JPS5938213B2 - ジイソプロピルエ−テルの連続的製造法 - Google Patents

ジイソプロピルエ−テルの連続的製造法

Info

Publication number
JPS5938213B2
JPS5938213B2 JP4788576A JP4788576A JPS5938213B2 JP S5938213 B2 JPS5938213 B2 JP S5938213B2 JP 4788576 A JP4788576 A JP 4788576A JP 4788576 A JP4788576 A JP 4788576A JP S5938213 B2 JPS5938213 B2 JP S5938213B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ipa
propylene
ipe
column
fixed bed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP4788576A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS52131508A (en
Inventor
哲也 竹園
雅夫 今泉
孝 座間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Oil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Oil Corp filed Critical Nippon Oil Corp
Priority to JP4788576A priority Critical patent/JPS5938213B2/ja
Priority to NL7704558A priority patent/NL7704558A/
Priority to GB17479/77A priority patent/GB1574035A/en
Priority to FR7712815A priority patent/FR2349560A1/fr
Priority to DE19772719024 priority patent/DE2719024A1/de
Publication of JPS52131508A publication Critical patent/JPS52131508A/ja
Publication of JPS5938213B2 publication Critical patent/JPS5938213B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C41/00Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
    • C07C41/01Preparation of ethers
    • C07C41/05Preparation of ethers by addition of compounds to unsaturated compounds
    • C07C41/06Preparation of ethers by addition of compounds to unsaturated compounds by addition of organic compounds only

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は触媒の存在下においてイソプロピルアルコール
とプロピレンより連続法により工業的に収率よくジイソ
プロピルエーテルを製造する方法に関するものである。
従来ジイソプロピルエーテル(以下IPEと略称する)
の工業的製造法はプロピレンを水和してイソプロピルア
ルコールを製造する際に副生物としてえられるIPEを
分離精製することによりー般に実施されている。
しかしこの従来の方法においてはアルコール製造の際の
副生季によつてIPEの生産量が制限されること、エー
テル以外にもその分離精製に支障をきたす物質が副生混
入してエーテルの精製を困難にしていること、およびア
ルコール製造に硫酸を触媒として用いる間接水和法では
