JPS5938646Y2 - ガス燃焼装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はガスを燃料とする燃焼装置で、コンロ上部に載
置されるゴトクの脚に仕切り板を設けて排気ガス通路と
二次空気供給通路を分割形成し。

給気と排気を効果的１こ行うことにより、省エネ効果を
得るガスコンロに関する。

従来例の構成とその問題点 従来のこの種のガス燃焼装置を第４図〜第６図に示す。

ガスコンロ１はガス供給管２を有し、その先端にノズル
４を設け、ガス供給管２とノズル４間ｔこコック３を内
蔵する。

５は混合管でノズル４１こ対応し、他端にバーナ６を載
置し、７はバーナ６の円周上ｆこ複数個設けた炎孔であ
る。

８は受皿でガスコンロ１の天板上Ｅこ載置され、９は受
皿８と天板上に載置されたゴトク、１０はバーナ６の中
央ｌこ設けた二次空気孔で１１はバーナ６と受皿８間ｔ
こ設けたスキマである。

１２はゴトク９上に載置された被加熱物（以下鋼という
）、１３はゴトク９のゴトク受けで、１４は鍋１２とゴ
トク受けＩこよって構成された排気ガス通路である。

以上によってガスコンロ１は構成されている。

以上の構成１こおける燃焼状態と使用方法ｆこついて説
明する。

ガスコンロ１のガス供給管２、コック３よりガスが流入
し、混合管５内へ噴出する。

噴出したガスは空気を吸引して混合気となる。

混合気はバーナ６の炎孔７から噴出して燃焼する。

燃焼することによって、ゴトク９上Ｉこ載置された鍋９
はバーナ６と一定距離に保持、加熱される。

この時、熱焼に必要な二次空気と燃焼後の排気ガスの流
れをみてみる。

二次空気はスキマ１１、二次空気孔１０からほとんどが
供給され条件によっては１部ゴトク部からも供給されて
いた。

しかしこのスキマ１１と二次空気孔１０があるために鍋
１２内の煮汁が吹きこぼれたとき、その煮汁は受皿８内
へほとんどこぼれるが一部はガスコンロ１の内部あるい
は置台等へこぼれる。

よって器具内や器具下に煮汁がこぼれ落ち使用後の掃除
が必要になったり、ガスコンロ１の寿命を短かくする等
の課題か生じる。

この使用後の掃除、ガスコンロの寿命を考慮し、二次空
気孔１０とスキマ１１は小さく又閉塞するように設定さ
れる。

すると下方からの燃焼に必要な二次空気の保給量が減少
又はなくなる。

従って二次空気の補充は排気ガス通路１４に全面的に依
存し、該通路を大きくして排気ガス通路内に排気ガス流
れと二次空気流れを生じさせて補充していた。

この排気ガス通路１４内の排気ガス流れと二次空気流れ
は相互に接触し合い拡散し、二次空気中の酸素濃度を低
下させたり。

この供給二次空気の一部は燃焼している部分（火炎）ま
では供給されないで、排気ガスに引張られて、燃焼して
いる部分ｔこ対してバイパス流れとなる。

従って必要な二次空気量が減少し、燃焼性能Ｃｏ／−特
性が悪くなるから、排気ガス通路１４をさらｔこ大きく
して、拡散、バイパス流れを生じても二次空気の不足が
生じないようにしていた。

この排気ガス通路１４を大きくすることはバーナ６と鍋
１２間の距離が大きくなるため、鍋１２１こ触れる燃焼
ガスの温度が低下して熱効果率を低下させる欠点を有し
ていたつ 考案の目的 本考案はかかる従来の欠点を解消するもので。

燃焼に必要な二次空気と燃焼によって生じた排ガス流れ
を制御して、燃焼に必要な二次空気を燃焼部へ有効に供
給し、過剰空気をなくして熱効率を上げると同時Ｉこ良
好な燃焼を得ることを目的とする。

