JPS5936963B2 - T細胞分離材および分離方法 - Google Patents

T細胞分離材および分離方法

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JPS5936963B2
JPS5936963B2 JP56033070A JP3307081A JPS5936963B2 JP S5936963 B2 JPS5936963 B2 JP S5936963B2 JP 56033070 A JP56033070 A JP 56033070A JP 3307081 A JP3307081 A JP 3307081A JP S5936963 B2 JPS5936963 B2 JP S5936963B2
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力 阿部
伝 赤尾
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K35/00Medicinal preparations containing materials or reaction products thereof with undetermined constitution
    • A61K35/12Materials from mammals; Compositions comprising non-specified tissues or cells; Compositions comprising non-embryonic stem cells; Genetically modified cells
    • A61K35/14Blood; Artificial blood
    • A61K35/17Lymphocytes; B-cells; T-cells; Natural killer cells; Interferon-activated or cytokine-activated lymphocytes

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、白血球浮遊液からT細胞を分離する疎水性か
つ水不溶性の多孔性分離材および該分離材を用いてT細
胞を分離する方法に関する。
ここで云うT細胞とは、ノイラミニダーゼ処理したヒツ
ジ赤血球と口ゼットを形成するリンパ球を云い、非T細
胞とは、T細胞と認識されないリンパ球、単球および顆
粒球を云う。T細胞は末梢血リンパ球の70〜85%程
度を占め、抗体産生の制御、細胞障害反応等の種々の免
疫反応に関与する細胞であり、従来T細胞を一段階の分
離手段で獲得することは不可能とされている。
また種々の手段を組合せ、高純度高収率で、かつ生存率
良く獲得することは、免疫学研究の必須の手法であり、
それ故また多くの問題を有している。従来の末梢血から
のT細胞の分離方法は、いずれもまず、ソデイウムメト
リゾエイトーフイーコール混液などの高密度等張液を用
いた比重遠心法により、白血球のうち70〜90%のリ
ンパ球を含む白血球浮遊液を獲得し、次いで、これを分
離処理している。この後続する分離処理の主なものは次
の三つの方法が知られている。ハ T細胞と口ゼット形
成能を有するノイラミニダーゼ処理したヒツジ赤血球を
上記前処理液に添加し、数時間以上冷所で放置後、再度
比重遠心法を施してT細胞を獲得する。
2)T細胞の異物表面に対する付着性が非T細胞にくら
べ低い性質を利用じ(、上記前処理液をナイロン繊維に
接触させ、・繊維に付着しにくい分画としてT細胞を獲
得する。
3)螢光標識したT細胞を認識する抗血清を用い、上記
前処理液中のT細胞を螢光染色し、フルオレセインセル
ソータ一を用いて螢光細胞分画としてT細胞を獲得する
第1の方法は、ヒツジ赤血球とリンパ球を共存させるこ
とにより、リンパ球を刺激してしまうという欠点を有し
、免疫系におけるT細胞の役割を解明する研究目的には
適用しがたい。
第2の方法は、T細胞と非T細胞の大部分は分離が十分
にされず、純度の高いT細胞はわずかしか得られない。
