JPS5936953B2 - 顔料濃縮体 - Google Patents

顔料濃縮体

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JPS5936953B2
JPS5936953B2 JP5201976A JP5201976A JPS5936953B2 JP S5936953 B2 JPS5936953 B2 JP S5936953B2 JP 5201976 A JP5201976 A JP 5201976A JP 5201976 A JP5201976 A JP 5201976A JP S5936953 B2 JPS5936953 B2 JP S5936953B2
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JP
Japan
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pigment
resin
parts
concentrate
copolyester
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JP5201976A
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JPS51136725A (en
Inventor
アリス・ロバートソン・ピーボデイ
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Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
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Publication date
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Publication of JPS5936953B2 publication Critical patent/JPS5936953B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D17/00Pigment pastes, e.g. for mixing in paints
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J3/00Processes of treating or compounding macromolecular substances
    • C08J3/20Compounding polymers with additives, e.g. colouring
    • C08J3/22Compounding polymers with additives, e.g. colouring using masterbatch techniques
    • C08J3/226Compounding polymers with additives, e.g. colouring using masterbatch techniques using a polymer as a carrier

Description

【発明の詳細な説明】 本出願は1975年5月7田こ出願したU、S特許出願
番号ム575284の部分継続出願である。
本発明は顔料濃縮体に関する。
さらに詳しくはたとえばポリエステル類のような繊維お
よびフィルム級のポリマーを着色するのに適した本質的
に凝結体を含有しない顔料分散物に関する。顔料分散物
を生産するときの主要な問題はいかにして機械操作が長
びかずしかも高価にならないようにして良好に分散させ
るかということである。
この問題はとくにプラスチックにおよび繊維およびフィ
ルム級の線状ポリエステルを混合するときに厄介になる
。こうしたポリエステル類の融点が高いため、通常の熱
圧延機では満足な混合は容易に達成できず、しばしば分
散が不均一で凝結が発生することがある。このように直
接顔料を添加したポリエステルから繊維を作ることは困
難で、えられた繊維を押出成型可能なものにするために
余分のミリングおよび高温が必要なために繊維の物理的
特性がそこなわれる。上記の問題点は約150℃から2
40℃の融点をもつある種のコポリエステルを担体樹脂
として用いて顔料濃縮体を作りそのあとこの濃縮体を高
融点ポリエステルを着色するのに使用することによつて
防止できることが1970年5月12日ゾールストラッ
プら(Tholstrupetal)による保護公開T
874003に提示された。
この方法で得られる顔料分散物の品質はポリエステルに
顔料を加えるところの直接法によるものよりはるかに改
良されている。しかし、凝集物が存在しそれに附随して
フイルターバツク上に圧力がか\るために紡績の仕上げ
特性に悪影響がある。たとえばトールオイルロジンある
いは二量体化した木材ロジンのペンタエリスリトールエ
ステルあるいは少くとも約100℃の融点をもつ非極性
芳香族炭化水素樹脂のような熱可塑性樹脂を用いること
によつて顔料濃度の高い樹脂組成物が製造できることが
クラークら(ClOrketal)によるU.S特許3
615812(1971年10月26日)に示唆されて
いる。
この特許による顔料添加樹脂は容易に粉末にすることが
でき、インク溶液あるいは展開液に簡単に分散する。し
かし、この顔料添加樹脂はインクを着色するのに考案さ
れたもので、ポリマーを着色するための使用法について
は開示されていない。さらに、繊維を作るのに使用する
ための満足すべき顔料添加ポリエステルを作る試みがポ
リエステルと顔料添加樹脂とを混合することによつて実
施されたが不成功であつた。えられた顔料添加ポリエス
テル組成物はフイルターパツク上のつまりとそのため発