装置の腐蝕が特に著るしいことなど、種々の不利な面を
有している。本発明者らは以前に、イソプロピルアルコ
ール(以下IPAと略する)とプロピレンとを強酸型陽
イオン交換樹脂を触媒として液相下で反応せしめること
により下式に示すようにIPEをうることができること
を見出し特許出願した。
(特開:昭49−95911)本発明は工業的に有利に
連続法により収宰よく高純度のIPEを製造する方法に
関するものである。
本発明は高純度IPEを高収季で連続的に製造する方法
において、IPAとプロピレンとをIPA:プロピレン
=1:0.4〜 4のモル比で、粒径0.2〜10mm
の強酸型陽イオン交換樹脂粒子を充填した固定床に温度
50〜150℃液空間速度0.1〜4(1/Hr)、圧
力20〜50気圧で連続的に通過させることにより、I
PAとプロピレンを反応させ、反応混合物を粒径0.1
〜10m7nの水に不溶姓の固体粒状酸申和剤を充填し
た固定床に温度10〜150℃で通過させ、次いで該反
応混合物をブラッシング塔に導入することにより未反応
プロピレンをブラッシング除去し、さらにブラッシング
を受けた反応混合物を多段の蒸留塔で蒸留することによ
り塔底から未反応IPAを回収し、塔の上部からIPA
およびIPEの共沸混合物を得、さらに次いで、このI
PAおよびIPEの共沸混合物を非水住又は親水住溶剤
と接触させることによりIPA層とIPE層とに分離し
、IPE層をさらに蒸留することにより高純度のIPE
を得ることを特徴とする方法に関するものである。
本発明においては、原料として、IPAとプカピレンを
用いる。
IPAは市販のIPAを用いることができるが水分が約
Iwt%以下のものを用いることが好ましい。またプロ
ピレンは高純度のものほど好ましい。またプロピレンは
高純度のものほど好ましいが、プロパンを約50wt%
以内含むものも使用することもできる。IPAとプロピ
レンを別々に又は混合してから反応温度附近の温度まで
加熱して強酸型陽イオン交換樹脂の触媒床に導入する。
供給するIPAとプロピレンの量は、IPA:プロピレ
ン門l :0.4〜4である。好ましくは1:0.8〜
2.5である。0.4より少ないと、IPAの脱水反
応が副反応として増大して好ましくないとともに、未反
応IPAの量が増して不利である。
また4より大であると、未反応プロピレンの量が増大し
て後続する精製工程に余分の負担がかかり不都合であり
また副反応としてプロピレンニ量体の生成が増加する。
本発明でいう強酸型陽イオン交換樹脂とは、強酸住を示
す陽イオン交換樹脂であり、スチレン系スルホン酸型樹
脂あるいはフエノールスルホン酸型樹脂等がそれらの代
表である。スチレン系スルホン酸型イオン交換樹脂はス
チレンとジビニルベンゼンなどの多不飽和化合物を共重
合させて得られる樹脂をスルホン化したものであり通常
次式で示される。また、フエノールスルホン酸型樹脂は
通常フエノールスルホン酸をホルムアルデヒドで縮合し
たものであり通常次式で示される。
上述の強酸型陽イオン交換樹脂は本発明において触媒と
して用いられ、平均粒径0.2〜10mmの球形又は円
柱形の粒子として用いられる。
この触媒粒子は耐圧の円筒状反応容器に充填され、固定
床のBedを形成する。
固定床の大きさは特に限定されない。
通常高さ0.2m〜 20mである。この固定床は直列
又は並列に複数個用いることもできる。固定床の上端又
は下端から、好ましくは上端から前述のIPAおよびプ
ロピレンを連続的に供給イ 1する。
供給量は液空間速度が0.1〜4り×后=±)好ましく
は、0.5〜2(1/Hr)となる量Hrで行なう。
ここで言う液空間速度は、20℃、10k9/〜の条件
下で、測定した毎時(Hr)、触媒1m゜当り、新規に
および、後述の精製工程から回収されて再使用され固定
床に供給する液体としてのIPAおよびプロピレンの合
計の体積(M3)の量で示すものとする。反応に不活件
溶媒を用いることもできるが、本発明においては不活曲
溶媒は好ましくは用いないことである。
反応物(原料)の供給量が0.1(1/Hr)より小で
あると、反応は充分進行するが、得られる主成物の量が
少なく工業的に不利であるばかりでなく、生成物(PE
)の分解が増加する。また供給量が4(1/Hr)より
