JPS5937655Y2 - 自動給氷装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は冷凍冷蔵庫の冷凍室内に取付けり晩自動給氷装
置において、角氷を貯える貯水部から給水口より庫外へ
給水する構造に関するものである。

この種の自動給水装置は貯水部内に角氷を貯えておき、
スクリューの回転により扉に設けられた給水口へ移送し
、給水口から、慮外に角氷を１個づつ順次給水すること
が要求されている。

一般に貯水部内には多量の角氷を貯えておくため、及び
貯水時に角氷が融着した場合、離氷して給水するので離
氷がしやすい様にスクリュー径を大きくしであるので、
スクリューでの移送量は給水口からの給水よりも多い。

したがって貯水部から給水口までの移送行程の途中で移
送量を規制する手段が必要である。

もし、この規制手段がない場合には角氷が貯水部や移送
部、給水口で噛み合ったり、喰い込んだりして、スクリ
ューの駆動モータがロックし使用不能となる。

そこで本考案は、角氷を移送するコイル状のスクリュー
の径を貯水部と移送部の境界部にてスクリューの径を小
径にし、この小径部両側に弾性体の規制板を配設したこ
とにより、移送量の規制を行なうようにしたものである
。

以下図面において本考案の一実施例を説明する。

１は冷凍冷蔵庫であり、２は冷凍室である。

冷凍室２内に自動給水装置の本体３を収めている。

冷凍室扉４に給水口５を設けている。

自動給水装置の本体３は上方を開口した貯水部６と、こ
れに順次連続する移送部７、砕氷室８とからなり、貯水
部６から移送部７にはスクリュー９が回転自在に設置さ
れ、貯水部６内は大径部９ａ、移送部γ内は小径部９ｂ
に形成されている。

即ち、貯水部６内では、スクリュウの大径部９ａにより
多量の角氷を移送し、移送部ワ内では、そのピッチと外
径を小さくした小径部９ｂにより角氷の移送量を定量に
制限するように構成されている。

貯水部６は多量の氷を貯えるために幅広に形成され、移
送部７は給水口５への給水量を上記スクリュウの小径部
９ｂと相俟って一定量に規制するため狭小通路に形成さ
れている。

そして、この両者の境界部Ａのスクリュー９０両側には
、それぞれ規制板１０ａ、１０ｂが一端を貯水部６に固
着されている。

規制板１０ａ、１０ｂは弾性を有するゴムまたは弾性プ
ラスチックで作られ、スクリュー９に対向している先端
がスクリュー９の移送方向に弾性変形するようになって
いる。

１１は規制板１０ａ、１０ｂの上方に固定された規制壁
である。

移送部７底部には切換板１２が軸１３により回転自在に
取付けられており、冷凍室扉４の外側に設けた切換スイ
ッチ１４と適宜な連動機構（図示せず）によシニ点鎖線
１２′との間を開閉する。

砕氷室８内には複数枚の回転刃１５がスペーサ１６によ
りある間隔をもってスクリュー９と一体回転するように
取付けられている。

更に、砕氷部８内には複数枚の固定刃１７がある間隔を
へだてで一端が砕氷室８の周壁１８に固定され、他端は
スペーサ１６に遊嵌されている。

そして回転刃１５は固定刃１７の間を通過して回転可能
になっている。

また、回転刃１５及び固定刃１７にはそれぞれ先端が尖
鋭な鋸状の欠刃１５ａ、１７ａが複数個形成されている
。

砕氷室８の周壁１８は円筒形状をなし、その一部が開口
１９とされ、扉４に設けた給水口５と対向している。

また、給水口５の下部には給水レバー２０が回転自在に
取付けられている。

給水レバー２０の動作によりスイッチ２１を開閉させ、
モータ２２を回転停止させる。

モータ２２は減速装置２３を介して、前記スクリュー９
を回転させる。

又シャッター２４も給水レバー２０の動作により開閉す
る。

２５は角氷、２６はコツプである。

以上の構成からなり、次にその動作を説明する。

角氷をあらかじめ、自動製氷機（図示せず）等により製
氷し、貯水部６に貯えておく、角氷を給氷したい時には
まず冷凍室扉４の外側に設けた切換スイッチ１４を角氷
給水側にすると連動機構により切換板１２は二点鎖線位
置１２′に保持される。