生する圧力が原因で紡績仕上げ特性が悪るくしかも紡績
中に繊維の崩壊が発生する。最近本発明により顔料濃度
が相対的に高くても本質的に凝結体を含有しない顔料分
散物を顔料用担体として表示量の易脆性分散性樹脂およ
び約1400から200℃の範囲にある融点をもつコポ
リエステルを使用することによつて得られることが判明
した。
上記分散性樹脂あるいはコポリエステルはそれら個々で
は上記と同程度の分散特性を示さないので本発明の担体
を使用することによつて高品質の顔料分散物が得られる
ということは実際驚ろくべきことである。
さらに、本発明の顔料分散物は造粒可能でしたがつてウ
エイト フイデング(Weight−Feeding)
装置に適合しているという別の利点もある。
本発明の顔料濃縮体は良好な分散状態にあつて凝結体を
含有しないので、押出機中で天然あるいは未着色ポリマ
ーと混合することができさらに溶融して直接マルチ フ
イラメント フアイバ一に紡績することができる。紡績
仕上げ特性もよく、ほとんどスクリーンバツク圧も示さ
ず、そのあとにつゾく線条工程は糸切れをともなうこと
なく実施できる。本発明の濃縮体で着色されたりポリ(
エチレン テレフタレート)の繊維は相溶性で、それか
ら作つた糸は織込み不良を発生することなく織物にする
ことができる。したがつて、本発明は本質的に凝集物を
含有しない均質分散体からなる造粒可能な顔料濃縮体に
関するもので、その分散体は(a)顔料20から55重
量%、(b)低分子量炭化水素樹脂およびロジンエステ
ル類からなる群より選ばれた約70℃から195℃の軟
化点を有する易脆性分散性樹脂5から35重量%、およ
び(c)エチレングリコール、炭素原子4から10個の
脂肪族あるいは脂環族ジオールの少くとも一種および2
官能性ジカルボン酸あるいはそのエステル誘導体の少く
とも一種からなり約140エから200℃の融点をもつ
低分子量コポリエステル30から65重量%からなるこ
とを特徴とする。本発明の濃縮体を作るのに用いるコポ
リエステル類は上述したようにエチレングリコール、脂
肪族あるいは脂環族ジオールおよび2官能性ジカルボン
酸あるいはそのエステルの低分子量線状コポリエステル
である。
このタイプのコポリエステル類はすでに知られており市
販もされている。該ポリエステルの粘度は約0.2以上
最も好ましくは約0.45から0.75で、軟化点〔フ
イツシヤージヨーンズ(FisherJahns)〕は
約65℃以上で、融点(フイツシヤージヨーンズ)は約
1400から200℃の範囲である。少くとも一種の2
官能性ジカルボン酸あるいはそのエステルとエチレング
リコール約50から97モル?および炭素原子4から1
0個をもつ脂肪族ジオールからなる群より選んだ少くと
も一種のジオール約3から50モル1eからなるアルコ
ール類とのコポリエステル類がとくに好ましい。脂肪族
ジオールの例は1,4−ブタンジオール;ジエチレング
リコール、2,2,4トリメチル−1,3−ペンタンジ
オール;2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール
;2−エ千ル一2−ブチル−1,3−プロパンジオール
;1,5−ペンタンジオール;1,6−ヘキサンジオー
ル;1,7−ヘプタンジオール;1,8−オクタンジオ
ール;1,9−ノナンジオール;および1,10−デカ
ンジオールである。脂環族ジオールの例は1,3−シク
ロブタンジオール;2,2,4,4−テトラメチル−1
,3−シクロブタンジオール:1,2−シクロヘキサン
ジメタノール:1,3−シクロヘキサンジメタノール;
1,4−シクロヘキサンジメタノール;1,5−シクロ
オクタンジオール:および1,6−シクロデカンジオー
ルである。2官能性ジカルボン酸の適当な例にはシユウ
酸;マロン酸;ジメチルマロン酸、コハク酸;グルター
ル酸;アジピン酸;ピメリン酸;アゼライン酸、セバシ
ン酸;1,3−シクロペンタンジカルボン酸;1,2−
シクロヘキサンジカルボン酸;1,3−シクロヘキサン
ジカルボン酸;1,4−シクロヘキサンジカルボン酸;
フタル酸;イソフタル酸;テレフタル酸;2,5−ノル
ボルナン ジカルボン酸;1,4−ナフタリン酸;t−
ブチルーイソフタリル酸;ジフエン酸;4,4′−スル
ホニルジ安息香酸;4,4′−オキシジ安息香酸;2,
5−ナフタレンジカルボン酸;2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸;および2,7−ナフタレンジカルボン酸があ
る。
上記の酸のエステル形成誘導体も有用で、それらの例と
してはジメチル−1,4S一シクロヘキサンジカルボキ
シレート;ジメチル−2,6−ナフタレンジカルボキシ
レート;ジメチル−4,4′−スルホニルジベソゾエー
ト;ジメチルイソフタレート;ジメチルテレフタレート
;およびジフエニルテレフタレートがある。2種以 :
上の上記酸あるいはエステル誘導体を用いて該ポリエス
テルを作つてもよい。
本発明の濃縮体は上記量の顔料およびコポリエステルの
ほかに易脆性分散性炭化水素樹脂あるいはロジンエステ
ルを5から35%含んでいる。
本発明に用いられる炭化水素タイプ樹脂は非晶質熱可塑
性合成ポリマーで、その環球法軟化温度は約70℃から
195℃好ましくは約100℃から180℃で、分子量
は約350から2000好ましくは約400から140
0で、酸価は1未満である。これらの炭化水素樹脂は先
行技術で既知の方法により石油クラツキングによつて得
られたオレフイン系留分を重合して作られる。この重合
反応で、オレフイン結合は交又結合してほとんどなくな
り極度に反応性に乏しいポリマーが得られる〇したがつ
て、この樹脂は光および熱に対して比較的安定である。
同時にこの樹脂は十分に熱可塑性があり、融点以上の温
度では粘性(温度に左右される)の低い自流性液体で冷