考案の構成 以上の目的を達成するため、バーナの上方に被加熱物を
載置するゴトクを有し、前記ゴトクの脚ｔこ被加熱物と
コンロとの空間を排気ガス通路と二次空気供給通路とに
二分割する仕切り板を設けることで、排気ガス通路と二
次空気供給通路が仕切り板で区分されるため、排気ガス
と二次空気間の拡散による二次空気中の酸素濃度の減少
がなく。

燃焼に必要な二次空気量が必要量だけ確実に確保できて
又排気面積も確保でき良好な燃焼を得ることができる作
用を有する。

また、排気ガスと二次空気間の拡散が生じないことは二
次空気が燃焼部へ供給されるまでに排気ガスへバイパス
して排気ガスと混合して一諸ｔこ流れる現象がない。

従って排気ガスが二次空気１こよってうすめられて排気
ガス温度が低下することがなくなり熱効率が向上する作
用を有する。

同時ｔこ二次空気のバイパス流れが生じないことは従来
のようｌこ多量の二次空気を供給して、その中の一部が
燃焼１こ寄与するのではなく、供給された二次空気のす
べてか燃焼１こ寄与するため鍋とコンロ間１こ設けた距
離（排気ガス通路と二次空気供給通路の総和）は小さく
なり、鍋底の排気ガス温度は鍋底がバーナＥこ近ずくた
め上昇し、熱効率が向上する作用を有する。

実棺例の説明 以下本考案の実帷例を第１図〜第３図に示し説明する。

５０はガスコンロで、５１はガス供給口、５２はコック
、５３はノズル、５４はノズル５３に対応した混合管、
５５は混合管５４の先端（こ嵌合したバーナボディー、
５６はバーナボディー５５に嵌合したバーナで周囲の円
周上に複数個の炎孔５７を有する。

５８は受皿で、この受皿５８上Ｉこ上記バーナボディー
５５がある。

５９はゴトク、６０はバーナボディー５５と受皿５８の
スキマ、６１は仕切板、６２はゴトク５９のゴトク受け
、６３は排気ガス通路、６４は排気ガス通路を流れる排
気ガス、６５は二次空気通路で排気ガス通路６３とは仕
切板６１によって仕切られている。

すなわち受皿５８の外周において、ゴトク５９はその下
部のゴトク受け６２で立設され、その上部の載置部によ
り鍋６７を載置し、この載置部とゴトク受け６２間ｔこ
仕切板６１を設けているのである。

６６は二次空気通路６５を流れる二次空気、６７はゴト
ク５９上（こ載置された鍋、６８は炎孔５７に形成され
た火炎である。

６９は仕切板６１とゴトク受け６２間に二次空気通路６
５を形成する脚部で。

排気ガス通路６３はゴトク５９上に載置された鍋６８と
仕切板６１によって形成され、ガスコンロ５０は構成さ
れている。

以上の構成１こおいて、ガスコンロ５０のコック５２を
開くとノズル５３より混合管５４内へガスを噴出しガス
はその後空気と混合して予混合気となり、バーナボディ
ー５５内を流れ、バーナ５６にて燃焼し、鍋６７は加熱
される。

このようにして使用している時の燃焼状態と二次空気及
び排気ガスの流れについて次に説明する。

燃焼が開始すると燃焼によって生じた排気ガス６４はゴ
トク５９１こ載せられた鍋６７と仕切・板６１間の排気
ガス通路６３を流れる。

また燃焼に必要な二次空気６６は従来のようにスキマ６
０を大きく設けていないし、又従来例の中でも説明した
ように、煮汁の煮こぼれを防止するため、バーナボディ
ーと受皿間の隙間をほとんどない状態ｆこ構成されてい
るために隙間からはほとんどない。

しかし、燃焼を完全１こ行なうためには二次空気が必要
である。

従って二次空気はゴトク５９に載せられた鍋６７とゴト
ク受け６２の空間に仕切板６１をゴトク５９の全周１こ
わたり設けた二次空気通路６５より供給される。

排気ガス通路６３と二次空気通路６５を分離することで
排気ガス６４と二次空気６６は混じり合うことがないの
で、供給されたすべてのニ次空気６６は燃焼部へ供給さ
れて燃焼１こ寄与する。