大であると反応が充分達成されず、後続する精製工程の
負担が大となり不利である。本発明において、IPAと
フ狛ピレンを固定床に通過させる際、固定床を通過した
反応混合物を2つの流れに分割し、1つの流れを後続す
る酸中和剤を充填した固定床に供給し、他の流れを該イ
オン交換樹脂を充填した固定床に直接循環供給する方法
が好ましく採用される。
この場合各流れの量は前者の量1に対して後者の量(循
壊する量)を3〜10(重量倍)とすると良い。なお、
この場合において、原料供給量を示す液空間速度には、
前記したように直接反応器に循環される反応混合物の量
は関係しない。
この循環供給方式が本発明において好ましく採用される
のは、以下の理由による。
すなわち本発明におけるIPAとプロピレンの反応は発
熱反応であり、しかも本発明において使用する触媒の囲
質から、反応器内温度は一定に保持する必要があり、特
に150℃より上昇することは副反応の抑制と触媒の劣
化の点で厳密に回避せねばならない。循環方式によらな
い場合は、反応器の出口と入口の間の温度差が大となり
、反応器内に特別の冷却器等を装備せねばならない。L
かもこの場合でも極部的な高温部分の存在が応々生じて
不利となる。循環方式の場合は反応床内の温度は比較的
均一に保持される。本発明の反応圧力は20〜50at
m好ましくは30〜40atmである。
反応圧力が20atmより低いと反応が充分に達せられ
ず、50atmより大とすることは反応容器およびその
付属装置を堅固な耐圧装置とせねばならず工業的に不利
となる。本発明においては、反応温度は50℃〜150
℃の温度で行なう。
反応温度が50℃より低いと反応が充分進行しない。ま
た150℃より高いと、IPAの脱水反応、プロピレン
の二量化反応などの副反応が増加するので好ましくない
好ましくは100℃を越え130℃までの温度である。
また、触媒として用いる強酸型陽イオン交換樹脂から酸
性物質がより多く流出して来る、さらに触媒がより速く
劣化する。
本発明においては、前述したように、副反応を殆んど伴
わずにIPAとプロピレンからIPEを製造することが
できる。
すなわち、水およびエステル類、オレフイン重合物等が
多量に反応系中に存在しないのが特徴の一つである。
しかしながら、反応条件によつては、次の反応により少
量の水の副生(例えば、生成するPEに対して約2%程
度)を伴うこともある。
PA→プロピレン+H2O 2lPA→PE+H2O また、強酸型陽イオン交換樹脂から少量ではあるが、連
続的に強い酸件を示す物質が反応混合物に抽出されて、
反応混合物と混和した状態で流出して来るという不都合
な現象が見られる。
このように、酸曲物質を混和した反応混合物を後続する
精製工程にそのまま供給して、未反応物の分離、生成物
の高純度化をするために、蒸留操作、加熱操作(蒸留操
作は通常〃口熱が伴なう)などが行なわれると、生成物
(IPE)の分解(逆反応)、未反応物(IPA)の二
量化、脱水などの副反応がひき起こされ好ましくない副
牛物を生ずると同時に収率を減じさせることになる。
また、この場合前記したように小量の水が副生するため
、これがこれら副反応を助長することにもなり、さらに
酸件物質と少量との水の作用によつて、装置各所に重大
な腐蝕を起こすことになる。これらの強い酸性を示す物
質を除去するためには通常苛性ソーダー、酸化又は水酸
化カルシウム、などの強塩基性を示す物質の水溶液を添
加し、中和する方法が考えられるが、その場合は中和反
応で生成した塩類の分離が困難であり、また流出する酸
性物質の濃度は触媒の種類、反応温度、原料の流量、反
応時間等の変化により比較的大きく変化するので、添加
する塩基性物の量をコントロールすることがむつかしい
。塩基の量が小量の場合は酸性物質が完全に除去されず
、前記した不都合が依然として残り、多すぎる場合は後
続する精製処理を強いアルカリ件物質をとり扱う条件で
実施せねばならず、さらに、未反応物を循環使用する場
合、未反応物に通常強アルカリが同伴して来るのでその
まま循壊して初めの反応器にもどす際に強酸型イオン交
換樹脂のH+が一部アルカリ金属でイオン交換され、触
媒活件を著るしく劣化させることになる。したがつて、