却すると固体になる。このタイプの樹脂はパークレス社
(HerculesIncOrpOrated)製ピコ
6000レジン(PiccO6OOOResin)およ
びインコバール レジン(InkOvarResin)
として市販されている。本発明に用いられ易脆性のある
ロジンエステルタイプ樹脂は約100℃から195℃の
軟化温度を有し、ロジン、ハロゲン化ロジンで修飾した
ロジンあるいは二量体樹脂酸のペンタエリスリトールあ
るいはグリコールエステル類が好ましい。これらエステ
ルタイプの樹脂はパークレス社製ペンタリン レジン(
PentalynResin)およびアーチヤ一 ダニ
エル ミツドランド社(ArcherDanielsm
idlandCO.)製アロケム レジン(ArOch
emResin)として市販されている。以下に示す樹
脂は本発明に使用できる炭化水素樹脂およびロジン エ
ステルの例である。樹脂A 本発明に使用できる適当な炭化水素樹脂は石油留分から
得られる芳香族炭化水素樹脂でピコ(PiccO)61
40−3という商品名で市販されている。
この樹脂の環球法軟化温度は約140゜Cで、分子量は
約10001酸化は1未満である。樹脂B別の適当な炭
化水素はインコバール(InkOvar)AB−180
として市販されているものである。
この樹脂は約180℃の環球法軟化温度、約1100の
分子量および1未満の酸価を有している。樹脂C 本発明に使用できる別の樹脂は修飾ロジンエステルでア
ロケム(ArOchem)534という商品名で市販さ
れている。
この樹脂は低分子量で、融点(水銀法)は約147−1
57℃で、酸化は10から20である。樹脂D 本発明に使用可能な別の樹脂は二量体樹脂酸のペンタエ
リスリトールエステルでペンタリン(Pentalyn
)Kとして市販されている。
この樹脂はパークレス法軟化温度約191℃を有し、分
子量は約700で、酸価は約13未満である。本発明に
準じて分散される顔料は着色剤、乳白剤、艶消し剤ある
いはプラスチツクの色を修飾する物質として工業に用い
られている固体着色剤である。これらには無機質および
有機質主顔料、体質顔料、金属顔料、種々の微粉末煙道
およびフアネスブラツクなどがある。典型的な顔料には
たとえばジアリライドイエロ一、フタロシアニンブルー
およびグリーン、キナクリドンレツドおよびバイオレツ
ト、ジオキサジンバイオレツトなどの有機質顔料;およ
びたとえばカドミウムレツドおよびイエロ一、硫化カド
ミウムタイプ顔料、モリブデートオレンジ、酸化鉄イエ
ロ一およびレツドなどの無機質顔料がある。親水性顔料
たとえば二酸化チタンおよびクロム酸鉛顔料もある〇本
発明の顔料濃縮体は好ましくは油溶性で水溶性の形に変
換しうる水溶液あるいは水に分散可能な陽イオン性ある
いは陰イオン性表面活性剤の存在下で顔料の水性分散物
を作り、得られた水性分散物と分散性樹脂の有機溶媒液
とを混合し、顔料を水層から樹脂層へ移動させ、顔料樹
脂層を回収し、そのあと顔料樹脂層とコポリエステルと
をコポリエステルの融点以上の温度通常はせん断条件下
で混合させることによつて作られる。
水性顔料分散物の製造はコロイドミル中で顔料と水およ
び好ましくは適当な陽イオン性あるいは陰イオン性表面
活性剤の混合物を小礫粉砕すなわち摩砕してコロイド状
自流性水性分散物を作ることによつておこなう。
顔料源として乾燥顔料と水あるいは顔料のプレスケーキ
を使用してもよい。プレスケーキは顔料の乾燥中に通常
発生する凝結を防止できるのでプレスケーキの方が好ま
しい。焼成顔料たとえば二酸化チタン、カドミウムイエ
ロ一およびレツドはこの形では利用できず乾燥顔料とし
て用いなければならない。有機質顔料たとえばフタロシ
アニンブルーおよびグリーンなどはプレスケーキの形で
使用すると有利である。水の゛量には制限はないが、実
用上の条件は工程が満足に進行するに要する量の水が存
在することである〇表面活性剤を添加するかどうかは任
意であるが、通常この段階で顔料を濡らし後の段階で粒
子の形成を促進するために加えることが好ましい。有用
な陽イオン性および陰イオン性表面活性剤は一連の工程
温度で分解することなく耐えるだけの熱的安定性を有し
、濃縮体の樹脂成分およびポリマーと反応しないもので
なければならない。陽イオン性表面活性剤はたとえばア
ルキルイミダゾリンおよびオキサゾリンのような異節環
状三級アミンである置換型三級アミンがとくに好ましい
0これらは種々の酸と水溶性塩を形成し、その酢酸塩は
水との溶解度が良好でとくに秀れた表面活性剤である。
好ましいイミダゾリンの一つは1−(2−ヒドロキシエ
チル)−2−n−ヘプタデセニル一2−イミダゾリンで
ある。一連のプラスチツク加工工程に対して充分な熱的
安定性を有し、しかも水に不溶性でオイルに可溶性の形
に変換しうる陰イオン祥表面活性剤も適している。典型
的な陰イオン性表面活性としてはオレイン酸ナトリウム
、ラウリン酸ナトリウム、パルミ干ン酸ナトリウム、ス
テアリン酸ナトリウム、ナフテン酸ナトリウム、スルホ
ン化カストール油、スルホン化石油、スルホン化トール
油などがある。タージトール4(TergitOl4)
(7ーエチル一2−メチル−4ーウンデカノールの硫酸
ナトリウム誘導体)イジエポンAC−78(IgepO
nAC−78)(イセチオン酸ナトリウムのココナツツ
油酸エステル)およびエーロゾール22(AerOsO
l22)(テトラソジウム一N−(1,2−ジカルボキ
シエチル)−N−オクタドデシルスルホスクシンイメー
ト)などの陰イオン性表面活性剤も用いられる。置換ア
ルキル基は遊離塩基の水に対する溶解度およびその塩の
濡れ剤としての有効性に影響するので制限がある。一般
に7から19個の炭素原子からなるアルキル鎖が好まし
く、それより短かくなると遊離塩基の水に対する溶解度
が問題となり、炭素原子が19個以上となると表面活性
剤としての有効性が減少し塩基は水に対して不溶性とな