第3の方法は、理論的には最も高い純度のT細胞を獲得
しうる方法であるが、抗血清を用いるために細胞に刺激
や損傷を与えてしまうこと、1個1個の細胞を選別して
ゆくという操作が必須であるため、107〜108個程
度のリンパ球の大量取得が困難であるなどの欠点を有す
る。
本発明者らは、かかるT細胞分離方法の現状をふまえ、
T細胞を高純度、高収率かつ細胞に免疫的刺激を与えず
に獲得することを目的とし、T細胞および非T細胞の異
物表面に対する付着現象に詳細な検討を加えた結果、多
孔性表面を有する水不溶性かつ疎水性の固体が、T細胞
の選択的分離材として好適に用いうることを見出し、本
発明を完成するに至つた。
すなわち、本発明は、500λ以上5000人未満の平
均細孔径を有する疎水性かつ水不溶性の多孔性固体より
なる白血球浮遊液からT細胞を分離するT細胞分離材で
あり、さらに、500Å以上5000λ未満の平均細孔
径を有する疎水性かつ水不溶性の多孔性固体よりなる白
血球浮遊液からT細胞を分離する分離材に、白血球を1
9/dl以上の蛋白質を含む液中で接触させることを特
徴とする白血球浮遊液からT細胞を分離する方法である
本発明のT細胞分離材を用いることにより、初めてT細
胞と非T細胞の異物表面に対する付着性の差が著明とな
り、白血球浮遊液を該分離材に蛋白質共存下で接触させ
ることにより、T細胞のみを非付着細胞として効率良く
獲得することが可能となつた。本発明で云う白血球浮遊
液とは、リンパ球、顆譬粒球、単球などの白血球が浮遊
しており、赤血球の混入は白血球数の10倍以内のもの
を云い、遠心法、比重遠心法、デキストラン沈澱法等い
ずれの方法により調製したものでもよい。
本発明における前記の効果は、疎水性の固体を用いた場
合でも平滑な表面の場合には十分に発現されず、500
Å以上5000八未満の平均細孔径を有する疎水性かつ
水不溶性の多孔性分離材が形成する表面において初めて
発現され、より好ましくは、600Å以上3500八未
満の平均細孔径のものが用いられる。
ここでいう平均細孔径は、水銀圧入式ポロシメーターに
より測定される。
この方法は多孔性物質に水銀を圧入して行き、浸入した
水銀量から水銀孔量(単位重量あたりの浸入した水銀量
)を求めるとともに、細孔の直径とその孔に水銀を圧入
するに要する圧力は反比例するという原理に基づいて細
孔径分布を測定するものである。
この方法の詳細は、成書、フアイン・パーテイクル・メ
ジヤーメント(FineParticleMeasur
ement)クライド・オア・ジユニアおよびジエ・エ
ム・ダアラアバアル(Clyde−0rr−Jr・An
dJ.M.Dallavalle)共著、ザ・マクミラ
ン・カンパニー、ニユ一・ヨーク(TheMacmil
lanCOmpany,NewYOrk)1959年に
言v観されている。この方法では35〜40人までの細
孔径分布を測定することが可能である。本発明における
平均細孔径とは、横軸に細孔(r)を対数目盛で表わし
、縦軸をDv/DlOgr(ここで、vはポロシメータ
ーで測定した累積水銀孔量)で表わす孔径分布図におい
て、上記文献の方法によつて得られた細孔径分布曲線と
横軸とで囲まれる閉区間を左右等面積に縦軸に平行に区
切つたときの横軸上の細孔径値と定義する。
平均細孔径が過小の場合は、前述のように平滑な表面と
なり、非T細胞の分離材への付着が十分でない。平均細
孔径が過大の場合は、T細胞をも付着するようになり、
T細胞の溶出は困難であり、実用に供しえない。本発明
において、孔とはその孔径が40λ以上あり、かつ表面
からの連通孔と定義し、水銀孔量もその孔に由来する値
である。
本発明の分離材に用いられる固体は疎水性であることが
必要であり、具体的には、これらの素材として、エチレ
ン、プロピレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、スチレン、
ジビニルベンゼン、アクリロニトリル、メタクリル酸メ
チルなどの重合体および共重合体、またはナイロン、ポ
リカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
ステル共重合体などがある。
T細胞分離材の調製方法は特に限定されないが、重合過
程で比較的自由に多孔化高分子を調製できる。
特にスチレンなどのモノビニル単量体とジビニルベンゼ
ンなどの架橋重合性単量体を共重合して得られる多孔性
共重合体が好ましい。ここで云うモノビニル単量体とは
、ほとんどすべてのビニル単量体が該当する。
すなわち、スチレン、メチルスチレン、ジフエニルエチ
レン、エチルスチレン、ジメチルスチレン、ビニルナフ
タリン、ビニルフエナントレン、ビニルメシチレン、3
,4,6−トリメチルスチレン、1−ビニル2−エチル
アセチレン等の炭化水素化合物:クロルスチレン、メト
キシスチレン、プロムスチレン、シアノスチレン、フル
オルスチレン、ジクロルスチレン、N,N−ジメチルア
ミノスチレン、ニトロスチレン、クロルメチルスチレン
、トリフルオルスチレン、トリフルオルメチルスチレン
、アミノスチレン等のスチレン誘導体:メチルビニルス
ルフイド、フエニルビニルスルフイド等のビニルスルフ
イド誘導体:アクリロニトリル、メタクリロニトリル、
α−アセトキシアクリロニトリル等のアクリロニトリル
誘導体:アクリル酸、メタクリル酸:アクリル酸メチル
、アクリル酸ラウリル、アクリル酸クロルメチル、アセ
トキシアクリル酸エチル等のアクリル酸エステルリメタ
クリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ジメチルアミノ
エチル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸テトラ
ヒドロフルフリル、メタクリル酸ヒドロキシエチル等の
メタクリル酸エステルリマレイン酸ジエチル、フマル酸
ジエチルリメチルビニルケトン、エチルイソプロペニル
ケトン等のビニルケトン、塩化ビニリデン、臭化ビニリ
デン、シアン化ビニリデン等のビニリデン化合物:アク
リルアミド、メタクリルアミド、N−ブトキシメチルア
クリルアミド、N−フエニルアクリルアミド、ジアセト
ンアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチルアク
リルアミド等のアクリルアミド誘導体:酢酸ビニル、酪
酸ビニル、力プリン酸ビニル等の脂肪酸ビニル誘導体:
チオメタクリル酸フエニル、チオアクリル酸メチル、チ
オ酢酸ビニル等のチオ脂肪酸誘導体:さらにN−ビニル
スクシンイミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルフ
タルイミド、N−ビニルカルバゾール、ビニルフラン、
2−ビニルベンゾフラン、ビニルチオフエン、ビニルイ
ミダゾール、メチルビニルイミダゾール、ビニルピラゾ
ール、ビニルオキサゾリドン、ビニルチアゾール、ビニ
ルテトラゾール、ビニルピリジン、メチルビニルピリジ
ン、2,4−ジメチル−6ビニルトリジアン、ビニルキ
ノリン等の異節環状ビニル化合物がある。また、架橋重
合性単量体としては、ジビニルベンゼン、ジビニルトル
エン、ジビニルキシレン、ジビニルナフタリン、ジビニ
ルエチルベンゼン、ジビニルフエナントレン、トリビニ
ルベンゼン、ジビニルジフエニル、ジビニルジフエニル
メタン、ジビニルジベンゼン、ジビニルフエニルエーテ
ル、ジビニルジフエニルスルフイド、ジビニルジフエニ
ルアミン、ジビニルスルホン、ジビニルケトン、ジビニ
ルフラン、ジビニルピリジン、ジビニルキノリン、ジ(
ビニルピリジノエチル)エチレンジアミン、フタル酸ジ
アリル、マレイン酸ジアリル、フマル酸ジアリル、コハ
ク酸ジアリル、炭酸ジアリル、シユウ酸ジアリル、アジ
ピン酸ジアリル、セバシン酸ジアリル、酒石酸ジアリル
、ジアリルアミン、トリアリルアミン、リン酸トリアリ
ル、トリカルバリル酸トリアリル、アコニツト酸トリア
リル、クエン酸トリアリル、N,N′一エチレンジアク
リルアミド、N,N′−メチレンジアクリルアミド、N
,N′−メチレンジメタクリルアミド、エチレングリコ
ールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタ
クリレート;゛ポリエチレングリコールジメタクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペン
タエリスリトールテトラメタクリレート、1,3−ブチ
レングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオ
ールジアクリレート、トリメチルプロパントリアクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、トリ
アリルイソシアヌレート、1,3,5トリアクロイルヘ
キサヒドロ一1,3,5−トリアジン、ジアリールメラ
ミン等が含まれる。
本発明のT細胞分離材の形状は特に制限はなく、球状、
繊維状、ペレツト状などいずれも用いうるが、分離効率
を向上させるためには、水中において75ミクロン以上
800ミクロン未満の粒径を有する球状のものが好まし
い。この場合、過小な粒径のものは、T細胞の非特異的
付着力塙まり好ましくない。また過大な粒径のものは接
触確率が低下するために、大部分の白血球は十分に分離
されずに流出してしまう。T細胞分離材の水銀孔量は、
前述の平均細孔径と同じく水銀圧入式ポロシメーターに
より測定される値であるが、0.1m1/9以上4m1
/9未満であることが好ましく、0.3m1/9以上3
m1/9未満であることがより好ましい。
過少な水銀孔量を有するT細胞分離材は、平滑な表面を
有する場合と同様に、十分に白血球浮遊液中の非T細胞
を付着することができず、また過大な水銀孔量を有する
T細胞分離材は強度の低下をきたし、いずれも非実用的
である。
T細胞分離材が酸性官能基を有することは、T細胞のT
細胞分離材への付着を抑制する効果をもたらすので好ま
しい。
酸性官能基としては特に制限はないが、スルホン基、カ
ルボキシル基、ホスホン基およびフエノール基が好まし
い。また酸性官能基の固体への導入方法は、モノマー段
偕で導入しても、重合後に付加反応により導入してもよ
い。酸性官能基の交換容量は、水中において1m1容量
あたり0.1ミリ化学当量以下であることが好ましい。
過大な化学当量の場合、非T細胞のT細胞分離材への付
着をも抑制することとなり、T細胞分画のT細胞純度が
低下してしまい好ましくない。本発明における白血球浮
遊液の調整方法は、遠心分離により得られる白血球層も
しくは比重遠心法により得られるリンペ球層より得るこ
とが一般的であるが、比重遠心法の方が顆粒球の混入が
少なく実用的である。また、T細胞分離材と白血球の接
触に際しては、1g/dl以上の蛋白質を含む液、好ま
しくは自己血清、動物血清、哺乳動物の胎児血清を30
%以上含む培養液もしくは緩衝液、さらに好ましくは1
00%の哺乳動物の胎児血清が用いられる。
1f!/dl以下の蛋白質を含む緩衝液を用いた場合、
T細胞分離材へのT細胞の吸着率が増加する傾向にある
また、あらかじめT細胞分離材を19/dl以上の蛋白
質を含む液を用いて蛋白質コーテイングを行つておけば
、分離操作の際、その度にT細胞分離材を蛋白質溶液で
洗浄する必要がなく、分離操作が簡便になり、便利であ
る。
本発明のT細胞分離材は、図面に示すようなT細胞分離
器に形成して用いるのが好適である。
T細胞分離器を図面に基いて説明すると、白血球浮遊液
ならびに洗浄液を注入する入口1と、白血球浮遊液なら
びに洗浄液を流出させる出口2とを持つたカラム3に、
出口の所にT細胞分離材が流出しない程度の孔径を有す
るフイルタ一4を取り付け、カラム3内に前記したT細
胞分離材5が充填されているものである。なお、フイル
タ一4は入口側にも設けてよい。上記の如きT細胞分離
器を用いて白血球からT細胞を分離するには、まず血液
から遠心法、比重遠心法などの方法により調整した白血
球を、19/dl以上の蛋白質を含む液に浮遊せしめる
この液をあらかじめ19/dl以上の蛋白質を含む液で
洗浄した分離器に注入し、浮遊液が本発明のT細胞分離
材に浸潤し終つた時点で流出を止め、一定時間静置し、