そのまま循環できず再度何らかの酸による中和工程が必
要となりきわめて不都合である。また、前記したNaO
H,CaOなどの固体をそのまま用いて行う場合には、
前記したように、本発明による反応混合物中には少量の
水が含まれているため、連続使用している間とこれら固
体が溶出し前記と同様な不都合が生ずる。
また、流出する酸性物質を活件炭などの吸着剤を用いて
除去することも考えられるが、吸着容量が小さく、吸着
すべき酸の濃度が低下すると酸吸着能力が著るしく低下
するという欠点がある。
本発明においては、このような問題点を解決して、きわ
めて有効Eζ連続的にPEを製造する場合、反応混合物
をまず、平均粒径0.1〜10m1Lの水に不活件の固
体粒状酸中和剤を充填した固定床に通過させ両者を接触
させることが特徴の一つである。このようにすることに
より前記の不都合は解消される。ここでいう水不溶件の
固体粒状酸中和剤とは、水に対する溶解曲がきわめて小
であり(通常使用条件で水に対する溶解度が0.1(9
4009水)以下のもの)、また通常1.0(MmOt
e力)以上の酸中和活性点を有する無機質固体粒状物で
ある。ここで、酸中和活件点は1Wi%のH2SO4水
溶液に該固体物質を添加して50℃で10時間静置した
後該固体物質を除去し、残留水溶液中のH2SO4が除
去されるミリモル(MmOte)数を該固体物質19当
りに換算して定める。
本発明に用いる水不溶性の固体粒状酸中和剤としては通
常M9の酸化物、Atの酸化物、M9とAtの複酸化物
およびこれらの水和物、M9および又はAtとNa,K
,C,Sl,Ca,Ba,Sr,から選ばれるものの少
くとも一つの元素との複酸化物、およびそれらの水和物
等であり、たとえは、M9O,M9O−MH2O(ただ
しm−0〜0.5)、At2O3、ハイドロタルサイト
(6M90・At2O3・CO2・12H20)、At
2O3・[11si02・NH2Ol(m−0.5〜3
、n−1〜6)、Aj2O.3・NH2O,2.5M9
O−At2O3・NH2O−Na2O・At2O3・N
H2O,2M9O・6Si02・NH2O(いずれもn
−1〜6)等が使用される。
これらの内、ハイドロタルサイトおよびM9Oは本発明
において好ましく使用される。
ここでハイドロタルサイトは通常マグネシウム対アルミ
ニウムのモル比が約3であるが、これを合成した場合、
製法によつてはモル比がかなり広範囲にわたつたものも
得られる。しかしながら、マグネシウム対アルミニウム
のモル比が1〜10の範囲においてもそのX線回折図は
マグネシウム対アルミニウムのモル比が3であるハイド
ロタルサイトの特徴あるピークを示すものがありこれら
のマグネシウム対アルミニウムのモル比1〜10を有す
るものも本発明で言うハイドロタルサイトに含まれ本発
明にしたがい有効に使用できる。本発明においては、前
記の固体粒状酸中和剤は平均粒径0.1〜10mmの球
状、フレーク状または円柱状の形態で容器1こ充填した
固定床として使用する。
この固定床中を前記反応混合物を10〜150℃で連続
的1こ通過させる。
10℃より低いと酸性物質の除去が充分できないのみな
らず、反応器から出た反応混合物を冷却しなければなら
ないので熱損失となり不利である。
150℃より高い温度であると反応物の分解、PAの脱
水反応等がひき起こされて不都合となる。
好ましくは90〜120℃である。また、この固定床に
通過させる反応混合物の量は通常液空間速度で0.1〜
20(−)であるHrO 本発明において、次いで反応混合物をブラッシング塔t
こ導入して、ブラッシング操作を行なう。
ブラッシング塔は通常多段の塔であり、塔頂から未反応
プロピレンを主体とする軽質化合物がブラッシングされ
て分離される。ブラッシング塔は2〜3本直列に多段に
用いることができる。分離されたプロピレンはそのまま
初めの反応器に循環することもできる。ブラッシングを
受けた反応混合物は通常5〜40段の段数を有する多段
の蒸留塔に供給する。
塔底からは未反応1PAが回収される。このIPAはそ
のまま初めの反応器に循環して使用することもできる。
塔の最頂部から小量の未反応プロピレンを回収し、塔の
上部(中段以上)の場所からIPAおよび1PEの共沸