る。アルキル鎖の好ましい長さは約11から17個の炭
素原子である。勿論表面活性剤の選択および量は顔料の
タイプ、表面活性剤のHLB値および溶媒など多くの要
因に関係する。
一般に表面活性剤の量は顔料のタイプおよびその表面積
に関係する。通常平均粒径が約0.1から2.0ミクロ
ンの範囲にあるたとえば硫化カドミウムイエロ一あるい
は二酸化チタンのような無機顔料ならば少量の表面活性
剤でよい。これに対し、表面積の大きい有機顔料は大量
の表面活性剤を必要とする。通常、表面活性剤の量は顔
料に対し約2から25重量70である。水性顔料分散物
を作つたあと、顔料を水溶液から所望量の分散性樹脂の
溶媒溶液に移動させる。
この工程は適当なスチームおよび水径路を装備した攪拌
タンクのような適当な装置内で実施される。つぎに工程
全体を通じて適切な流動性が維持されるように顔料分散
物に水を加えて薄める。この流動性を維持するに要する
顔料濃度は通常約5から1270である。しかし、これ
にはと〈に制限はなく約1%未満から15%以上である
。分散剤および溶媒たとえば炭化水素溶媒を水および加
熱混合物に与える。移動操作(FlushingOpe
ratiOn)中の加熱温度には制限はなく、約40℃
から約10『Cの範囲である。理想条件に対する好まし
い温度範囲は90℃から100℃である。つぎにさきに
作製した顔料分散物を加え数分間攪拌すると均質な液状
混合物が得られる。非水層への顔料の移動は表面活性剤
を油溶性あるいはオイルに分散性の化合物として沈殿さ
せるかあるいは溶媒を蒸発しさるかによつておこなう。
陽イオン性表面活性剤の場合には、分散物をアルカリで
処理して陽イオン表面活性剤を水に不溶でオイルに可溶
な遊離塩基にするかあるいは陽イオン表面活性剤と結合
する適当な陰イオン物質を用いて水に不溶性でオイルに
可溶なあるいはオイルに分散可能な化合物にする。こ\
で使用するのに好ましいアルカリは水酸化ナトリウムで
あるが、その他のアルカリたとえば炭酸ナトリウム、水
酸化カリウム、炭酸カリウム、水酸化アンモニウムおよ
び水溶性有機塩基たとえばトリエタノールアミンあるい
はモルホリンを使用してもよい。陽イオン表面活性剤と
化学的に反応して水に不溶性でオイルに可溶なあるいは
オイルに分散可能な化合物を形成する陰イオン性物質な
らばどんなものを使用してもよい。従つて、本発明に準
じて初期顔料分散物を作るのに適している上述の陰イオ
ン性表面活性剤はもしそれらが陽イオン表面活性剤と必
要な反応性を有するならば使用してもよい。陰イオン性
表面活性剤の場合には、初期顔料分散物を作るのに適し
ている上述の陽イオン性アミン表面活性剤の水溶性塩で
陰イオン性表面活性剤と反応して水には不溶でオイルに
可溶なあるいはオイルに分散可能な化合物を作る該水溶
性塩を上記分散物に加えることによつて沈殿させる。し
かし陰イオン性表面活性剤を沈殿させるのに用いた陽イ
オン表面活性剤はそれ自身水性顔料分散剤として働らく
ことはかならずしも必要ではない。逆に、かならず必要
なことは陽イオン表面活性剤は陰イオン性表面活性剤と
反応して水に不溶でオイルに可溶なあるいはオイルに分
散可能な化合物を形成することである。この条件にあう
陽イオン表面活性剤ならばどんなものでも本発明で使用
することができる。この範ちゆうに入る陽イオン性物質
はたとえばココナツツアミン、大豆油アミン、水素化タ
ロウアミン、脱水素化タロウアミンおよびオレイルアミ
ンのような一級および二級脂肪アミン類である。表面活
性剤を水に不溶性でオイルに可溶なあるいはオイルに分
散可能な形に変換するかあるいは溶媒を除去すると顔料
は非水層に移り、混合物は二層に分離する。
一つは無色の水層でもう一つは小さな顔料粒を含む着色
非水層である。加熱はかならずしも必要ではないが通常
は混合物から少くとも有機溶媒の一部を蒸留するのに用
いる。有機溶媒を蒸留すると上記顔料粒は固定し大半の
水を除去するための分離装置に移すことができる。水を
除去したあと、粒状物を通常の方法で洗浄し乾燥する。
たとえば水の除去は冷却したバツチを通常の沢過装置た
とえばフイルタープレス、篩などに通しておこなう。こ
うして除水した粒状物を新鮮な水で洗つて残留塩分を除
去する。乾燥は通常のたとえば真空乾燥機乾燥皿などで
おこなう。顔料粒状物とコポリエステルとの混合は二種
の熱可塑性物質を均質に混合するのに用いる通常の方法
による。とくに都合のよい方法はコポリエステルと粒状
物とをドライブレンドしそのあと得られたブレンドを混
合スクリユ一およびストランドダイ付押出成型機に通す
方法である。ストランド形押出成型機内にある内容物は
ペレツト状にすることができ、そのペレツトは未着色ポ
リマーのペレツトと混ぜるのに直接用いられる。同じよ
うに混合物をツーロールミルで混合することもできる。
本発明の濃縮体はいろいろなプラスチツクスを着色する
のに使用できるが、とくにカルボルニオキシ基−C−0
を再硬化させて結合した一連の炭素原子鎖からなるホモ
ポリエステル、コポリエステルあるいはターポリエステ
ルのような熱可塑性線状ポリエステルを着色するのに適
している。たとえばU.S特許煮2465319,煮2
901466および煮3018272に開示されている
ポリエステルがその例である。とくに好ましいものは少
くとも約0.3好ましくは0.4の真粘度を有するポ1
1−r−クニ1j嘔・》工1ピ〜1?↓ツ・一身1−^
−ー形成誘導体およびグリコールから作つたものであ
る。たとえばポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(
プロピレンテレフタレート)、ポリ(テトラメチレンテ
レフタレート)、ポリ(2j2−ジメチル−1,3−プ
ロピレンテレフタレート)、ポリ(シクロヘキサンージ
メチノールテレフタレート)、ポリ(エチレンジベンゾ
エート)、およびテレフタル酸と芳香族ジカルボン酸と
