JPS5938234Y2 - 脱水すすぎ洗濯機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は洗濯槽において洗濯等を終えた洗濯物を、脱水
槽内の脱水かごに投入し、さらに、脱水かごへの給水お
よびその脱水作用にてすすぎを行うことができる脱水す
すぎ洗濯機に関するもので、洗濯槽、脱水槽への給水量
を、２連電磁給水弁の構造の改良により適切に設定し、
無、駄本の発生を防止するものである。

昨今、洗濯物の損傷が少なく、しかも洗濯液の再利用が
容易で、さらにはすすぎに要する水量が少量ですむとい
ったことから、二槽式脱水洗濯機において脱水槽側です
すぎを行なう、いわゆる脱水すすぎ洗濯機が種々提案さ
れている。

そして、脱水すすぎ洗濯機において、２連電磁給水弁及
び圧力スイッチを設け、洗濯槽側は給水から洗濯まで、
脱水槽側はすすぎから脱水までそれぞれ自動的に移行す
る自動洗濯機も提案されでいる。

上記２連電磁給水弁は、洗濯側への給水と脱水槽側への
給水を別々に制御するためのものであり、脱水槽側への
給水速度は洗濯槽側への給水速度に比べて小さくてよい
ことから、給水速度が異なる給水弁を別々に取付ければ
よいが、この場合には、２つの給水弁をそれぞれ取付け
るための取付具等が必要であり、また、給水弁に対する
洗濯機外からの給水口が２つになり、それぞれ給水ホー
スを接続する必要があることから、構造が複雑になると
いう欠点を有していた。

本考案は給水口を１個流出口を２個有する２連電磁給水
弁を設け、洗濯槽側と脱水槽側の給水速度（給水量）を
変えることにより、脱水槽側への無、駄本の供給を防止
し、節水化を図るものである。

以下、本考案の一実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。

図にお・いて、１は洗濯機本体で、□この本体１内には
低部にパルセータ２を有する洗濯槽３を設置している。

４は本体１の内底部に設置されたモータで、ベルト５を
介してパルセータ２を回転駆動させる。

６は周壁の上部と下部に複数の脱水孔７を設けた脱水が
ごて、その上方開口部には複数の穴８′を有する脱水キ
ャップ８を着脱自在に装着している。

９は脱水がご６を回転自在に内設した脱水槽で、脱水軸
１ｏを介して脱水モータ１１にて回転駆動される。

脱水槽９の上方には、脱水側給水ノズル１２が配設して
あり、給水ホース１３を介して２連電磁給水弁１４の後
述する脱水側の流出口と連通している。

１５は洗濯槽３の上方に配設した給水ホースで、２連電
磁給水弁１４の後述する洗濯側の流出口と連通している
。

１６オよび１７は洗濯用および脱水用のタイムスインチ
である。

２連電磁給水弁１４は、コイル１８に通電することによ
りバネ１９の保勢力に抗してプランジャー２ｏを吸引し
、これによってダイヤフラム２１の中央の孔２２を開放
し、このときダイヤフラム２１の貫通孔２３により、ダ
イヤフラム２１の両面にかかる圧力に差が生じることを
利用して、ダイヤフラム２１が弁座２４を開き水の流出
を許するものである。

即ち、２連電磁給水弁１４の本体２５は、２個の弁座２
４を有し、それぞれの弁ＰｉＪ！４は、コイル１８、プ
ランジャー２゜等を備える電磁開閉器によって、それぞ
れ独自に開閉される。

また、本体２５は１個の給水口２６、脱水槽側および洗
濯槽側にそれぞれ連絡する２個のの流出口２７．２８を
有し、これらは、弁座２４とともに金属材料、合成樹脂
材料等によって一体成形しである。

上記した洗濯槽例の流出口２８の管径は、脱水槽側の流
出口２７のそれより大きく設定しである。

また、給水口２６は両流出口２７．２８の弁座２４を含
む弁部２９．３０間に一端部が位置するように配してあ
り、しかも、弁部２９．３０相互間の中心位置Ａは、給
水口２６の中心位置Ｂに対して流出口２７側にずらして
いる。