混合物を得る。ここで言う共沸混合物はIPA:PE=
l:5.1(爪量)の組成のものを旨うがIPA:IP
Eが約1:4.7〜1:5.5の組成のものも共沸混合
物という。また副反応により少量生じた水が通常混入さ
れている。故に、本発明においては、少量の水が前記の
IPAおよびIPEの共沸混合物に混入され、共′ご塔
の土部から排出される。
次にこの共沸混合物は非水性又は親水註溶剤と接触され
る。非水件溶剤の代表例は炭化水素類であり、これを用
いる場合共沸混合物中の製品1PEは共沸混合物から分
離して溶剤側に移行しPE層とIPA層を形成する。ま
た、親水性溶剤の代表例は水、メタノールなどの低級ア
ルコール(通常炭素数1〜4のアルコール)であり、共
沸混合物中からIPAは分離して溶剤側fこ移行し、同
様にPE層とPA層を形成する。溶剤の量は通常共沸混
合物の0.3〜20容量倍である。本発明において好ま
しくはここで言う溶剤として、水を使用することである
この場合、IPEの損失をできるだけ少量に抑えるため
(こ水の量は共沸混合物の0.5〜3容量倍が好ましい
。IPE層をさらに蒸留することによりIPEと溶剤を
分離し高純度の製品1PEを得る。次に本発明の方法を
さらに具体的に説明するために図面にしたがつて説明す
る。
図−1によつて本発明のプロセスの一例を説明する。
管路1を経て原料プロピレンが、管路3を経て原料1P
Aが送入され混合される。また必要ならば、後記する回
収された未反応のプロピレンおよびIPA(それぞれ管
路2および4)が循環使用される。原料流体は循環管路
6を経て流れてきた流体と合流した後管路5を経て所定
の反応温度に保たれた加熱器E−1で加熱され強酸型陽
イオン交換樹脂粒子が充填されている固定床の反応塔D
−1に入る。反応塔D−1を出た流体は二つの流れに分
けられ、一つの流れは循環ポンプPで循環されて管路6
を経て前述したようlこ新原料と合流して反応塔D−1
に循壊される。本発明において循環流を用いない場合は
管路6は使用されない。反応塔D−1を出た流体の他の
流れは管路7を経て水に不溶性の固体粒状酸中和剤を充
填した固定床である中和塔D−2に入る。中和塔D−2
を出た流体は管路8を経て第一のフラツシユ塔D−3に
入る。D−3内で圧力は減じられる。なお反応塔D−1
および中和塔D−2まわりの圧力は圧力コントロールバ
ルブPCVで所定の圧力にコントロールされている。第
一のフラツシユ塔D−3の塔頂から未反応プロピレンを
主に自むガス成分が管路9を経て排出され、塔底から液
流体が熱交換器E−2で冷却された後管路10を経て第
二のフラツシユ塔D−4に入る。
二段フラツシユ塔D−4の塔頂から同様にプロピレンを
主成分とするガス成分が管路11を経て排出され、塔底
から液流体が管路12を経て蒸留塔C−1に入る。蒸留
塔C−1の最頂部からなお残存するプロピレンを主成分
とするガス成分が管路13を経て排出され、管路9及び
管路11を経て排出されたガス成分と合流し、管路14
から管路2を経てプロピレン原料の管路1と合流する。
蒸留塔C−1の塔底から排出された未反応1PAを主に
含む液流体は場合によつては管路15から管路4を経て
直接1PA原料の管路3と合流し循壊使用される。蒸留
塔C−1の上部(中段以上)から留出するIPA−PE
あるいはPA,PE,H2Oの共沸成分を主に含む液流
体は管路16を経て水洗塔(溶剤との接触塔)C−2に
入り管路17を経て入る水(溶剤)と交流する。未反応
1PAは水側に移行する水洗塔C−2の塔底から出る液
流体は水とIPAを自み、管路18を経て排出され、塔
頂から出る液流体は実質的にIPAを台まないIPEで
あり管路19を経て蒸留塔C−3に入る。蒸留塔C−3
の塔頂から水−PEの共沸成分を台む流体が管路20を
経て排出される。場合によつてはC−3の塔頂から出る
流体は管路21を経て管路16に合流させ水洗に供して
もよい。塔底から高純度の製品IPEが管路22を経て
抜き出される。欠にいくつかの実施例をあげて、本発明
の特徴をさらに具体的に記載する。
図−1に記載した装置を用いて以下の方法で連続的にI
PEを製造する。
実施例 1 反応塔D−1にスチレン型陽イオン交換樹脂(ロームア
ンドハース社製アッパーリスト−15、平均粒径約0.