のコポリエステルたとえばエチレンテレフタレート−エ
チレンイソフタレートコポリエステルおよびテレフタル
酸のような芳香族ジカルボン酸とアジピン酸、セバシン
酸あるいはアゼライン酸のような脂肪族ジカルボン酸と
のコポリエステルなどである。典型的な芳香族ジカルボ
ン酸はフタル酸、イソフタル酸およびテレフタル酸で、
典型的なグリコールはエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ヘキサメチレングリコール、1,4−シク
ロヘキサンジメタノールなどである。その他の添加物た
とえば熱および光に対する安定化剤、酸化防止剤、静電
防止剤、粘度改良剤、離型剤、防炎剤、充填剤および展
開剤などを本発明の利点を害しない量で添加することも
できる。
こうした添加物は濃縮体のブレンデイング工程中あるい
はその後の濃縮体とコポリエステルのブレンデイング工
程中に添加すればよい。添加物の量は通常全組成物の1
ないし2重量?を超えてはいけない。本発明を一般的に
記述してきたが、以下の諸例で具体的な実施態様を例証
する。
とくにことわりのないかぎり、すべての部および%は重
量部および重量%である。例1 ペブルミルにカーボンブラツクドライカラ一(リーガル
660)110部、陽イオン性表面活性剤1−(2−ヒ
ドロキシエチル)−2−n−ヘプタデシル−2−イミダ
ゾリンアセテート27.5部および水302.5部を充
填した。
この混合物を20時間摩砕し、ガウリンミル(Gaul
inmill)に4500−5000p.s.iで2回
通した。得られた生成物はカーボンブラツクの水性液状
分散物で粒子はコロイド(わずかに最大8ミクロンのも
のもあるが大半は0.5ミクロンの粒径である)性のも
のであつた。ステンレススチール製ブラッシングタンク
を攪拌しておき、これに水1200部、上記水性顔料分
散物および石油留分から得た環球法軟化点約140℃の
粉末状芳香族炭化水素樹脂(樹脂A)90部を充填した
この充填物を10分間攪拌し、つづいてミネラルスピリ
ツト54部を加えて攪拌しながら80℃に加熱した。つ
ぎに水酸化ナトリウム(50%水溶液として)約3部を
加えて…を9.5から10.0に調整した。この時点で
は水層は完全に無色で顔料層は少粒状であつた。つぎに
混合物を96℃に加熱し溶媒(ミネラルスピリツト)が
蒸気蒸留されるまでその温度に維持しておき、そのあと
冷却水を加えて温度を50℃にさげて粒子を固化させる
。このバツチを10分間攪拌したあと篩上に注ぎ込み、
そこで大半の水を除去する。こうして一部除水されたも
のを水で完全に洗浄し、循環式エアーオーブン中で82
℃で40時間乾燥した。この乾燥生成物(水0.12%
未満、カールフイツシヤ一法)はこまかい粒状で、カー
ボンブラツク48.3%、樹脂A39.6%および表面
活性剤12.1%を含有していた。上記粒状物100部
に乾燥粉末状コポリエステル61部を加えて回転混合し
た、このポリエステルはエチレングリコール27.7モ
ル?、ネオペンチルグリコール22.9モル%、ジエチ
レングリコール1.0モル%、テレフタル酸22.0モ
ル%、イソフタル酸23.8モル?およびセバシン酸2
.6モル?を含むもので、真性粘度0.74融点(フイ
ツシヤ一 ジヨーンズ法)145℃のものである。
このブレンドを149℃で2−ステージ コンパウンデ
イング スクリユ一およびストランドダイ付ノン ベン
テツド(NOnvented)型押出成型機にかけ、ス
トランドを約3/32″×3/32″の大きさのペレツ
トに切る。このペレツト状濃縮体はカーボンブラツク3
0%、樹脂A24.5%、コポリエステル38%および
表面活性剤7.5%を含有していた。この濃縮体を真性
粘度0.60(60/40フエノール/テトラクロロエ
チレン)および融点265℃の粉末状透明ポリ(エチレ
ンテレフタレート)で希釈して顔料濃度を0.5%とし
た。これをプレスして作つたフイルムを顕微鏡で観察し
たところ顔料はポリ(エチレン テレフタレート)全体
に均一に分散していた。また、顔料の平均粒径は0.5
ミクロン未満で、ごくまれに9ミクロン迄の凝集体が混
入しているにすぎなかつた。上記顔料ペレツト133部
と上述した粉末透明ポリ(エチレン テレフタレート)
1867部とをドライブレンドし、得られたブレンドを
293℃で35フイラメントダイを用いて590m/分
の速度で3.9デニール フイラメントに紡糸した。
こうして得たフイラメントを4:1の延伸比で延伸した
。紡績の仕上げ特性は優秀で、えられた繊維は黒い光沢
を有していた。この繊維は強度2,7g/デニール、伸
度49%、引張応力661/デニールおよび真性粘度0
.490を有していた。この糸を仮よりにより織物にし
てみたが糸切れなどは認められなかつた。顔料ペレツト
を混入せずにポリ(エチレン テレフタレート)から同
様にして作つた繊維は透明で、強度3.8f!/デニー
ル、伸度37%、引張応力79g/デニールおよび真性
粘度0,573を有していた。上記粒状物100部とポ
リ(エチレン テレフタレート)2315部とをドライ
ブレンドして、上記乾燥粒状物(カーボンブラツク48
.3%、樹脂A39.67Oおよび表面活性剤12.1
%を含む)の顔料濃度を2.0%にさげ、このブレンド
をさきと同様にしてフイラメントにしたところ、紡績仕
上げ特性は悪るくフイルタ一のつまりによるフイラメン
トの損傷がはなはだしかつた。
類似のブレンドをつかつて押出成型しフイルムにして顕
微鏡で調べたところ分散度はこの例のペレツトを用いて
得たものより悪るく、また顔料粒子の平均粒径は0.5
ミクロン以下であつたがかなり頻繁に30ミクロンにお
よぶ凝集体があつた。乾燥粒状物はカーボンブラツク1
20部および樹脂A8O部を用いてこの例の手順に従つ
て作ることもできる。
この乾燥粒状物100部にまだ熱いうちに真性粘度0.
