JPS5938253Y2

JPS5938253Y2 - ホツトランナ金型

Info

Publication number: JPS5938253Y2
Application number: JP19449782U
Authority: JP
Inventors: 洋一「よし」野
Original assignee: 吉野洋一
Priority date: 1982-12-22
Filing date: 1982-12-22
Publication date: 1984-10-24
Also published as: JPS5997015U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は合成樹脂の射出成形において用いられるホット
ランナ金型に関する。

従来、射出成形法においては、原料歩留りや加工能率の
向上などを目的として、ランナ、スプルのない成形品を
成形するランナレス成形法が採用されている。

このランナレス成形法の１つにランナ部の溶融樹脂を常
時溶融状態に保っておく、いわゆるホットランナ金型を
用いるものがある。

そして、一般にこのホットランナ金型のなかでも多重成
形に用いるものは、例えば第１図に示すように、射出成
形機のノズル１から射出された溶融樹脂が、固定取付板
２．コアバックプレート３、コアプレート４、キャビテ
ィプレート５、キャビティバックプレート６を貫通した
孔に挿通されているスプルブツシュ１を通り、マニホー
ルド８内に供給される構成になっている。

しかしながら、第２図に示すように、型開き時に、射出
成形機のノズル１をスプルブツシュ７から離すと、マニ
ホールド８内に残っていた樹脂の一部がスプルブツシュ
７の入口から流れ出し、エジェクタピン９やエジェクタ
プレート１０等にからみつき成形ができなくなるといっ
た不具合があった。

本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、スプルブツシュの入口から流出した樹脂
が金型内部に流入するのを防ぐことができるホットラン
ナ金型を提供することにある。

以下、図面を参照して本考案を具体的に説明する。

第３図と第４図は本考案の一実施例を示すもので、１１
は固定プラテンであり、この固定プラテン１１には結合
部材１２を介してコアバックプレート１３が取り付けら
れている。

そして、このコアバックプレート１３０表面にはコアプ
レート１４が取り付けられており、このコアプレート１
４の左側には、型締め時（第３図参照）に吊りプレート
部１５が密着して設けられている。

また、吊りプレート部１５の左側には、型締め時にコア
プレート１６が密着して設けられており、このコアプレ
ート１６はコアバックプレート１７に取り付けられてい
る。

そして、このコアバックプレート１７は結合部材１８を
介して可動プラテン１９に取り付けられており、型開き
時には、この可動プラテン１９が左側へ移動することに
より、コアプレート１４と吊りプレート部１５０間及び
吊りプレート部１５とコアプレート１６の間が開く構成
になっている。

上記吊りプレート部１５は結合部材２００両側にキャビ
ティバックプレー）２１．２２が取り付けられ、かつキ
ャビティバックプレー）２１．２２の表面にキャビティ
プレー）２３．２４がそれぞれ取り付ゆられて構成され
ている。

そして、吊りプレート部１５の内部には、コアプレート
１４とキャビティプレート２３０間あるいはコアプレー
ト１６とキャビティプレート２４０間のキャビティに樹
脂を供給するためのマニホールド２５が設けられており
、このマニホールド２５にはスプルブツシュ２６が取り
付けられている。

また、このスプルブツシュ２６は固定プラテン１１、コ
アバックプレート１３、コアプレート１４、キャビティ
プレート２３、キャビティバックプレート２１を貫通し
た挿通孔２Ｔに挿通されており、との挿通孔２７内のス
プルブツシュ２′６の外周には、一端を固定プラテン１
１に固定したドローイングパイプ２８が設けられている
。

そして、ドローイングパイプ２８の他端は型締め時に、
吊りプレート部１５の挿通孔２７まで達しており、スプ
ルブツシュ２６の入口２６ａは型締め時には固定プラテ
ン１１の右側へ突出し、かつ型開き時にはト狛−イング
パイプ２８内に収まってドローイングパイプ２８から抜
げない構造になっている。

