JPS5937199Y2 - ふとん乾燥機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は温風機としても利用し得るふとん乾燥機に関す
る。

ふとん乾燥機は、二枚のふとんたる敷きぶとんと掛げぶ
とんとの間にエアマットを介在させ、このエアマット内
に乾燥機本体内の電気ヒータ及び送風装置によって生成
された温風を温風吐出口から供給してそのエアマットを
膨らませることにより乾燥を行なう構成であり、そして
最近では、乾燥機本体に前記温風吐出口の他に温風吹出
口を設けるとともに、該温風吐出口及び温風吹出口をレ
バー操作によって切換開閉する切換弁機構を設けて、温
風吹出口から室内に温風を吹出し得るようにして温風機
としても利用することが考えられている。

この場合、ふとんに温風を供給する時にはエアマットを
膨らませねばならないので送風量を犬とする必要がある
が、室内に暖房用として温風を供給する時にはむしろ送
風量を小とする方が快適な暖房効果が得られ、このため
、送風装置の駆動モータの速度を高、低二段に切換える
切換摘みを有する切換スイッチを設けることも考えられ
ている。

ところが、上記溝底とすると、温風吐出口及び温風吹出
口を切換開閉するための切換弁機構を設ける必要がある
ので、構造が複雑になって故障を生じ易い問題があり、
又切換弁機構のレバー操作と切換スイッチの切換摘み操
作の二種の操作の必要があって操作が面倒になる問題が
ある。

また従来のふとん乾燥機では温風吐出口が乾燥機本体よ
り突出し、しかもこれが固定されているため、温風機と
して使用する場合邪魔となりコンパクト化が図れないと
いう問題が生じる。

本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は
、乾燥機本体にふとんに温風を供給する第１の位置と室
内に温風を供給する第２の位置との間で回動可能に温風
供給口体を設け、この温風供給口体の回動位置を検出し
てこれが第１の位置の時には送風装置の駆動モータを高
速度で回転させ第２の位置の時には該駆動モータを低速
度で回転させる検出スイッチを設ける構成とすることに
よって、構造が簡単で故障が少なく、安価に製作でき、
しかも温風供給口体を回動操作するだけで自動的にふと
んへの温風供給と室内への温風供給とに適するように送
風量を変化させることができて操作が極めて簡単となり
、かつ温風供給口体が第２の位置に位置決めされたとき
乾燥機本体に没入する構成とすることによって温風機と
して使用する場合にコンパクト化が図れるふとん乾燥機
を提供するにある。

以下本考案の一実施例につき図面を参照しながら説明す
る。

１は敷きふとん、２は掛けぶとんである。

３は気密性の高い布或いは塩化ビニル等からなるエアマ
ットであり、その周囲部３ａは全体に１５Ｃｆｎ〜２０
ｃｍ、程度の幅にて折返されて下面に開口部４が形成さ
れており、この折返し部分の一辺部の略中央部には弾力
性を有する連結口体５が形成されている。

６は乾燥機本体であり、以下これについて述べる。

７はケーシングであり、その上部には把手８を有する操
作ボックス９が立設されている。

又、前記ケーシング７の後板には多数の透孔からなる吸
入口１０が形成されているとともに、前板の下部には上
面部及び下面部が弧状をなす吐出口１１が突設されてい
る。

１２は前記ケーシング７内の略中央部に取付けられた支
持板であり、その中央部に形成された取付口１２ａには
熱源としての半導体ヒータ等の電気ヒータ１３が配設さ
れている。

１４は送風装置であり、これは、前記支持板１２の右側
面部に取付口１２ａを包囲するように取付けられた導風
筒１５と、この導風筒１５内に配設された駆動モータ１
６と、この駆動モータ１６の回転軸１６ａに電気ヒータ
１３と対向するようにして取付げられた送風羽根１７と
からなる。

１８は温風供給口体であり、その基端開口は前記ケーシ
ング７の吐出口１１に嵌め込まれてピン１９を介して上
下方向に回動可能に枢支されている。

即ち、この温風供給口体１８は先端開口たる温風吐出口
２０が側方に指向する第１の位置（水平位置）と上方に
指向する第２の位置（垂直位置）との間で回動可能で、
その第２の位置では温風吐出口２０が前記乾燥機本体６
の外部に形成された凹所３４内に没入され、前記操作ボ
ックス９の下面板９ａに対向するようになっている。

そして、温風供給口体１８の側壁には第２の位置におい
て側方に面する多数の透孔からなる温風吹出口２１が形
成されている。

２２は温風供給口体１８の温風吐出口２０近傍に突設さ
れた作動突起であり、これは温風供給口体１８が第２の
位置に回動された時に前記ケーシング７内上部に侵入し
て該ケーシング７向上部に配設された検出スイッチたる
マイクロスイッチ２３の作動板２３ａを押圧するように
なっている。