86で1500Cで2時間あらかじめ乾燥しておいた粉
末状透明ポリ(エチレンテレフタレート)109部をド
ライブレンドした。このブレンドを2−ステージ コン
パウンド スクリユ一および100−メツシユ篩フイル
ターパツク付1−1/2″押出成型機を用いてフイード
ホツパ一に窒素ブランケツトを用いて回転テフロンベル
ト上に293ンCで押出成型した。このリボン状押出成
型物は粗悪で非常にもろく簡単にこわれた。これは接着
性に乏しくペレツト状に出来ないことを示唆している。
この押出成型物を透明なポリ(エチレン テレフタレー
ト)でうすめて顔料濃度を0.5%にして顕微鏡で調べ
てみると、分散度は悪るくところどころに18か64ミ
クロンの粒子があつた0上記押出成型機を再乾燥し再度
押出成型を試みたが、分散特性はやはり悪るく樹脂の品
質低下が発生した。これはポリ(エチレンテレフタレー
ト)の真性粘度が成型前の0.86から第一回目の成型
後に0.51さらに再成型後には0.35と減少してい
くことによつても明らかである。この例の押出成型機を
用いてカーボンブラツクドライカラ一(リーガル660
)100部と真性粘度0.60の粉末状透明ポリ(エチ
レン テレフタレート)5000部とをドライブレンド
した。
分散特性は極めて悪るく粒子のほとんどが4から27ミ
クロンで最大200ミクロンのものまで混入していた。
例2 ペブルミルにα一カツパ一 フタロシアニンブルーのプ
レスケーキ140部(乾燥顔料重量にして)、例1の表
面活性剤28部および全充填物が700部となるのに要
する量の水を充填した。
この混合物を20時間摩砕し、4500−5000p.
s.iでガウリン ミル(Gaullnmill)に2
回通した。生成物は液状水性分散物であつた。ステンレ
ススチール製ブラッシングタンクに水1200部、上記
水性分散物および粉末状の樹脂Bl4O部を充填した。
この充填物を10分間攪拌し、そのあとミネラルスピリ
ツト105部を加えてこの混合物を攪拌しながら88℃
に加熱した。50%水酸化ナトリウムを加えてPHを9
.0−9.5に調整し、そのバツチを94℃に加熱し溶
媒が除去される迄その温度に維持しておいた。
つぎに水を加えて温度を50℃に迄下げ生成物を例1の
ようにして回収した。乾燥生成物は微粒子状で、α−カ
ツパーフタロシアニン ブルー45.45%、樹脂A4
5.45%および表面活性剤9%を含んでいた。上記粒
状物100部と例1のコポリエステル82部とを回転混
合し、そのブレンドをダイ温度;約177℃でストラン
ドに押出成型した。
そのストランドをほぼ3/32″×3/327の大きさ
のペレツトに切断した。このペレツト状濃縮体はα一カ
ツパ一 フタロシアニン ブルー25%、樹脂A25%
、コポリエステル45%および表面活性剤5%を含んで
いた。
この濃縮体を例1のポリ(エチレンテレフタレート)で
顔料濃度を0.5%に下げた。顕微鏡観察によりこの顔
料分散物は均一で顔料粒子はミクロン以下でごくまれに
4ミクロンのものが混入しているにすぎないことがわか
つた。この濃縮物をポリ(エチレン テレフタレート)
で顔料濃度2%にうすめ、これを例1のようにして42
デニールのフイラメントに紡糸した。この繊維は強度3
.29/デニール、伸度46%、引張応力719/デニ
ールおよび真性粘度0.475を有していた。これから
作つた糸を織つてみたが糸切れはみとめられなかつた。
例3 セレン化カドミウム オレンジ顔料185部、1−(2
−ヒドロキシエチノリ一2−n−ヘプタデセニル一2−
イミダリン アセテート9.25部および水176部を
ペブルミルに充填した。
この混合物を20時間摩砕し、4500−5000p.
s.iでガウリンミルに2回通した。この生成物は液状
水性分散物であつた。ステンレススチール製ブラッシン
グタンクに水1200部、上記水性分散物、粉末状樹脂
A22部および乾燥粉末状(40メツシユ以下)の線状
コポリエステル154部を充填した。
このポリエステルはエチレングリコール27.6モル7
01ネオペンチルグリコール22.1モル?、ジエチレ
ングリコール0.8モル?、テレフタル酸25.2モル
?およびイソフタル酸24.3%を含み、真性粘度0,
59および融点(フイツシヤ一 ジヨーンズ法)150
−155℃を有する。この充填物を10分間攪拌し、つ
ゾいてミネラルスピリツト14部を加えてこの混合物を
攪拌しながら40℃に加熱する。つぎにメタリン酸ナト
リウム6.3部を加え、この混合物を5分間攪拌する。
…は約6であつた。この混合物を2℃/分の割合で85
℃に加熱しついで1℃/分の割合で94℃に加熱した。
溶媒が除去する迄94℃に維持しておき、そのあと冷却
水を加えて温度を50℃にさげ例1と同じようにして生
成物を回収した。乾燥生成物(0.12%以下の水、カ
ール フイツシヤ一法)は微粒状で、セレン化カドミウ
ムオレンジ顔料50%、樹脂6%、コポリエステル41
.4%およびイミダゾリン表面活性剤2,5%を含んで
いた。例1の押出成型機を用いて上記粒状物をストラン
ドに溶融成型し、そのストランドをペレツトに切断した
このペレツト状濃縮体をポリ(エチレンテレフタレート
)に入れて0.5%顔料濃度とした。顕微鏡で調べてみ
ると分散特性は良好で顔料粒子は1ミクロンあるいはそ
れ以下であつた。このペレツト状濃縮体をポリ(エチレ
ン テレフタレート)に2%加えて、例1に準じて3.