その後、洗浄液を流して未付着細胞を洗い出すことによ
り行う。以上の方法により洗い出した洗浄液中には、T
細胞が含まれることとなる。
白血球浮遊液の分離器中での静置時間は、非T細胞のT
細胞分離材への付着を十分に行うために、30分から6
0分程度静置することが好ましい。
分離操作の際の温度は、細胞障害を与えない温度であれ
ばいずれでもよいが、室温(18〜25゜C)から37
℃程度の範囲が好ましい。このようにして得られたT細
胞は、生存率、幼若化能、抗体産生調節能などはいずれ
も、分離操作前と比較して変化は認められなかつた。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
実施例 1 分離材の調製: 還流冷却器、ステンレススチール製二枚羽攪拌器、温度
計を備えた31の三ロフラスコにジビニルベンゼン(純
度56%、不純物として44%のビニルエチルベンゼン
を含む、以下56%ジビニルベンゼンと記す)1009
、フタル酸ジメチル1509、アゾビスイソブチロニト
リル19を加え均一溶液にする。
さらに部分ケン化ポリビニルアルコール1,59、塩化
ナトリウム609を溶解した蒸留水15009を加え、
200rpmの回転数で攪拌を行いながら60℃で1時
間、70℃で2時間、80゜Cで2時間、さらに90℃
で4時間加熱した。生成した共重合体は良好な球状であ
り、直径60ミクロン以上1000ミクロン未満の範囲
にあり、平均細孔径は1400λ、水銀孔量は1,1m
1/9であつた。
このものをT細胞分離材として用いる。
分離器の作成: 該分離材をステンレス篩で分級し、150以上350未
満ミクロンの粒径のものを2m1分けとり、リン酸緩衝
液加生理食塩水(以下PBSと略す)に充分に浸し、洗
浄後、この分離材を底面に50ミクロンのナイロンネツ
トのフイルタ一を取付けた液入口と出口とを有する内径
10mmのアクリル製カラム(図面参照)に、気泡が入
らないように注意しながら充填することにより作成した
分離操作:ヘパリン加ヒト末梢血からソデイウムメトリ
ゾエイトーフイコール混液(20℃での比重1.077
)を使つて、比重遠心法により分離し、PBSで洗浄し
た白血球分画(T細胞64.9%を含み生存率98%)
を4×106/mlの濃度で100%牛脂児血清(蛋白
含有量4.39/dl)に浮遊させた液0.5m1を調
整する。
このものを前もつて100%牛脂児血清4m1で洗浄し
た分離器の入口より静かに流し込み、浮遊液が充分に分
離材に浸透し終つた時点で、液の出口を閉じて流出を止
めた。その後、37℃1時間静置後、出口を開いて、P
BS4mlをカラム入口から流し込み、自然落下の流速
で分離材に吸着していない細胞を洗い出して回収した。
リンパ球の分析 全全細胞回収率は、自動血球計数器または血球計算盤を
使つての顕微鏡観察により求めた。
また、T細胞をノイラミニダーゼ処理羊赤血球とのロゼ
ツト反応により求めた。細胞の生存率はトリパンブルー
による色素排除試験法により求めた。
結果は表1に示す。
実施例 2 実施例1で使用した反応容器に、56%ジビニルベンゼ
ン1009、トルエン3009、アゾビスイソブチロニ
トリル19を加え均一溶液とする。
以下実施例1と同様の操作を施し、球状の共重合体を得
た。このものの粒径範囲は、60ミクロン以上1000
ミクロン未満であり、平均細孔径は2300八、水銀孔
量は2.9m1/9であつた。このものを100ミクロ
ン以上300ミクロン未満の範囲で湿式分級し、実施例
1と同様のカラムに充填し、T細胞分離器とする。実施
例1と同一白血球浮遊液を用い、同一の分離操作を施し
た後の結果を表1に示す。
実施例 3 実施例1で使用した反応容器に、56%ジビニルベンゼ
ン1009、アジピン酸ジオクチル1509アゾビスイ
ソブチロニトリル1f!を加え均一溶液とする。
以下、実施例1と同様の操作を施し、球状の共重合体を
得た。このものの粒径範囲は60ミクロン以上500ミ
クロン未満であり、平均細孔径1100紙水銀孔量は1
.7m1/9であつた。このものを350ミクロン以上