さらに、コアプレート１４とキャビティプレート２３０
間あるいはコアプレート１６とキャビティプレート２４
０間に形成された成形品を型から取り外すために、固定
プラテン１１とコアバックプレート１３０間あるいは可
動プラテン１９とコアバックプレート１７０間には各々
エジェクタピン２９．３０を取り付けたエジェクタプレ
ート３１．３２がそれぞれ設けられている。

なお、３３はスプルブツシュ２６に樹脂を供給する射出
成形機のノズルである。

上記のように構成されたホットランナ金型において、型
開き時（第４図参照）に、射出成形機のノズル３３をス
プルブツシュ２６の入口２６ａから離スと、スプルブツ
シュ２６の入口２６ａから、マニホールド２５内に残っ
ていた樹脂が流れ出すが、スプルブツシュ２６の入口２
６ａはドローイングパイプ２８におおわれているので、
流出した樹脂がエジェクタピン２９やエジェクタプレー
ト３１にからみつき成形ができなくなるようなことはな
い。

また、スプルブツシュ２６の入口２６ａから流出した樹
脂はドローイングパイプ２８内で冷却され固化するが、
この固化した樹脂は型締め時（第３図参照）にドローイ
ングパイプ２８によって固定プラテン１１から外に押し
出される。

また、スプルブツシュ２６が短く、射出成形機のノズル
３３を長く延ばして樹脂を供給している場合には、ドロ
ーイングパイプ２８の他端をキャビティバックプレート
２１の挿通孔２７まで延ばしても、型開き時にドローイ
ングパイプ２８からスプルブツシュ２６が抜ける。

この場合には、第５図と第６図に示すように、一端がキ
ャビティバックプレート２１に固定され、かつ他端がド
ローイングパイプ２８に達するドローイングパイプ３４
を設け、金型の開閉に伴いこのドローイングパイプ３４
がドローイングパイプ２８の内側を左右に移動する構成
にすれば、スプルブツシュ２６の入口２６ａから流出す
る樹脂は金型内部に流入することはない。

さらに、ドローイングパイプ２８゜３４を設けであるの
で、射出成形機のノズル３３から流出する樹脂が金型内
部に流入するのを防止することができる。

なお、ドローイングパイプ２８を設けるかわりにドロー
イングパイプ３４を型開き時に固定プラテン１１まで達
するように延長してもよい。

以上説明したように、°本考案は、固定プラテンから吊
りプレート部内まで挿通孔が穿設され、この挿通孔に、
上記固定プラテン側から上記吊りプレート部内のマニホ
ールドまで樹脂を供給するスプルブツシュが設けられて
成るホットランナ金型において、上記挿通孔内の上記ス
プルブツシュの外周に、ドローイングパイプがその一端
を固定プラテンに固定して設けられると共に、上記ドロ
ーイングパイプの他端が型開き時に上記スプルブツシュ
の入口のまわりを囲んで設けられて成るから、スプルブ
ツシュの入口から流出した樹脂が金型内部に流入するの
を防ぐことができるという優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図と第２図は従来のホットランナ金型を示すもので
、第１図は型締め時の断面略図、第２図は型開き時の断
面略図、第３図と第４図は本考案の一実施例を示すもの
で、第３図は型締め時の断面略図、第４図は型開き時の
断面略図、第５図と第６図は本考案の他の実施１＋ｌを
示すもので、第５図は型締め時の断面略図、第６図は型
開き時の断面略図である。１１・・・・・・固定プラテン１５・・・・・・吊り
プレート部、２５・・・・・・マニホールド、２６・・
曲スプルブツシュ２７・・・・・・挿通孔、２８
・・・・・・ドローイングパイプ、２６ａ・・・・・・入口。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

固定プラテンから吊りプレート部内まで挿通孔が穿設さ
れ、この挿通孔に、上記固定プラテン側から上記吊りプ
レート部内のマニホールドに樹脂を供給するスプルブツ
シュが設けられて成るホットランナ金型において、上記
挿通孔内には、型開き時に上記スプルブツシュの入口か
らの漏液を受けるドローイングパイプが、上記スプルブ
ツシュの外周をおおってかつ上記固定プラテン側に固定
して設けられて成ることを特徴とするホットランナ金型
。