6デニールのフイラメントに紡糸した。この繊維は強度
4.49/デニール、伸度38%、引張応力909/デ
ニールおよび真性粘度0.540を有していた。これか
ら得た糸は糸切れすることなく織ることができた。例4 セレン化カドミウムオレンジの代わりに硫化カドミウム
イエロ一を用いることを除いては例3の手順を繰返えし
た。
ブラッシングタンクに水1200部、粉末状樹脂A26
部および乾燥粉末コポリエステル150部を充填した。
このポリエステルはエチレングリコール49.3モル%
、ジエチレングリコール1.9モル%、テレフタル酸2
9.1モル?およびイソフタル酸19.8モル?を含み
、真性粘度0.59および融点(フイツシヤ一 ジヨー
ンズ法)約140−170℃を有している。ミネラルス
ピリツト15.5部およびメタリン酸ナトリウム6.2
部を用いた。この例の乾燥粒状生成物は硫化カドミウム
イエロ一5.0%、樹脂A7.O%、コポリエステル4
0.5%および表面活性剤2.5%を含有していた。上
記粒状物を例3のようにしてストランドに溶融成型しペ
レツトに切断した。
このペレツト状濃縮体をポリ(エチレンテレフタレート
)に加えて顔料濃度を2%にし、例1の方法に従つて4
デニールフイラメントに紡糸した。この繊維は強度3.
69/デニール、伸度44%、引張り応力669/デニ
ールおよび真性粘度0.532を有していた。これから
得た糸は糸切れすることなく織ることができた。例5 例1のコポリエステル61部のかわりに例3のコポリエ
ステル61部を用いたことを除いて例1の手順を繰返え
した。
得られたペレツト状濃縮体をポリ(エチレンテレフタレ
ート)に2%加えて、例1に従つて4デニールのフイラ
メントに紡糸した。得られた繊維は強度2.4f1/デ
ニール、伸度37%、引張応力669/デニールおよび
真性粘度0.465を有していた。これから作つた糸は
糸切れすることなく織ることができた。例6 ペブルミルにカルバゾールバイオレツト プレスケーキ
100部(乾燥顔料重量)、例3の表面活性剤20部お
よび全充填物が416部となるに要する量の水を加えこ
の混合物を40時間摩砕し;ブラッシングタンクに水1
200部、水性顔料分散物および粉末状樹脂AlOO部
を入れ;ミネラルスピリツト60部を加えて10分間攪
拌したのち混合物を88℃に加熱し;50%水酸化ナト
リウム2.2部を加えてPHを調整し;コポリエステル
82部と粒状物100部とを混合することを除いては例
1の手順を繰返えした。
得られたペレツト状濃縮体は秀れた分散特性を示し、カ
ルバゾールバイオレツト25%、樹脂A25%、コポリ
エステル45%および表面活性剤5%を含んでいた。こ
のペレツト状濃縮物をポリ(エチレンテレフタレート)
で0.5%顔料濃度に稀釈したときの分散特性は極めて
良好で、粒子は実質的にミクロン以下でいくぶん10−
12ミクロンの結晶が混入しているだけであつた。この
ペレツト状濃縮物をポリ(エチレン テレフタレート)
に2%加えて例1に従つて4デニールフイラメントに紡
糸した。この繊維は強度2.79/デニール、伸度52
%、引張応力66f!/デニールおよび真性粘度0.4
72を有していた。例7 容器にカツパ一 フタロシアニングリーン ブレスケー
キ100部(乾燥顔料重量)、例3の表面活性剤15部
および全充填物が333部となるに必要な量の水を入れ
て混合し、この混合物をトリホモコロイド(Tri−H
OmOcOllOid)ミルに一回4500−5000
p.s.iでガウリンミルに四回通した。
ブラッシングタンクに水1200部、上記の顔料分散物
および樹脂AlOO部を入れ、この充填物を10分間攪
拌した。
そのあとミネラルスピリツト65部を加えて攪拌しなが
ら88℃に加熱した。50%水酸化ナトリウム水溶液約
1.7部を加えて…を調整し、このバツチを加熱して溶
媒を除ノ去し、得られた乾燥粒状生成物を例2の操作に
従つて回収した。
この粒状物はカツパーフタロシアニングリーン46.5
%、樹脂A46.5%および表面活性剤7.0を含んで
いた。上記粒状物100部に例3のコポリエステル86
部を回転混合し、そのブレンドをストランドに成型し、
そのストランドを例1のようにペレツト状にした。
こうして作つたペレツト状濃縮物はカツパ一 フタロシ
アニングリーン25%、樹脂25%、コポリエステル樹
脂46.2570および表面活性剤3.75%を含有し
ていた。このペレツト状濃縮体をポリ(エチレンテレフ
タレート)に0.5%顔料濃度となるように加えると、
分散特性は非常に良好で全粒子は本質的にサブミクロン
の大きさであつた。
このペレツト濃縮物をポリ(エチレンテレフタレート)
に2%顔料濃度となるように加え、例1のように繊維に
紡糸した。この繊維の物理的特性は良好で、その糸を織
つても糸切れなどみとめられなかつた。例8 ペブルミルにペリレン レツド顔料プレスケーキ100
部(乾燥顔料重量)、例3の表面活性剤25部および全
充填物を500部にするに要する水を充填し、摩砕時間
は40時間で;粒化工程でミネラルスピリツト70部お
よび50%水酸化ナトリウム水溶液2.8部を用いるこ
とをのぞいては例2の手準を繰返えした。
この例のペレツト状濃縮体はペリレン レツド25%、
樹脂A25%、コポリエステル43.8%および表面活
性剤6.2%を含んでいた。この濃縮物をポリ(エチレ
ンテレフタレート)に0.5%顔料濃度となるように加
えて顕微鏡で調べてみると、分散特性はすぐれており顔