450ミクロン未満の範囲で湿式分級し、実施例1と同
様のカラムに充填し、T細胞分離器とする。実施例1と
同一白血球浮遊液を用い、同一の分離操作を施した後の
結果を表1に示す。
実施例 4 実施例1で調整した共重合体をクロルスルホン酸を用い
てスルホン化処理を施した。
このものの交換容量は、湿体1m1あたり0.05ミリ
化学当量であつた。このものを150ミクロン以上35
0ミクロン未満の粒径範囲で湿式分級し、実施例1に用
いたと同じカラムに充填し、PBSにてよく洗浄した後
、4m1の100%牛脂児血清を添加し、一夜室温放置
し、PBSにて洗浄を行つた。
次に実施例1で用いたと同一の白血球浮遊液を用い、分
離器の入口より静かに流し込んだ。
以下、実施例1と同様の操作を施した結果を表1に示す
。実施例 5実施例1と同一の操作を、牛脂児血清の代
りに501)アルブミンを含むPBSを用いて行つた。
結果を表1に示す。比較例 1 ナイロンフアイバ一(和光純薬業株式会社から講入)を
ピンセツトでよくほぐし、0.31を5m1容量のプラ
スチツク注射器に入れ、2.5m1の目盛まで均一につ
めた。
該注射器に5%の牛脂児血清を含むPBSを満たし、1
時間放置後、実施例1で用いたものと同一のリンバ球浮
遊液を0.5m1・上部より注入し、37℃で1時間放
置した後、PBSlOmlにて2m1/分の流速で非吸
着細胞を流出させ、T細胞分画を得た。
結果を表1に示す。
以上説明したように、本発明によれば、分離に際してT
細胞を免疫的に刺激せず、新鮮なT細胞を高純度、高収
率で獲得できる効果があり、また分離器の件成力熔易か
つ安価となり、さらに白血球と分離材の接触に際し、蛋
白質を共存させることにより、非特異的付着を抑制し、
迅速にT細胞の分取が可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明のT細胞分離器の一例を示す断面図である
。 1 ・・・・・・液の入口、2・・・・・・液の出口、
3・・・・・・カラム、4・・・・・・フイルタ一、5
・・・・・・T細胞分離材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 500Å以上5000Å未満の平均細孔径を有する
    疎水性かつ水不溶性の多孔性固体よりなる白血球浮遊液
    からT細胞を分離するT細胞分離材。 2 疎水性かつ水不溶性の多孔性固体が粒状であつて、
    水中での粒径が75ミクロン以上800ミクロン未満で
    ある特許請求の範囲第1項記載のT細胞分離材。 3 疎水性かつ水不溶性の多孔性固体の水銀孔量が0.
    1ml/g以上4ml/g未満である特許請求の範囲第
    1項記載のT細胞分離材。 4 固体が水中において1ml容量当り0.1ミリ化学
    当量以下の酸性官能基を有する特許請求の範囲第1項記
    載のT細胞分離材。 5 酸性官能基がスルホン基、カルボキシル基、スルホ
    ン基またはフェノール基である特許請求の範囲第4項記
    載のT細胞分離材。 6 500Å以上5000Å未満の平均細孔径を有する
    疎水性かつ水不溶性の多孔性固体よりなる白血球浮遊液
    からT細胞を分離する分離材に、白血球を1g/dl以
    上の蛋白質を含む液中で接触させることを特徴とする白
    血球浮遊液からT細胞を分離する方法。 7 蛋白質が哺乳動物の胎児白清蛋白質である特許請求
    の範囲第6項記載の白血球浮遊液からT細胞を分離する
    方法。
JP56033070A 1981-03-10 1981-03-10 T細胞分離材および分離方法 Expired JPS5936963B2 (ja)

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JP56033070A JPS5936963B2 (ja) 1981-03-10 1981-03-10 T細胞分離材および分離方法
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