JP2508851Y2

JP2508851Y2 - 電気温風機

Info

Publication number: JP2508851Y2
Application number: JP4037490U
Authority: JP
Inventors: 茂実川
Original assignee: 株式会社日立ホームテック
Priority date: 1990-04-16
Filing date: 1990-04-16
Publication date: 1996-08-28
Anticipated expiration: 2005-04-16
Also published as: JPH041363U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は一般家庭で冬期に暖をとる電気温風機に関す
るものである。

従来の技術従来の電気温風機は例えば実開昭58−123250号公報に
開示されている如く、第２図に示す様な構成のものが一
般の電気温風機であった。

すなわち、箱形の形状をなす器体ケース１の底部に吸
込口７を開口し、その吸込口７の近傍にモーターファン
２を設置してあった。前記モーターファン２の上部にヒ
ーター３を配設してなる温風路12を設け、更に温風路12
の先に器体ケース１より吐出口となる吹出ルーバー６を
器体前面の上方部に設けた構成のものであった。

また、内部構造を上下逆転して、吹出ルーパー６を器
体前面の下方部に設けた構成のものもあった。

考案が解決しようとする課題上記の様な従来の技術では、器体前面の上方又は下方
のいずれかにしか吐出口がないので、実際の使用勝手が
専用的に限られてしまい、たとえ吐出方向を角度可変す
るルーバーが付いていても吐出口の高さ位置は限られて
いるものである。

また、下方は足もとを暖めることはできるが、あまり
上向きには吐出できない。前面上方の吹出口は、やや上
方に向いて吐出できるが、真上方向に吐出できず、手あ
ぶりや、洗髪後のヘアードライ等には無理があった。

さらに、上面部に吹出口を設けたとした時、単に吹出
口が上方に開口しているだけでは、使わない時に異物が
入り易く異常をきたす原因にもなり、かつ、外観的にも
使わない時の吹出口は見栄えの悪いものであった。

課題を解決するための手段従来例に見る問題点を解決するために、器体の上面部
より下方と、器体上面部に吹出口及び上面部に操作部あ
るいは表示部を設け、さらに、上面部の吹出口より異物
の侵入防止や、外観上のカバーとして吹出口を開閉でき
る回転するフタを設け、フタの回転軸に相当する一部を
切り欠いて、これに対応する器体の上面部に操作部ある
いは表示部を設けることによって、問題を解決しようと
するものである。

作用器体の上面部及び上面部より下方にそれぞれ吹出口を
設け、好みの方向の吹出口を選択して、温風や送風が得
られる。上面部の吹出口の近傍には、上面部に設けたフ
タの回転軸を介して回転動作するフタを設け、このフタ
の回転軸に相当する一部を切り欠いたフタと、この切り
欠き部に相当する器体上面部に電源スイッチ等の操作部
あるいは表示部を設けてあるので、器体の上面部より下
方の吹出口を利用する時には、上から異物の侵入を防ぐ
ため等にフタを閉めて使い、上面部の吹出口を利用する
時には、フタを明けて用いる。

この時、フタの開閉にかかわらず操作部は露出してい
るので、上方から操作あるいは表示の確認ができる。

実施例以下、本考案の一実施例を第１図により説明する。

１は正特性サーミスタを素材とした発熱体である。２
はモーター、ファン、ケーシング等より成る送風装置
で、発熱体１に接続する。３は合成樹脂で形成した箱状
の器体であり、内部に発熱体１や送風装置２を内蔵して
いる。４は器体３の上面部31に上方に向かって開口して
形成した吹出口である。41は器体３の上面部31前面下方
に形成した吹出口である。５は電源ランプより成る表示
部であり、６は電源スイッチ等の操作部である。７は器
体上面部31に設けた吹出口４の開口吐出部を、フタ７の
回転軸71を中心にした回転動作Ａにより開閉できるフタ
であり、吹出口４の後方の器体上面部31に横方向にフタ
の回転軸71を設けるとともに、フタ７の両側にはヒンジ
部72を設け、かつ、このヒンジ部72、72に囲まれた、い
わゆるフタの回転軸71方向の中央部に相当する部分を凹
状に切り欠いた、切り欠き部73を有する形状としてい
る。８は上面部の吹出口４か、あるいは上面部下方の吹
出口41からの吐出方向の選択をする吹出方向切りかえ操
作部であり、フタ７を閉めた時にフタ７の下面部に設け
てあり、フタ７は吹出口41からのみ吐出する様に操作し
た場合に限って吹出口４の閉塞を可とする動作機構であ
る。