これによって、給水口２６と弁部２９．３０との間は流
入口３１ａ、３１ｂによってそれぞれ連通するとともに
流入口３１ａの大きさは流入口３１ｂに比して小さくし
ている。

以上要するに、２連電磁給水弁１４の本体２５は、流出
口２７．２８をそれぞれ含む洗濯槽側および脱水槽側へ
の給水用管路を有し、この両管路の大きさが洗濯槽側の
方が給水量が大きくなるように設定してあり、その具体
的な手段としては、上記したように流出口２７．２８の
内径を変えるとか、流入口３１ａ、 ３１ｂの大きさを
変えるといった方法がある。

上記構成において動作を説明する。

洗濯用タイムスイッチ１６をセットすると、２連電磁給
水弁１４の洗濯側の電磁開閉機が動作して流出口２８を
介し洗濯槽３に給水される。

洗濯槽３内が一定の水位になると、圧力スイッチ（図示
せず）が働いて、洗濯モータ４が回転し、パルセータ２
が駆動され、洗濯が行なわれる。

洗濯が終了すると、衣類を脱水かご６に入れ、脱水用タ
イムスイッチ１７をセットする。

すると、脱水モータ１１が回転して、脱水が行なわれ、
この脱水が終了すると、２連電磁給水弁１４の脱水槽側
の電磁開閉器が動作して衣類に給水される。

次いで、脱水を行い再度給水−脱水のサイクルを繰返す
ことにより、衣類の中の洗剤は希釈され、最後に脱水が
行なわれて洗濯作業が終了する。

上記した脱水すすぎ作業中、洗濯槽３内では洗濯を行う
ことができる。

ここで、洗濯槽３側ではその給水量が多いほど給水時間
が短縮され洗濯に要する時間が短かくなるが、脱水槽９
側への給水量は一定量を越えると無、軟水になる。

そこで、脱水槽９に通じる給水ホース１３途中に流量調
節弁を入れることが考えられるが、圧力が高くなると、
流量調節弁の接続部にお・ける強度が不十分になる恐れ
があり、また構造上複雑になることから好ましくない。

しかるに本考案によれば、２連電磁給水弁において洗濯
槽側に連絡した流出口を含む管路よりも大きく設定した
ことにより、洗濯槽内には短時間にて所容量の給水が行
え、また、脱水槽内には脱水すすぎを行う上で無、軟水
が生じることのない程度の給水を行えるために、実用性
に富み、かつ節水上有益なものである。

しかも、２連電磁給水弁を構造的に改良すれば良く、実
施化が容易であり、複雑な組立作業を強いられない等の
効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例における脱水すすぎ洗濯機の縦
断面図、第２図はその２連電磁給水弁の上面図、第３図
は第２図ｘ−ｘ’線断面図、第４図は第３図Ｙ−Ｙ’線
断面図である。 ３・・・・・・洗濯槽、６・・・・・・脱水かご、９・
・・・・・脱水槽、１４・・・・・・２連電磁給水弁、
２４・・・・・・弁座、２５・・・・・・本体、２６・
・・・・・給水口、２７．２８・・・・・・流出口、２
９．３０・・・・・・弁部、３１ａ、 ３１ｂ・・・・
・・流入口。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） 洗濯槽と、脱水かごを回転自在に内設した脱
   水槽と、１個の給水口および前記洗濯槽および脱水槽に
   それぞれ給水するための２個の流出口を有し、前記両流
   出口からの給水をそれぞれ独自に開閉制御する電磁開閉
   器を具備した２連電磁給水弁とを備え、前記２連電磁給
   水弁は、洗濯槽側に連絡した流出口を含む管路を、脱水
   槽側に連絡した流出口を含む管路よりも大きく設定し、
   かつ、洗濯槽側の流出口と脱水槽側の流出口を、その上
   流側において給水口から分岐して形威し、前記分岐部に
   おける両流出口への流入口の大きさを脱水槽側よりも洗
   濯槽側を大きく設定した脱水すすぎ洗濯機。
2. （２）両流出口が分岐部近傍にてそれぞれ弁座を具備し
   、二の弁座相互間の中心位置を、給水口の中心位置に対
   して脱水槽側の流出口における弁座側に接近するように
   ずらせてなる実用新案登録請求の範囲第１項記載の脱水
   すすぎ洗濯機。