以上のように排気ガス通路６３と二次空気通路６５を完
全１こ分離すること１こよって、供給された二次空気６
６は仕切枦６１で火炎６８へ案内されるためｌこ燃焼に
必要な二次空気量が確保でき、二次空気不足が生じない
ので燃焼性能Ｃｏ／Ｃｏ□特性は良好になる。

また、排気ガス６４と二次空気６６が拡散；こよって混
じり、二次空気６６が火炎６８へ供給されないうちｔこ
排気ガス６４と一諸Ｉこ流れることがない。

従って、二次空気６６は燃焼に必要な量のみ供給すれば
よいので、二次空気通路６５の面積は小さくてよい。

すなわち、仕切板６１とゴトク受け６２間の脚６９は短
かい。

よって、排気ガス通路６３の面積が一定ならば、鍋６７
とバーナ５７に形成された火炎６８との距離が小さくな
って、鍋６７がより高温度で加熱されて熱効率が向上す
る効果を有する。

また１本実施例ではゴトク受け６２を全周Ｆこ設は仕切
板６６間に脚６９を設は二次空気通路６５を設けたが、
ゴトク受け６２は仕切板６３でゴトク形状が保持できる
から器具天板と仕切板６３で二次空気通路６５を形成さ
せてもよい。

尚１以上の効果を有する仕切板６６の形状は、排気ガス
６４及び二次空気６６の流れが円滑に流れるように流れ
方向に対し傾は角度αを設けるとより効果を有効にする
。

考案の効果 以上説明のようＩこ本考案によれば次の効果が得られる
。

（１） 煮汁のガスコンロ内部への煮こぼれを完全に
防止するガスコンロ構成において、排気ガス通路と二次
空気通路を仕切板で分離、独立したので、排気ガスと二
次空気の拡散による二次空気中の酸素濃度の低下がない
。

また、二次空気が燃焼部へ供給されるまでｌこ排気ガス
ｌこバイパスして流れ、燃焼部へ供給される二次空気量
の減少がない。

従って、燃焼部へは十分な二次空気量が供給され、燃焼
性能を向上する。

（２）仕切板で二次空気が排気ガスと拡散し、まじり合
うことがないので、余分な二次空気を供給する必要がな
い。

二次空気量は必要量のみ供給すればよく、二次空気通路
の大きく（面積）は小さくなる。

従って、鍋とバーナ間の距離は小さくなり、鍋底へ触れ
る排気ガス温度は高くなって熱効率が向上する。

（３）排気ガス通路と二次空気通路が分離、独立し。

かつ二次空気通路がコンロ上面に位置しているため、二
次空気流により上面の冷却が行なわれることによって、
ガスコンロ器体の温度上昇が防げる。

従って、ガスコンロ上面へ煮汁が煮こぼれても焦げつく
ことがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実癩例である燃焼装置の構成図、第
２図は同要部ゴトクの拡大斜視図、第３図は第２図のＢ
−Ｂ線断面図、第４図は従来の燃焼装置を示す構成図、
第５図は同従来のゴトクの拡大斜視図、第６図は第５図
のＡ−Ａ線断面図である。 ５０・・・・・・コンロ、５６・・・・・・バー−１−
，５９・・・・・・コトク、６１・・・・・・仕切板、
６３・・・・・・排気ガス通路。 ６５・・・・・・二次空気通路、６７・・・・・・被加
熱物、６９・・・・・・脚。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 受皿と、この受皿上ｌこ小隙間をおいて設置したバーナ
   ボディーと、このバーナボディー上に設けたバーナと、
   上記受皿の外周に、その下部のゴトク受け１こより立設
   したゴトクとを備え、上記ゴトクの上部には、上記バー
   ナの上方にて被加熱物を載置する載置部を設け、この載
   置部と上記ゴトク受は部との間Ｉこは、この両者間を上
   部の排気ガス通路と下部の二次空気供給通路とに二分割
   する仕切板を設けたガス燃焼装置。