5mmφ)触媒300tを、中和塔D−2にハイドロタ
ルサイト(6M90−At2O3・CO2・12H20
,平均粒径0.7m7nφ)50tを充填する。
管路1を経てプロピレン(純度97%)を20.4kg
/Hrの流速で、管路3を経てIPA(純度99.9%
)を33.2kg/Hrの流速で送入する。未反応プロ
ピレンおよびIPAを循環して再使用するために管路1
と2および管路3と4の各合流箇所における流量はプロ
ピレン90.6k9/Hr(2,16Vgm01e/H
r)、PAl29.4l<g/Hr(2.16k9m0
1e/Hr)である。反応系内の圧力はPCVの作動に
より40k9/DGに保持される。混合された原料プロ
ピレン、PAは循環管路6を経て流れてきた流体と合流
して管路5を経て反応塔D−11こ送入される。反応塔
D−1の入口温度は107℃になるように熱交換器E−
1で制御され、管路6における流体の流量は管路7を流
れる流体の流量(この流量は供給される原料プロピレン
とPAの流量に等しい)の7倍となるようEこ循環ポン
プPで制御されている。反応塔D−1を出て管路7を通
過する流体の流量は2201<g/Hrであり、組成は
プロピレン32.5wt%、IPA46.4wt%、I
PE2l.lwt%であり、この流体の酸濃度は2.4
×10−3eq/tである。管路7を経て中和塔D−2
を通過した流体は管路8を経て、圧力13.5k9/D
Gに保持されている第一のフラツシユ塔D−3に入り、
塔頂からプロピレン85.5wt%残部はIPAと少量
のPEを含むガス流体が48.7k9/Hrの流量でフ
ラツシユされ、第一のフラツシユ塔D−3の塔底から1
70.9kg/Hrの流量で流体が抜き出され、熱交換
器E−2で冷却された後管路10を経て常圧下の第二の
フラツシユ塔D−4tこ入る。第二のフラツシユ塔D−
4の塔頂からプロピレンJモV.0w1?、残部はPAと
少量のIPEを含むガス流体が30.21<fl/Hr
の流量でフラツシユされ、塔底から140.71<g/
Hrの流量で流体が抜出され25段の蒸留塔C−1に送
入される。蒸留塔C−1に入る流体の組成はIPA66
.9wt%、IPE28.7wt%および少量のプロピ
レンでありこの流体の酸濃度は1.2×10−7Eq/
tである。蒸留塔C−1の最塔頂からプロピレンが72
k9/Hrの流量で排出され、塔底から未反応1PAが
90.1kg/Hrの流量で抜き出される。フラツシユ
塔D−3、D−4の各塔頂からフラツシユされたガス流
体および蒸留塔C−1の塔頂から排出されたガス流体は
合流され、その一部は反応系外にフラツシユされ大部分
は管路14及び2を経て原料プロピレンに合流される。
また蒸留塔C−1の塔底から抜き出されるIPAについ
てもその一部は反応系外に排出され大部分は管路15及
び4を経て原料PAに合流される。蒸留塔C−1の上部
(上から5段目)からPAl2,Owt%PE88.O
wt%を含む液流体が43.41<9/Hrの流量で抜
き出され管路16を経て水洗塔C−2に入る。水洗塔C
−2では管路17より水が80kgA1rで張込まれ、
PA−1PE混合流体が水洗され塔底からPAの水溶液
が排出される。水洗塔C−2の塔頂から抜き出される液
流体の組成はIPE97.8wt%、水2.2wt%で
あり、この流体は管路19を経て蒸留塔C−3に入る。
蒸留塔C−3では塔頂からIPEと水の混合流体が蒸留
され塔底から純度99.9wt%のIPEが38.0k
9/Hrの流量で抜き出される。比較例 1 実施例1.において中和塔D−2を設置しない場合には
蒸留塔C−1においてIPEの分解がかなりはげしくお
こり、管路22より抜き出されるIPEの流量は6.3
1<f!/Hrときわめて少なかつた。
実施例 2 反応塔D−1に充填する触媒としてジビニルベンゼン約
12%を含むスチレンを重合させて得られる樹脂をスル
フオン化したもので、粒径約20〜50メツシユのもの
300tを用い、管路1を経てプロピレンを29.8k
9/Hrの流量で、管路3を経てIPAを56.71<
g/HrO)流量で送入し、反応塔D−1の入口温度1
18℃になるよう熱交換器E−1をコントロールするこ
と以外は実施例1と全く同じである。
反応塔D−1を出て管路7を通過する流体の組成はプロ