２４は前記操作ボックス９内に配設されたタイマーであ
、す、その操作摘み２４ａは該操作ボックス９の前面板
より前方に突出するようになっている。

さて、第３図に従って電気回路の構成について述べる。

２５は図示しない電源コンセントに差込み連結された電
源プラグであり、その両端子は母線２６．２７に夫々接
続されている。

前記タイマー２４ば、タイマーモータ２８と可動接片ａ
、ｂ及び固定接片Ｃを有するタイマースイッチ２９とか
らなり、所望の時間にセットされるとタイマースイッチ
２９の接片（ａ−ｃ−ｂ）間を閉威し、計時作動が終了
する所定時間前の時刻になるとタイマースイッチ２９の
接片（ｂ−ｃ）間を開放し、該計時作動を終了するとタ
イマースイッチ２９の接片（ａ−ｃ）間を開放するよう
になっている。

そして、タイマースイッチ２９の可動接片ａは母線２６
に接続され、固定接片Ｃはタイマーモータ２８を介して
母線２７に接続されている。

前記マイクロスイッチ２３は固定接片ａ、ｌ）及び可動
接片Ｃを有する切換スイッチからなり、その可動接片Ｃ
は前記タイマースイッチ２９の固定接片Ｃに接続され、
固定接片ａは前記駆動モータ１６の主コイル３０と補助
コイル３１との共通接続点たる高速タップ１５ａに接続
され、固定接片すは該駆動モータ１６の補助コイル３１
の中間タップたる低速タップ１６ｂに接続されており、
そして駆動モータ１６の主コイル３０とコンデンサ３２
との共通接続点は母線２７に接続されている。

３３は手動の選択スイッチであり、これは可動接片ａ。

ｂ及び固定接片Ｃを有する切換スイッチがらなり、その
可動接片ａは前記タイマースイッチ２９の可動接片すに
接続され、可動接片すは前記マイクロスイッチ２３の可
動接片Ｃに接続され、固定接片Ｃは電気ヒータ１３を介
して母線２７に接続されている。

次に、上記構成の本実施例の作用につき説明する。

先ず、ふとんを乾燥させる場合には、敷きぶとん１の上
面部にエアマット３をその開口部４が下側となるように
して載置し、該エアマット３上にこれを被うようにして
掛げぶとん２を載置する。

そして、第１図に示すように、乾燥機本体６の温風供給
口体１８を第１の位置に回動させ且つエアマット３の連
結口体５に挿通嵌合させる。

この場合、マイクロスイッチ２３は作動突起２２による
作動板２３ａの抑圧が解除されることによって接片（Ｃ
−ａ）間を閉成している。

そこで、タイマー２４を所望の時間にセットすると、タ
イマースイッチ２９の接片（ａ−Ｃ）間を介してタイマ
ーモータ２８が通電されてタイマー２４が計時作動を開
始するとともに、マイクロスイッチ２３の接片（ｃ−ａ
）間を介して駆動モータ１６が高速タップ１６ａに通電
されて高速度で回転され、更に選択スイッチ３３の接片
（ｃ−ａ）間或いは接片（ｃ−ｂ）間が閉成されている
時にはその接片（ｃ−ａ）間或いは接片（ｃ−ｂ）間を
介して電気ヒータ１３が通電される。

これにより、ケーシング７内で大風量の温風が生成され
てこの温風は矢印Ａで示すように吐出口１１及び温風供
給口体１８を経て温風吐出口２０からエアマット３内に
供給される。

すると、最初にこのエアマット３を挾んだ敷きぶとん１
及び掛げぶとん２間にこもる温風の空気圧によって気密
性のエアマット３が脹らみ、その脹らむ分だけ掛けぶと
ん２が持ち上げられ、次いで温風が矢印Ｂで示すように
エアマット３の開口部４から敷きぶとん１の上面部に吹
き当てられる。

そして、敷きぶとん１の上面部に吹き当てられた温風は
その敷きぶとん１を貫通し、敷きぶとん１が温風が貫通
する時に敷きぶとん１の湿気を奪って乾燥を行なわせる
。

一方、エアマット３内に温風が供給されることにより、
該エアマット３内体は温風によって加熱されるようにな
り、そのエアマット３の熱が掛けぶとん２に伝わってそ
の掛けぶとん２を乾燥させることになる。

その後、タイマー２４が計時作動を終了する所定時間前
の時刻になると、タイマースイッチ２９の接片（ｂ−ｃ
）間が開放するので、選択スイッチ３３の接片（ｃ−ａ
）間が選択閉成されている時には電気ヒータ１３が断電
され、エアマット３内には冷風が供給されて敷きぶとん
１及び掛けぶとん２の冷却が行なわれる。

又、選択スイッチ３３の接片（ｃ−ｂ）間が選択閉成さ
れている時にはタイマースイッチ２９の接片（ａ−ｃ）
間が引続き閉成していることにより電気ヒータ１３は引
続き通電される。

