第２縦リンク３２ｃと
が平行、また副腕３２の横リンク３２ａとフレーム１３
とが平行となり、軸３３．３５．３８．３９間に実質的
な平行リンクが構成される。

５は固定脚連結杆で、水平姿勢で左端をシャーシ２に、
上記主腕３１下端と同軸３４にて枢着し、右端を固定脚
１１の中間部に軸５１にで枢着している。

この連結杆５により、固定脚１１が使用状態で直立姿勢
に保持され、かつ、折畳み時には台板１と連動して折畳
まれる。

また、６，７は台板１を折畳み姿勢にロックするための
ロック杆で、上部ロック杆６の一端は台板１のフレーム
１３に、下部ロック杆７の一端はシャーシ２にそれぞれ
軸６１．７１にて枢着している。

この両ロック杆６，７のうち上部ロック杆６の先端部に
フック状の掛かり爪６２を形成し、この掛かり爪６２よ
り中間部寄りの部分に下部ロック杆７の先端部を軸７２
にて枢着している。

下部ロック杆７の先端近傍には、上記掛かり爪６２に対
応するストッパ軸７３を水平に固着し、台板１が折畳ま
れたとき、両ロック杆６，７が直線状に展開して掛かり
爪６２がストッパ軸７３に係合するように構成している
。

なお、シャーシ２に取付けた移動脚４には上方に向けて
支持頭部４２を一体に連設し、該支持頭部４２の上端面
を台板１の下面に当接させて該台板１を支持するように
しでいる。

しかして、右側台板１・を折畳むべく該台板１の右側端
部を持ち上げると、主腕３１が軸３４を中心として右側
に回動し、同時に副腕３２が伸展方向に変形しつつ全体
として軸３７を中心に右側に回動する。

ここで、前記した軸３３．３５．３８．３９間のリンク
部分が実質的に平行リンク運動を行なう。

このような運動によって、台板１が左側台板から離間し
つつ内折れ方向に折畳み回動する。

この折畳み開始時において、副腕３２の第１縦１′）ン
ク３２ｂを予め上記した折畳み機構３全体の回動方向に
傾斜させであるため、折畳みの当初動作がスムースに行
なわれる。

すなわち、台板１に加えられた持ち」二げ力が折畳み機
構３の折畳み運動に、より一層スムースに変換されるこ
ととなる。

こうして、台板１が、主腕３１と副腕３２とによって決
められる一定の回動軌跡に沿って、第１図乃至第３図に
示す展開姿勢から第４図に示す姿勢、らに第５図に示す
姿勢へと回動変位し、最終的に第６図に示すように、副
腕３２の横リンク３２ａと第２縦リンク３２ｃとが垂直
姿勢で一直線上に並び、主腕３１が横リンク３２ａと重
なり合った状態となって、台板１が垂直姿勢に折畳まれ
る。

このとき、上下のロック杆６，７が一直線状に並んで互
いの掛かり爪６２とストッパ軸７３が係合することによ
り、台板１が折畳み状態にロックされる。

また、上記折畳みの進行に従って固定脚１１が合板１下
面側に引き寄せられ、最終的に合板下面に添う姿勢に自
動的に折畳まれる。

以上の如き折畳み動作は、左側台板１についても同様に
、すなわち右側台板１と対称的に行なわれる。

また、台板１を折畳み姿勢から展開させるときは、ロッ
ク杆６，７の連結部分を引っ張って掛かり爪６２とスト
ッパ軸７３によるロックを解除した状態で、台板１を下
方に回動させればよく、この展開動作は上記折畳み時の
回動軌跡を逆に辿つて行なわれる。

上記のように本考案によれば、合板をシャーシ」二に内
折れ式に折畳み可能に支持する主腕と、この主腕の回動
軌跡、および該主腕に対する合板の回動軌跡を一定に規
制する副腕とによって折畳み機構を構成することにより
、台板を、合板同士で干渉し合わない常に一定の軌跡で
折畳みおよび展開させうるようにしたから、折畳みお・
よび展開作業を、余計な操作なくして簡単かつスムース
に行なうことができ、しかも構造が簡単でコストが低廉
ですむものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体斜視図、第２図は正面図、第３図は半部拡
大正面図、第４図乃至第６図は折畳み行程を示す正面図
である。 １．１・・・・・・台板、２・・・・・・シャーシ、３
，３・・・・・・折畳み機構、３１・・・・・・主腕、
３２・・・・・・副腕、３２ａ・・・・・・副腕を構成
する横リンク、３２ｂ・・・・・・同第１縦リンク、３
２ｃ・・・・・・同第２縦リンク、４・・・・・・シャ
ーシ自立手段としての移動脚。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 突き合わせ対向させた一対の合板を、自立可能なシャー
   シ上に折畳み機構を介して取付けた折畳み台であって、
   上記折畳み機構は、上記円台板を内折れ式に折畳みうる
   ように該円台板とシャーシとの間に枢支連結された垂直
   な主腕と、この主腕のシャーシに対する回動軌跡および
   該主腕に対する合板の回動軌跡を一定に規制して合板を
   所定の軌跡で折畳みおよび展開させる副腕とで構成され
   この副腕は、主腕に交差しその交差部分で該主腕に枢着
   された横リンクと、該横リンクの一端とシャーシとの間
   に枢支連結された第１縦リンクと、横リンクの他端と合
   板との間に枢支連結された第２縦リンクとから成ること
   を特徴とする折畳み台