ピレン29.0w1%、工PA36.4wt気IPE3
3.8wt%、H2OO.8wt%であり、この流体の
酸濃度は1.2XI0−2eq/tである。
蒸留塔C−1に入る液流体の酸濃度は1.1×10−7
Eq/ιである。
蒸留塔C−3の塔底から純度99.9wt%のIPEが
59.7k9/ Hrの流量で抜き出される。実施例
3 反応塔D−1に充填する触媒としてスチレン型陽イオン
交換樹脂(ロームアンドハース社製アンバーライトIR
−121をH 交換したもの、粒径0.6mmφ)30
0ιを用い、管路1を経てプロピレンを27.4k9/
Hrの流量で、管路3を経てIPAを26.8kg/
Hrの流量で送入し、反応塔D−1の入口温度105
℃になるよう熱交換器E−1をコントロールすること以
外は実施例1.と全く同じである。
蒸留塔C−1に入る液流体の酸濃度は1.1×10−7
Eq/tである。蒸留塔C−3の塔底から純度99.
8wt%のIPEが41.3k9/Hrで抜き出される
【図面の簡単な説明】
図−1は本発明による連続的ジイソプロピルエーテルの
製造をするためのフローシートの一例である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ジイソプロピルエーテル(IPE)を高収率で連続
    的に製造する方法において、イソプロピルアルコール(
    IPA)とプロピレンとをIPA:プロピレン=1:0
    .4〜4のモル比で平均粒径0.2〜10mmの強酸型
    陽イオン交換樹脂粒子を充填した固定床に温度50〜1
    50℃液空間速度0.1〜4(1/hr)、圧力20〜
    50気圧で連続的に通過させることにより、IPAとプ
    ロピレンを反応させ、反応混合物を平均粒径0.1〜1
    0mmの水に不溶性の固体粒状酸中和剤を充填した固定
    床に温度10〜150℃で通過させ、次いで該反応混合
    物をフラッシング塔に導入することにより未反応プロピ
    レンをフラッシング除去し、さらにフラッシングを受け
    た反応混合物を多段の蒸留塔で蒸留することにより塔底
    から未反応IPAを回収し、塔の上部からIPAおよび
    IPEの共沸混合物を得、さらに次いで、このIPA−
    IPE共沸混合物を非水性又は親水性溶剤と接触させる
    ことによりIPA層とIPE層とに分離し、IPE層を
    さらに蒸留することにより高純度のIPEを得ることを
    特徴とするジイソプロピルエーテルの連続的製造法。 2 IPAとプロピレンを強酸型陽イオン交換樹脂を充
    填した固定床に通過させる際に、固定床を通過した反応
    混合物を2つの流れに分割し1つの流れを後続する酸中
    和剤を充填した固定床に供給し、他の流れを該イオン交
    換樹脂を充填した固定床に循環供給し、その分割された
    流れの量は前者の量1に対して後者の量を3〜10重量
    とすることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のジ
    イソプロピルエーテルの連続的製造法。 3 水に不溶性の固体粒状酸中和剤として、ハイドロタ
    ルサイト、酸化マグネシウム、アルシナ、シリカ、およ
    び酸化マグネシウム、アルミナ、シリカを含む復塩を用
    いることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のジイ
    ソプロピルエーテルの連続的製造法。
JP4788576A 1976-04-28 1976-04-28 ジイソプロピルエ−テルの連続的製造法 Expired JPS5938213B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4788576A JPS5938213B2 (ja) 1976-04-28 1976-04-28 ジイソプロピルエ−テルの連続的製造法
NL7704558A NL7704558A (nl) 1976-04-28 1977-04-26 Werkwijze voor de continue bereiding van diisopropylether.