そして、タイマー２４が計時作動を終了すると、タイマ
ースイッチ２９の接片（ａＣ）間が開放するので全回路
が切られ、ふとん乾燥運転が終了する。

さて、室内に温風を供給する場合には、第２図に示すよ
うに、乾燥機本体６の温風供給口体１８を第２の位置に
回動させ前記凹所３４内に没入させる。

この場合、マイクロスイッチ２３は作動突起２２により
作動板２３ａが押圧されて接片（Ｃｂ）間を閉成するよ
うになる。

そこで、タイマー２４を所望の時間にセットしてタイマ
ースイッチ２９の接片（ａ−ｃ−ｂ）間を閉成させると
、前述したようにタイマー２４が計時作動を開始すると
ともに、マイクロスイッチ２３の接片（ｃ −ｂ）間を
介して１駆動モータ１６が低速タップ１６ｂに通電され
て低速度で回転され、更に前述同様に電気ヒータ１３が
通電される。

これにより、ケーシングγ内で小風量の温風が生成され
てこの温風は矢印Ｃで示すように吐出口１１及び温風供
給口体１８を経て温風吹出口２１から室内に供給される
ようになる。

尚、室内に温風を供給する場合には、選択スイッチ３３
の接片（ｂ−ｃ）間を選択閉成させるようにしておく。

従って、その後タイマー２４が計時作動を終了すれば全
回路が切られ、室内への温風供給が終了する。

又、室内に冷風を供給する場合には、乾燥機本体６の温
風供給口体１８を第２の位置に回動させ、選択スイッチ
３３の接片（ａ−ｃ）間、（ｂ−ｃ）間をともに開放さ
せ、タイマー２４を所望の時間にセットすれば、駆動モ
ータ１６が低速度で回転されるが電気ヒータ１３は通電
されず、従って温風吹出口２１から冷風が室内に供給さ
れる。

このように本実施例によれば、乾燥機本体６の温風供給
口体１８をふとん乾燥に適する第１の位置に回動させた
時には、マイクロスイッチ２８が接片（ｃ−ａ）間を閉
成して、駆動モータ１６を高速度で回転させ、以って温
風を大風量でエアマット３内に供給し、温風供給口体１
８を室内への温風供給に適する第２の位置に回動させた
時には、マイクロスイッチ２３が接片（ｃ−ｂ）間を閉
成して駆動モータ１６を低速度で回転させ、以って温風
を小風量で室内に供給するようにしたものであり、従っ
て本来のふとん乾燥機として作用させる場合と温風機と
して作用させる場合とに応じて温風供給口体１８を回動
操作する構成であるので、構造が簡単で故障が少なく、
安価に製作でき、しかも温風供給口体１８を回動操作す
ると温風の送風量がふとんへの供給と室内への供給とに
適したように自動的に切換変化されるので、操作が極め
て簡単である。

また、温風供給口体１８を第２の位置に位置決めしたと
きにはその全体が凹所３４内に没入されるので、温風機
として使用する場合に温風供給口体１８が乾燥機本体６
から突出して邪魔になるようなことがなく、コンパクト
化が図れる。

尚、本考案は上記し且つ図面に示す実施例にのみ限定さ
れるものではなく、要旨を逸脱なたい範囲内で適宜変形
して実施得ることは勿論である。

本考案は［説明したようになり、温風機としても利用し
得る構成であっても構造が簡単で故障が少なく、安価に
製作でき、しかも温風供給口体を回動操作するだけで自
動的にふとんへの温風供給と室内への温風供給とに適す
るように送風量を変化させることができて操作が極めて
簡単となり、かつ温風機として使用する場合にコンパク
ト化が図れるふとん乾燥機を提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図及び第２図は夫
々異なる作用状態における縦断側面図、第３図は電気回
路図である。 図面中、３はエアマット、６は乾燥機本体、１１は吐出
口、１３は電気ヒータ（熱源）、１４は送風装置、１６
は駆動モータ、１８は温風供給口体、２０は温風吐出口
、２１は温風吹出口１２３はマイクロスイッチ（検出ス
イッチ）を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に温風を生成するための熱源及び送風装置を配置し
   、外部に凹所を形成してなる乾燥機本体と、この乾燥機
   本体の凹所一端に基端開口部が上記乾燥機本体に連通し
   て回動可能に枢支されて前記凹所に出没自在に設けられ
   、先端開口部がふとんに温風を供給可能となるように上
   記凹所から突出する第１の位置と全体が上記凹所内に没
   入されるとともに側部に形成された透孔が室内に温風を
   供給可能となるように外方に向けられる第２の位置とに
   位置決めされる温風供給口体と、前記乾燥機本体に設け
   られ前記温風供給口体の回動位置を検出してこれが第１
   の位置の時には前記送風装置の駆動モータを高速度で回
   転させ第２の位置の時には該駆動モータを低速度で回転
   させる検出スイッチとを具備してなるふとん乾燥機。