次にコツプ２６により給水レバー２０を押すとてこ作用
によりシャッター２４を開くと共に、スイッチ２１を閉
じ、モータ２２を回転させる。

スクリュー９、回転刃１５も減速装置２３を介して回転
し貯氷部６内の角氷２４はスクリュー９により貯水部６
内を順次軸方向に送られる。

スクリュー９の径内に収まった角氷はそのまま移送部７
へ移送され、スクリュー９の外径部または、角氷相互間
で移送された角氷の一部は規制板１０ａ。

１０ｂ及び規制壁１１に沿って第４図のように貯水部６
内に戻り、一部は移送力により規制板１０ａ。

１０ｂを変形させて移送部７へ入り込もうとするが、弾
性力により貯水部６内に唯じき戻される。

即ち、角氷２５の貯水部６から移送部７への移送はここ
で規制され、複数個移送されて来た角氷を定量づつ移送
部７へ送り込む。

送り込まれた角氷は開いた切換板１２の部分より給水口
５へ落下し、シャッター２４が給水レバー２０に連動し
て開いているのαコツプ２６内へ収まる。

次に砕氷を給水したい時には切換スイッチ１４を砕氷給
水側にすると切換板１２は閉状態（実線位置）に保持さ
れる。

コツプ２６にて給水レバー２０を押すと、前述の角氷給
水時と同様にスクリュー９にて移送された角氷２５が切
換板１２の上を通過して砕氷室８へ入る。

一方、回転刃１５はスクリュー９と共に矢印Ａ方向に回
転しているから、砕氷室８の底板上の角氷を周壁１８に
沿って固定刃１７まですくい上げ欠刃１５ａと欠刃１８
ａとにより、モータ２２の回転力で角氷は粉砕されて砕
氷になる。

砕氷は自重により固定刃１７の間を通り砕氷室８の開口
１９から給水口５へ落下し、シャッター２４が開いてい
るので、コツプ２６内に給氷されるのである。

本考案によれば、スクリュ９の外縦は貯水都６内では大
径となっているので、小径のものに比較して、この部分
のスクリュウ９の径内に角氷を収納し易くなり、この収
納された角氷をスクリュウ９の回転により確実に移送す
ることができる。

従って、角氷を連続的に給水することが可能である。

しかも、この部分のスクリュウ９の径内に、は複数の角
氷が入り込むので、白水間が融着していてもスクリュウ
回転により確実に分離して移送することができる。

スクリュウ９の外径は移送部７内では小径になっている
ので、この部分のスクリュウ９の径内には角氷が１個の
み収納されることになり、スクリュウ９の回転により角
氷を１個づつ連続して取出すことができる。

この場合、貯水部６内においてはスクリュウ９内に複数
個の角氷が入り込んで送られてくるため、単にスクリュ
ウ９内の径を小径にするのみではスクリュウ９の小径部
に入り込む角氷以外の角氷がスクリュウ９外に押し出さ
れ、次に来る角氷にて移送部７側に押され、小径部のス
クリュウ９による角氷を１個づつ取り出すということが
できなくなる虞れがあるが、幅広の貯水部６とこれに連
続する狭小通路の移送部７の境界部両側に弾性体でなる
規匍販１０ａ 、ｉｏｂを設け、スクリュウ９の外径を
貯水部６内では大径とし、規制板１０ａ、１０ｂから角
氷個分以上の所より移送部内においては小径部９ｂとし
たので、スクリュウ９外に押し出された角氷をこの規制
板１０ａ、１０ｂにて確実に貯水部６内にはじき戻すこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の冷凍冷蔵庫の正面図、第２図は、冷凍
室部分の側断面図、第３図は、同自動給水装置の本体の
一部断面正面図、第４図は同自動給水装置本体の一部断
面平面図、第５図は同自動給水装置本体の一部断面正面
図である。 １・・・冷凍冷蔵庫、２・・・冷凍室、３・・・自動給
水装置の本体、４・・・冷凍室扉、５・・・給水口、６
・・・貯氷部、７・・・移送部、８・・・砕氷室、９・
・・スクリュー・９ａ・・・大径部、９ｂ・・・小径部
、１０ａ、１０ｂ・・・規制板、１２・・・切換板、１
５・・・回転刃、１７・・・固定刃、２０・・・給水レ
バー、２２・・・モータ、２３・・・減速装置、２４・
・・シャッター、２５・・・角氷。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 凍凍冷蔵庫の冷凍室内に製氷皿に貯水した角氷を、その
   ままの角氷、あるいは砕氷として任意にしかも自動的に
   庫外に取り出すようにした自動給水装置において、幅広
   の貯水部６とこれに連続する狭小通路の移送部７の境界
   部両側に弾性体で成る規制板１０ａ、１０ｂを設けると
   共に、上記貯水部６から移送部７にまたがってコイル状
   のスクリュウ９を配設し、このスクリュウ９を配設し、
   このスクリュウ９の外径を貯水部６内では大径部９ａと
   なし、規制板１０ａ 、１０ｂから角氷１個分以上の所
   より移送部７内においては小径部９ｂにしたことを特徴
   とする自動給水装置。