GB17479/77A GB1574035A (en) 1976-04-28 1977-04-27 Process for continuously producing diisopropyl ether
FR7712815A FR2349560A1 (fr) 1976-04-28 1977-04-27 Procede d'obtention d'ether diisopropylique en continu
DE19772719024 DE2719024A1 (de) 1976-04-28 1977-04-28 Verfahren zur kontinuierlichen herstellung von diisopropylaether

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4788576A JPS5938213B2 (ja) 1976-04-28 1976-04-28 ジイソプロピルエ−テルの連続的製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS52131508A JPS52131508A (en) 1977-11-04
JPS5938213B2 true JPS5938213B2 (ja) 1984-09-14

Family

ID=12787838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4788576A Expired JPS5938213B2 (ja) 1976-04-28 1976-04-28 ジイソプロピルエ−テルの連続的製造法

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JPS5938213B2 (ja)
DE (1) DE2719024A1 (ja)
FR (1) FR2349560A1 (ja)
GB (1) GB1574035A (ja)
NL (1) NL7704558A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4182914A (en) * 1974-01-22 1980-01-08 Nippon Oil Company Limited Process for continuously producing diisopropyl ether
US4433070B3 (en) * 1980-05-05 1998-07-21 Spectrum 21 Licensing Corp Cultured onyx products and methods therefor
US5057629A (en) * 1989-05-01 1991-10-15 Shell Oil Company Process for reducing isopropyl alcohol in diisopropyl ether
DE69527131T2 (de) * 1995-03-20 2003-01-30 Uop Des Plaines Verfahren zur Herstellung von Diisopropylether

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AR205939A1 (es) * 1974-08-30 1976-06-15 Texaco Development Corp Un metodo de preparacion de un eter

Also Published As

Publication number Publication date
FR2349560B1 (ja) 1981-01-16
NL7704558A (nl) 1977-11-01
GB1574035A (en) 1980-09-03
FR2349560A1 (fr) 1977-11-25
JPS52131508A (en) 1977-11-04
DE2719024A1 (de) 1977-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4182914A (en) Process for continuously producing diisopropyl ether
KR101157813B1 (ko) 이소부텐 함유 탄화수소 혼합물로부터 3급 부탄올을제조하는 방법
CN101675017B (zh) 3,3,3-三氟丙炔的制造方法
EA020097B1 (ru) Способ получения диметилового эфира
US4182913A (en) Method for producing methyl tert-butyl ether and fuel composition containing the same
US4551567A (en) Deetherification process
JP2020519587A (ja) 精製された形態でメタンスルホン酸を回収するための方法及びシステム
JPS58116427A (ja) 第三ブタノ−ルの脱水による高純度イソブテンの製造法
US4356339A (en) Process for isolating and recovering butene-1 of high purity
US4404409A (en) Process for preparing methyl tertiary-butyl ether
JPS6059218B2 (ja) アルキレングリコ−ルの製造方法
US4629710A (en) Resin catalysts and method of preparation
US20120203029A1 (en) Production of acetates from acetic acid and alcohols
JPS5938213B2 (ja) ジイソプロピルエ−テルの連続的製造法
RU2342356C1 (ru) Способ получения бисфенола-а
WO2003043967A1 (en) Production of potassium formate
JPS6031522B2 (ja) 反応生成物から酸性物質を除去する方法
HU188556B (en) Process for production of 1,2-dichlor ethan
KR100203996B1 (ko) 이소프로필알코올의 제조방법
JP5614618B2 (ja) Etbeの製造方法
JPS5938933B2 (ja) 第三級アルキルエ−テルの連続的製造法
JPH03184933A (ja) ヘミアセタール化合物の製造方法
KR830002476B1 (ko) 메틸 t-부틸 에테르의 제조방법
JPS6234018B2 (ja)
JPS6121212B2 (ja)