次に上記構成における作用を説明する。

まず、操作部６の電源スイッチにより通電すると、表
示部５のランプが点灯するとともに、発熱体１が加熱
し、同時に送風装置２が送風を開始して温風を器体３内
で発生する。温風は、フタ７の下面部に設けてある吹出
方向切りかえ操作部８の操作により、上面部の吹出口４
か下方の吹出口41又は両吹出口４、41を同時に用いるか
の選択をして設定する。

よって、吹出口41からのみ吐出する時にはフタ７を閉
めて運転できるので、吹出口４への異物侵入防止に役立
つ。吹出口４から吐出させる場合には、フタ７をあらか
じめ開けておく。このフタ７の回転動作Ａによるフタの
開閉動作にかかわらず外部から操作及び表示の確認をす
る。

考案の効果本考案によれば、器体上面部下方と、器体上面部に各
々吹出口を設け、かつ適当に選択できるので、暖房器具
の使い勝手が良くなるとともに、他の実用的な使い方も
広がり、有効な、便利な個人用の多用途器具となった。

すなわち、暖房器具として足もとを暖める下方での吹
出しや、上面部の吹出口からの腰元や手先の暖め、さら
に、上下共に吹出すことによる足もとから腰までの下半
身にわたる広い採暖が可能になった。

他の使い方としては、例えば、上面部の吹出口を利用
すれば、洗髪後個人の部屋で手軽に両手を使ってのヘア
ードライができたり、マニキュアの乾燥等も手軽にでき
るものである。

また、使い勝手から見ても、上面部の吹出口は上方を
向いて開口しているので、開いたままだと、使わない時
にゴミや異物が入り込む心配も生ずるため、こんな時は
フタがついているので、使わない時や上面部下方の吹出
口を使う時には異物侵入がないので安心である。また、
器体上面部のフタは、開けても閉めてもフタの回転軸に
相当する一部切り欠き、これに対応する器体上面部に表
示部あるいは操作部があるので、使い易いものとなる。
かつ、回転動作によるフタなので開閉が明確であり、器
体上面部をコンパクト化して、上面部の吹出口と表示部
・操作部のスペースに限られたとしても、ヒンジ部さえ
設ければ本考案の機能を満足でき、外観も向上するもの
である。

また、吹出方向切りかえ操作部は、フタを閉めた時に
隠れてしまう位置なので、安全上も確実である。

以上多用途で使い勝手も良く、安全面、採暖感等を含
め、実用的で大変有益なものとなった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す電気温風機の断面図、
第２図は従来例を示す電気温風機の断面図である。１…発熱体、２…送風装置、３…器体、31…上面部、
４、41…吹出口、５…表示部、６…操作部、７…フタ、
71…フタの回転軸、72…ヒンジ部、73…切り欠き部。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】発熱体（１）と送風装置（２）を内蔵した
器体（３）の上面部（31）に吹出口（４）、器体（３）
の上面部（31）の下方に吹出口（41）を設け、かつ上面
部（31）には吹出口（４）の上側を開閉するフタ（７）
と電源スイッチ等の操作部（６）あるいは表示部（５）
を設ける電気温風機において、器体（３）の上面部（3
1）にフタの回転軸（71）を設け、そのフタの回転軸（7
1）にフタ（７）のヒンジ部（72）を連結し、このヒン
ジ部（72）以外のフタの回転軸（71）にあたる一部を切
り欠いた切り欠き部（73）をフタ（７）に形成するとと
もに、フタ（７）の切り欠き部（73）に相当する器体
（３）の上面部（31）に操作部（６）あるいは表示部
（５）を設置した事を特徴とする電気温風機。