料粒子の大きさはサブミクロンでまれに7ミクロンのも
のが混入しているにすぎない。
この濃厚体をポリ(工手レン テレフタレート)に2%
添加し例1に準じて4.1デニールフイラメントに紡糸
した。この繊維は強度2.89/デニール、伸度45%
、引張応力67g/デニールおよび真性粘度0.467
を有していた。これで作つた糸は糸切れすることなく織
ることができた。例9 粒状物100部と乾燥粉末コポリエステル93部とを混
合することをのぞいては例1の操作を繰返えした。
このコポリエステルはエチレングリコール37.3モル
%、ネオペンチルグリコール13.3%およびテレフタ
ル酸49.4%を含み、真性粘度0.66および融点(
フイツシヤ一 ジヨーンズ)175−178℃を有する
。このペレツト状濃縮体はカーボンブラツク25%、樹
脂A2O.7%、コポリエステル48%および表面活性
剤6.3%を含有していた。分散特性は優秀であつた。
樹脂A9O部のかわりにこの例のコポリエステル90部
をブラッシングタンクに充填し、この充填物を例1のよ
うに攪拌、加熱および中和した。
この時点では、顔料は微粉末状で水層に懸濁していた。
顔料のコポリエステル層への移動はおこらなかつた。こ
のサスペンシヨンを96℃に加熱して溶媒を除去しても
粒状物は得られなかつた。このバツチを篩を通して大半
の水を除去すると、顔料は洗い落されて非均一に被膜さ
れたコポリエステルが残つた。このコポリエステルを顕
微鏡で調べてみると顔料はコポリエステルに分散してい
るのではなく粒子の表面に附着していることがわかつた
。例10 例1のコポリエステルの代わりに例9のコポリエステル
を用いて例2の操作を繰返えした。
分散特性のよい均一なペレツトが得られた。例11 例3のコポリエステルの代わりに例9のコポリエステル
を用いて例3の操作を繰返えした。
分散特性のよい均一なペレツトが得られた。例12 例4のコポリエステルの代わりに例9のコポリエステル
を用いて例4の操作を繰返えした。
例4の濃縮体と同程度の分散特性をもつていた。例13 樹脂Aの代わりに樹脂Bを用い、粒状物100部と例9
のコポリエステル93部とを混合することを除いては例
1の操作を繰返えした。
分散特性のよい均一なペレツトが得られた。この例のベ
レツトはカーボンブラツク25%、樹脂B2O.5%、
コポリエステル48.3%および表面活性剤6.2%を
含有していた。この繊維の物理特性は例1のそれに匹敵
するものであつた。織物にしてみたところ糸切れなどみ
とめられなかつた。例14 樹脂Bの代わりに樹脂Cを用いることを除いては例13
の操作を繰返えした。
分散特性は良好で、着色したポリ(エチレンテレフタレ
ート)繊維は例1のそれに匹敵する物理特性を有してい
た。織物にしてみても糸切れはみとめられなかつた。例
15 樹脂Bの代わりに樹脂Dを用いて例13の手準を繰返え
した。
良好な分散特性をもつ均一ペレツトが得られた。着色し
たポリ(エチレンテレフタレート)繊維は例13のそれ
に匹敵する物理特性を有していた。この繊維を織物にし
ても糸切れはみとめられなかつた。例16 ペブルミルにカーボンブラツクドライカラ一(リーガル
660)308部、樹脂A252部および水2240部
を充填し、40時間摩砕した。
そのあと充填物をとりだし、得られたスラリーを一昼夜
82℃の循環熱風炉で乾燥した。この乾燥顔料樹脂10
0部を例3のコポリエステル84部を混合し、そのバツ
チを204℃のホツトプレート上で少しづつ加熱しその
後冷却した。こうして得た濃縮物はカーボンブラツク3
0%、樹脂A24.3%およびコポリエステル45.7
%を含有していた。この例の濃縮物をポリ(エチレンテ
レフタレート)に0.5%顔料濃度となるように添加し
た。分散特性は良好で、粒子のほとんどはサブミクロン
の大きさで、わずかに1−3ミクロンのものごくまれに
12ミクロンのものが混入しているにすぎない。上の諸
例でわかるように、本発明の顔料濃縮体は均一で本質的
に凝集体を含有しない均質分散物であるという特徴があ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 本質的に凝集物を含有しない均密分散体からなる造
    粒可能な顔料濃縮体において、(a)顔料20から55
    重量%、 (b)低分子量炭化水素樹脂およびロジンエステル類か
    らなる群より選ばれた約70°から195℃の軟化点を
    有する易脆性分散性樹脂5から35重量%、および(c
    )エチレングリコール、炭素原子4から10個の脂肪族
    あるいは脂環族ジオールの少くとも一種および2官能性
    ジカルボン酸あるいはそのエステル誘導体の少くとも一
    種からなり約140°から200℃の融点をもつ低分子
    量コポリエステル30から65重量%で構成された顔料
    濃縮体。 2 特許請求の範囲1の濃縮体において、前記分散性樹
    脂が石油原料から誘導された芳香族炭化水素樹脂である
    ことを特徴とする濃縮体。 3 特許請求の範囲2の濃縮体において、前記炭化水素
    樹脂の環球法軟化点が約140℃であることを特徴とす
    る濃縮体。 4 特許請求の範囲3の濃縮体において、前記濃縮体が
    顔料に対し2から25重量%の陽イオン性表面活性剤を
    も含有することを特徴とする濃縮体。
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